物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

わたしとラジオ講座

2011-04-16 17:37:33 | インポート

以下の文はラジオ第2放送が開局80周年と知って綴った文である。他のところで書くこともないと思うので、ブログに載せることにした。

ラジオ第2放送が開局80周年を迎えるという。私は今年72歳になるので第2放送は私よりはたった8歳の年長で思ったよりは若い。

大学で学んだドイツ語は不勉強でまったくわからなかった。ラジオ講座を聞き始めたのは確か1961年、大学3年生のときで動機は大学院進学のための入試にドイツ語の試験があるからだった。

その当時の講師は藤田五郎先生で、前年度の講師、関口存男先生が急死されたために登場されたと思うが、関口先生の講義を聞いていたわけではない。

テキストを見た始めの印象でははじめから会話かなにかの文章が出てくるので難しそうだった。しかし、聞き始めてみると説明は丁寧で難しくはなかった。しばらして私がドイツ語をわからなかったのはドイツ語の特色である文の枠構造を知らなかったためだということがわかった。

当時のことで覚えているのは藤田先生が分離動詞のことを万年筆にたとえて、万年筆を使うときにキャップをはずして万年筆のお尻に挿して使うことに似ていると言われたこととか外国語を勉強するには3つの「き」が必要だといわれたことだった。

 3つの「き」とは「根気、暗記、年期」である。私も年期だけは積んだが、いまも暗記は苦手だし、根気もない。だがそれでも年期を積んだお陰でカタコトくらいのドイツ語は話すようになったが、基本的にはラジオ講座を聞くだけで他に時間をとって勉強するということはしない。

途中でラジオ講座を聴取しない長い期間はあったが、1977年にドイツでの研究留学から帰って以降30年以上を特に昼休みとか午後の放送を聞いている。これは私が朝早く起きるのが苦手なためである。「まいにちドイツ語」の放送は1515分からなので、10時半過ぎにラジオをつけて、それからつけ放しにしてこの時間が来るのを待つ。

そうしないと放送を聞き逃すことが多いから。その前にはもちろんアンコール放送も聞いている。口頭練習では間違ったことをいうことも多いが、それでも段々と正しく言える回数が増して来ている。

大学教員として勤めていたという有利な条件もあって、大学での勤務中にラジオを聞く時間がとれたということもあるが、それでも都合でその時間の放送を聴取ができないこともしばしばであった。

だが、気にしないでまたわかっても分からなくても続けて聞く。1週間、1ヶ月でもまた半年でも放送を聞けないことがあってもめげずにまた聞くことを毎日の習慣にする。そうすると最後には生活の一部になってしまう。

このごろは聞き逃した放送をインターネットで聞くこともできるが、それでも基本的には毎回の放送時間に聞く。録音もしない。

早川東三、小塩節、相沢啓一先生等の放送など印象的だった放送も多いが、それらの先生方の話は他の方からの思い出が寄せられるであろう。


ハンザ都市と海

2011-04-16 15:00:27 | 日記・エッセイ・コラム

ハンザ都市としては歴史的には多くの都市があったようだが、ドイツでいまハンザ都市を名乗っている都市はハンブルク、ブレーメン、リューベックの3都市に限られるという。

ヨーロッパのアウトバーンを走るとHHとかHBとかHLとかのついたナンバープレートを持つ車とよく出会う。もちろん、これはそれぞれハンブルク、ブレーメン、リューベックの車である。

たくさんハンザ都市はあったのに、現在でもハンザ都市を名乗っている、ドイツの都市がなぜこの3つの都市に限られているのかその理由は知らない。

そのこともいつかドイツ語の先生のR氏に聞いてみたいと思うが、今回はそれとは違った話を書いておく。こういうことは単にドイツ語を習っているだけではなかなか知ることができないことだから。

