渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

今後の主な政治日程 最新版

2012年07月19日 18時27分25秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革

 おはようございます。

 今週から再び国会が動き出します。衆参の予算委員会集中審議と参院本会議での消費税増税・年金の最低保障機能強化・幼保一体化法案の趣旨説明と代表質問です。

 9月8日(土)の会期末に向けて延長国会の流れをつくる大事な週となりますが、「テレビショー」的な要素も強い、エンターテイメント色の強い1週間となりそうです。

 今後の政治日程を更新しました。今回から色、太線、写真も使いましたので、会員の方はご感想をいただければ幸いです。

 ぜひ、今後の政治日程を活用して、体力も、財力も最適な配分で、夏と選挙を乗り切っていただきたく存じます。

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今後の政治日程を更新しました。

2012年07月19日 18時26分46秒 | その他

今後の政治日程を更新しました。どうぞよろしくお願いします。

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藤谷光信さん「私は幼児教育とともに半生を過ごしてきた」幼稚園の保育参入(認定こども園)で参議院らしさ

2012年07月19日 07時46分44秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革

【画像】民主党の藤谷光信参院議員、2012年7月18日、参議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会、参議院インターネット審議中継からキャプチャ。

【参議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会 2012年7月18日(水)】

 衆議院本会議での不正常採決(6月26日)から3週間経って、やっと参院社保・税一体改革特(高橋千秋委員長)での質疑が始まりました。日本の国会特有の遅さですが、会期末(9月8日)には間に合いそうです。18日(水)と19日(木)、NHK入り。与党・民主党はトップバッター(櫻井充筆頭理事)が消費税引き上げの地ならしとなる経済の現況と下支え・成長戦略、2番バッター(鈴木寛政調副会長)が国家財政の大枠を説明・質疑しました。

 衆院段階は消費税そのものの制度設計や、成長戦略がやや手薄でしたので、参議院らしい良いスタートが切れました。

〈幼稚園経営者が審議に登場、職能代表の参議院らしさ〉

 3番手として登場した、民主党・新緑風会参議院議員(全国比例、来夏改選)の藤谷光信(ふじたに・こうしん)さん。幼稚園の保育参入(認定こども園移行)について質問しました。子ども・子育て新システム法案(180閣法75号)と認定こども園法改正案(180衆法25号)、および関係法律一括整備法案の3法案です。

 藤谷さんは住職で、浄土真宗本願寺派組織内候補として2007年逆転の夏で当選しました。山口県議を4期務め、山口2区補選での平岡秀夫陣営の選対本部長として政権交代に弾みを付けました。中学校、高校で教壇に立った後、30歳で幼稚園を設立しました。

 その藤谷さん、「私は幼児教育とともに半生を過ごしてきました」と質疑を切り出しました。

 「きょうから始まる参議院での審議ですが、閣法と衆院修正がかかった8法案を積み上げたら50センチになった」と笑わせ、「良識の府らしいていねいな議論をしたい」「現場に不安がある」とし、参院での子ども・子育て(幼保一体化・幼保一元化)の徹底審議を宣言。この日は50分間(質疑と答弁)すべてを幼稚園の保育参入について聞きました。保育所に子どもを預けている人は反発するかも知れませんが、藤谷さんが経営している幼稚園は一つですし、それをいかして、幼稚園長の現場の仲間の声を国会に届けている。そして、「すこし専門的な用語が多かったかもしれませんが」と付け加え、幼稚園、あるいは、今後幼稚園から移行した幼保連携型施設に子どもを預ける保護者への配慮も入れた質疑でした。久しぶりに参議院ここにあり、との感がありました。


〈幼稚園が認定こども園になれなかったのは、市町村長の妨害だった〉

 幼稚園が現行の認定こども園に移行しづらい「阻害要因とは何か」と、閣僚、自民党提出者、公明党提出者、民主党提出者に質問しました。この中で、市町村の認定が得られない、消極的な自治体が(一部に)あると指摘しました。

 藤谷さんは幼稚園経営者の仲間の声を代弁し、「既存施設の認定こども園への円滑な移行についてお伺いいたします。今回大きく制度が改善されることになっている、幼保連携型認定こども園は、学校と児童福祉施設の双方の性格を有するものであります。幼児期の学校教育と保育を同時に提供する究極の施策だ」と高く評価しました。「一方で、(現行の)認定こども園にはこのほかに、幼稚園型とか、保育所型とか、地方裁量型とかがありまして、いずれも幼保を総合的に提供する機能を有しております。とくに幼稚園型認定こども園というのは、認可を受けた幼稚園が、幼稚園で教育を終了して移行の時間も子どもを教育する機能を有している旨の認定を都道府県から受けるものであり、既存の多くの幼稚園にとっては移行しやすい類型であると考えております。しかしながら、実態としては、認定権限をもっているはずの都道府県は「地元市町村の同意が必要だ」と言います。市町村は「(既存保育所以外の幼稚園への)保育の需要がない」として同意を与えない例が各地で見られております」。

 藤谷さんは山口県です。このやりとりを待機児童で悩む都市部の関係者が聞いたらビックリするでしょう。実は、待機児童ゼロでありながら、幼稚園が定員を大きく下回っていて、幼稚園が保育に参入したいのに、市町村長が政治的に幼稚園の認定こども園移行を阻止してきた現状があるのです。本当に日本は広いですね。高名な経済学者・社会学者もほとんどが都市部在住ですから、「子ども・子育て新システム法案では待機児童解消につながらない」と批判している論文を読みましたが、それとは違った光景がこの日本にあるのです。せっかくインターネットがあるので、全国民が全国のさまざまな事情を共有したい者ですが、その理由はまったく小生のあずかり知らぬ所ですが、こういった情報発信の地域差というものもあるようです。

