[写真は29日放送テレ朝「報道ステーション」から]
自民党は29日夜、揮発油税など暫定予算の期限切れ(3月31日)を2ヶ月間引き延ばす、「つなぎ法案」を衆院に提出しました。
あす(30日)の衆院本会議で議題にし、財務金融委員会で審議することを決めるようです。
早ければ委員会審議を省き、その場で採決・可決→参院に運ぶ可能性もあります。
法案は伊吹文明自民党幹事長本人が執筆したそうです。
法案の正式名称は「国民生活等の混乱を回避し予算の円滑な執行等に資するための法案」。
逆に言えば、この法案を早期に成立させなければ、政府・自民党&公明党は、4月危機を避けられないことを自ら認めることになります。
これに民主党が反応。徹底抗戦の構え。
あすの衆院本会議を設定する議院運営委員会理事会(笹川堯委員長=自民党)に、民主党若手議員がつくる「ガソリン値下げ隊」が突入。
(午後9時50分ごろ=冒頭の写真)
法案の提出と審議入りに抗議しました。
【追記 2008-1-29 23:30】
理事会の後、午後11時過ぎから開催された議院運営委員会に「ガソリン値下げ隊」の代議士30~40人が委員室に入り、河野議長、横路副議長、笹川委員長らを前に、あすの本会議での審議入りに1~2分間抗議しました。
ガソリン値下げ隊の一員として参加した石川知裕衆院議員(北海道11区比例)にいま電話でたずねたところ、「かなり緊迫していた」と小声で答えましたが、混乱は最小限だったようです。
当選1回生の石川議員は、後援者の見学案内以外では、初めて議院運営委員長室に入ったそうです。
それだけ異例の対応ということです。
こういったところは、あすや週末のTV報道で断片的映像を見ると、政治を見る眼がゆがみます。東大卒の偏差値80の人でも必ずゆがみます。注意してください。
政治とは人です。
有権者に選ばれた代議士30~40人が、河野議長、副議長、事務総長らが臨席し、25人のベテラン議員が着席して、委員会を開く寸前に入室し、抗議した。この光景をみなさんの頭の中に描いてください。
「民主党も元気だね~~」とおもしろ半分で見てもいいです。無関心よりはずっといい。でも「おもしろ」は「半分」まで!
右目でおもしろがったら、左目で現実を見てください。
難しいことは申しません。
かいつまんで言いますと、「この光景は異常だ」ということです。
「今の国会は異常だ」ということです。
くどいけど、念のため、もう一度言います。
「異常だ」ということです。
じゃあどうするの?
もう、解散しかないんです。
くどいけど、念のため、もう一度言います。
「もう解散しかないんです」 (追記おわり)
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自民党が29日夜提出した「つなぎ法案」
提出前の28日の衆院予算委で民主党の細野豪志さん(静岡5区)が「財政法違反ではないか」と質問しましたが、政府は「聞いていない」、「与党に任せている」として答弁を避けました。
「つなぎ法案」を自民党が提出したのは、内閣が提出した場合、参院での福田首相問責決議可決→首相出入り禁止などで、予算審議、日銀総裁人事などが遅滞し、衆院解散に追い込まれる可能性があるとの計算があると思われます。
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【平成19年度補正予算可決→参院へ】
平成19年度補正予算案は、自民党、公明党、国民新党の賛成多数で、衆院を通過しました。
国の税収見積もりが予想より少なかったことから、地方交付税交付金を減らす「地方交付税法改正案」は自民党と民主党の修正協議が成立。
衆院総務委員会で、両者共同提出の議員立法として、採決され、可決しました。
これとあわせ、午後8時、衆院本会議で平成19年度補正は可決しました。
【税収見積もりミスへの謝罪は無し】
ただし、この税収見積もりのミスに関して、財務大臣や総理大臣からは一言の謝罪もなく、「グローバルな経済環境の中、完全に見積もることは不可能」といった答弁に終わりました。
たしかにそうなのですが、一言だけわびることはできなかったのでしょうか。
同じ審議の中で、国土交通大臣が「道路特定財源の堅持のため、日本中の全首長から3冊にわたる署名が来ている」とがんじがらめの首長を利用しておき、場合によっては交付金の返還が必要な首長がいるというのに、無責任。これこそ地方軽視。
【増田総務大臣らが答弁ミス】
本予算審議を前に、大臣の気になる答弁ミスが散見されました。
例えば、第169回国会提出「平成20年度特別会計予算書」をお持ちの方は、713頁を見て頂きたい。
ここで「社会資本整備事業特会・道路整備勘定」に自動的に入る揮発油税の税収は揮発油税収、全体の4分の1です。これ以外に、国を通って自治体にわたる税金もあります。
これに関しては、28日の衆院予算委で松本剛明さん(民主党)の質問に対して、増田寛也総務大臣も間違った数字を答弁しました。
松本さんに指摘されて、しどろもどろになりながら答弁し直しました。
建設省→知事→総務大臣の増田さんが答えられないのは残念です。
◇
[少し疲れたので、美男美女で一服](c)シネマトゥデイから
映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』の日本語吹き替えアフレコが公開され、西内まりや、成海璃子、山口智子、そして緒形拳がマイクに向かった。
◇
で。
【○○特別会計→「●●特別会計○○勘定】
私の手元に「平成18年度の特会予算書」(成立済み)があります。
この637頁。「道路整備特会」となっています。
いつのまにやら、「道路整備特会」→「社会資本整備事業特会・道路整備勘定」に“財布”の名称が変わったのです。
こんなの、自民党道路族も10人に1人しか知らないと思いますよ。
これが自民党政府(官僚含む)の目くらまし戦法なんですよ。
「論理のすりかえ」というか、「混乱戦術」ですね。
53年間、ずっとずっとこういうことやって来たんだから。
これが自民党長期政権なんですよ。
国民はだまされていはいけませんが、ここまでテクニカルだと限界があります。
「イメージ(印象)で政治判断(投票行動)を決めない」
これはだけ、難しくとも絶対に守ってください。
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