【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「地方創生」衆議院からは8年で消える、首相ら施政方針演説「国土強靭化改定」「出生率反転」「外交の裏付けとなる防衛力が必要だ」

2023年01月23日 17時59分55秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]先週土曜日に、横浜での政治活動中に負傷した筆者。

 150日間の通常国会。負傷したので自宅・事務所でインターネット傍聴しました。きょねん森山浩行国会対策副委員長の事務所で衆議院通行証をつくってもらったので、委員会現地傍聴をもっと増やしたいと思います。また、4月9日投票の横浜市議選港北区8人区で大野トモイ市議のトップ当選をめざしていきたいと思います。テレビや雑誌に呼ばれるために中立を装うのはもうやめようと思います。地方出張はあまりなさそう。がんばります。

【国対委員長会談・衆議院議院運営委員会 きょう令和5年2023年1月23日(月)】

 あす、議長公邸で、細田博之さんの旧統一教会箔付け問題で、アタマ撮り以外は非公開で懇談。少数会派の質問は理事会派が代わりに聞くことになりました。立憲民主党と日本維新の会の国対協議は2週に1回で定例化することになりました。

【衆議院本会議 第1ラウンド 同日】
 召集日には珍しく5分強遅れました。維新の「身を切る改革」の1つ、特別委員会の再編で一つ減りました。廃止されたのは菅義偉野党筆頭理事と公明党が要望した特別委員会であまり成果がない12年だったと、私は評価します。

【衆議院地域活性化・こども政策・デジタル社会形成等に関する特別委員会 同日】
 互選で、橋本岳特別委員長が就任。これで、「地方創生」という言葉は衆議院から8年ぶりに消えました。解釈改憲閣議決定後の目くらましだったという振り返り方も現時点でできそうです。41県議選わずか2カ月前のはしご外しです。

関連記事のご紹介)

【参議院本会議第1ラウンド 同日】
【参議院地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会 同日】
 新議員が紹介され、特別委員会が設置されました。参議院では「地方創生」の名前は残り、鶴保庸介特別委員長が互選されました。

【衆議院本会議 同日】
【参議院本会議 同日】


 岸田文雄首相の施政方針演説など政府四演説がありました。

●秋葉賢也前復興相更迭は言及無し
 前の国会から、閣僚更迭では首相が本会議で説明する先例ができつつありましたが、きょうは、閉会中の秋葉賢也前大臣更迭の言及は全くなし。また日米首脳・「2+2」など歴訪の報告も首相からは特になく、外交演説ででたぐらいでした。

 施政方針演説は、近代国家の時代の転換点として、明治維新から先の大戦の敗戦までが77年で、そこから数えて、くしくもことしが77年になるとの時代認識を提示。首相は「外交には裏付けとなる防衛力が必要だ」と語り、国家安全保障戦略など先月の安全保障3文書の策定を報告しました。

 首相は「持続的に賃金が上がる構造をつくるための労働市場改革を進める」と述べ「6月までに、日本企業に合った職務給の類型化をして、お示しする」と語りました。「フリーランス取引の適正化」「希望する非正規雇用者の正規化」も明言しました。

 首相は「きょねんの出生数が80万人を割り込んだ。社会機能を維持できるかの瀬戸際だ」とし「出生率を反転させなければならない」との課題を初設定。伊勢での年頭記者会見の「異次元の少子化」のフレーズは封印または撤回し、「こども子育て予算の倍増に向けた大枠を、6月の骨太の方針より前に提示します」と国会でも重ねて明示しました。

 首相は「関東大震災からことしで100年の節目だ」とし、「新たな国土強靭化基本計画を策定します」と初めて明かしました。同基本計画は政権再交代後に4年半に1度のペースで見直され、3度目となります。

 外交演説で林外相は「昨年は前例のない頻度と対応で北朝鮮の弾道ミサイルの発射があった」とし「日米、日米韓で安保理を含めて緊密に連携していきます」と話しました。

 財政演説で鈴木俊一財務相は「日本経済はコロナ禍からの社会活動の正常化が進みつつあり、緩やかに回復している」としつつも、ウクライナ・穀物・エネルギー・利上げの影響があるとしました。そのうえで「財政は国の信頼の礎であり、平素から財政余力を確保する」べきだとの考えを述べました。また「令和5年度税制改正では、資産所得倍増に向けたNISAの拡充、スタートアップ税制、超富裕層の増税」を語りました。鈴木さんは、「防衛力を安定的に維持するための財源を確保する」と話し、「防衛増税」にふれませんでした。これは令和5年度税制改正には、お題目だけで、防衛増税のメニューは今秋以降に先送りされているので、鈴木さんの演説は誠実だと言っていいでしょう。但し、来週からの予算委員会ではツッコミが入ります。今国会の見どころとして、防衛増税は「今秋以降に先送り」が令和5年度の政府・自民党・公明党の一致した見解だということを頭に入れることは必須です。

 後藤茂之・経済財政政策担当大臣の経済演説では「経済のあっての財政であり順番を間違えてはいけない」と述べ、与党から拍手を得ました。但し、労働市場改革で、首相が「希望する非正規雇用者の正規化」と言ったのに、経済演説にはこの部分がなく、本気度が問われていると感じました。

 きょうは政府四演説だけ。これに対する各党代表質問に関しては、衆議院では「北陸の小京都・金沢」とみられる着物姿の佐々木紀・自民党議員が、参議院では尾辻秀久議長が自ら動議を出して、延期することが全会一致で決まりました。

【参議院議院運営委員会 同日】
 あすの午後1時から本会議を開き、「令和3年度決算承認案」の説明と代表質問をすることを、確認しました。

【繰り上げ閣議 同日】
 月曜日ですが、閣議を開き「令和5年度予算案」の国会提出などを決定しました。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。

