【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

大阪府知事選で「何やってんだ!小沢」のヤジが飛ぶ

2008年01月13日 20時35分51秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 大阪日刊スポーツから。大阪の人ははっきりモノを言うからいいですね。
 で、この記事をよく読むと、やじられたのは鳩山由起夫さん、候補者らで、その場に小沢一郎さんはいなかったようです。
 小沢さんは山本孝史さんの告別式に参列していたと報じられています。

街頭演説で小沢氏にやじ

 大阪府知事選で12日、民主党が大阪市のJR京橋駅前で開いた街頭演説で、11日に新テロ特措法案の衆議院再議決を棄権、選挙応援をした小沢代表を批判するやじが、聴衆から飛んだ。

 小沢氏は街頭には立たず、現場にいたのは鳩山幹事長ら幹部や、候補者の熊谷氏のみ。鳩山氏は「国民の命を守るためなら、3分の2で再議決という強引なことをしてもいいが、米国やパキスタンに油をただであげるくらいなら、高騰しているガソリンの値段を下げるべき」と、政府の対応を非難して理解を求めた。しかし小沢氏の行動には党内外から批判が出ているだけに「何やってんだ、小沢」などというやじには陣営にも一瞬、動揺が走った。

 小沢氏はこの日、大阪市内で、昨年12月22日に胸腺がんで亡くなった山本孝史参院議員(享年58)の告別式に参列、時折言葉を詰まらせながら弔辞を読んだ。「58歳の若さで旅立ったことは、痛恨の極み。がん対策基本法、自殺対策基本法は、あなたの情熱と行動力なしにはあり得ない。本当に誇りに思う」と、亡き同僚をしのんだ。

 小沢氏はこの日も棄権の理由を語らなかった。鳩山氏は「暗くなる前に大阪に着こうと(議場を)早く出たようだが、地元は待っていてくださった。それならもう1便くらい遅い飛行機でも良かった」と指摘した。

[2008年1月13日11時45分 紙面から]


【衆参本会議】 薬害C型肝炎被害者一律救済法案が成立

2008年01月13日 20時17分21秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

写真は福田衣里子さん=『It's now or never 私は早く、C型肝炎とさよならしたい!』福田衣里子著、書肆侃侃房

【国会傍聴記 参院本会議 2008-1-11】

 「薬害C型肝炎被害者一律救済法」は全会一致で可決、成立しました。


【国会傍聴記 衆院厚生労働委 2008-1-8】


 自民党、公明党が議員立法で「薬害肝炎被害者救済特別措置法」を提出しました(昨日付)。さっそく審議入りです。

「特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第Ⅸ因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法案」です。

 薬害肝炎の被害者全員に治療費などを国が負担する法案です。

 自民党(LDP)の大村秀章さんら法案提出者らが内容を説明。

 原告団全国代表の山口美智子さんらから意見を聞きました。

 舛添要一厚労相ら政府とのやり取りの中で、民主党(DPJ)の山田正彦ネクスト厚労相(弁護士)

 「血液凝固製剤投与に関して、状況証拠だけでも被害者認定されるのか?」
と質問。

 法務省民事局長は「母子手帳に『出血があった』との記述がある」といった場合に、「その医院の院長がなくなっていて2代目・3代目の医師が継いでいる」といった例を挙げて説明。

 母子手帳に記載のある受診時期に、A医院がフィブリノゲン、クリスマシンなどを常備していた記録があるといった場合では、状況証拠だけでも被害者として認められるのではないかという認識を示しました。あくまでも「裁判所の判断」のうえだとしました。

 山田ネクスト厚労相は弁護士としての経験も踏まえ、一律救済法成立により、これから裁判に加わる人を念頭に
「訴訟を起こすのに、着手金など費用がかさむ」との問題も指摘しました。

 河井克行法務副大臣(LDP)は、
 「法テラスなどを活用して欲しい」と述べました。たいへん無責任な誠実さを欠いた答弁で極めて残念です。

 採決の結果、同法案は委員会共同提出という格好になり、午後の衆院本会議に緊急上程されました。

【国会傍聴記 2008-1-8 衆院本会議】

 午後1時4分開会。
 河野洋平衆院議長の「あけましておめでとうございます」のことばで始まりました。

 議事進行係が「薬害肝炎被害者救済法案」の委員会審議を省き、本会議で審議するよう提案(緊急上程)しました。

 茂木敏光厚生労働委員長が趣旨弁明。最後に被害者の方に対するおわびの言葉がありました。しかし、これは委員長としての言葉であって、政府としてのおわびの言葉ではありません。

 法案は全会一致で可決。
 午後1時10分閉会しました。

【金曜日の参院本会議で可決、成立へ】

 金曜日の参院本会議で法案は可決、成立します。

【ちょっと気になるので・・・かわいい福田衣里子さんのこと】

 福田衣里子(ふくだ・えりこ)さんの本で、彼女のことをだいぶ知りました。
 衣里子さんは1980年長崎市生まれ。
 父親の仕事の関係で幼稚園からロンドンに。
 父親は衣里子さんをほぼ毎週末、欧州各国に連れて行ったという。
 4歳半で帰国、長崎に。

 ――4歳半の頃、帰国した。大きな世界の存在を教えられ、小さい町へと押し込められた。それが私の中で、無意識ではあるが、常にある大きな不満となった(前掲書、9ページ)