ハンブルクはElbeエルベ河の河畔の河川港である。また、ブレーメンはWeserの河畔の河川港であった。また、リューベックはTrave河の河川港である。

ところで、リューベックを除いてハンブルクとブレーメンには二つの問題がある。その第1は北海が遠浅の海であり、その潮の干満の差は8~10mにも及ぶことである。

だから、潮が満潮のときに問題がなくても、干潮のときはその海面が10mも下がるのではなかなか港としては困難がある。問題の第2は河が大きいためにその河の水が運ぶ砂の量が半端ではないことである(注)。

この二つとも大問題であるが、その困難の解決の仕方はハンブルクとブレーメンではまったく違っていた。

ハンブルクは都市が裕福な都市であるので、常にElbe河の運ぶ砂を浚渫して、ハンブルク港の大きな船舶の発着に支障がないようにしている。これはハンブルクが都市として裕福であるために可能となっているとのことである。

一方、ブレーメンはハンブルクほどは裕福ではないので、Weser河の水が運ぶ砂を常時浚渫することが財政的にできない。しかし、交易等の港の機能は持ちたいので、Weser河の河口に土地を購入して、港を新たにつくったという。それがBremerhavenである。

北海は遠浅の海だと言ったが、これをドイツ語でdas Wattenmeerという。どうもいい日本語訳がないが、子どものころから瀬戸内海沿岸に住んでいる、私などはこれは遠浅の海岸だと思う。今はそうかどうかは知らないが、日本では有明海がそうであったらしい。だから、潮が引くと広大な干潟ができるのは少なくともかつての有明海では普通だったらしい。

「干潟のできる海」と辞書の訳にある。このような干潟はフランスのノルマンディ地方のモン・サンミシェルなどでもそうらしい。ただし、潮が満ちて来ると馬で駆けてくるぐらいの速さで満ちてくるとか聞いたことがある。それで溺れ死んだ人がいたとか。

R氏によれば、東日本大震災の津波は10m以上の高さであったが、それは100年に一度とかとても稀な現象である。もちろん、その津波の勢いはすごいものであり、これは大変な災害を起こしたことはまだ、私たちの記憶に新しい。

だが、R氏は北海沿岸、またバルト海でもそれが日に2回も起こるのだという。干潮のときには10kmも離れた島に馬車で行くことができるが、潮が満ちてくるともうどうしようもないまったくの海となる。

しかし、こういう事情はドイツ語を何年も学習しても知る機会はなかなかない。

(2013.12.7: 注) 河を流れる水の量が多いので、港としての機能に直接の関係はないことに注意しておこう。

なお、このブログは文章を少し変更して、著者発行の無料配布のサーキュラー『ドイツ語圏とその文化(DACHL und ihre Kultur)』第1号(2013.11)に掲載された。

なお、DACHLはD=Deutschland(ドイツ), A=Austria(オーストリア), CH=Confoederatio Helvetica(スイス), L=Liechtenstein(リヒテンシュタイン)である。

ちなみに、オーストリアのドイツ語は"Osterreichである。


フーリエ級数と結晶

2011-04-15 12:33:56 | 数学

結晶の解析にフーリエ級数とかフーリエ変換が必要となるというのはどうしてか。

これをよく考えてみると当然のことであった。フーリエ級数は周期的な関数を三角関数の級数で表すことである。そのとき、そのフーリエ係数はもちろん周期関数そのものが与えられないと決めることができない。

ところが、結晶は実際には有限の大きさではあるだろうが、そのことを一応無視して固体結晶が無限の周期的であると考えると、これはどうも3次元の一番いい周期的関数の例となるだろう。そうするとフーリエ級数とかフーリエ係数が必要になる例としては結晶はうってつけであろう。

もっとも固体結晶の解析はなかなか面倒なので、専門家でない、私にはなかなか取り付き難いのである。だが、これからフーリエ級数とか変換を学ぶときにはこのことを知っておくといいに違いない。

もっとも結晶の回折を学ぶとなるとフーリエ級数とかフーリエ解析を超えて難しくなると思われるが、フーリエ解析のテクストを書く人はそういう事柄を知っているとその記述が深みを増すのではなかろうか。

そんなことを考えている今日この頃である。

私などはそういう結晶解析については門外漢であったので、結晶のX線回折等における、フーリエ解析の重要性がわからなかった。精々、電気回路の電圧の矩形波だとかのこぎり波を三角関数で表すくらいのことにしか頭がいかなかった。