 藤谷さんは「平成21年度にまとめらた報告書(小渕報告)では、認定件数が伸び悩んでいる理由」を次の3点挙げていると指摘しました。

 (1)財政支援等が不十分である
 (2)省庁間や自治体間の連携が不十分である
 (3)事務手続きが煩雑等

 の課題を挙げているーーとして「こうした状況を改善するために、事務手続きや会計の簡素化が行われまして、平成20年度第2次補正予算では「安心こども基金」が創設され、総合的な財政支援が行われ、(平成21年9月からの)民主党政権下でも積み増しが行われている」としました。しかし、「認定こども園創設からすでに6年以上が経過していますが、4月1日現在でも、認定こども園の認定件数は911件にとどまり、教育振興基本計画で挙げられた2000件の目標には遠く及びません。それは、幼稚園のほんの1割しか幼稚園型認定こども園になっていないからだ」と指摘しました。

 そのうえで、保育所関連団体からの圧力を受けた市町村長による「行政指導」が認定こども園を阻害しているとして、「私はこれまでも政策立案が机上の空論にならないためには現場の状況をよく把握しておくことが必要だとたえず訴えてきました」としました。

 池坊保子公明党衆議院議員(元文科副大臣)は「私は衆院段階での閣法の修正、認定こども園法改正案の中間的な役割を果たしました」と高らかに宣言した上で、「市町村が阻害要因になっていたという(藤谷さんの)話はその通りでございまして、財政的措置がないために、基準を満たしているにもかかわらずなかなか(幼稚園から認定こども園に)移行されなかった現実がございます」と認めました。とくに8000園の目標が911園にとどまっている現状について「保育所の数に比して、幼稚園の方が認定こども園に移行したことについて、(当該自治体の)保育所には感謝を申し上げたいと思います」として、保育所関連団体が、首長に対して、幼稚園の認定こども園移行を阻害する行政指導をするよう働きかけていた(一部の)実態を暗に認めました。これは、定員割れした幼稚園が保育に参入すると、運動場、園庭(えんてい)などの施設面で既存幼稚園は圧倒的に有利なので、保育所経営者が政治的に支援する市町村長に認定しないようさせていたという現実があったからです。

 自民党の馳浩さん(閣法修正者・衆法提出者)は「施行まで時間があるので、それまでは(自民党政権が予算した)安定こども基金を活用するよう行政にもお願いしたい」と応じました。


[画像]衆院特別委員会の閣法修正者・衆法提出者で公明党の池坊保子・衆院議員、参議院社会保障と税の一体改革特別委員会、2012年7月18日、、参議院インターネット審議中継からキャプチャ。


[画像]衆院特別委員会の閣法修正者・衆法提出者で自民党の馳浩・衆院議員、参議院社会保障と税の一体改革特別委員会、2012年7月18日、、参議院インターネット審議中継からキャプチャ。

〈幼稚園と保育所のおいたちの違い〉

 私は自分が卒業した私立谷中幼稚園に行きました。年に1回程度は早朝散歩で訪れていますが、今回は一体改革審議で関心が一層高まっていたので行きました。32年経っても学舎がほぼ変わらぬ姿で残っているのはうれしいことですが、一つだけ変わっていたのは「午後5時までの延長保育(?)を1回500円事前予約でやっている」という張り紙があったことです。これがあることによって、働いているお母さんも保育所ではなく、谷中幼稚園に子どもを通わせやすくなり、子どもに就学前教育を受けさせやすくなるということでしょう。藤谷さんが経営している幼稚園のホームページを見ると、「4年保育、3年保育、2年保育、1年保育」があるうえ、「1歳から未就園児までのこあらクラブを地域解放事業としてやっています」と書いてあります。仮に認定こども園になれば、0~2歳児保育もできるし、預かり保育、延長保育など条件に合わせて子どもを小学校入学前まで預けて、保育だけでなく、就学前教育を受けられるということになるんだろうと、ホームページをみて思いました。藤谷さんは住職でもあるので、幼稚園の理念として「慈悲、平等、生命尊重の仏教の教えを指針とし幼児教育は人間形成の原点たる信念のもとに常に、礼儀、勤勉、清潔をこころがけ、真に信頼される教育を実践して、地域社会に貢献する」とあります。私の甥と姪も仏教系幼稚園に通いましたが礼儀正しく健やかな中学生・小学生になっています。ちなみになぜ仏教のお寺やキリスト教教会が経営する幼稚園が多いかとというと、幼稚園を増やす上で、土地があり、学のある人(住職、牧師・神父)があるから幼稚園になってもらったという経緯があります。この辺が地域の名士が請け負った特定郵便局と似た面があります。郵政民営化同様に、幼保一体化(幼保一元化)が進まなかった根底はこれが要因です。これを施設型給付や地域型保育(保育ママなど)給付を直接保護者につぎ込むことで、市町村、県教育委員会、厚労省、文科省の縦割り行政を打破するのが「子ども・子育て新システム」です。明治9年に、お茶の水女子大学附属幼稚園ができて以来、フレーベルのキンダーガーテン方式による就学前教育をより受けやすくしながら、施設にすぐれた幼稚園の保育参入で待機児童解消につなげるという画期的な法案が衆院を通過したのです。あまりにも、マスコミ報道が消費税およびその政局に集中したことは、今の時代を新聞記者としていきた諸君にとってもまことにもったいないことです。

