宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

「メディアに流されることなく全人格をかけて正論を吐ける政治家に脱皮できるか天から与えられた試練」

2009年04月05日 11時28分13秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

[写真]静岡3区の小山のぶひろさんのミニ集会のようす=2009年3月9日開催

 総支部長には苦しい日々が続いていると思います。

 確認したいのは、「政権交代」の支持率は下がっていない、ということです。

 孫子の兵法の「形」編の第1条をかんたんに書きます。

 「昔の戦いに巧みな人は、まず味方を固めてだれも自分に勝つことができない態勢(形)を整えた。敵の崩れを待った。そして、だれが攻めても勝てる状態に敵がなるのを待った」

 小選挙区とは、相撲であって、運動会の玉入れではありません。

 玉入れならよーいドンで、制限時間まで玉を入れて、数が多い方が勝ちます。しかし、選挙とは点取り(票取り)ゲームではありません。

 相撲は強い相手と対戦しても、しっかりと守れば、相手の腰がくだけて勝てることがあります。横綱に投げ技をかけるのはムリですが、横綱が投げ技をかけてきたとき、そのムリな体勢をうまく攻めれば、あんがい勝てます。とにもかくにも辛抱強く土俵にしっかりと足と腰を押しつけて、しっかりと相手のマワシをつかんでいれば、勝つとは限らなくても、かんたんには負けません。あきらめたらそこで負けだから、泣いた顔のままで笑い続けなければなりません。本番で耐えられる粘り強い足腰をしっかりと鍛えなければなりません。

 奈良1区小選挙区勝ち上がりの馬淵澄夫さんは4日のメールマガジンで「総支部長の皆さん、こんな時はとにかく五体五感を働かせて、できることに全力を投じるしかない。恐れず、自らの活動の成果を信じて!」と書きました。

 香川2区の玉木雄一郎さんはブログで、「メディアの論調に流されることなく、自分の全人格をかけて、命をかけて正論を吐ける政治家に脱皮できるがどうか、天から与えられた試練だ」と書きました。たまき雄一郎の挑戦記 世界の中心で政策をさけぶ。コメントとして、「このままでは香川1区の小川淳也さんとあなたが負けてしまう」という趣旨の意見が寄せられています。これは、まちがいなく地元の主権者の方のコメントでしょうし、世論調査の100倍参考になるでしょう。香川では植松恵美子・参院議員と1区の小川淳也さん(現在は比例復活)、二度目の挑戦となる2区の玉木雄一郎さんのトリオで一気に国政を変えようという機運が高まっています。東京マスコミの電話による調査など何の参考にもなりません。

 「政権交代」支持率が高い以上、与野党問わず「第45回総選挙初当選組」は、「昭和44年」「小泉チルドレン」のように大量の同期議員とともに行動します。国会は年齢はまったく関係ありませんから、同期は対等な立場からスタートします。そうすると、政策よりもひそひそ話に長けた議員が頭角をあらわすことになります。私は西松事件による試練があってよかったと思う。100人前後と思われる「第45回初当選組」の中でも、ある程度の選別がこの時期に起きると思われるからです。力のある総支部長は個人の名前ですでに浸透してますから、党支持率はあまり関係ありません。信なくば立たず、政治とは人です。

 右往左往してポスターを刷り直してお金が少なくて悩んでいる総支部長さんに聞きたい。本選挙での「ハガキ作戦」すなわち選挙ハガキを配る→回収する→カルタ取りをする→郵便局に持っていく→新規の名前を後援会名簿に入力する→電話作戦部隊に回す・・・という作業の担当者は決まっているのですか? 公示日にだれが選管に届出書類を持っていくのか。遊説の場所取りはどの自治体議員がするのか。

 孫子の兵法でいう「形」をつくったうえで、「敵のくずれ」を待たなければいけません。

 ある総支部では、「俺に話を通さなかった」と威張る50歳代の男性が20歳代の女性をどなりつける事件が起きました。こういう人の存在は、総選挙をたたかう「形」としてダメです。事務所内で仲間割れしていて、票が集まるわけがありません。私はこの際、50歳代の男性に「給料を払うのは止めたらいい」と総支部長に進言しようと思っています。総支部にはシニアボランティアが詰めていますから、自浄作用が働くことを期待しています。

 政権交代を実現したい方は次の3つの過去エントリーにもお目通しいただきたく存じます。

【賢者の年賀状整理術】電話で政権交代

【日常活動】模擬投票日の設定で、メリハリをつけよう!

【保存版】公示前活動の“コツのコツ”

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