【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【安倍暗殺】山上徹也被疑者が半年ぶりに姿を現す、ふてぶてしい悠然とした態度、奈良県警「銃刀法違反」で公判にのぞむ

2023年01月10日 16時38分46秒 | その他
[画像]関西テレビニュースサイトよりスクリーンショット。

 自民党候補の第26回参院選応援中の安倍晋三元首相を暗殺した実行犯だとして現行犯逮捕された被疑者・山上徹也氏が、半年ぶりに姿を現し、ふてぶてしい態度を見せました。山上さんは旧統一教会信者による経済的虐待から、旧統一教会と自民党をつなぐ安倍さんを殺害する許しがたい凶行を引き起こしたことが9割9分確実となっています。


[画像]関西テレビニュースサイトよりスクリーンショット。
 関西テレビなどによると、山上氏は精神鑑定のため留置されていた法務省の大阪拘置所をきょう午後2時に出て、午後3時半ごろ、奈良県警察本部の「奈良西署」に帰りました。

 奈良地検は「責任を問える」として、今週にも「殺人罪」「銃刀法違反」で起訴するようです。

 山上氏は、爆弾をつくるために自宅以外にアパートを借りた事実や、試し打ちの音声や痕跡を見聞きしたのに警察に通報しなかった奈良県民の存在が明らかになっています。警察庁公安部や、奈良県警の警備部などの対応も、裁判の中で明らかになることもありえます。山上さんが初公判で戦わない姿勢を示した場合は、早く結審することもありそうです。


[写真]射撃され、意識が遠のく、故安倍晋三元首相兼自民党総裁、東京写真記者協会主催の撮影自由イベントでの毎日新聞所有写真を宮崎信行撮影。

 安倍元首相暗殺をめぐっては、翌々日の参院選で自民党が単独過半数を獲得。しかし、その後半年近く、内閣支持率が緩やかに下降し、国会がない今月底打ちの動きを見せるなど、政治が大きく動きました。

 その一方、小学生たちにとってダブルスコアの衝撃的な事件にランクされながら、大人たちの反応は鈍く、大人不信につながりつつあります。また、ケネディ大統領暗殺の瞬間が繰り返し放送されつつも現地警察はいまだに陰謀論に悩まされているのに、日本国内で一切テレビ放送しないテレビ局や奈良県警・警察庁・警視庁の姿勢をいぶかしむ声も一部にあります。


[写真]筆者・宮崎信行を汚物を見るような目でみる安倍晋三さんにもう一度会いたい、6年前2017年、宮崎信行撮影。

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【法案】秋の臨時国会に「官報の発行の法的根拠法案」を提出へ、今月「紙とネット同一」閣議決定で6月頃までに内閣府・デジ庁合同で中間とりまとめ

2023年01月10日 14時42分03秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]河野太郎デジタル相、おととし9月、自民党大会ホテルで、宮崎信行撮影。

 国立印刷局が発行する「官報」の法的根拠を明文化しつつ、紙の官報とインターネット官報の法的効力を一元化する法案が、ことし令和5年の臨時国会に提出される日程が提示されました。

 デジタル庁の大臣である河野太郎さんは先月20日の記者会見で「行政手続において、紙の官報の提出を不要とします」と語り、今月中に閣議決定などをするとしました。

 明治16年6月20日の太政官通達27号の「官報を7月1日から発行する」しか法的根拠がないようです。

 このため、紙とネットで効力が同じだと決定した後に、河野大臣は「第2弾として、電子官報を官報の正本とするために、内閣府を中心に新しい法律の立案作業を進めます」「明治以来出してきた官報の発行を定めるという画期的な新しい法律になる」「改ざん、通信障害、その他の取り扱いなどいろんな論点があると思いますので、来年の半ばまでに検討し、論点整理を終えて、来年の臨時国会に法案提出ができるように準備をしていきたい」と語りました。

 おおむね6月ごろまでに論点整理がとりまとめられることになりそうです。協議体への有識者の参加不参加は不明。秋の臨時国会では、束ね法案になるかもしれません。

 官報のインターネット公開は1か月だけ。図書館でもコピーは禁じられています。私はある日本を代表する政治家は帰化しているとの情報を見て、国会図書館で古い官報の「帰化」を探したら本当に見つけて驚愕。コピー禁止の原則の重みを感じました。このため、官報は公文書管理法・情報公開法の対象外です。判例はないと思いますが、ネット官報のスクショも同様と考えられます。当サイトは、詔書、出世の人事などのスクショは1か月以上先も掲載しており、クレームを受けたことはありません。

 ネット官報はアクロバット社の「PDF」を使って、めくりやすいようにしてほしいとの声もあります。

 河野デジタル相の発言の該当部分は以下の通り。

デジタル庁ホームページから該当部分の全文引用はじめ]

次はマイナンバーではなくて、電子官報です。
今年の6月、「一括見直しプラン」というのが出ましたが、その策定以来、官報を電子化しようということを検討してまいりましたが、一定の整理ができましたので、今日ご報告をしたいと思います。官報は明治16年に創刊され、それ以来ずっと紙で発行されて政府、国会、裁判所、その他企業などに関する公的な情報の伝達手段として使われてきましたが、この官報の正本が紙だということで、経済界から行政手続における書面廃止にそぐわないというようなご意見もいただいておりました。また、EU、フランス、ドイツなどでは法律へのアクセスを容易にするといった意味で、電子版の官報に当たるものを正本とするということが、もう既に法改正されております。
ということで、まず我が国では行政手続において、紙の官報の提出を不要とします。紙の官報と同じ内容のものをホームページに掲載をすることにして利便性を高めると同時に、法令の正本データに容易にアクセスできるように、電子官報の方を官報の正本とする見直しを引き続き行っていきます。将来的には、紙の官報の廃止も考えていきたいと思っております。
ということで、来年の1月中を目途に国立印刷局が配信をする「インターネット版官報」、これを官報と同一のものだというふうに政府として決定をして、関係する行政手続に関する運用を見直すことで、行政手続における紙の官報の提出を不要といたします。
そして、第2弾として、電子官報を官報の正本とするために、内閣府を中心に新しい法律の立案作業を進めます。今の官報には法律がないんだと思いますが、明治以来出してきた官報の発行を定めるという画期的な新しい法律になるのではないかと思います。改ざん、通信障害、その他の取り扱いなどいろんな論点があると思いますので、来年の半ばまでに検討し、論点整理を終えて、来年の臨時国会に法案提出ができるように準備をしていきたいと思っております。
こうした取組について今後開催されるデジタル臨時行政調査会において、工程を正式に決定をする予定にしております。法制分野のDXを進めるに当たって基盤となる重要な取り組みでもありますので、デジタル庁としても内閣府と連携して電子官報の実現に向けて着実に取り組んでいきたいと思っております。

2.質疑応答
なし

(以上)

[引用おわり]

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