二人の医師に会う

2011-04-14 11:52:01 | 健康・病気

一日に二人の医師に会った。ということは二度、診療所に行ったということである。

午前はかかりつけの診療所に行き、Fさんと話した。もちろん単に話しに行ったということではなく、いろいろ検査をしてもらった。糖尿であるかということであるが、これはFさんの専門である。検査の結果はnegativeで糖尿ではなかった。

健康のアドバイスももらった。「一日30分、歩きなさい」ということだったが、まだ当分は花粉症がひどくなると言うとプールで泳ぐか歩いたらと言われた。それも難しそうだったので、自宅にあるウォーキング・マシーンで30分歩くということで落ち着いた。その後夕方帰って実際に30分歩いた。はて続くものかどうか。

夕方、もう一人の医師には昨日の検査の結果の説明を聞きに行った。コレステロールが基準の倍であったが、その他は問題がなかった。この医師には食べすぎと言われた。人より2倍食べているとは言いませんが、と言われたが善玉コレステロールが多いのは食べすぎとのことである。

少なくとも腹を凹ませないといけない。


放射線障害

2011-04-13 14:21:02 | 健康・病気

放射線障害の話が方々で話題になっている。テレビでもそうだが、私の昔属していた素粒子論グループのMLでも話題になっているらしい。先日Eさんから私の先生の一人のSさんがこのMLで述べている記事のプリントをもらった。

このSさんは大学を定年になってから、原爆の後遺症の放射線障害の評価をし直している人であり、原爆訴訟の原告側証人を引き受けている人でもある。だから、彼は最近テレビに出てくる放射線障害の専門家とはちょっと意見が違うところもあるらしい。

特に、放射線を含んだ飲料水とか食物による内部被曝とX線やガンマ線の外部被曝は影響が違うという。内部被曝は微量でも長くその影響を人体に与えるので、放射線医療技師の被曝とは同じにしてはいけないとの意見である。

このことは放射線医学の専門家でもなかなか理解が十分でない人があるという。外部被曝の場合には確かにX線やガンマ線のエネルギーは大きいが、体内にこれらの放射線が留まる時間はきわめて短い。

ところが、放射線汚染された、食料や飲料水の場合にはその放射線であるベータ線はエネルギーは低いが、体内、たとえば胃の中でその胃壁等の原子や分子をイオン化して、これらを破壊するということとその影響が比較的長時間持続することが線量は低くても問題ではないかという。

4月23日にある、雑談会では福島原発の事故だけではなく、そういう話も出るのではないかと考えている。


限りある命から

2011-04-12 11:00:44 | 健康・病気

このごろしばしば自分が限りある命であることを予想した感覚をもつ。胸が自覚できるかどうかぐらいに重苦しかったり、軽く痛むような気がするからである。明日にはかかりつけの医院に行くので相談をしてみよう。

はっきりと胸が痛いという感覚があるわけではないが、どうもこれが自分の命を落とす原因になるのではないかと予想している。もっとも知人のS先生なども心筋梗塞を自分の命取りの病気ではないかと思って注意していたが、亡くなったのは糖尿病関係であった。あるいはvice versa.

S先生が亡くなってもう何年も経つので、何が彼の最後の命を奪った病だったかはもう定かではない。人間予想外のことが起こるのが人生ではある。

ところで、このごろ世間で言われるのは「見通し」ということである。何故かというと、東日本大震災で避難した方々から一様に聞かれる語だからである。人間希望があれば、どんなに悲惨な現状でも生きられるとはそうであろう。

だが、残念ながら、すぐに見通しがつくとは限らない。そして原発事故の避難生活のようにいろいろ警戒程度が変っては見通し云々がゆらいでくる。ところが本当のところはゆらぐのはしかたがない。ところが揺らぐとどれを信用したらいいかわからないといわれる。

だが、もし見通しがつくなら、見通しがある方がいいのは当然である。これは放射能被害からの避難とはまったく異なるが、ある長い計算をしていたときに全部の計算が終わったときにようやく全容が見通せるようなやり方で計算していたのを、見通しのいい計算の仕方に変えたら、感じ方がまったく変ったことを覚えている。 全体の計算はやはり面倒であることは変りはなかったのだけれど。


リューべックは北海に?