第211回通常国会召集、安倍晋三さん暗殺後初めての通常国会、政権交代色強めます宣言、警護官の人生破壊も視野に

2023年01月23日 10時15分04秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]泉健太立憲民主党代表・NC総理、先週金曜日、宮崎信行撮影。

 第211回通常国会が召集された。

 「安全保障」「こども」「エネルギー」の三本柱とも世論調査が二分。対決よりも法案の鍛錬国会となります。私もエネルギーがやや弱いので、これを機に勉強しつつ、150日間の生活をしていきます。

 金曜日に(おそらく)初対面の秘書さんに「高名な政治ジャーナリストの宮崎信行さんですね」と言われ、総理大臣公設の経験もある秘書に「宮崎さん有名ですよ」と。

 当ニュースサイトとしては、2008年「ガソリン国会」以降、16回目の通常国会となります。

 テレビ朝日の朝まで生テレビ!の毎月常連だった国際政治学者・三浦女史の自宅が東京地検特捜部に捜索。数か月前から急に出演しておらず直告状が出た情報がテレビ朝日に入ったとみられます。宮崎信行はテレビ朝日収録後に、「収録し、次回予告にも流れましたが、放送できません。理由は言えません。ギャラはお支払いいたします」と震える声。正社員男性プロデューサーの電話の声が震えているということは、取締役からストップがかかっていると推測できますが、私の方が品行方正なはずですよね。週刊朝日の廃刊も決まりました。テレビ局・電子漫画がない雑誌社・新聞社の経営がピンチ。ですので、呼ばれるために無党派中立を装うのではなく、久しぶりに、立憲民主党支持・政権交代色を高めてこの国会を報じています。家業も絶好調で、「14年後を考えると、ことし1年間にアパートを1棟を買い増したい」というぐらいしか、身の回りの仕事はありません。

 また、自民党大会は写真撮影のために取材したいです。おととし9月の自民党大会では、警視庁警備部警護課と第一方面高輪警察署警備課に自民党から金でももらったのか、犯罪者のように扱われて、1年半経ってもいかってます。すでに訪韓した石川重明警視総監と同じ静岡出身の大石吉彦警視総監は退任、警護課長は史上初めて警察学校副校長に飛ばされました。下の5名ないし6名の警視庁警察官(うち1名は高輪署)のうち、2名程度の逃げ道を目張りして塞いだうえでの、例えば59歳での懲戒免職をねらうといった丁寧な人生の破壊をしていきます。2月の自民党大会の取材を拒否された場合は、岸田総裁、元宿仁事務総長、なぜか岸田さんの第二秘書、違う派閥の1期生の広報副本部長、道議、那覇市議ら合計5名にふぞろいな金額の1億円程度(手数料56万円)の営業妨害・名誉棄損訴訟を提訴します。

 




[写真]宮崎信行が自民党大会で妨害されたことから、人生の破壊で復讐をもくろむ5名の警視庁警察官、対象はそのうち2名、写真のうち1枚は先月撮影。


[写真]自民党大会会場内に宮崎信行が入構してのビフォーコロナの取材風景。

 営業妨害とそれに上乗せした慰謝料でいつでも裁判を起こせるよう、定期的なご寄付をお願いいたします。

 泉健太さんはスーパー政調会長という感じで、いつか総理になるでしょう。それがいつかは分からないですが、レガシーメディアから依頼がなくたっていいですよ。

 また、この記事のように、これまで禁忌だった国会審議時間中の投稿も増やしていきます。ページビュー数が増えますから。

 2014年通常国会閉幕後の、7月1日の閣議決定で、日本政治が壊れるとの見立ては当たりました。政権交代なき政治で安倍晋三さんを暗殺せざるをえなくなった日本というシステムと、1億人の汚い黄色い肌の日本人を心から軽蔑しています。

 以前のような気迫はありませんが、いつか政権交代する日が来るとの楽観的希望から、訴えられない程度に、歴史の証人として記録を続けていきます。

 以上です。

過去7日間に、100ページビュー超読まれている、過去記事の紹介 2023年1月中盤

2023年01月23日 09時46分01秒 | その他


 新機軸になりますが、過去7日間に、100ページビュー読まれている過去記事のうちの5本程度紹介します。

 コロナ序盤ステイホーム期と比べて、ページビュー総数が4割超減少しているので、その対策です。但し、翌週あたりの予算委員会などで取り上げられる故事の先行きにつながっていくかもしれません。
 
 地上波で放送されていない安倍晋三さん暗殺動画が350ページビュー近く。ケネディ暗殺は動画が放送されるのに、いまだに陰謀論。日本のテレビ局で放送されていないと私は認識していますが、しっかりしてほしい。

 
  全体15位ですが、細田博之衆議院議長のセクハラ報道が過去7日間で200ページビュー。統一教会問題の説明を求められていることの合わせ技か。


 一昨年の記事で、木原誠二官房副長官の愛人の件。


  警視庁警備部警護課長の更迭の記事。

 このほか、岸田文雄首相と統一教会幹部のツーショット、ガーシー議員の中曽根康隆議員の4人で映る写真の公開の2本の記事も100ページビューを超えました。但し、岸田さんの写真について当該民間人から削除依頼と訴訟の脅しを受けています。ガーシーについてはガセが確定的ですが、私が信憑性が乏しいとその記事に直接書いています。

 きょねん、おととしに書いた記事のうち、ここで紹介した記事は過去7日間に100ページビューを超えています。グーグル解析ではなく、NTTの解析を参考にしています。

 クリックしたり、シェアしたりしてください。

 以上です。