宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【1/13】衆参議運委開かる

2022年01月13日 21時07分15秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]参議院麹町議員宿舎(黄色い建物)を背にした筆者、きのう。

【衆議院議院運営委員会など 令和4年2022年1月13日(木)】

 衆参の議院運営委は理事会を開き、「58法案7条約承認案」を提出したいとする「第208回国会提出予定法律案件名・要旨調」を内閣官房副長官から聞きました。衆は、この後、図書館運営小委員会と庶務小委員会を開き、親委員会も開きました。

【与野党国対委員長会談 同日】
 文通費をめぐる政党間協議体を設けることで一致。

【きのう 衆議院厚生労働委員会理事懇談会】
 きのう12日、衆議院厚生労働委員会は理事懇談会を開き、政府に対してオミクロン株に対する質疑答弁をしました。

【きのう 皇室典範特例法の附帯決議に対する政府の報告】
 きのう12日、細田博之・山東昭子・海江田万里・小川敏夫の衆参正副議長は、岸田文雄首相・松野博一官房長官の訪問を受けて、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に関する国会報告」を受けました。首相は、秋篠宮皇嗣殿下の長男悠仁親王殿下よりも後の皇位について議論するのは時期尚早とした報告書を説明しました。両院各党協議会が来週18日(火)に立ち上がる見通し。

【あす 衆議院控室でのヒアリング】
 「建設受注統計」についての「第1回立憲民主党衆参国対・政調合同ヒアリング」が開かれます。国交省、総務省、経産省、内閣府の4府省官僚が出席。内容より、形式が気になるところ。全編にわたるユーストリーム配信などがあるかもしれません。

 4年前、国会対策上の必要から始まった野党ヒアリングは、本会議場真裏の控室に共産党議員が入るなど画期的な印象もありましたが、その後世論の風向きが逆になり、泉健太代表が見直しを公約にしていました。

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坂上職員、10年以上立憲民主党の代表・幹事長オープン記者会見をお膳立てで民主主義報道に多大な功績、選対機能強化で栄転、立憲事務局人事 ラスト司会では幹事長の背後に薄日が差すハプニングも

2022年01月13日 15時21分53秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報
[写真]記者会見中に背後から薄日が差した、西村智奈美幹事長記者会見、きのう2022年1月12日、宮崎信行撮影。

 坂上職員が、きのうの幹事長会見で司会を卒業し、選対に異動しました

 代表・幹事長会見を党本部単独主催とすることで、党本部が設定した出席要件を満たすと認定したフリーランス・独立系記者も参加できる記者会見の取り仕切りを与党時から11年4か月担当してきた立憲民主党の坂上職員が、きのうの幹事長会見で司会を卒業し、選対に異動しました。

 泉健太代表や秋元雅人事務局長が、役員室、企業・団体委員会の幹部職員を選挙対策委員会事務部に異動させる結党以来初めての人事をしたことに伴います。

 私も2009年以降、野党→与党→野党を通じて、役員室主催のオープン代表・幹事長記者会見に出席してきましたので、坂上職員にはお世話になりました。


[写真]記者会見中に背後から薄日が差した、西村智奈美幹事長記者会見、きのう2022年1月12日、宮崎信行撮影。

 きのうは、南側を向いた窓を背にした幹事長に背後から薄日が差す幻想的な風景となりました。

 坂上職員は中選挙区時代の社会党の近畿選出議員の秘書出身。当時マスコミに追われていたその議員の「辞職届」を代筆した後に、民主党職員に転じました。その後、小沢一郎幹事長が2009年9月に秋元雅人さんを事務局長に抜擢する大人事異動をした小沢幹事長はほどなく失脚。枝野幸男幹事長を経て「反小沢の急先鋒」岡田克也幹事長になり緊急感が漂いましたが骨格は維持し、役員室の岩手県出身職員に選対に異動してもらって後釜に2010年9月に坂上さんがつきました。それから11年4か月、担当してきました。民主党時代から別政党といってよかった「新緑風会」も、立憲民主党では「参議院立憲民主党」となり、党本部役員室を通じて記者に事前の日程提供をする改革も実現しました。

 記者会見場では寡黙で「俺に話しかけるな」という緊張感を常に出している私としても、レガシーメディアの野党担当記者が大量に入れ替わる内閣改造直後に突如「坂上さん!次の常幹の日程いつですか?」と大声で聞くと、坂上職員と名刺交換をする記者の行列ができるという相互依存関係をつくってきました。


[写真]坂上職員の司会で代表辞任記者会見に臨むのに笑顔の、枝野幸男さん、2021年11月12日、宮崎信行撮影。

 一応、選対ということですから、敵対的政党・勢力が検索できないよう、フルネームと写真は控えました。上の枝野前代表の卒業会見でも、向かって右に司会の坂上さんが控えていたから、「枝野党父」はリラックスしていたのかもしれません。

 今回の選対強化人事では、新宗連など宗教法人担当の自民党竹下派出身の企業・団体委員会の職員も、選対に異動。機構改革も含めての、選対強化となりそうです。それだけ7月の参院選に存亡の危機がかかっているとの認識かも知れません。

 枝野立憲結党メンバー、旧国民民主党組、大量新規採用組、社民党から吉田党首・吉川幹事長と一緒に移籍組の4身分制となってしまい、枝野立憲組重用により、旧国民組との民進党時代との上下関係のねじれも生じる大型船となりますが、議席が増えたら政調を廃止してしまい心労で事務局次長が休職・退職してしまった小沢一郎幹事長体制とはもう時代は違います。政権や国政選挙勝利の経験がない大多数の職員は実感はないでしょうが、参院選で議席が増えたら全員がハッピーです。心を一つに秋元事務局長の下、泉代表・西村幹事長を支えていただきたいものです。

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政府、さきほど午前10時半からの議運理事会に「58法律案・7条約承認案」とする「第208回国会提出予定法律案・件名要旨調」を提出

2022年01月13日 13時29分41秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]国会議事堂、5年前の2017年撮影・アプリで加工。

 政府は、午前10時半からの衆議院議院運営委員会理事会・参議院議院運営委員会理事会に「第208回国会提出予定法律案件名・要旨調」を提出しました。

 報道によると、58法律案・7条約承認案を提出したいとしました。

 私、現在まだ現物を入手できていませんが、農林水産省の提出予定がどうやら6法案(輸出促進法改正案など)となったようです。同省は新・畜産局の競馬監督課が「競馬法」について100日前に施行されたばかりの改正法に続き県から地方競馬全国協会への財政支援を定めた規定の延長を検討していましたが、文書に記載がないようです。農水関係の法律の成立が先送りになるケースが多く、100日ほど前に交代した前国対委員長の森山裕元農相の力が残っているのかもしれません。

 「入管難民法」と、「新型インフルエンザ特措法と感染症法」の改正案も載っていないと思われます。

 「こども家庭庁設置法案」「経済安全保障整備法案」が中心となりますが、「庁」も設立までのタイムラグはデジタル庁よりもあるため、国会で混乱があれば、制定法律の本数がさらに絞り込まれて、第26回参院選以降に先送りになるものが増えるかもしれません。また「思いやり予算改め同盟強靭化予算の5年間延長条約承認案」も提出されますが、国会史上で条約案が否決されたことは一度もないことから、在日米軍のオミクロン拡大や名護市長選の結果にかかわらず審議の混乱はない見通し。

 現物が入手できれば、再度別記事のurlで詳報します。

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