〈3党合意法案で幼稚園の保育参入を加速へ〉

 3党協議でおもに公明党の主張が通り、昭和22年から続く児童福祉法24条の「市町村は保育に欠ける子の最終責任を負う」を削除する閣法が3党修正され、「保育が必要な子」への保育の実施事務が引き続き市町村が担うことになりました。このため、民間保育所には現行通り、市町村が保育所に委託費を支払い、市町村が保護者から利用料を徴収します。
 
 池坊さんは認定こども園について、「今までの許可制から指定制にした」 としました。3党合意では、「(市町村による)指定制に代えて、都道府県による認可制度を前提としながら、大都市部の保育需要の増大に機動的に対応できる仕組みを導入する」と書いています。「欠格事由に該当する場合や供給過剰による需給調整が必要な場合を除き、認可する」とあり、小宮山洋子内閣府少子化担当大臣もこれが最大のポイントであると答弁しました。

 大変専門性が高い質問でしたので、このエントリーの間違いも多いかと思いますが、これからの「90時間審議」の中で、私もより勉強し、あるいは修正や附帯決議もしっかりとフォローしていきたいと考えます。

〈認定こども園法案は、消費税並みに関心を呼んでいることに気付かない情けないマスコミ〉

 というのは、NHKが衆議院本会議を中継した6月26日に当ブログにgooアクセス解析で「認定こども園法改正案」と「認定こども園改正法案」などで410人、「総合こども園と認定こども園の違い」で40人がこのブログを訪れています。その日以降も「認定こども園法改正案」「総合こども園と認定こども園の違い」で連日訪れる方がいらっしゃいます。おそらく、保護者よりも経営者の方の方が多いようにも思いますが、いずれにしろ、忙しく、子どもの未来に多少なりとも不安を持っている方だと感じます。こういった報道をせずに、「消費税増税」「民主党分裂」と煽らないと食べていけないテレビ局、新聞社を情けなく感じます。そういった中で、私がやらねばならないと考えております。

〈少しずつ前進している幼保一元化(幼保一体化)〉

 藤谷さんの質問も幼稚園経営者のことだけ考えているように思いながらも、さすがは保護者への発言がありました。「今の質疑と回答(答弁)を全国の子どもをお持ちのお母さんたちがたぶん(NHKで)見ておられると思いますので、(制度論なので)抽象的な面もありますし、専門的な用語もありますが、少しずつ前進しているということが理解いただけるんじゃないかと思います」と語りました。

 ぜひ、90時間審議の中では、保育所からみた議論も聞きたいです。

 そしてなにより子育てを卒業した中高齢者がそのつど支持で「投票する政党がない」などと乞食思想をやめて、政治にかかわる。政治家を育てて、政党を育てる。それが子どもは家庭が育てて社会がそれを支える、チルドレンファーストの社会です。それは当たり前のことであり、当たり前のことができない人間が「消費税増税反対」などと言っても、この時代の流れの速さのなかではあっという間に忘れ去られます。

 子どものために。早い法案成立と、施行を運用面で前倒しする附帯決議やあるいは再修正・衆院回付成立を期待しています。

 三つ子の魂、百まで。どんな国難でも幼児教育はすべてに優先する最重要課題です。

[お知らせ]

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【顔写真名鑑付き】◎新しいスタイルの国会がスタート 首相・閣僚と与野党議員が入り交じって答弁 

2012年07月19日 07時11分53秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革

(このエントリーの初投稿日時は2012年6月25日 7時14分)

[画像]答弁する長妻昭・修正案および法案提出者、2012年6月25日(月)、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。

 衆参ねじれによる「決められない政治」から脱却するため、新しい国会がスタートし、きょうのNHKテレビ・ラジオ生中継の審議でお披露目。

 予算委員会でおなじみの衆議院第一委員室。しかし、きょう2012年6月25日、今までにない光景が見られるので、みなさん驚くでしょう。

 なぜなら、答弁席に野田佳彦首相ら閣僚と、民主党政府外議員の長妻昭さんら、そして野党・自民党の野田毅さん、馳浩さん、公明党の池坊保子さんらが席を並べるからです。そして、質問者も民主党、自民党、公明党の議員。そして午後には、これ以外の野党が質問に立ちます。

 これは、

 ① 政府提出法案(閣法)

 ② 政府提出法案の議員修正案

 ③ 議員提出法案(衆法)

 を一体審議するという試み。衆参ねじれでも、衆議院と参議院の両方で過半数の賛成を得て、可決・成立させるために始めます。「決められない政治」批判への与野党共通の危機感が背景にあります。議事は複雑になりますが、力のある政治家にとっては、今まで以上に国会が力の見せ場になります。

 5月から法案審査をしてきた衆議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会(中野寛成委員長)。きょうからとスタートとしましたが、先週の金曜日に趣旨説明と、日本共産党、新党きづな、社民党、みんなの党による審議が済んでいます。この模様は2012年6月22日の衆議院tvで見ることができます。きょうは首相出席の集中審議なので、NHK国会中継が入ります。テレビで見る人は風変わりに思えるでしょうし、ラジオで聴いていると違和感を持ったりするでしょう。NHKがどういうアナウンスを入れるか分かりませんが、いずれにしろ、今週は政治報道のあり方を問われる節目の週になりそうです。

