3月末に期限が切れる道路特定財源の暫定税率が廃止された場合、都道府県別では北海道が578億円減と最も影響額が大きいことが21日、総務省の試算で分かった。試算は、各都道府県内の市町村分も合計した。減収額が大きいのは、北海道に続き愛知563億円、東京505億、埼玉415億円などの順。一方、減収額が最も少ないのは鳥取の52億円だった。
3月末に期限が切れる道路特定財源の暫定税率が廃止された場合、都道府県別では北海道が578億円減と最も影響額が大きいことが21日、総務省の試算で分かった。試算は、各都道府県内の市町村分も合計した。減収額が大きいのは、北海道に続き愛知563億円、東京505億、埼玉415億円などの順。一方、減収額が最も少ないのは鳥取の52億円だった。
【衆院本会議 2008-1-21 総理の所信表明に対する代表質問】
代表質問3番手は、民主党の古川元久さん。
42歳の当選4回生で、民主党税制調査会(民主党税調)の副会長。
イギリスで、税率を好き勝手に決めてしまう困った国王に貴族が物申したのが、「議会」の始まりです。
このルールを「代表なくして課税無し」と言います。
松沢成文衆院議員(現・神奈川県知事)がこの言葉をよく使っていたんですが、きょうは古川さんから久々に聴けました。
【「聖域」ではない道路特定財源】
さて、「ガソリン国会」。
古川さんは「道路特定財源だけを聖域にする根拠はない」と強調し、道路特定財源の一般財源化、ガソリン税などの暫定税率をやめようと呼びかけました。
これは鋭い。
「ポスト小泉構造改革」の時代に入った自民党が抱えるジレンマを見事に突きました。
「聖域なき構造改革」は小泉さんお得意のフレーズでした。
そして、「道路特定財源の見直し」は郵政民営化につぐ「聖域なき構造改革」の目玉で、小泉政権は部分的ですが、一般財源化の道筋を付けました。
そして、この改革により、自民党は息を吹き返したのです。
【いまの自民党政権の権力基盤は「特定財源改革」が源だった】
証拠をお見せしましょう。
2001年(平成13年)7月3日付の読売新聞です。
(引用はじめ)
「小泉内閣支持率84.5% 自民支持43%、無党派上回る/読売新聞社世論調査」
読売新聞社が六月三十日と七月一日に実施した全国世論調査(面接方式)によると、小泉内閣の支持率は84・5%で、前回調査(五月二十六、二十七日実施)より1・0ポイント低下したものの依然、高い水準を維持している。不支持率は1・5ポイント増の7・2%だった。
(中略)
前回調査の内閣支持率は、面接方式では歴代内閣最高の記録だったが、今回はそれに次ぐもの。この高い数値は、今回の調査で「約二か月間の小泉内閣の仕事ぶりを見て、今後、成果が期待できると思う」と答えた人が86%に上ったように、小泉内閣の改革姿勢に対する国民の強い期待が背景にあるものとみられる。
(中略)
小泉首相の主な改革テーマの賛否では、
「郵政三事業の民営化」は賛成57%、反対19%、
「道路特定財源の見直し」賛成75%、反対9%、
「地方交付税の見直し」賛成69%、反対8%だった。
(引用おわり)
なんと、「道路特定財源の見直し」は75%が賛成した小泉政権最大の人気商品だったのです。
小泉劇場は自民党を第44回総選挙で圧勝に導きました。
小泉チルドレン83人の半数以上は郵政民営化&特定財源見直しのおかげで当選できたような計算になるでしょう。
ということは・・・
①自民党が道路特定財源の堅持を振りかざし、
②ガソリン税、軽油取引税、自動車重量税などの暫定税率を維持する。
これは明らかに矛盾した行為で、説明のつきようがありません。
「自殺行為」といっていいくらい。衆院解散の前に自民党解散です。
でしょ?
どうですか、自民党のセンセイ方?
