[写真]お父さんが同期当選で新生党出身という共通点がある立憲民主党の金子恵美衆議院議員(左、福島1区)と話す岡田克也常任顧問、ことし2020年9月15日、立憲民主党結党大会会場で、宮崎信行撮影。
枝野幸男・立憲民主党代表を、常任顧問の肩書で全力で支え、今国会から衆議院予算委員の現場に9年ぶりに復帰した岡田克也さんは、「予算委員会の権威が問われる」と嘆きました。
内閣府主催の「桜を見る会」の安倍晋三事務所主催の「前夜祭」の収支について、東京地検特捜部が秘書らを任意で事情聴取したとの報道を受けての発言。
これは、テレビ入りでは今年最後と思われる、衆議院予算委員会に出席した、きょう令和2年2020年11月25日(水)に、メールマガジンなど各種SNSで発信しました。
岡田さんは「誰が考えても夜の一流ホテルの立食パーティを5000円ではできない」とし、費用の一部を事務所が負担したことについて、「安倍さん本人はきょねんの年末に確認したが、5000円以上の支払いはないと事実と異なる説明が、事務所の秘書によりなされたことも報じられています」としました。
これについて、安倍さんの予算委員会での答弁は結果的に嘘だった可能性が高いとしました。
そのうえで、「私がとくに気になるのは、この問題がまず読売新聞で報道され、その後各メディアが同様の報道を行いました」とし、「意図的な情報リークがなされている訳ですが、誰が何の目的で行っているのでしょうか。先読みすれば、秘書が収支報告書に記載しなかったということで書類送検され、一件落着というシナリオが既にあり、それに沿った誘導がなされているのではないかと思われてなりません」との見立てを述べました。
[写真]22日付の読売新聞1面。
岡田さん自身は、もともと政治とカネのリクルート事件による政界刷新の流れで、土井たか子さん率いる社会党ブームに対抗して、海部俊樹首相・小沢一郎幹事長が、世襲議員でない若手を探すなかで、竹下登・竹下派会長のスカウトで政界入りしました。そのため、政治とカネには超党派でつねに改革の中心にあり続けていきました。
政治資金に関して、日清製粉が、その在庫の一部は国家備蓄の一部だとみなす法令による補助金を受けていることを知らずに献金を受け取っていたことを認めて、返金、政治資金収支報告書訂正をしたことがありますが、それだけです。支出についても質素である一方、私設秘書が私有する仕事用車の損害保険料の一部を肩代わりしていることを新聞から取材されると、逆に、その正当性をとうとうと強調して継続するなど、「クリーンとはオープンだということだ」との持論を維持し続けています。それだけに、5年で900万円という自民党の永田町を含んだ世間とのズレを示すうえで、まさに絶妙にズレた金額に、いかりを隠せないようです。
もちろん、小沢一郎さんのように解党ビジネスで濡れてであわの銭儲けなどしたことがありません。
しかし、ことし、2003年から2005年にかけての岡田代表番記者の同窓会に招かれ、大いに楽しみました。ただその中で、その当時各社政治部長から「野党民主党の岡田代表周りの不協和音を集めろ」との命令が下っていたことを知ってショックだったようです。そうやって菅直人代表のハプニング辞任で若い代表を持ち上げた勢力の中に、その座を自ら揺さぶる勢力がいくつもあったことがその後の分裂につながっていったようです。
正直、今回の報道をめぐる世論は、「秘書が書類送検されて手打ちだろう」という冷めた目が大半のようです。もちろん、告発状が出されたら、特捜部は必ず捜査をしなければなりません。
しかし、国会で嘘をついていたことは明白。2017年以降の国会は、森友も、加計も、桜も、まったく自らの手で浄化できていません。2017年10月の解散総選挙で安倍自民党が一定の信任を得たことは事実ですが、そろそろ、真実は白日の下に晒すということをしないと、民主主義が死ぬ日も近いでしょう。
このエントリーの本文記事は以上です。
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枝野幸男・立憲民主党代表を、常任顧問の肩書で全力で支え、今国会から衆議院予算委員の現場に9年ぶりに復帰した岡田克也さんは、「予算委員会の権威が問われる」と嘆きました。
内閣府主催の「桜を見る会」の安倍晋三事務所主催の「前夜祭」の収支について、東京地検特捜部が秘書らを任意で事情聴取したとの報道を受けての発言。
これは、テレビ入りでは今年最後と思われる、衆議院予算委員会に出席した、きょう令和2年2020年11月25日(水)に、メールマガジンなど各種SNSで発信しました。
岡田さんは「誰が考えても夜の一流ホテルの立食パーティを5000円ではできない」とし、費用の一部を事務所が負担したことについて、「安倍さん本人はきょねんの年末に確認したが、5000円以上の支払いはないと事実と異なる説明が、事務所の秘書によりなされたことも報じられています」としました。
これについて、安倍さんの予算委員会での答弁は結果的に嘘だった可能性が高いとしました。
そのうえで、「私がとくに気になるのは、この問題がまず読売新聞で報道され、その後各メディアが同様の報道を行いました」とし、「意図的な情報リークがなされている訳ですが、誰が何の目的で行っているのでしょうか。先読みすれば、秘書が収支報告書に記載しなかったということで書類送検され、一件落着というシナリオが既にあり、それに沿った誘導がなされているのではないかと思われてなりません」との見立てを述べました。
[写真]22日付の読売新聞1面。
岡田さん自身は、もともと政治とカネのリクルート事件による政界刷新の流れで、土井たか子さん率いる社会党ブームに対抗して、海部俊樹首相・小沢一郎幹事長が、世襲議員でない若手を探すなかで、竹下登・竹下派会長のスカウトで政界入りしました。そのため、政治とカネには超党派でつねに改革の中心にあり続けていきました。
政治資金に関して、日清製粉が、その在庫の一部は国家備蓄の一部だとみなす法令による補助金を受けていることを知らずに献金を受け取っていたことを認めて、返金、政治資金収支報告書訂正をしたことがありますが、それだけです。支出についても質素である一方、私設秘書が私有する仕事用車の損害保険料の一部を肩代わりしていることを新聞から取材されると、逆に、その正当性をとうとうと強調して継続するなど、「クリーンとはオープンだということだ」との持論を維持し続けています。それだけに、5年で900万円という自民党の永田町を含んだ世間とのズレを示すうえで、まさに絶妙にズレた金額に、いかりを隠せないようです。
もちろん、小沢一郎さんのように解党ビジネスで濡れてであわの銭儲けなどしたことがありません。
しかし、ことし、2003年から2005年にかけての岡田代表番記者の同窓会に招かれ、大いに楽しみました。ただその中で、その当時各社政治部長から「野党民主党の岡田代表周りの不協和音を集めろ」との命令が下っていたことを知ってショックだったようです。そうやって菅直人代表のハプニング辞任で若い代表を持ち上げた勢力の中に、その座を自ら揺さぶる勢力がいくつもあったことがその後の分裂につながっていったようです。
正直、今回の報道をめぐる世論は、「秘書が書類送検されて手打ちだろう」という冷めた目が大半のようです。もちろん、告発状が出されたら、特捜部は必ず捜査をしなければなりません。
しかし、国会で嘘をついていたことは明白。2017年以降の国会は、森友も、加計も、桜も、まったく自らの手で浄化できていません。2017年10月の解散総選挙で安倍自民党が一定の信任を得たことは事実ですが、そろそろ、真実は白日の下に晒すということをしないと、民主主義が死ぬ日も近いでしょう。
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Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki
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