[写真]水岡俊一参議院議員、きょねん2021年11月2日、宮崎信行撮影。
第208回通常国会は4日目。残り会期は146日間。
【参議院本会議 きょう令和4年2022年1月20日(木)】
岸田文雄首相らの施政方針演説に対する代表質問があり、首相、林芳正外相、末松信介文科相、金子原二郎農相、二之湯智防災担当相が答弁しました。
日本国民の400人に1人は日教組・日退教構成員。その代表が水岡俊一立憲民主党参議院議員会長。トップバッターとして、首相の施政方針演説の「新時代リアリズム外交の第一の柱として」「同盟国・同志国と連携し、深刻な人権問題への対処にも、私の内閣で、初めて任命した専任の補佐官と共に、しっかりと取り組む覚悟です」の部分に、「先生」とは思えないチンピラの言いがかりをつけました。
水岡さんは、北京冬季五輪を念頭にした中国に対するウイグル人権擁護の決議をしたり、外交で働きかけたりすべきだとしたうえで「人権外交とは国際会議などで人権侵害を許さないよう訴えることだ。しかし、国内で男女差別、アイヌ、被差別部落、外国人、障害者、朝鮮学校の生徒に対する様々な差別がありながら有効な手段が講じられていない。国内のことを有効に解決できない国が人権外交を訴えても、裸の王様、世界の笑いものだ」としました。
まったく現実的でなく、男女差別、アイヌ、被差別部落、障害者は差別を禁止する理念法があり、国などの予算もついています。外国人の人権も憲法や施設・施策があり、朝鮮学校の生徒に対しても学校生活の保証が予算でされています。きょねんの国会で障害者差別禁止法が「努力義務規定から合理的配慮規定に」理念として格上げする改正がされましたし、ここ5年の間にも、アイヌ、被差別部落の差別禁止・予算措置の新法ができました。年末の予算委員会で、日本維新の会副代表の鈴木宗男参議院議員が「黒人差別をする国に中国の人権侵害を言うことができるのか」と指摘。的を射ていました。英中のアヘン戦争の報復の分析も必要です。
国民の400人に1人しかいない、日教組構成員ですが、
参議院では第23代、第24代、第30代副議長が日教組構成員。順当にいけば、水岡さんは7月から第33代副議長になると思われます。立憲民主党では、福山哲郎さん・蓮舫さん・芝博一さんらが力を持ったことで、日教組の那谷屋正義さん(今夏引退)を国対委員長を外しましたが、水岡さんは参議院議員会長をしています。おととしは安倍晋三首相が記者会見で「一斉休業」を要請しつつも卒業式には出られると言っていたのに、言った、言わないで、予算委員会で不毛な問答を繰り広げた水岡さん。
ここ3年、ずっと言っていて、有力議員事務所でもうんざりした顔をされるのですが、日教組構成員は、無意識に「消費税率を上げると懐が太くなるから良いことだ」と自分の懐のことだけを、その400倍いる国民全員の懐と取り違えていたり、差別というものは無知で起こるという誤った認識を持っており、「あなたが無意識な女性差別主義者になったのは、あなたが生まれ育った過程に、自分より読み書きが優れた女性が一人もいなかったからだ」という逆差別を平然とします。立憲民主党の選挙では候補者の99%が生活をかけた死活問題の戦いであり、そのような戦場で、日教組構成員のようなずれた人と仲良いふりをしていても、修羅場で裏切られます。距離をとりましょう。水岡会長を支える森ゆう子幹事長も距離をとらないとやられます。身の毛もよだつ日教組のずれっぷりに対して、首相は「ウィシュマさんの哀悼の意を表し、ご遺族にお見舞いを申し上げる。我が国は国際人権規約を順守しているが、法務省が改善策に取り組む」として入管行政・収容施設での外国人差別の撤廃に取り組み姿勢を明示しました。
林芳正外相は、在日米軍の新型コロナウイルス感染症(オミクロン株含む)陽性者は6300名だとしました。
自民党の松山政司さんが質問しましたが、参議院自民党の役員表を見ても、なぜ松山さんかはよく分かりません。松山さんは「新しい資本主義で重要なのは、雇用の流動性だ。JC日本青年会議所が全国各地で車座集会を開いているので、首相も聞く力で若い力の話を聞いてほしい」としました。