2011-04-11 12:01:29 | インポート

リューベックは北海に面していると言っているのかと誤解してしまった。これはNHKのアンコールまいにちドイツ語で、小塩節先生の第二回の放送のテキストであった。

これにはリューベックは「・・・北海に通じる河川港の豊かな町で、・・」とあるので、あわてて地図を開いてみたが、バルト海に通じているとは思えたが、どうも北海には面している訳ではない。

バルト海は日本語での名前でドイツ語ではOstseeである。もっともこの文章ではひょっとしたらリューベックは北海につながる河にある港町なのかもしれない。

一番初めはリューベックが北海に面していると書いてあるのかと思ったので、明らかな間違いだと思ったが、Ostseeに面した港町ではなく、河川港ということなので、明らかな間違いではない。ただ河川がOstseeに通じているとした方がよいような気がする。

実際にリューベックに行ったことがないので本当のところはわからない。

下に載せたのはドイツ語のリューベック港の案内である。バルト海のドイツ最大の港町とある。Elbe-Lübeck-Kanal を経由して北海にもつながっているらしい。この運河を通って貨物を運ぶ方が北海へは短い時間で行けるのであろうか。

Häfen

Seehafen

Hafenansicht

Lübeck ist Deutschlands größter Ostseehafen mit:

  • über 130 Abfahrten pro Woche
  • 25 Destinationen
  • Doppelrampen für effiziente Be- und Entladung
  • modernsten Hafenanlagen, die perfekt auf die Bedürfnisse der Kunden zugeschnitten sind

Insbesondere im Stückgutverkehr ist der Lübecker Hafen der absolute Marktführer. Die Dichte des Abfahrtnetztes garantiert die kürzeste Transitzeit nach Schweden, Finnland, Russland und zu den baltischen Häfen.

Binnenschiffahrt

Neben Straße und Schiene verfügt Lübeck auch über den Zukunftstransportweg Wasserstraße. Der Elbe-Lübeck-Kanal ist die ideale verbindung zwischen Ostsee und dem europäischen Binnen-Wasserstraßennetz. Jedes Jahr werden rund eine Million Tonnen über den Elbe-Lübeck-Kanal verladen. Tendenz: steigend.

  • einziger deutscher Ostseehafen mit direktem Anschluß an das europäische Binnen-Wasserstraßensystem
  • zukunftsweisender und umweltfreundlicher Transportweg

水汲みに行く

2011-04-10 12:29:41 | 日記・エッセイ・コラム

今日は選挙の投票日で投票を済ませて、水を汲みに行く。車で15分くらいのところにある「杖の淵公園」に水を汲みに出かけた。これは子どもが先日ミネラルウォーターを送ってほしいと言うので妻が送ってやったことと関係している。

それで続けて水が欲しいのならば送ってやれるようにということで、水汲みに行ったのである。ここには桜の木があり今日は花見の絶好の天気であるので、見物客が多く来ていて、車がたくさん駐車しており、駐車ができない。

それで、私がペットボトルをもって水汲みに行き、妻は車の中の運転手席で待機するということになった。もっとも水を汲んで来ても、水を入れたペットボトルを入れるダンボールの箱がないと水を送ってやることができない。それで電話で水がいるのかどうか問い合わせるという。

ここの水は基本的には無料なのだが、それでも今は会員制になっていて、一年に2000円を払って会員となるのである。

先日来ここの水でコーヒーを入れたり、紅茶を入れたりして飲んでみると変な渋みとかがなく、とても飲み心地がいい。この水は全国の名水100選か何かに入っている。

放射能汚染で東京のみならず全国どこでもミネラルウォーターが品切れになり、お一人様2本に制限したスーパーも多い。その後、東京の水道は赤ちゃんも摂取制限が解除になった。だから、本当はもうミネラルウォーターが必要ではないのだが、それでも心配でミネラルウォーターを使っている家庭も多いかもしれない。

昨日は小さな花見の季節のパーティを仕事場で行った。全員で5人のパーティである。冷蔵庫の中に飲みかけのワインがあったので、それを飲みきろうということで計画をした。そしてもちろん残っていたワインは飲みきったのだが、参加者の一人のもって来られたワインを空けたら、これがまた飲み残しになった。

これをもって来られたNさんはイタリアに数回留学された方であり、彼のもってきたイタリア・ワインは赤なのに苦くもなく、とてもすっきりとした飲み心地であった。


はじめて知った

2011-04-09 12:42:48 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜、NHKの「世界ぶらり歩き」でケンブリッジの町並みを見た。そこで、知ったことはケンブリッジ大学というのは30ものカレッジの集合体だということである。このそれぞれのカレッジが日本でいう学部にあたるのかどうかまではわからなかったが、それはどうなのかを知りたいところである。

その途中でCavendish Laboratoryの外観も紹介があった。その紹介をした、街の人はDNAの発見者のワトソン、クリック両博士のいた研究所だと言っていた。

また、もう一つ知ったことは日時計を英語ではsundialということである。あわてて、番組後に辞書を引いてみて確認をした。

St. Jones collegeの中庭も見た。公園のようにきれいな芝生の中庭であった。そこで養蜂をしている人がいた。St. Jones collegeはあの天才物理学者Diracが教えていたカレッジであると思う。最近では天才宇宙科学者ホーキングが教えていたところか。

また、番組ではところどころに立ち止まっている人にインタビューしていたが、察するところあれはケンブリッジの当局に頼んで説明をさりげなくしてくれる人を配置してもらっているのだろうなと思った。

この番組を毎回見ている訳ではないが、かなりよく見ている。それではじめは偶然に街の人がいて、その人たちの案内でいろいろ珍しいところを見ることができているんだろうと単純に考えていたが、そういうことはやはり少ないのだろう。

都市としてもできるだけ自分の街の魅力を要領よく紹介したいだろうから、この考えは理解できる。ある種のやらせとも言えるが、これはニュースではないのだから、それはそれでいいのではないだろうか。

日本のマスコミそれもイギリスでいうとBBCにあたる由緒のある報道機関の番組であるから取材を受ける都市の当局もそれなりの対応をしているのはうなずける。そういうことになかなか気づかなった私はよほど頭のめぐりが悪い。


100円ショップ2

2011-04-08 13:13:17 | 日記・エッセイ・コラム

今朝、大きな封筒を買いに100円ショップへ出かけた。ここはいつ来ても人が一杯である。もちろん100円よりも高いものもあるが、やはり基本は100円である。

どういう風にして物品の仕入れをしているのか知らないが、若い主婦の女性などはまず100円ショップに自分の入用な品物があるかどうかを調べるとか。

もちろん、100円では手に入らないものもあって、それはこのごろ流行の郊外の大型店に行かなければならないこともある。それにしても大型の封筒の7枚入りが100円なのである。それであまり度々もこの店に来れないので、4つ買った。

もちろん、店のどこら辺に何があるかは何回も行かないとわからない。それで、あまり頻繁に100円ショップに行くとあまり必要もない、小物を衝動買いしてしまうかもしれない。

何回か外国人をホームステイさせたときに、お土産を探すというのでこの100円ショップに連れて行ったことがあった。彼らは実に根気強く、安くて面白いものをお土産に探している。

いつだったか、ひげそり用の石鹸をつけるブラシというのかは刷毛というのかを買ったが、財布をもっていなかったので、代わりに払ってもらったことがあった。もちろん、100円を家に帰ったときに払ったが、はじめは「いらないよ」と言われた。


お決まりの夢

2011-04-07 12:01:37 | 日記・エッセイ・コラム

また、お決まりの夢を見た。

どこかの外国なのだが、これから電車に乗ってザグレブに行こうとしていた。ところがいつもの私の夢と同じようにコインを財布からうまく出させないのと、またこの切符の自動販売機をどう使っていいかわからないのだ。