 では、きょう答弁席に座っている人の名鑑です。全員が衆議院議員です。


民主党・野田佳彦さん。首相、内閣総理大臣、民主党代表。テレビ入りの集中審議のときのみ出席し、答弁。「今国会中の社会保障と税の一体改革成立に政治生命をかける」という強い言葉で、一体改革の流れをつくってきました。


民主党・岡田克也さん。副総理(兼)社会保障と税の一体改革担当大臣。この委員会では公聴会、参考人質疑を除く100時間超審議に出席。各大臣の答弁を調整しながら、かつて在籍した自民党のベテランに法案修正協議入りをお願いするパイプ役もつとめてきました。初当選時から厚生委員を務めた社会保障の専門家。腕まくりして合理的な国会運営をめざす。野党に対する攻撃型答弁もまったく悪びれる様子がなく貫いています。


民主党・安住淳さん。財務大臣。昨年の岡田幹事長・安住国対委員長コンビ同様に、ことしも100時間超審議にすべて出席。消費税増税やそれに伴う給付措置、税制全体への影響について答弁してきました。のらりくらりと自分の言葉で答えながらも、自民党の先輩議員からの経験談・アドバイスを真摯に聴く姿勢に好感を持ちました。政治家らしい政治家。


民主党・川端達夫さん。総務大臣。閣僚の中で議員経験・年齢ともイチバン上。地方税の担当者として100時間超の審議にほとんど出席。答弁の機会は少なかったのですが、手堅い答弁が光りました。


民主党・小宮山洋子さん。年金法案では厚労大臣として、子ども・子育て新システム(幼保一体化)法案では内閣府少子化担当大臣として答弁。長時間にわたる答弁を安定的にこなしてきました。「我が家は4世代同居」などと気さくな答弁で法案成立への執念をかいま見せました。


民主党・長妻昭さん。「社会保障制度改革推進法案」(180衆法24号)などの筆頭発議者。3党協議に実務者として参加し、この委員会には修正案提出した先週金曜日から登場。野党時代の「年金王子」、与党で「厚労大臣」を経て、「3党協議による法案修正」という政治家としての大きな舞台で、飛躍できるかどうか。


民主党・古本伸一郎さん。この委員会の理事として日程の段取りや、委員長の休憩時に委員長代理を務めて来ました。3党協議には、理事として、また民主党税制調査会事務局長として参加。大車輪の活躍。猛烈トヨタ自動車の管財部や生産管理部のモーレツ社員から衆院議員になり、政権交代後に財務政務官をつとめました。旧民社党系議員がつくる民社協会の会員。


民主党・和田隆志さん。財務省の官僚出身で、金融庁担当の政務官も務めました。この委員会の理事として、質問に立ち、「社会保障は、自助・公助・共助が原則です」と自民党綱領に同調して、3党協議要請の抱きつき作戦の切り込み隊長も買って出ました。


主党・柚木道義さん。野党時代から社会保障に専心。一体改革委員として、党厚労部門会議とのつなぎ役として後輩の信望も篤いです。ただし、委員でありながら、「社会保障先送りの増税のみ採決は許せない」との発言で、党内に混乱を招いた面もあり、まだまだ修行が必要。超党派イクメン議員(子育てをする男性議員)連盟のとりまとめ役。


民主党・泉健太さん。子ども・子育て新システム法案の基となった内閣府での2年間にわたる検討チームを担当した元内閣府政務官です。野田総理が政治生命をかける社会保障と税の一体改革法案の本会議質疑(5月10日)の民主党トップバッターを務めるなど安定感ある議員です。


民主党・岸本周平さん。1期生ながら与党税調の事務局長。大蔵官僚、トヨタ自動車社員出身。一体改革特別委員としては、岡田副総理に「イオンの天下りに関係しているのではないか」との新党きづなの質問に「恥を知れ恥を」と叱れる大人の1期生。NPO税制法案の発議者として参院委員会での答弁を経験し、テレビ入り参院は初めて。いつも日焼けして地元活動の充実ぶりを感じさせます。


民主党・江端貴子さん。1期生ながら起用されました。元外資系企業取締役や元東大准教授。家庭では、介護、子育ての体験があり、議員としては衆議院財務金融委員を兼ねています。大舞台で場慣れできるでしょうか。地元は東京で、小池百合子さんとの激戦区。


民主党・稲富修二さん。こちらも1期生で松下政経塾出身。委員会や党では、税制法案に関する低所得者対策や成長戦略など「附則」周りをていねいにこなしてきた印象を持ちました。山崎拓さんを破って初当選しました。


民主党・白石洋一さん。1期生。日本長期信用銀行行員として破綻を経験し、その後政界入り。年金に関心が高く、衆議院厚生労働委員を兼ねています。この委員会でも質問しました。けっして器用な質問・答弁ではありませんが、真摯な姿勢に好感が持てます。


自民党・鴨下一郎さん。昨年の「子ども手当」に続き、ことしも3党協議を実務者としてまとめあげて実績を積んでいます。日本新党同期当選の野田総理、茂木敏充・自民党政調会長を猛追。日本医師会員で東京足立区の名家。自公政権で環境大臣や厚労副大臣を務めました。


自民党・田村憲久さん。修正案提出者。衆参ねじれ国会では、様々な法案で修正案提出者をつとめ、可決直後に「これでマニフェスト総崩れだな」とヤジる政治家らしい政治家。保育所の団体からの支持が厚く、認定こども園には懐疑的な考えがかいま見られることがありました。三重の経済界・政界の名家なので、岡田さんへ対抗心が強く、意地悪な質問で激しい言い合いがありましたが、答弁席では呉越同舟なるか?


