渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

大蔵官僚出身の国民・岸本周平さん「MMT現代貨幣理論は正しいですよね」とあす(1/31)テレビ入りで首相に見解を問うと通告、財務省が答弁作成中か

2022年01月30日 20時39分07秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]国民民主党衆議院議員の岸本周平さん、2年前の2020年12月、宮崎信行撮影。

 目玉法案がない第208回国会は、召集2週間で、「佐渡の金山を世界遺産にしろ」という安倍晋三元首相対岸田文雄現首相と「維新の橋下徹さんはヒトラーだ」との菅直人元首相対藤田文武維新幹事長との「小競り合い国会」となっています。マスコミ側から見れば、今国会は、名の知れた衆議院議員同士の小競り合いが見どころとなるかもしれません。

 今週は、あす月曜日(1/31)、水曜日(2/2)に衆議院予算委員会集中審議。金曜日(2/4)に地方公聴会に代わる参考人質疑となります。オミクロン株感染爆発で、各会派の話し合いによる部分的なオンライン導入の先例ができるかも知れません。

 さて、あすの衆・予算委は、参・決算委のように「月曜日午後1時開会」。霞が関の始業時刻である午前9時15分から、ワークライフバランスのための3時間の質問準備時間だろうと推測しています。

 この中で、午後4時29分頃に登場する、国民民主党の岸本周平さんが「MMT現代貨幣理論は正しい」との前提で岸田首相に挑むとする質問通告を出したことが、当ニュースサイトの独自取材で分かりました。

 岸本さんは「前年度、今年度の補正後の公債依存度は74%、46%になった」と指摘。自ら、「それが可能なのは、家計や企業の民間部門が貯蓄を増やし、その金融資産を担保に日銀が国債を吸収しているから」「低成長で低金利の下、MMT現代貨幣理論のモデルのような事態が(残念ながら)続いてしまう」「自国通貨で国債を発行することに制約はない。その限りにおいてMMTは特別な経済理論でもなく正しい」と発言。それに対する、岸田首相の答弁を用意するよう通告しました。

 岸本さんは1年8か月前の国会で「皆様御承知のとおり、今、MMTというような議論もありました。この委員会でも御議論がありましたけれども、経済学者の方が言っているわけなので、全く乱暴なことでもないような気がします。私も少し勉強しましたけれども、おっしゃっていることの幾つかはなるほどなと思うようなことがあります」との見解を述べています。このときよりも「進んだ」ということはありませんが、首相に質問するのは初めて。

 岸本さんは昭和55年入省の元大蔵官僚。第45回衆院選から小選挙区で5回連続当選。平成5年入省の玉木雄一郎代表と同じ。歳は違えど「玉木」「岸本」と呼び合い、玉木代表は榛葉賀津也幹事長よりも百倍、岸本さんを信頼しています。玉木さんが希望の党の後始末のために個人名義で5億円の資金調達をした際には、岸本さんが先に、銀行とのお膳立てをし、第49回衆院選の「2議席増」という偉大な前進の最大の功労者となりました。

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