友人のH君はすでに電車に乗っているのだが、私は切符がなかなか買えない。電車はもうすぐに出発しそうである。と、思ううちに電車は発車してしまった。私は一人でホーム残されてしまった。

それで、次の電車でH君を追いかけたいのだが、どうも次の電車にも乗れないという筋である。

途中で私の比較的得意なドイツ語が通じないと思ったのか、その現地の年配の女性と英語のカタコトで話していた。

朝、目が醒めてから、ザグレブという町が本当にあるのかと、広辞苑で調べてみた。私のイメージではチェコか旧ユーゴスラビアにZagrebという都市があるような気がしたが、それとて本当だったか自信がもてなかった。

広辞苑によれば、確かにクロアチアの首都にザグレブという都市があった。なぜ行ったこともない国の都市の名がこんなに明瞭に出てきたのかは不明である。それはともかくとして夢のパターンは私のいつもの夢の通りである。


初めて聞いたドイツ語

2011-04-06 12:00:18 | 外国語

私の人生ではじめて聞いたドイツ語はeins, zwei, drei (1,2,3)である。

これは中学生の頃に数学の先生だったか理科の先生だったか忘れたが、河合先生という方が全校生徒の前で応援の仕方を指導されたときに、はじめるときに1,2,3をかっこうをつけてドイツ語でアインス、ツバイ、ドライというのだと説明された。

これが私の聞いた多分生まれてはじめてのドイツ語であったろう。今思えば、英語もろくろく知らない頃のことである。それだからこのときの印象はとても強い。

これはいつごろだったか私が小学生だったか、もう中学生になっていたか覚えていないが、フィンランドの首都ヘルシンキでオリンピックがあった。

これが戦後の日本が再びオリンピックに参加できた、初めてのオリンピックだった。このときに開会式の日本チームの入場のときにヤーパンの声が観客席から上がったと新聞に出ていた。

このときに2歳上の兄が学校で聞いてきたのであろうか、ヨーロッパではジャパンではなくて、ヤーパンと言うんだといっていたのを覚えている。アインス、ツバイ、・・と、どちらが先だったかわからないが、しかし、これはドイツ語という意識はなかった。

また、次の日の新聞にヘルシンキでのオリンピックの開会式で、「オー、ヤーパンの叫び」と載っていたと思う。


tax payerの危機はdemocracyの危機

2011-04-06 11:30:46 | 国際・政治

「tax payerの危機はdemocracyの危機」とはアメリカ政府の言ったことだという。

これはサンフランシスコだったかのカリフォルニアで大地震があったときに被災した市民にアメリカ政府から現金の給付があったということを書いた、小田実と武谷三男の対談集から知ったことである。

阪神淡路大震災の後で、当時は自民党が政権を担っていたが、自民党の政治家はその被災者に現金で補助することに反対または消極的であった。そしてその言い訳としてアメリカでもそういう現金給付を行っていないと言っていたらしい。

ところが小田実によれば、アメリカでは実際にはそういうことはなく、冒頭のようなことが政府の要人から言われて相当な額の現金給付があったらしい。

その後、小田実たちの活動の結果、法律ができて日本でも地震の被害にあった人に援助がされるようになったらしい。

アメリカはすべてのことがいいなどというつもりはないが、いいところもある。冒頭の文句などは誰でも納得のできそうなことである。


「ひでり」ではなくて、「ひどり」

2011-04-05 12:43:10 | アート・文化

標題から、何を言いたいかということがわかるようならば、あなたの宮沢賢治好きはかなり念が入ったものであろう。

今朝、朝日新聞を見ていたら、宮沢賢治の「アメニモマケズ」の詩が出ていた。それはこの度の地震と津波の災害の被災者たちをこの宮沢賢治の詩が元気つけることができるという話が出ていた。