きのうの記事で特出しした部分を念頭にしてか、松山さんは「新しい資本主義は人への分配による成長戦略を強化すべきだ」としました。JC関係の会社で上場企業は数社未満と思われ、黒字にして株主配当を出さなければならない周囲の環境にある会社は少ないので、賃上げ税制を使って、わずかな黒字で地域経済界で納得されるのならば、賃上げ・雇用拡大をしたい地域有力中堅企業が多いでしょう。首相は「新自由主義、1980年代は市場任せにしていればうまくいき成長につながったが、市場の失敗と外部不経済があらわになった」と答弁しました。末松文科相、金子農相、二之湯大臣が答弁。二之湯さんが属する、茂木派の
「平成研究会」はきょうホームページを立ち上げ、二之湯さんも「会員」として紹介されています。
【参議院議院運営委員会 同日】
国家公安委員など国会同意人事が内示されました。今後、参議院予算委員会で審議をするよりも前に、2月末よりも前に本会議を開くことになりそうです。非改選のセンセイは、衆議院での予算審議中の2月は、日教組の那谷屋正義さんが2011年のGWにしたようにフィリピンでゴルフをしたりする好機ですが、ことしは難しいか。
【衆議院本会議 同日】
代表質問2日目がありました。
日本維新の会の馬場伸幸共同代表(国会議員団長)は「コロナは感染症法の第5類にすべきだ」「台湾が一文字もなかったのが残念」「立憲民主党がCLP(ChooseLifeProject=チューズ・ライフ・プロジェクト)に資金提供をしていた」と問いました。首相は「未知のことが多くすべてを見通したうえで判断できるわけではないが、科学的知見に基づくエビデンスを専門家に聞きながらコロナ対応をしている」「日台間の交流と協力をはかるが、国民の安全の確保を万全にする」「政党による特定メディアへの資金提供は、国民の信頼の悖ることがないようその是非を判断すべきだ」としました。
公明党の石井啓一幹事長は「1日だけで月満額を支給される文通費改革の結論を得る」との意思を示してから質問。「こども家庭庁の設置を急ぐべきだ」とし首相は「こども家庭庁に幼稚園、保育所、こども園の基準を統一させる制度的に担保する権限を持たせる」としました。また、就任100日を過ぎても、訪米していないことを念頭に「あす、バイデン大統領とテレビ首脳会談を行う」とし日米同盟などを話し合うとしました。
都民ファーストの会との連携の報道が出ている、国民民主党の玉木雄一郎代表は「改革中道政党として対決より解決をめざす」とし、SNSも活用して代表質問の意見を集めたとしました。そのうえで「赤ちゃんポスト」という表現もされる「熊本市の慈恵病院は、十代の女性が身元を明かさず出産する内密出産を行ったと発表しました。国内で初の事例です。さきほど蓮田院長に直接お会いして話を聞きました。病院が母親の名前を記載せずに熊本市に出生届を出した場合に、刑法の公正証書原本不実記載罪に問われる可能性があります」とし、ドイツの2014年の法律を日本でも制定すべきだとしました。岸田首相はていねんに答弁をつくっており、「厚生労働省が所管する児童福祉法、医師法なですべての法律で、内密出産を違法だと考えられない」と断言しましたが、「刑法の犯罪になるかどうかは捜査機関が集めた証拠で個別に判断する」としました。これは違法性が問われるのが母だとしたら、母の子もの人数に限らず、匿名母の身柄拘束に踏み切る県警察はないでしょう。前進した答弁を引き出した玉木答弁だと思いますし、ドイツ2014年法律の研究も進みそうです。
共産党の志位和夫委員長は、「マクロ経済スライド廃止で減らない年金」を求め、首相は「長期的な給付と負担のしくみを維持する」と突っぱねました。
【衆議院予算委員会の理事懇談会など 同日】
【参議院予算委員会の理事懇談会など 同日】
【国会対策委員長会談 同日】
あす21日(金)参議院本会議散会後の、午後4時ごろ、「令和4年度予算案」の財務大臣の趣旨説明と副大臣の補足説明を聞くことを決めました。そして、週明けの24日(月)と25日(火)の午前9時から午後5時までの合計14時間、基本的質疑(1巡目)の1日目・2日目をすることに決まりました。また「国交省建設受注統計の不正」に関する集中審議を、どこかのタイミングで行うことで合意しました。
【衆議院議院運営委員会 同日】
理事会で、上述の参と同じく、国会同意人事案の内示を受けました。
●参議院国家基本政策委員会
きょうまでに理事懇談会などを開き、あす(1/21)委員会を開くことにしました。