宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

「未来投資会議」を菅首相が廃止、官邸・経産省農政転換へ、漁業法改正、銀行合併特例法、GAFA規制法、改正森林組合法など立案

2020年10月10日 20時20分13秒 | 農業
[写真]未来投資会議の米良はるか議員(左)と金丸恭文議員(右)雑誌「東京カレンダー2020年4月号」を「dマガジン」で宮崎信行がスクリーンショット。

 菅義偉内閣の西村康稔・経済財政政策担当大臣は、きのう、令和2年2020年10月9日(金)「未来投資会議」を廃止すると発表しました。7月30日の「第42回会議」の後に予定が入っておらず、動向が注目されていました。後継組織は、議長が首相から官房長官に変わったため、「未来投資会議」は廃止、という表現で良さそうです。

 「未来投資会議」は2016年9月設立。当ニュースサイトを自分で検索すると、地方銀行の合併のための独占禁止法特例法、GAFA規制法、改正森林組合法などが、未来投資会議の発案で、政府提出法案となり、衆参とも自民党が単独過半数を持つ国会で成立しました。なかんづく、議員の中で、「金丸恭文 フューチャー株式会社代表取締役会長兼社長グルーCEO」が最も影響力を持っていました。「金丸さん」といっても当ニュースサイトの読者でも正直誰だか分からないでしょうが、金丸副総裁とは全く関係なく、かなり大きい、ITデジタルシステムに強いコンサルタント会社の社長さんです。

 当ニュースサイト3年前の記事では、現・立憲民主党の篠原孝元農林水産副大臣が、「金丸さんには、兼業農家でコンバインを買わざるを得ない人の気持ちが分かるか」と農水省を飛ばした農政改革を批判したと報じました。。

 現・立憲民主党の森裕子さんはことし3月の参議院農林水産委員会で、「未来投資会議からの発案だから、そもそもこの法案はちょっと何となくうさんくさい」と語りました。

 当ニュースサイトはおととしの記事でも、安倍晋三首相が所信表明演説で「70年ぶりの漁業法改正」に言及したのも、金丸さんがイの一番に発案したものだ、と報じました。

 金丸議員が優秀だったので、おそらく経済産業省採用の官僚が、金丸さんのところに話を持っていくこととなり、この4年間、新自由主義的な農政改革法案が出てきていた、との構図で間違いなさそうです。

 筆者・宮崎信行と同じ民間人である金丸さんをおとしめる気持ちはまったくありませんが、筆者の文春・新潮・ポスト・現代に次ぐ愛読誌であり、40歳代を迎えてからのバイブルである「月刊東京カレンダー」で金丸さんは社長の立場でオールカラー6ページの対談コーナーを連載しています。

 例えばこちらの表紙、4月号。




 こちらの対談では、「米良はるかREADYFOR株式会社代表取締役CEO」と対談し、大学時代のゼミの話まで踏み込んで対談。この米良さんも未来投資会議の議員。

6月号では、女子プロゴルファーと対談。


 
 今発売中の10月号では


 女性の尺八奏者の方と対談されています。



 かくいう下町のプリンスの私もどけちでお酒を飲まない私も「東京カレンダー」の世界には、年に3回ほどは出入りしており、ポケットマネーで楽しんでおります。コロナの影響で今回の食欲の秋は、付き合ってくれる人が1人ないし2人ほど少ないなと思っていますが、金丸さんをロールモデルに、民間人としての公益への貢献の仕方を考えていきたいと思います。

以上です。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 
このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。
インターネット版官報

Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする