地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急新型デヤ7500甲種輸送@夜の八王子

2012-02-29 00:00:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 東急がこのたび愛称を一般公募して大々的に導入をアピールしている新型デヤ。最新鋭の検測機器を搭載することにより、いっそうの架線メンテナンスのレベルアップが図られるのみならず、下回りを走るんです陣営と共通化することで部品の安定的確保が可能になるなど、様々な面で秘かに東急の期待が大きいのだろうと想像されます。そして事前に明らかになった甲種輸送の計画から新形式名はデヤ7500と決まり、果たして実車の出来映えはどのようなものか……とワクワクしていたのは私だけではないでしょう (笑)。勿論、旧デヤの引退は寂しいことに違いありませんが、既に事がここに至った以上、予め公表されたイラストを眺めるにつけ顔が何やら恐ろしく「昭和的」で好感が持てる車両であるならば、やはりファンとしても大いに注目したいものです。
 そこで、先週末以来東急車輌公開に旧デヤさよなら運転と、東急をめぐる趣味的事情が最高に盛り上がっている余勢を駆って、昨日の夕方は井の頭線沿い事業所での仕事を早めに片付け、明大前から一路京王線準特急に乗って八王子へ! 定刻では17時32分到着ということで、辛うじて明るさが残る中での撮影となることが期待されたのですが、たまたま中央線で異音感知のためダイヤが乱れ、EF65 1096に牽引されたY500+デヤ7500が現れたのは定刻の25分遅れとなる17時57分……。



 というわけで、その間にすっかり暗くなって露出を稼げなくなってしまったのみならず、詰まっていた中央線の列車が次から次へと入線し続けたため、果たしてわざわざ八王子に足を運んだだけの成果を得られるのかどうか内心超ヒヤヒヤ……。とくに、先日の東急車輌訪問の際に京急車内からチラリと見えたデヤ7500は、Y500系に挟まれて顔が出ていない状態であることを確認しており、初めてデヤ7500の御尊顔が一般人の眼前に現れるのは、八王子にて翌日以降の輸送に備え編成を切る瞬間であることが容易に予想出来ました。そこで編成を切った後、もしデヤ7500が先に側線へと押し込まれる番であるとすれば、正面も含めて駅ホームの灯りに照らされ撮りやすい状態であるのは、DE10に牽引されて移動するほんの僅かな時間でしかなく、その間に中央線の列車が下り本線に入線するとすれば完全にアウトです。そこで……神奈臨入換要員氏の立ち位置から「あちゃ~。先にデヤが動く番か」と判断した後は、「どうか中央線、カブらないでくれよ!」と祈るような気持ちで待ち続け……そしてついに1枚目のカットを撮影成功!! (*^O^*) その直後、下りE233が実際にカブりまくり……これで昨日の運を全て使い果たしました (笑)。
 それはさておき、新デヤは単なる牽引車がデヤ7500と命名され、ブルーがシンボルカラーとなっており、屋根上はWパンタを除いて割とスカスカ気味となっています。一方架線検測車はデヤ7550と命名され、黄色がシンボルカラー、屋根上はギッシリ。窓やドアは新7000系と共通のようで、車体断面も微妙に台形となっているなど、総じて命名通りに新7000系ファミリーの一端を構成する車両であることが見て取れます。それだけに、顔だけ8000・8500系テイストであるのは、ほとんど東急社員の皆様の遊びゴコロとしか思えません (^^;)。とくに、2連での使用時には向かい合わせとなると思われる側の正面には、パンタから延びる配管と小田急を彷彿させる転落防止柵が取り付けられており、まさに旧デヤの平面顔テイストを継承する、趣味的に見て相当濃いぃ顔立ちであることが見て取れます……(^O^)。
 なお、「TOQ-i」ロゴステッカーの貼付は今後長津田に到着してからのようで、その部分のみ帯ラッピングが無い状態でした。これはまさに最初で最後のシーン!
 こんな感じでいよいよ本日東急に入線するデヤ7500、まさか旧デヤさよなら運転並みの正式御披露目運転は行わないでしょうが (^^;)、今後の活躍には大いに期待したいものです……。そして、本日の長津田では果たしてデヤ7200・7290と連結されるか否か見どころですが、既にさよなら運転を行っている以上、やっぱ無難にY000の出番なのでしょうか? 私は仕事の都合上見物できませんので、行かれる方のご健闘をお祈り致します。