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民主党税制調査会(民主党税調)の古川元久筆頭副会長は、21日の衆院本会議での代表質問の中で、政府が近く提出する租税特別措置法延長案への対案「粗特透明化法案」を提出することを明らかにしました。
【追記2008-1-22】
昨年末に出た「民主党税制改革大綱」を読んでいたら、そのなかに書いてありました。まあ、衆院本会議での発言ということで、エントリ日付は変えないでおきます。以下、「大綱」をもとに少し書き直します。【追記おわり】
租税特別措置法はガソリン税だけでなく、中小企業減税など様々な租税の暫定税率を定めています。
政府・自民党は審議日程を短くするという国会戦術のため、延長法案を一括化して出す方針。
ということは、ガソリン税だけでなく、中小企業減税なども一括して可決OR否決するということになります。
政府・自民党にとっても「危険な賭け」です。
しかし、きわめて複雑難解な法律である「租税特措法」ですから、「民主党のせいで、ガソリンだけでなく、減税特別措置も廃案になってしまった」と政府が主張すると、民主党の一人ひとりの国会議員が地元活動などでは反論するのはかなり難しいでしょう。
よって、民主党税調会長の藤井裕久元大蔵大臣、古川さんら大蔵官僚出身者を中心とした勉強会が毎日のように開かれているようです。
【租税特別措置法(祖特)の透明化法案って何?】
ですので、企業減税などが“巻き添え”を食わないよう、
・減税明細書の制度化
・企業向け減税措置の利用実績の公表
・期限切れを迎えた特別措置の会計検査院などの検査・政策評価
・特別措置→本則化or廃止の方向性を明示
(とまあ、私もよく分からないで書いているのですが、もう少し勉強してみますわ)
午後3時31分ごろの発言で、民主党議員席では菅直人代表代行が大きな拍手で応えていました。
前半国会最大の焦点である「粗特」の審議に大きな影響を与えることは必至です。
古川さんは福田総理に対して租税特別措置など予算関連法案を一括提出(パッケージ化)して、審議・採決をしやすくする政府・与党の手法を批判しました。
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【衆院本会議 2008-1-21 施政方針演説への代表質問】
通常国会冒頭の代表質問は自民党幹事長が総理に質問するのでつまらないのですが、きょうは伊吹幹事長の破れかぶれぶりが笑えました。
「自民党幹事長時代の小沢一郎は」「小沢一郎著の『日本改造計画』によれば」「小沢一郎の創政会(いまの平成研)の先輩である竹下総理は消費税導入にあたって」とひたすら小沢民主批判。
そして10月同様、「その小沢代表はいま議席にいません」。
自民党議員が「エーッ!」とわざとらしいヤジ。
NHK中継カメラは、空席の小沢席にズームインしていくのですが・・・
(このエントリに一部、議事録に載らない心の声も入っています)
伊吹「よーし、演説も調子が出てきたぞ」
伊吹「みなさん、野党の公約は約束手形に過ぎません!」
民主党幹部席に小沢さんが見たらない・・・
伊吹「よし!小沢がいない。小沢個人攻撃だ!」
小沢批判にあわせ小沢席にズームインするカメラ
そのとたん、小沢氏が本会議場に戻る
演壇の伊吹さんをにらみつける小沢さん
小沢「どうかしたの?」
伊吹「チェッ!」
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質問者 民主党 鳩山由起夫幹事長(北海道9区)
自民党 伊吹文明幹事長 (京都1区)
民主党 古川元久さん (愛知2区)
答弁者 福田康夫首相、額賀福志郎財務相、増田総務相
さて、通常国会一発目の代表質問をどうまとめようかと思ったらMSN産経ニュースにとてもうまい記事が載っていましたので、これを載せちゃいます。
私のモットーは「明日やれることは明日やる」。
戒めは「完璧主義は身を滅ぼす」。
通常国会は150日間もありますからね~。
(MSN産経ニュースからの引用。太字、色づけは下町の太陽)
