[写真]きょねんの年の瀬、自民党本部(写真の左手前外)を警備するおまわりさんを見て、安全地帯で急停止して気まずい、おそらくウーバーイーツの配達員、写真と本文はまったく関係ありません。
【衆議院予算委員会理事会 きょう令和3年2021年12月14日(火)】
根本匠委員長、谷公一、大串博志両筆頭理事が話し合いました。
【衆議院内閣委員会理事懇談会 同日】「10万円給付金の差押禁止法案」(未提出)の日程だと思います。
【衆議院総務委員会理事懇談会 同日】「地方交付税法などの改正案」(207閣法1号)だと思います。
【衆議院経済産業委員会理事懇談会 同日】「半導体産業整備法案」(207閣法2号)の件でしょう。
【衆議院予算委員会 同日】
「令和3年度補正予算案」の審議は3日目で、そのうち基本的質疑2日目。衆議院では今年最後のテレビ入りとなりそうです。
「分配と成長」について、立憲民主党の落合貴之さん(東京6区、3期)がついに、私が思っていたことを代弁してくれました。これはかなりうれしい。
落合さんは過去25年間に、日本企業の売上高は107%にしかなっていないのに、株主配当は6倍になっていると指摘。そのために、設備投資と従業員給料を抑えてきたことを明かしました。自民党証券議員連盟会長でもある岸田首相は「株主資本主義を見直すべきだ」とし、新しい資本主義でのカモフラージュをにおわせました。これは本当に重要な論点で、株主配当性向を減らして、労働分配率を高めれば賃金が上がります。政府国庫としても、所得税が増えます。私は「分配」とはこのことを言うと考えます。ところが、自民党議員も立憲議員も、官僚も、自治労も、日教組も、「再分配」という積極財政や政府支出の拡大、消費税廃止など、すべて「政府国庫」のお金の出入りの話しかできません。なぜでしょう。簡単な話です。自分が政府国庫から給料をもらっているからです。企業が労働分配率を増やして配当を減らせば、多くの問題は解決します。
落合さんは四半期決算開示についても、アメリカと日本だけだと指摘しました。この件では、2016年の米大統領選で、ヒラリー・クリントン候補が廃止を公約に入れていました。ウォール街を含んだ選挙区選出の民主党上院議員だからこそ「グリップ」できたのでしょう。落合さんの言う通りですが、法改正や税制改正でどうするかと言われればまだまだ長い道かもしれません。
きょうの質疑のトップは立憲民主党代表代行で、総評系議員トップになった逢坂誠二さん。10万円給付の政策転換で、自治体はクーポン作成の仕事が減って喜んでいが、混乱しているとしました。
岡田克也さんは、核兵器禁止条約について、米の核抑止力の傘の下にいることを理解し合っているとしました。締約国会議については、議決権がなくてもオブザーバー参加をして戦争被爆国の立場などで発言しても、アメリカを刺激することではないかと首相にアドバイスしました。
近藤和也さんは、衆議院拉致問題特別委員会の活性化に触れました。日本維新の会は「廃止」を唱えています。私は維新の方に賛同します。
落合貴之さんは、堀内詔子ワクチン担当大臣と後藤茂之厚生労働大臣の役割分担をつき、政府の答弁が混乱しました。
午後は、維新、国民、共産、有志の会。
維新は4人登場。足立康史さんは「国会議員団政調会長と日本維新の会政調会長」の違いをパネルで説明。10万円について、首相は「国会でのやり取りが中継されている」から自治体はテレビで情報を得られるとしながらも、通達を「一両日中」に出すとしました。SNSランキングを見ても、10万円の件が広く関心を呼んでいるようです。
維新2人目の小野泰輔さんは、半導体整備法案を質問。熊本を念頭に、経産相・文科相が高校生の半数以上が県外で進学している実態を答弁。ベトナムが世界に遅れて感染が急拡大したことから、湯沸かし器・自動車などの半導体が入ってこない現状があります。しかし、半導体は単価が安いですから、九州ICアイランド構想を越えて、経産省が日本全国に拠点をつくり税金を投入することは、むしろ、労働生産性を落とします。
維新3人目は、大阪・1期生から東大阪の岩谷良平さん。「大阪万博は私の発案だ」としました。岩谷さんは2011年府議選初当選で、その後は出馬せず家業をつぎ、再び支部長になり衆院選に初当選したようです。地方公務員の相対的な人事評価を問いました。国会議員特権についても質問しました。
維新4人目は藤田文武幹事長。補欠選挙から当選2回、在職2年余りで幹事長になった藤田さんですが、「岸田首相のお父さんと同じ文武だ」と語りました。根本匠委員長は「岸田文武君、いや藤田文武君」と呼び、藤田幹事長は「委員長ありがとうございます」と反応が良い所を見せました。
国民民主党の玉木雄一郎代表は「大学ファンド10兆円の原資」を問い、鈴木俊一財務相は「全額建設国債による出資だ」としました。
共産党の赤嶺政賢さんは、辺野古新基地建設反対を唱えました。
有志の会の吉良州司会長は、ドルベースで日本経済の実力をはかるべきだとしました。
山本太郎代表ら衆議院議員数3名のれいわ新選組は予算委員がいないため、質問できませんでした。
【閣議 きょう】
朝8時15分から開かれました。閣僚経験のある野党の小選挙区当選者は、やたら朝早いから与党はしばらくよいという意識は間違いなくあると思います。
●あすの予定
【衆議院予算委員会理事会 きょう令和3年2021年12月14日(火)】