秩父7506F・雪明かりの八王子駅にて

2012-01-28 00:00:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 東急8095F改め秩父7506Fの旅立ちを追いかける締めとして、久しぶりに秩父鉄道を訪問してデキサンド編成を激写したいところではありましたが、仕事の都合上そうするわけにも行きませんので、とりあえずDE10からELへとバトンタッチされるまで束の間の休息シーンを目にすることが出来る八王子を、渋谷近辺での用務終了後に訪れてみました。とくに今回の輸送の前日には降雪があり、神奈川県内では翌日ほとんど融けるような大したことがない積雪であっても、寒冷なことで知られる八王子であれば一日経った後でも貨物用の中線に結構雪が残っているのではないか?と思われましたので……。滅多にない甲種輸送シーンと、これまた滅多にない積雪を組み合わせることが出来ればサイコー♪というわけです……(笑)。



 というわけで、井の頭線と京王線準特急を乗り継いで京王八王子へ。準特急は残り僅かとなった界磁チョッパ車である7703Fが登場!!というわけで、幸先の良さに「八王子での秩父7506F撮影も必ずや良い感じになるだろう……」という期待を抱いておりますと、やがて高幡不動あたりから線路脇の積雪が増え、よっしゃ!と思っているうちに八王子に到着~。徒歩でJR八王子に向かい、そ○う閉店間際の売り尽くしに人が群がりごった返している中を進んで横浜線ホームに下りて行きますと……脳裏で思い描いた通り、貨物用中線に積もった白雪がレフ板となって7506を美しく照らし出していました……(*^^*)。そして1枚目のバックには八王子○ごうが。ズームレンズを広角側に振って、八王子駅商圏が転換点を迎える2012年1月の寒い日に輸送されたことの記録としたのでした。
 この時点では、迎えのELがやって来るまでまだまだ時間があり、余りにも底冷えしますのでさっさと目の前の横浜線に乗って帰宅 (^^;)。したがって、7506F甲種輸送の記録はこれでおしまいですが、既に無事広瀬川原に到着したようですので、まずは検査及び床周りの塗装を経て試運転が始まるのが楽しみです。いっぽう、7506Fのデビューにより1000系は確実に1編成消えると思われたものですが……最近ネット上をウロウロしていたところ、どうやら1010Fが検査を経てピカピカの標準塗装車となったようで♪ 5004F事故の影響でしょうか?

秩父7506F・長津田からの旅立ち (DE10編)

2012-01-27 00:00:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 今回八王子から秩父7506Fのお迎えにやって来たのは、正面ナンバープレート部分を除き基本的に原色を維持しているDE10 1556! デヤが授受線に留まっている時点で到着したDE10は、空き地を挟んでデヤと競演し、さらに下り本線にデヤが戻り停車中というタイミングで「三途の川」=渡り線を通り授受線入りするというレアシーンを魅せてくれましたが、そんなオドロキの連続もそこそこに手早く7506Fと連結され、まだ微かに雪が残る中でブレーキ等の確認作業が進められました。



 そしていよいよJR側への引き出し! 個人的には、そろそろ渋谷近くの事業所へ向かわなければ用務に間に合わなくなりますので、まだか……と内心ヒヤヒヤものでしたが (^^;)、何とかタイムリミットの急行には余裕で間に合う頃合いに動き出しましたので「よっしゃ!」と思いつつ、30年住み慣れた東急線に戻りうる方向に曲がることなくJR側へと直進して行く8095F=秩父7506Fを見送ったのでした……。この後の横浜線内八王子送りシーンは勿論撮影出来ておりませんが、恩田からJR側線まで7506Fが動くシーンをきっちりと (?) 撮影出来て満足です……。