首相そっちのけで自民と民主が批判合戦
福田康夫首相の施政方針演説に対する各党の代表質問が21日に始まったが、独自カラーがあまり見えない首相をそっちのけにして、自民、民主の二大政党の幹事長が批判合戦を展開した。
また、通常の代表質問と異なり、与党と野党が攻守所を変えて、民主党の鳩山由紀夫幹事長が延々と政策を語って、自民党の伊吹文明幹事長が攻撃するという場面も多く、衆参「ねじれ」国会を象徴するような幕開けとなった。
「政権交代が現実のものとなりつつある今日、国民が知りたいのは今の政府の方針ばかりではない」
トップバッターで質問に立った鳩山氏が冒頭から挑発的な言葉を発すると、議場は民主党議員の拍手と、自民党側の「早く質問しろ!」とのヤジが混ざり合い騒然となった。
鳩山氏は暫定税率廃止を重ねて強調し、基礎年金の全額税方式への転換など「政権政党」を念頭に具体策を次々と提示。「さながら民主党による施政方針演説だ」(自民党中堅)との声も聞こえた。
ただ、党のトップが担うことが多い通常国会冒頭の代表質問に立ったのは、小沢一郎代表ではなかった。しかも、小沢氏は鳩山氏の質問に対する首相の答弁が終わると、2番手の伊吹氏の質問の前に中座してしまった。
伊吹氏は鳩山氏への皮肉たっぷりに、「自党のプロパガンダではなく首相に質問する」と質問を開始した。
さらに、11日の新テロ対策特別措置法の再議決を途中退席して批判を浴びた小沢氏に当てつけるように、「小沢代表は残念ながら議席にいないが…」と嫌みたっぷりに指摘した。
その後、議場に戻った小沢氏について、鳩山氏は本会議後に、「(伊吹氏の質問は)聞くに値するとは思わなかったということだろう」と強弁したが、後味の悪さを残した。
(中略)
一方、伊吹氏は「財源はどこにあるのか」と民主党の政策の現実性を批判しつつ、参院で野党が過半数を占める状況を踏まえ、「国民への責任から野党も逃げることはできない」と指摘。嫌みを織り交ぜた独特の語り口は、首相答弁よりも自民党議員の喝采(かっさい)を浴びた。首相が18日の施政方針演説の目玉として強調した消費者行政に関する新組織発足についての質問はほとんど出なかった。
(引用おわり)
「消費者担当大臣」を設置するという話が進んでいるようですが、鳩山さんは行革担当大臣、地方分権担当大臣なども機能していないと指摘しました。
「政府がアイヌ民族を先住民族を認めないのはなぜか?」という質問をしました。私はこのことを知らなかったのですが、福田首相の答弁は「認められない」とのことでした。
鳩山さんは原油高に関して、「マネーゲームである」という認識を示し、「サブプライムローンという聞き慣れない言葉がTVから聞かれない日はない」として、G7の枠組みで政府に対応を迫りました。
鳩山さんは「民主党政権」という言い方はせず、「民主党がになう政府」「民主党の政府」という言い方をしていました。
イギリスでは野党第一党のことを「女王陛下の反対党」「バックアップ政党」などと言います。
日本でも二大政党制が70年ぶりに復活しつつあります。バックアップ政党として、政府を担当したときの姿を国民に具体的に説明する姿勢は、バックアップ政党の代表質問(施政方針演説)として、ひとつのあり方を示しました。鳩山さんらしい教養あるこなれた表現で、身振り手振りもよく、英国紅茶のような味わいのある演説(質問)でした。
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写真は民主党(DPJ)衆院議員の古川元久さん
【きょうは1年で最も重要な国会中継です】
きょう(1月21日)午後1時から、福田総理の施政方針演説に対する代表質問が行われます。
通常国会冒頭の代表質問は一年間の国会での政治論議の基本となる質疑です。
ぜひ、NHK総合TVでごらんください。(BS-2も)
NHKの中継予定は午後1時5分から4時35分までですが、延びることがあるので、やむを得ず録画する方は午後5時まで。
なるべくリアルタイムで聞くことをオススメします。
タクシー、立ち仕事、お店やさんは、