根本匠委員長、谷公一、大串博志両筆頭理事が話し合いました。
【衆議院内閣委員会理事懇談会 同日】「10万円給付金の差押禁止法案」(未提出)の日程だと思います。
【衆議院総務委員会理事懇談会 同日】「地方交付税法などの改正案」(207閣法1号)だと思います。
【衆議院経済産業委員会理事懇談会 同日】「半導体産業整備法案」(207閣法2号)の件でしょう。
【衆議院予算委員会 同日】
「令和3年度補正予算案」の審議は3日目で、そのうち基本的質疑2日目。衆議院では今年最後のテレビ入りとなりそうです。
「分配と成長」について、立憲民主党の落合貴之さん(東京6区、3期)がついに、私が思っていたことを代弁してくれました。これはかなりうれしい。
落合さんは過去25年間に、日本企業の売上高は107%にしかなっていないのに、株主配当は6倍になっていると指摘。そのために、設備投資と従業員給料を抑えてきたことを明かしました。自民党証券議員連盟会長でもある岸田首相は「株主資本主義を見直すべきだ」とし、新しい資本主義でのカモフラージュをにおわせました。これは本当に重要な論点で、株主配当性向を減らして、労働分配率を高めれば賃金が上がります。政府国庫としても、所得税が増えます。私は「分配」とはこのことを言うと考えます。ところが、自民党議員も立憲議員も、官僚も、自治労も、日教組も、「再分配」という積極財政や政府支出の拡大、消費税廃止など、すべて「政府国庫」のお金の出入りの話しかできません。なぜでしょう。簡単な話です。自分が政府国庫から給料をもらっているからです。企業が労働分配率を増やして配当を減らせば、多くの問題は解決します。
落合さんは四半期決算開示についても、アメリカと日本だけだと指摘しました。この件では、2016年の米大統領選で、ヒラリー・クリントン候補が廃止を公約に入れていました。ウォール街を含んだ選挙区選出の民主党上院議員だからこそ「グリップ」できたのでしょう。落合さんの言う通りですが、法改正や税制改正でどうするかと言われればまだまだ長い道かもしれません。
きょうの質疑のトップは立憲民主党代表代行で、総評系議員トップになった逢坂誠二さん。10万円給付の政策転換で、自治体はクーポン作成の仕事が減って喜んでいが、混乱しているとしました。
岡田克也さんは、核兵器禁止条約について、米の核抑止力の傘の下にいることを理解し合っているとしました。締約国会議については、議決権がなくてもオブザーバー参加をして戦争被爆国の立場などで発言しても、アメリカを刺激することではないかと首相にアドバイスしました。
近藤和也さんは、衆議院拉致問題特別委員会の活性化に触れました。日本維新の会は「廃止」を唱えています。私は維新の方に賛同します。
落合貴之さんは、堀内詔子ワクチン担当大臣と後藤茂之厚生労働大臣の役割分担をつき、政府の答弁が混乱しました。
午後は、維新、国民、共産、有志の会。
維新は4人登場。足立康史さんは「国会議員団政調会長と日本維新の会政調会長」の違いをパネルで説明。10万円について、首相は「国会でのやり取りが中継されている」から自治体はテレビで情報を得られるとしながらも、通達を「一両日中」に出すとしました。SNSランキングを見ても、10万円の件が広く関心を呼んでいるようです。
維新2人目の小野泰輔さんは、半導体整備法案を質問。熊本を念頭に、経産相・文科相が高校生の半数以上が県外で進学している実態を答弁。ベトナムが世界に遅れて感染が急拡大したことから、湯沸かし器・自動車などの半導体が入ってこない現状があります。しかし、半導体は単価が安いですから、九州ICアイランド構想を越えて、経産省が日本全国に拠点をつくり税金を投入することは、むしろ、労働生産性を落とします。
維新3人目は、大阪・1期生から東大阪の岩谷良平さん。「大阪万博は私の発案だ」としました。岩谷さんは2011年府議選初当選で、その後は出馬せず家業をつぎ、再び支部長になり衆院選に初当選したようです。地方公務員の相対的な人事評価を問いました。国会議員特権についても質問しました。
維新4人目は藤田文武幹事長。補欠選挙から当選2回、在職2年余りで幹事長になった藤田さんですが、「岸田首相のお父さんと同じ文武だ」と語りました。根本匠委員長は「岸田文武君、いや藤田文武君」と呼び、藤田幹事長は「委員長ありがとうございます」と反応が良い所を見せました。
国民民主党の玉木雄一郎代表は「大学ファンド10兆円の原資」を問い、鈴木俊一財務相は「全額建設国債による出資だ」としました。
共産党の赤嶺政賢さんは、辺野古新基地建設反対を唱えました。
有志の会の吉良州司会長は、ドルベースで日本経済の実力をはかるべきだとしました。
山本太郎代表ら衆議院議員数3名のれいわ新選組は予算委員がいないため、質問できませんでした。
【閣議 きょう】
朝8時15分から開かれました。閣僚経験のある野党の小選挙区当選者は、やたら朝早いから与党はしばらくよいという意識は間違いなくあると思います。
●あすの予定
締めくくり質疑は2時間半コース。その後、総務委員会で地方交付税法改正案と、経済産業委員会で半導体整備法案。そして本会議。組み替え動議は野党は別々に出す方向になりそうです。夜に、玉木代表が小池百合子都知事をたずねます。
Ⓒ2021年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。