【CHICHIBU 7506F departed from TOKYU/JR Nagatsuta station.】The new cars of TOKYU and the second-hand cars from TOKYU to Local Railways are send by way of JR Lines, and TOKYU has a connection rail between JR Yokohama Line on Nagatsuta station. Until 1960s, this connection was on Kikuna station, Toyoko Line, after the construction of Den-en Toshi Line and Kodomono-kuni Line, and the open of Nagatsuta Workshop, the connection point moved to Nagatsuta.


 今まさに「三途の川」(そう呼んでいるのは私だけ? ^^;) を通過中!
 東急での約30年の活躍お疲れ様でした!

富士急6000系2本目・Mc化改造車御尊顔

2012-01-23 00:00:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 JRE205系改め富士急6000系は、大月駅富士急ホームの有効長や利用客数に鑑みて3連となっており、2M1Tという構成であればあのジェットコースターのような急勾配の連続でも余裕の力強い登りを発揮するものと思われます。まぁ国鉄型車両のパワーは115・165・201系等で十分実証済みですから、205系もブレーキさえ万全であれば特に問題ないのでしょう (私は文系人間なもので車両技術については暗いのですが、これまで平坦地での活躍がほとんどであった205系を、「パーミル会」の一員であるほどの超!山岳路線に持って行くにあたっては、抑速ブレーキ的なものを増強しているのかも知れないですね……)。
 しかし205系の3連化・ローカル線転用にあたっては、制御電動車を生み出すために必ず中間電動車を改造しなければならないという金のかかる問題が (まぁこの点は東急8000・8090系も然りですね)。そこでJREでは南武支線としてクモハ204・205-1000番台 (クモハがない阪和線用1000番台とは全く無関係)、鶴見線用としてクモハ204-1100番台という珍車を生み出していますし、今回富士急6000系を生み出すにあたってもモハ205がクモハ化改造されています (富士急での呼称は単にモハとなるでしょうけど)。



 というわけで、ただでさえモハ205の先頭化は他に南武支線にしか見られないレアなものであるだけでなく、新たに取り付けられた顔はのっぺらな完全新品ではなく廃車クハからの流用品 (?) であるという点で、富士急6000系のMcは非常に興味深い存在だと思われるのですが、さらに「これでもか!」と言わんばかりに霜取り用 (?) ちょんまげ前パンが装備され (*^O^*)、しかも今回輸送された第2編成は田の字窓の量産先行車だというのですから、超絶珍車度はここに至れり! 地味でも濃いぃ車両を愛玩して止まない私のハートはもうメラメラと熱く煮えたぎり、降りしきる氷雨もなんのその、頭から湯気が立ち上るほどの (んなわけない ^^;) 興奮とともにひたすらシャッターを押し続けたのでした! (笑)
 しかし……帰宅して画像をチェックしたところ唖然……。1枚目のシーンではちょうど御尊顔の右側・横浜線ホームの端に変なジ○イが写っている……(ブルサンが切り離されてからDE10が連結されるまでの超限定シーンであり、しかも私の場合は横浜線ホームから移動してこの位置で構えてからDE10の連結まで僅か10秒ほどでしたので、全く気づかなかったという……T_T)。というわけで、レタッチ時に消去していることをお断りしております (^^;)。
 入換が一通り終了した後は大月方のDE10が切り離され、こんな感じで道路のすぐ脇に留置されておりましたので、フェンスの上にカメラを出して撮影してみたのですが、ちょんまげ前パンが写っていないと今ひとつフツーですね (^^;)。とはいえ、この車両について正面のみ帯がないという状態を撮影出来るのはこの日が最初で最後でしょうし、長期間長野工場住まいだったことを物語る車体の汚れや、何故かスカートにグルグル巻かれたガムテープ (?) など、如何にも怪しい風体であるのも甲種輸送時ならではでしょうから、これもこれで貴重なカットです♪
 今後は、果たしてどんなカラーリングを纏うかが最大の焦点といったところでしょうか。そして、3月にはいよいよ鉄コレで南武支線2連がリリースされるでしょうから、鉄コレで富士急6000系2種 (一段下降窓・田の字窓) がリリースされるのか否かも要注目でしょう。そして……6000系は観光列車ではないでしょうから、個人的には水戸岡デザインとならないことを激しく期待しております (ミトーカ化されたら写欲がゼロに近くなりそう……)。