自民党・野田毅さん。竹下内閣での消費税導入時にも本会議で発言。消費税創設反対1万人集会で藁人形を燃やされた経験もあります。大蔵官僚出身。新進党政審会長として小沢一郎党首から突然「消費税引き上げ反対を選挙公約にしろ」と命令されたことがあり、「小沢切り」を主張。他の自民党議員と発言が異なることもあり、3党協議では主流から外れてしまいましたが、国会での気概ある答弁に期待。


自民党・加藤勝信さん。財務省官僚出身で、加藤六月さんの娘婿なので民主党と人脈も。今通常国会の当初予算審議初日に「年金交付国債取り下げによる3党合意」の流れをつくるお手柄。それもあってか3党協議実務者に3期生ながら抜擢されました。社会保障、税制どちらでもこなせる印象。


自民党・馳浩さん。森首相と同じ派閥・同じ県連ということもあってか、幼稚園関係につよい元文科副大臣。認定こども園法の充実策をまとめた「小渕報告」(2009年、小渕優子少子化担当大臣)を紹介し、総合こども園法撤回・認定こども園法改正案提出の流れをつくりました。超党派で仲の良い小宮山大臣に「あなたはいつも結論を急ぎすぎるんですよ」としながら、落とし所に徐々に近づく政治家らしい審議をして、私も大変その能力の高さに驚きました。もはやプロレスラー議員などと呼ぶ人はいません。


公明党・西博義さん。民主党・自民党とくらべて、あまり乗り気でなかった公明党から理事に就任。3党協議実務者には、党幹部2人が起用されたものの、その2人は委員でも答弁者でもないという難しい役回りです。あまり馴染みはないでしょうが6期生でベテランの域に入りかけています。公明党の議員内でも議員と支持者の間でも軋轢が生じていますが、「3党合意は私たちの(社会保障の)理想への第1歩」という元教師・野球部監督らしさでねばり強く切り抜けて欲しいです。


公明党・竹内譲さん。野田総理とは同期当選ながら、いったん京都市議を務めて、2期目の衆院議員。衆議院財務金融委員会として野田財務相の家庭教師的存在でした。今回は委員に抜擢され、難しい役回りをこなしている。政治家としての信念を感じさせます。やや持論にこだわりすぎる面も。


公明党・池坊保子(いけのぼう・やすこ)さん。池坊華道会元理事長。認定こども園をつくったときの文科副大臣なので、認定こども園に強いこだわりを持っています。質問者としても答弁者としても噛み合わない審議が散見されるのですが、その知見をしっかりと審議に反映させることは有益だと思います。非創価学会員。義理の息子さんNHK経済部のエース記者でとても素晴らしいジェントルマンです。


 ◇

 次にきょうの委員会の議題です。 

社会保障制度改革推進法案(180国会衆24)
就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案(180国会衆25)
公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律案(180国会閣74)
被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案(180国会閣78)
子ども・子育て支援法案(180国会閣75)
総合こども園法案(180国会閣76)
子ども・子育て支援法及び総合こども園法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案(180国会閣77)
社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律案(180国会閣72)
社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律案(180国会閣73)



 以上の9議案です。新聞で言う消費税増税法案は下の2本(国税分と地方税分)です。

 このオールスターキャストは、衆院通過後は、参議院の第1委員会室で100時間前後の審議にも答弁席に座ることになります。

 ところで、修正案提出前の6月7日の委員会。上記のように対決色が強い自民党・田村憲久委員の質問に対して、民主党の岡田克也・社会保障と税の一体改革担当大臣は次のように答弁しています。

 「結局、田村さんは若いですから期待しておられる有権者の方も多いと思うんですが、あなたの今の発言というのは、また与党になったときに言われてしまいますよ。だから、お互い、そこはやはり踏まえて議論すべきだということを私は申し上げているわけであります」

 これは田村さんの問責閣僚を交代させろという議論の中での答弁です。「また与党になったとき」・・・あれあれ何か変? 民自公3党協議は密室談合で、大連立構想が報道されているはずですが。なぜ3党協議路線を敷き、大連立を唱えることも多い岡田さんがなんで田村さんに「また与党になったとき」と言ったのでしょうか。こういったところについても、私が今説明するよりも、まずは衆議院・参議院の第1委員(会)室でのオールスターキャストによる答弁と質問者(ともに政治家)を時折興味を持って、テレビ、ラジオやインターネットで目を通してもらえばいいと思います。日本の政治は良い方に明るい方に向かっています、とだけ申し上げておきます。

 そうそう大事な人を忘れてしまいそうでした。衆議院における社会保障と税の一体改革に関する特別委員長は中野寛成さんです。

 
 民主党・中野寛成さん。民社党政策審議会長、連立与党政策責任者、新進党政審会長・国会対策委員長、民主党幹事長・国対委員長、衆議院副議長、国務大臣を務めたオールラウンドプレイヤー。意外にも、第1委員室での委員長席はこれが初めて。政府よりもまさに議会の子。野党が長かったのでマスコミ政治部デスクから下に見られる傾向がありますが、7法案(追加提出の衆法を含めると9法案)一括審議、100時間超、民自公3党協議というすべてが記録的な委員会をノンストップで進めています。議長である民主党常任幹事会を欠席してでも、委員会をすべて優先してきた当たり前のことを当たり前にできる数少ない民主党議員。その名にちなんだ中野正剛を越える憲政史に残る議会人に今なろうとしています。

[お知らせ1]

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7月18日(水)のつぶやき その2

2012年07月19日 01時12分37秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革
11:25 from web
社会保障と税の一体改革は、子ども・子育て及び年金の最低保障機能強化、消費税増税の「一体改革」です。これまでマスコミが消費税増税を強調しすぎてきたことはとても遺憾です。#nhk #kokkai

11:27 from web
公明党の元文科副大臣(認定こども園導入)の池坊保子さん、自民党の元文科副大臣の馳浩さん、民主党の元内閣府副大臣(幼保一元化・子ども子育て新システムの有識者会議担当)の泉健太さんの3人の衆院議員が答弁しました。#nhk #kokkai

11:30 from web  [ 1 RT ]
藤谷光信さん。幼稚園からの認定こども園移行が進まないのは行政指導によるもの(1)安心こども基金が使えない(2)市町村の認定が(なかなか)得られないーーとしてシステム以上に、市町村の恣意的な「阻害要因」があると指摘しました。#nhk #kokkai

11:34 from web  [ 1 RT ]
藤谷さんの幼稚園のホームページをみると、「1歳から未就園児を対象としたクラブを開設しています」とあります。認定こども園にはなれていないようです。幼稚園が預かり保育、延長保育、0~2歳児保育をやれば待機児童は減ります。設備面で優れる幼稚園の保育参入を阻害する要因が議論されそうです。

11:37 from web  [ 2 RT ]
#nhk #kokkai 真宗本願寺派住職の藤谷議員が幼稚園を経営していますが、なぜ仏教寺やキリスト教教会がやっている幼稚園が多いのか。これは、土地および学のある人(住職、牧師・神父)がいるので、幼稚園になってもらったからです。ですから、地域の名士による特定郵便局に似ています。

11:39 from web  [ 1 RT ]
承前)このように地主、寺、教会による幼稚園が多く、現在でも「個人立幼稚園」が残っています。幼稚園と保育所の「おいたち」が大きく違うことが幼保一体化が遅れた最大の理由です。これが現在、衆院を通過して参院の審議にかかっている歴史的意義をお願いですからマスコミは分かってください。

11:45 from web  [ 1 RT ]
#kokkai #nhk #seiji 「認定こども園には運動場が必要」との指摘。衆院本会議でもありました。これは幼稚園には低く、保育所には高いハードル。せめぎ合い。内閣府の「子ども・子育て会議」で議論は続きますが、今の子どもたちのためにまずは一体改革法案を成立させるべきです。

11:50 from web  [ 1 RT ]
法案には「施設型給付」として、保護者に直接給付が行きます。これにより、幼稚園と保育所の格差や役所の壁をなくすことで、幼保一体化が実現できる。これが子ども・子育て新システムの最大の柱です。ただし、金額などはこれから詰めます。#nhk #kokkai

11:51 from web  [ 1 RT ]
#kokkai #nhk 子ども・子育て新システムは、保育の質の向上と量の拡大に7000億円を使います。これを消費税増税分でまかないます。

11:56 from web
#kokkai #nhk 藤谷光信・参院議員の質問は午後にも続きますし、「90時間審議」で次回もあると思います。私も幼稚園卒園者ですが、フレーベルの就学前教育を、保育所に通う子どもたちにも経験して欲しいな、と思っています。今後もウォッチしていきます。

12:39 RT from web  [ 2 RT ]
答弁席は、二列目の一番奥でした。
竹内 譲さんのツイート

17:05 from web  [ 1 RT ]
RT@hatoyamayukio 昨日、舟山さん、行田さん、谷岡さんの三人の参議院議員が離党届を出しました。 三人とも国民思いのとても優れた方々です。このような優秀な議員が離党を望んだ ことについて、執行部には反省の色がないと伺いました。だから、党を離れたく なるのだというのに。

20:39 RT from Keitai Web  [ 2 RT ]
時事通信 - 民主・松井氏、参院選に不出馬 dlvr.it/1svh6w #政治ニュース24
政治ニュース24さんのツイート

20:39 RT from Keitai Web  [ 2 RT ]
毎日新聞 - 野田首相:「後期高齢者」廃止法案提出断念の意向 dlvr.it/1svW6p #政治ニュース24
政治ニュース24さんのツイート

21:20 RT from Keitai Web  [ 2 RT ]
[政治]<参院民主>松井氏、今期限りで引退 - 毎日新聞 j.mp/O9Tak6 民主党筆頭副幹事長の松井孝治・参院議員(52)=京都選挙区=が18日、京都市内で記者会見し、来夏の参院選に出馬せず、今期限りで引退すると表明した。「初当選時から2期12年と決めて…
Yahoo!ニュース速報(一般)さんのツイート

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7月18日(水)のつぶやき その1

2012年07月19日 01時12分36秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革
05:34 from web
blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5f/d…

06:14 from gooBlog production  [ 1 RT ]
民主党分裂は国民の責任だ 「その都度支持」が停滞生む、松本論文を全有権者は肝に銘じるべき goo.gl/03Owh