NHKAMラジオ第一(東京では594キロヘルツ)=FMは放送なし
ネット環境にある方は、
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夕方や夜のニュースでは、極めて断片的にしか伝えられません。むしろ視聴しない方がいいくらいです。
【さて、登場人物】
さて、質問に立つのは
民主党の鳩山由起夫幹事長
自民党の伊吹文明幹事長
民主党の古川元久衆院議員の3人です。
昨年の通常国会では小沢一郎代表が質問に立ちました。
参院選直後の夏の臨時国会(4日間)では、民主党が要求したにもかかわらず、安倍政権は所信表明と代表質問をサボりました。
秋の臨時国会では福田新首相に対して鳩山幹事長、長妻昭さんが迫りました。
通常国会の冒頭にあたり小沢代表が立たないのは残念です。
ただ、小沢さんはしゃべりが苦手ですし、原稿を書く手間を考えると、越年国会で超過密日程が続いていますから、やむを得ないでしょう。
民主党注目は古川元久さん(愛知2区)。
東大法学部から大蔵省(昭和63年入省)に進んだエリートで、鳩菅民主党から初出馬し、連続当選4回。42歳。
63年入省組のキャリア官僚で政治家になったのは現在、古川さんだけだと思います。その心意気やよし。
民主党税制調査会(税調)の会長を務めた税金通。
藤井裕久元蔵相が国政に復帰したので、今は副会長として活躍しています。
おそらく、きょうの質問では、ガソリン税の暫定税率に関する質問をすると思います。必聴です。
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参院議員の米長晴信さん(民主党山梨選挙区)からコメントをいただきました。
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/5abe62553fbf93c765bf1d80e53b229c
先月は宇佐美登前衆院議員からもコメントをいただきました。
まあ、僕は「センセイ、センセイ」とすり寄るのは自制していますが、千葉から東京に帰る電車内のケータイで、米長さんのコメントを見付けたら、正直うれしかったです。
米長さんはフジ出身ですが、報道関係としての面識はありませんでした。
先月の訪中の際に名刺交換しました。
国会傍聴ブログには手応えを感じています。
ですが、「コメント欄」「トラックバック欄」という「メディア」に関しては、なかなか手探りの状態が続いていますし、当分続きそうです。
ネット社会の変化、ネット技術の変化は激しいですし。
「コメント・トラバ欄」に関しては、私は書き手でなく、管理人です。
日経新聞社員としては主査に昇進してから退職しましたが、部下はいませんでした。人の管理の経験もないし、デスクとして他人の原稿を管理した経験もありません。
ひたすら書き手として表現していくのが楽しい人間なので、管理人というのは向かなそうです。
まあ、その辺の「ブログ」というものに対する試行錯誤も
ウェブログ(web上のlog)として履歴を残していこうと思います。
生き様を晒しますわ。
【追伸】
きのう、千葉で「会員制スーパー」(米資本)というものに初めて行きました。
クルマで乗り付けて、アメリカらしい巨大段ボールに入った消耗品をガンガン、ショッピングカートに入れて、ベルトコンベアで精算して、クルマに乗っけて帰るという倉庫みたいな店。30歳~40歳代ファミリーでにぎわっていました。
目を皿のようにして値段を見てましたが、1個辺りの単価にしたら、市場価格の半分程度かな。
珍しい食材もいっぱいありましたよ。
グレートアメリカンを象徴する巨大肉製品にはやっぱり目が行っちゃうよね、俺もまだまだ若い!
箱ごとまとめ買いするから当然、単価は安い。
買い物の回数も減って時間にゆとりがでます。
もちろん商品をおいておく部屋のゆとりが必要です。
年会費は4000円程度だそうです。
格差社会の拡大を目の当たりにした感じがしました。
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