渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

在日米軍発オミクロン感染を政府認める、まん延防止で山際「米軍基地で感染広がり深刻に懸念」国場幸之輔「給付金の最大のポイントは公平感だ」

2022年01月07日 15時03分38秒 | 第207回臨時国会 2021年12月
[写真]山口俊一・衆議院議院運営委員長、3年前の2019年、宮崎信行撮影。

 新型コロナ対策特別措置法にもとづく政府事前報告がありました。先の第207回国会の閉会中審査として開かれました。

【衆議院議院運営委員会 きょう令和4年2022年1月7日(金)】
 岡田克也さんと同期当選の在職32年の山口俊一さんが委員長です。

 政府の事前報告で山際大志郎・コロナ相は「1月9日(月)から31日(月)までまん延防止措置を、広島県、山口県、沖縄県における感染状況及び医療提供体制がレベル2の段階になりました」と語りました。

 質疑で、沖縄1区比例の国場幸之助さん(宏池会)は「3つの県に共通するのは米軍基地の存在です。日米関係は大事だからこそ、地域住民に不安が無い状況をつくることを、日米両政府の責任だ」としました。山際さんも「在日米軍基地で感染が広がっていることを深刻に懸念している」としました。なお政府として「第6波」という言葉をきょうは使いませんでした。

 国場さんは「協力金は公平感が一番大事だ」とコロナ禍3年目での世論の変化を届けました。立憲民主党の伊藤俊輔さんに対して山際さんは大阪、東京の発令する段階ではないと答弁。そのうえで「2プラス2を開いた」とし在日米軍との連絡を密にしていることを強調しました。

 3倍増となった日本維新の会の遠藤敬国会対策委員長は「この場に立って、またこの議運で政府の報告を聞くのは残念だ」としオミクロン株の置き換え状況をたずね、大臣は「オミクロン株の感染拡大はスピードが違う」と柔軟な対応を目標とするとしました。共産党の赤嶺政賢さんは「米軍から感染が始まっている」と断じました。

 今後の議運委は13日(木)10時半理事会、11時半委員会。同日10時から庶務小委員会、10時15分から図書館運営委員会を開くとしました。

【参議院議院運営委員会 同日】
 今夏改選「偶数組」の福岡資麿さんが委員長。

 山際大臣から政府事前報告を聞きました。私、100日間でうっかり失念していましたが、まん延防止措置は、県内の基礎自治体ごとに指定されます。沖縄県は全域、山口県は岩国市と和木町、広島市・府中町と廿日市市・大竹市・海田町となります。これだけ見ても、米軍発。

 これに対して質疑しました。山際さんは日米地位協定の見直しの必要はないとしました。

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【法案先送り・不成立】天国か極楽浄土のウィシュマ・サンダマリさんに届け「入管難民法改正案」第208回国会再提出断念、早くても成立は秋以降へ

2022年01月07日 06時53分00秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]院内外の議連「難民懇談会」をつくった石川大我・立憲民主党参議院議員、きょねん10月、東京・杉並で宮崎信行撮影。

 「入管難民法改正案」(旧・議案番号は204閣法36号=廃案)が、第208回通常国会に再提出されず、仮に成立しても2022年秋以降にずれ込むことが確実になりました。

 法務大臣官房・内閣総務官室が、自民党国会対策委員会に見せた「提出予定法律案・件名要旨調」の原案に入っていないことが分かりました。自民の衆参国対・参院幹事長室は原案からさらに絞り込ませることを命じました。終盤国会で閣議決定・法案提出することがないとは断定できませんが、少なくとも成立はなさそうです。

 年明けになって、ウィシュマ・サンダマリさんの不適切な対応のビデオが公開され、衆参の法務の委員長・希望する委員が見ました。漏れ伝わるところでは、名古屋の法務省職員も、私が思い描いていた「悪の枢軸」でもなく、緊急輸送時には「サンダマリさん」と敬称をつけるなど狼狽したようにも思えます。入国管理局5000名、収容施設250名の定員で、牛久・大村以外の法務省職員がどちらに入るのか分かりませんが、苦悩の日々を送っている現場ノンキャリもいるのかもしれません。

 解散で廃案になった法案の内容は包括的な改正で、入管庁「発足記念」の意味合いもあったと思います。難民認定がしやすくなる規定もありますが、収容施設の人数を減らしつつ、現状を維持するのが目的な「庁益」の法案だと私はにらんでいました。

 立憲民主党の石川大我参議院議員が「難民懇談会」をつくり、議員会館の内外から参加できるしくみを構築。牛久の東日本収容センターにも足しげく通ったようです。法務委としては、階猛さん、有田芳生・参野党筆頭理事(偶数組・今夏改選)やそれ以外にも複数の議員の尽力が功を奏しました。

 但し、7月10日の第26回参院選後も、自公2党が衆参過半数を占める「黄金の3年間」となると思われます。


[写真]きょねんの連休明け5月12日に入管難民法改正案の抗議活動をする人たち、宮崎信行撮影。


[写真]ウィシュマ・サンダマリさんの在りし日の姿を伝える母国の報道写真とともに廃案を報じるNHKニュース画面、きょねん5月18日。


[写真]院内外の議連「難民懇談会」をつくった石川大我・立憲民主党参議院議員、きょねん10月、東京・杉並で宮崎信行撮影。

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