07:58 from web
#kokkai きょうから参議院で社会保障と税の一体改革法案の実質審議が始まります。きょうとあすは #nhk の中継が入ります。参院議員の質疑に、閣僚と民自公の法案提出者が答弁するという新しい国会の幕開けです。

08:03 from web
#kokkai 6月26日の衆議院本会議の #nhk 中継中から「総合こども園と認定こども園の違い」といった検索ワードでのブログ来訪者が激増。参議院審議をいかして、衆院委員会での3党合意による #認定こども園 法改正案のしくみもていねいに書いていきたいと考えています。#幼保一体化

08:13 from Tweet Button
#nhk 国会中継のご参考にどうぞ。【顔写真名鑑付き】◎新しいスタイルの国会がスタート 首相・閣僚と与野党議員が入り交じって答弁  blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/…

09:07 RT from web  [ 1 RT ]
社会保障と税の一体改革に関する特別委員会が開会しました。お昼に休憩を挟み、17時まで開会します。中継はこちらです。webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php 
蓮舫事務所さんのツイート

09:08 from web (Re: @takeuchi_yuzuru
#kokkai #nhk 公明党衆議院議員も着席。RT @takeuchi_yuzuru 参議院「社会保障・税一体改革」特別委員会、九時から始まる。答弁席にいます。一番奥の前列。

09:08 RT from web  [ 3 RT ]
おはようございます。今日から参議院で税と社会保障の審議。政府との論戦に挑んでまいります。
竹谷 とし子さんのツイート

09:09 RT from web  [ 14 RT ]
おはようございます。今日から社会保障税一体改革特別委員会が開かれます。参議院では、マニフェスト違反の消費税増税を徹底的に批判し、荒唐無稽なマニフェストを撤回させます。その上で、社会保障の全体像の提示を約束させ、直ちに防災を中心とした景気対策の実施を求めます。
礒崎陽輔さんのツイート

09:13 RT from web  [ 2 RT ]
今日は午前9時から参議院での社会保障と税の一体改革特別委員会の審議。修正法案の共同提案者として答弁に立つ機会もあります。気合いが入ります。
岸本周平さんのツイート

09:14 from web
#kokkai 古川経財相が景気の現況について答弁。民主党の桜井充筆頭理事に。この辺は、衆議院の129時間の特別委員会の審議では、やや議論が薄い感がありました。

09:44 from web
#kokkai 桜井充さんの住宅の税制などに関する質問に羽田雄一郎国交相が答弁。衆参通じて国交相の登場は初めて。また参院議員の答弁も(おそらく)初めてです。再考の府、参院らしさがでています。

10:05 RT from web  [ 10 RT ]
本日、参議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会にて、総括的審議①が行われています。 #NHK の国会中継や、参議院のウェブサイトなどで視聴可能です
財務省さんのツイート

10:11 from web  [ 2 RT ]
自ら質問している櫻井充筆頭理事が大久保勉次席理事のもとに打ち合わせにきていた、(おそらく)参議院事務局職員に対して「ちょっと静かにしてくれないか」と肩を叩いて下げさせる場面がありました。民主党にしては珍しく規律あるシーンでした。#kokkai #nhk

10:12 from Tweet Button  [ 1 RT ]
これは前代表の問題発言だ。原発再稼働の重荷を背負う官邸・執行部にひどすぎる。撤回すべきだ! RT消費税はYES, 原発はNO!という政治姿勢を明確に打ち出すことだ。 菅直人『民主党は崖っぷち』 amba.to/SFR1zk

10:55 from web  [ 1 RT ]
#kokkai 岸本周平・衆院議員が答弁に立ちました。修正案提出者で、民主党1期生議員です。政権交代の夏から3年、チルドレンも仕分けされました。#nhk

10:57 from Tweet Button
#nhk 衆議院議員の答弁者のプロフィールはこちらをごらんください。ちょっと岸本さんが入っていないので後で入れておきます。 blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/…

10:58 from web
#nhk 岸本周平・衆議院議員は、消費税法改正法案の3党合意による衆議院議員修正案の提出者の一人として答弁しました。NPO税制に関して、参院で答弁したこともあります。衆参ねじれにより衆院議員が参議院で答弁するケースが増えています。#kokkai

10:58 RT from web  [ 5 RT ]
自公両党は幹部会合で、民主党の離党者が相次ぎ野田首相の政権基盤が崩壊しているとの認識で一致。 bit.ly/17n4iz
47NEWS 速報さんのツイート

11:02 from web
民主党1人目は現在の景気に対する判断をチェックし、2人目は政権交代後の歳出削減や財政の現状認識についてチェック。そして、3党合意の確認に入り出しました。法案審査にとどまらず、政権の命運にかかわりかねない緊張感ある審議が90時間(?)続いていきます。

11:03 from web  [ 1 RT ]
衆参ねじれによる緊張感で、与党は実力ある議員しか政務三役、質問者、法案の修正実務者に充てられないことになり、その実力がない議員が不満を溜め、離党していっているのが現在の政治状況です。

11:19 from web
#kokkai 藤谷光信(ふじたに・こうしん)さんの質問です。#nhk

11:21 from web
#kokkai 藤谷光信さんは31歳で幼稚園園長になりました。その幼稚園のホームページには「 慈悲、平等、生命尊重の仏教の教えを指針とし幼児教育は人間形成の原点たる信念のもとに常に、礼儀、勤勉、清潔をこころがけ、真に信頼される教育を実践して、地域社会に貢献する」 #nhk

