閣僚が公の場で、「中央銀行の独立性」を担保された日銀に利下げを要求するのは極めて異例です。
渡辺大臣は報ステで「FRBも利下げしている。日本の場合は(コールレート=政策金利が)0・5%なので、0・25%か0%」と具体的な利率に言及しました。
「おカネの量を増やすという手もある」と語りました。日銀の当座預金への積み立て目標額を各銀行に割り当てるなどの量的緩和策を念頭に置いた発言でしょう。
同時に出演していた榊原英資元財務官は、「0・5%では意味がない」と日本では利下げの影響がほとんどないと大臣に反論。
「本当は昨春までに2・0%程度に上げていないといけなかった」と語り、ポスト・バブルでの利上げが後手に回ったと指摘しました。
ちなみに安倍内閣では、「上げ潮路線」を持論とする自民党の中川秀直幹事長が利上げに反対し、福井日銀総裁に圧力をかけていたのは公然の事実です。
榊原さんは「福田政権での改革後退を見た外国人が日本売りに走っている」とし、「日本ができる景気刺激策はガソリン税(の暫定税率)撤廃しかない」と語りました。
放送中にニュース速報が入りました。
古舘キャスターが「速報です。FRBが0・75%の緊急利下げを決めました」と伝えると、「今ですか?」と確認した榊原さんが「アメリカは素早いなあ」と語りました。
渡辺大臣は古舘さんとのやり取りで「霞が関埋蔵金を出させる」と約束しました。
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福井日銀総裁会見の一問一答(ロイター) - goo ニュース