富士急6000系2本目甲種輸送・八王子入換

2012-01-22 00:00:00 | 貨物列車 (甲種輸送)


 富士急では従来からの主力であった京王5000系改め1000系の老朽化に伴いJRE205系を購入するはこびとなり、さらに最新特ダネ (『47News』) として小田急20000形RSEを購入したい意向であることが伝えられるなど、ここに来て一気に車両事情が激変しつつあります。そんな中この週末は205系改め6000系の2本目となる甲種輸送が実施され、長野から一旦梶が谷に送られた6000系は梶が谷→新座→西国分寺短絡線というルートで方向転換されたのち八王子に到着~。深夜の富士急入りを控え、八王子駅を利用する多くの客の注目を浴びて (?) おりました。
 そこで私も、今回輸送されるのは田の字窓車であるうえ、足の具合も入れ換えシーンの機動的撮影が十分可能な程度まで回復していることから、「こういう貴重な機会を逃すべきではない」と思いまして (^^;)、勇躍八王子駅へ向かったのでした。雪の期待が一転、氷雨という最悪の天候でしたが、まぁ光線はフラットですので、様々なアングルから撮影可能だろうという期待とともに……(笑)。



 今回甲種輸送の牽引を主に担当しているのはEH200であり、遠くからブルサンと田の字窓205系の組み合わせが姿を現した瞬間「今や甲種輸送もブルサンの時代か……」と少々腰を抜かしたのですが (^^;)、編成の最後尾には大月での押し込みに備えるためかDE10 1566が連結されており、新鶴見所属の常連原色系罐の御登場に「をっ来た来た!」と気分も盛り上がります♪ そこで、入線直後に中央線ホームから撮影したのち、跨線橋を渡って横浜線側からも撮影し、赤い罐と京葉帯のコンビネーションを満喫したのでした☆ 
 その後ほどなくして、切り離されたブルサンの代わりに貨物色のDE10 1748が大月方に連結され、DE10のプッシュプル編成が出発進行! これはひとえに、深夜まで無架線地帯に6000系とDE10 1566を留置しておくために実現した、束の間の夢の編成であると言えましょう……(*^^*)。
 こんな感じで、常に他の撮り鉄よりも早め早めにDE10の動きを読みつつ機動的に動き回り、最高に貴重なシーンをゲットした後は、氷雨に打たれてすっかり冷えた体を暖めるのを兼ねて、遅い昼メシとして改札内の駅蕎麦へ。恐らくはNRE系蕎麦屋なのでしょうが、そういう店で心から美味い!と思ったのは、まさに激写のあとでナチュラルハイになっていたためなのでしょう (^^;)。
 ※21日夕方にアップしておりますが、22日付の記事とさせて頂きます。

【FUJIKYU Series 6000 (former JR East 205) 2nd formation has rollout and sending to Otsuki by JR Freight】Fujikyu Line runs the southeast area of Yamanashi Prefecture, and it is very famous because of the view of Mt. Fuji and hard slope from Otsuki (junction with JR Chuo Line) to Lake Kawaguch constantly continues 40‰. The main cars of Fujikyu has been Series 1000 (former Keio 5000), but they became too old. Now, Fujikyu decided to buy JRE Series 205 and the restoration to adapt Fujikyu Line is now on work in JRE Nagano Workshop, then yesterday the 2nd foemation was send to Fujikyu.