長崎西高校卒業。
広島修道大学人文学部心理学専攻に進学。

 ――19歳、大学を1年で休学し、旅に出た。
 大学を卒業してからでもよかった。なんで、せっかく合格した大学を休学してまで、行かなければならなかったのか。その時、理由は全くわからないけど、今行かないといけないと強く思った。(略)
 20歳、「C型肝炎ウィルスに感染して、20年経過しています」と言われた。
 あんなにも焦っていた意味が今だとよくわかる。(前掲書、はじめに)

 2004年4月、実名公表。

 今も長崎在住で、東京に通いながら活動されていたんですね。

  衣里子さんの“It's now or never.”がこれで、
 “It's now.”になったんなら良いね。

【外部リンク】

Piquer ~Ennrico’s  room - livedoor Blog(ブログ)
福田衣里子さんのブログ~薬害C型肝炎と闘いながら、刺繍をしつつ楽しく生きる27歳。


【速報】自民国対委員長「食品高騰、金融混乱確実」粗特が3月未成立なら

2008年01月13日 09時44分36秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会
[写真は大島理森さんの第42回総選挙(2000年)ポスター=東大蒲島郁夫研究室

 自民党の大島理森国対委員長(衆院青森3区)が13日放送のNHK日曜討論に出演。

 ガソリン税の暫定税率を含む「租税特別措置法(粗特)」など「日切れ法案」を3月31日までに処理できなかった場合、

 「食品価格などは必ず上がる。オフショア市場など金融も混乱する

と述べ、粗特など予算関連法案を衆参双方で可決し、3月31日までに成立させるメドが立たなければ、物価や金融が大混乱して、国民生活が混迷を極めるという見通しを明らかにした。

 9時22分ごろの発言。

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農業者戸別所得補償法がなんとか継続審査に 衆・農水委

2008年01月13日 01時25分25秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め

 農家のみなさん、そしてすべてのご飯を食べる皆さん、朗報です。

 欧州連合(EU)など主要先進国で当たり前の農家への直接補償をようやく創設しようとする、民主党(DPJ)提出の「農業者戸別所得補償法案」。衆院農林水産委員会で「継続審査」とすることを決定しました。

 当初、自民党は参院で可決し、衆院に送られた同法案を否決することを考えていましたが、法案の出来がよく、平野達男さんらDPJの法案提出者の答弁も恙なかったので、止めを得ず、すぐにはじまる第169通常国会でも法案を審議することにしました。

 自民党は、農業者戸別所得補償法案への対抗策として、平成19年度当初予算案に米価下落などの緊急対策を盛り込みました。とりまとめにあたった二田孝治衆院議員らは「1000億円」、さらに「1100億円」と威勢の良いことを言っていましたが、結果は「900億円」になりました。

 日本の小麦の自給率は7%。93%の輸入小麦に関しては、4月1日の政府の売り渡し価格改定で、2割以上の価格上昇の可能性がでてきています。
 物価が生活を逼迫するのは必至と思われます。

 農業者戸別所得補償法案はすでに参院で可決されています。
 ですから、可決するには、民主党(DPJ)などが衆院の過半数を取る必要があります。

 多くの農家の方が、2008年の耕作を放棄しているようです。

 また農協への借金が返済できず苦しんでいる人も増えているようです。

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 全国紙では、毎日新聞の位川記者という方がこの問題をていねいにウォッチしています。
 日本農業新聞はJA系列ですが、民主党国会議員のインタビューが少しずつ載るようになってきました。

<農業所得補償法案>衆院委員会で継続審議に 参院では可決

1月11日21時29分配信 毎日新聞



 民主党が臨時国会に提出した農業者戸別所得補償法案は、11日の衆院農林水産委員会で継続審議とすることが決まった。

 法案は、コメ、麦、大豆など主要農産物について生産費と販売価格の差額を補償するもの。参院では野党の賛成多数で可決されたが、与党が多数を占める衆院では2日間しか実質審議されていない。

 参院の審議で「補償内容が具体的でない」と指摘されたことから、民主党は衆院で、コメに60キロ当たり3021円支払うなどとした品目ごとの交付金の試算を示した。与党側は「貿易自由化が前提になっている」「政策目的がはっきりしない」などと法案を批判した。【位川一郎】

 当ブログ内の農業者戸別所得補償法案に関するエントリはコチラをクリックしてご覧下さい。

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広辞苑に「ブログ」という語が載ったから1月11日はブログ記念日 

2008年01月13日 00時27分53秒 | その他

 「広辞苑第6版」が2008年1月11日、発売。

 国語辞典&百科事典のスタンダードが9年2ヶ月ぶりのリニューアル。

 予約していた広辞苑がさっき届きました。 やった、やった~!

 小躍りしながら、真っ先に引いたのは、もちろん「ブログ」!

 2502ページにありましたよ!

ブログ【blog】
(ウェブ‐ログの略)ウェブサイトの一種。個人や数人のグループで運営される日記形式のもので、情報提供や意見交換などのコミュニケーション機能が付加されている。

 なるほど~。
 第7版発行までに「ブログ」の語義はどう変化していくんでしょうね?

 広辞苑 2008年1月11日 第6版 第1刷発行
 編者 新村出 著作権者代表 財団法人新村出記念財団
 発行所 岩波書店 ISBN 978-4-00-080121-8


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