この詩はとても有名なものであるから、暗唱できなくともそれを読んだことがないなどという日本人はいないと思う。それでここに再録することは控える。

その詩を読んでいたら、終わりの方に

ヒドリノトキハナミダヲナガシ

とあった。今日の今日まで

ヒ「デ」リノトキハナミダヲナガシ (「 」の強調はブロッガー自身による)

と思っていたからである。あわてて、角川の新明解国語辞典や岩波の広辞苑にヒドリが載っているかを調べた。が、ヒドリは載ってなかった。東北弁でヒデリはヒドリというのかとも思うが、まさか新聞のミスプリントでもあるまいから、私は小さいときから自分で勝手に

ヒデリノトキハナミダヲナガシ

だと思っていたのであろう。

もしかしたら、教科書の編者がヒドリをヒデリに変えていたという可能性もあるが。どなたか東北弁のことをよくご存知の方ご教示下さい。

(注1) 中西先生からのコメントで教えていただいて、該当のサイトを読みました。これが東北弁ではないのならば、ここは素直に「ヒデリ」と読みたいと思います。それにしても朝日新聞は意外なところで原文に忠実だったなんておかしいですね。いや、怪しからんというつもりはまったくありません。ヒデリかヒドリかなんて、論争があったなんてまったく知りませんでした。

(注2)(2113.5.6付記) 昨夜、NHKで音楽家の富田勲さんがつくった宮沢賢治の合唱付きの交響楽を聞いていたら、「ひでり」ではなくてやはり「ひどり」と歌われていた。

しかし、個人的には「ひでり」でいいような気がする。「ひどり」でそれがなんであるかを理解できる人は日本人でもほとんどいないのではなかろうか。原作者の宮沢賢治にもう問い合わせるすべがないので、教え子とか近親者の意見を尊重したということらしいが。


原子力工学

2011-04-04 12:02:46 | 科学・技術

私の感じだけではなく、社会的に10年から20年ぐらいの間に原子力工学はもう魅力のある分野に思われていない。

だから原発で事故を起こしてもいいということにはもちろんならないが、そういう趨勢であった。

ところが現実の電力の日本での原発依存度は30%だという。これが原発の依存度の高いフランスでは80%だという。

また、使用済み核燃料をフランスのシェルブールだかに運んでそこの再処理工場で処理をしてもらっていたが、フランスもその処理量に手を焼いたのか、もう日本の使用済み核燃料は処理をしないと言われたとか聞いたような気がする。

それで、処理された物質をどう保管するかだとか一杯の問題点が出てきていた。また、再処理も自国でしなければならないとか。

それで青森県の六ヶ所村にその再処理工場をつくって、操業しようとしているのだが、それがきちんと定常的に操業されているという風には聞いていない。

原発も危険だが、再処理工場はもっと危険だといわれているので、なかなか定常的な運転ができるようにはならないのだろう。

もっとも私の情報は古いものだろうし、それに残念ながら私は記憶のいい方ではないので、間違っているかもしれない。もしそうなら、どなたかから、ご指摘を頂きたい。

10年間くらいあるいはもう少し長く、E大学の工学部で応用物理学の講義で原子力工学の一端を講義したが、もともと専門家ではない者がテクストを見て講義をするのだから、いい講義であるはずがない。

それでも前任者のA先生がしていた講義だから、その講義をするには及ばずといわれるまでは務めた。

この講義をしていたころに武谷三男・豊田利幸両氏の「原子炉」という、岩波講座 現代物理学の1冊をちらっと見たことがあるが、原子炉の原理を記述した隠れた名著だとその当時思った。

もっとも簡潔に書かれているので、その補足をしながら現在風に書き直す必要があるのではないかと思っていた。そうすると小冊子ではなくもっと部厚い書籍となってしまうのだろうが。

(2011.4.6 付記) 私の使っていた講義のテクストは大山彰著「現代原子力工学」(オーム社)であった。大山さんはもう亡くなられているので、この本が今でも出版されているかどうかは知らない。

これは私の上の教授だったA先生が選定したテクストであった。

もっとも原子炉の臨界条件を解くところは他の本で勉強しないとこの本ではよく分からなかった。このテキストにはその辺のことがきちんとは書かれていなかった。