11:23 from web
#nhk #kokkai 藤谷光信さんは浄土真宗本願寺派の住職で宗門の支援で2007年の民主党全国比例で当選。幼稚園園長とともに、山口県会議員を4期務めました。中学高校の教員(社会・宗教)の経験もあります。きょうはその経験を踏まえて、幼保一体化(幼保一元化)の質問をするようです。

11:23 from web
#kokkai 池坊保子さんが答弁。公明党衆院議員で元文科副大臣。現役の学校法人理事長です。#nhk

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民主党分裂は国民の責任だ!「その都度支持」が停滞生む、松本論文を全有権者は肝に銘じるべき

2012年07月18日 06時14分19秒 | 第46回衆院選(2012年12月)大惨敗

 私たちが第21回参院選「逆転の夏」第22回参院選「反省の夏」で構成した参議院の第1会派と第2会派が、選挙を経ずして逆転する可能性が出てきました。第45回衆院選「政権交代の夏」で構成した衆院民主党からも離党者がさらに出る見通しです。この「離党ドミノ」は民主党支持者にかかわらず全国民の責任です。

 きょうの朝日新聞14面の声欄(東京本社発行版)に、三重県津市の62歳(おそらく1950年、昭和25年生まれ)の男性会社員の「投票したい政党がなくなった」という投稿が載っています。

 「秋口ともいわれる衆議院議員選挙で一票を投じたい政党が見つからない」と書き出しています。「3年前にさっそうと政権の座についた民主党。新しい何かが始まる、日本が変わるのではと、血わき肉躍るのを昨日のことのようにはっきり覚えている」。その一方で「分裂状態の民主党に対して自民党は国民そっちのけで衆院解散を迫り、我が身の再生に必死」、「公明党ももう一つ腰が定まらない」として、「本当に投票したい政党がない」。最後に「衆院選では、政治家個々人を見極めてもう一度、一票にかけたい」としめくくっています。すなわち、「党より人を」ですが、この人の選挙区でそういう選択肢があるようには思えません。

 政党から良い政治を与えてもらうという考えは乞食有権者です。有権者が自分の生活をよくするために政党をつくり育てていかなければいけません。「民主党支持でもない、自民党支持でもない無党派だ」というのはまったくもって無責任の極み。私のように、新進党や民主党は自分がつくったんだという自負がある有権者が少なすぎます。だから、与党から離党するという恥さらしが大手を振って英雄面しているのです。そして、与党の実績を次の衆院選で判断する選択肢が根こそぎなくなってしまう。そんなことの繰り返しです。

 2012年6月8日付の朝日新聞15面に、埼玉大学教授(政治意識論)の松本正生教授という方が、「中高年の世論 そのつど支持が停滞生む」という論文を寄せていました。この論文はぜひ、第46回総選挙に向けて、日本の全有権者が共有すべきいくつもの問題点をたくさん指摘しています。この松本論文を、私は別に民主党が負けても良いですけど、政権交代ある政治のために、全有権者に読んでもらいたいと考えています。個人、個人ではなく、松本論文が興味深ければ、友人に紹介したり、家族で感想を話し合ったりしてほしいです。

 著作権法第39条第1項の趣旨に鑑み、全文引用させていただきます。

[全文引用はじめ]

 朝日新聞 2012年6月8日付 朝日新聞 私の視点 中高年の世論「そのつど支持」が停滞生む 埼玉大教授(政治意識論) 松本正生

 ここのところ中高年層の政治意識の変動が目に付く。しかもその振れ幅は若年層より大きい。中高年層は数が多く、選挙の投票率も高い。振れが政治の不安定を招いているのではと危惧している。

 支持政党がない無党派層といえば若年層の代名詞だったが、いまや中高年層でも半数に達する。この傾向は小泉純一郎政権の頃に始まり、政権交代後も変わらない。年をとった無党派層が選挙のたびに軽々と投票先を変える。そんな「そのつど支持」が目立つ。

 具体的にみてみよう。2005年の衆院選(郵政選挙)と2009年の衆院選(政権交代選挙)で民主党に投票した比率の変化を年代別にみると、20代が14%→20%、30代が17%→30%に対し、50代は22%→42%、60代は21%→45%と伸び幅が大きい。

 また、2009年衆院選と民主党が敗北した2010年参院選の間では、20代が2ポイントしか落ちていないのに対し、50代は19ポイント、60代は17ポイントも下落している(以上、共同通信社トレンド調査から)。中高年層が若年層以上に、その場限りの選択をしているのは明白だ。

 中高年層の政治意識は選挙以外でも大きく動く。毎日新聞社の世論調査によると、鳩山由紀夫内閣から菅直人内閣に代わった際の内閣支持率は、20代、30代の上昇が20~30ポイント台なのに、50代では53ポイント、60代、70歳以上では49ポイントも上がった。菅内閣から野田佳彦内閣への交代時でも、中高年層の上昇ぶりが際立った。

 人は年をとるにつれ、社会とのつながりや付き合いを深めて保守化し、政治的な態度も固まっていくとされた。だが、終身雇用と年功序列の崩壊で脱組織化の風潮が強まり、無縁社会化が進んだ90年代以降、様相は一変した。

 地域の人間関係は希薄化し、一人一人が社会との接点を持たず原子化した。地方では、家に閉じこもってテレビを見るだけの中高年層が急増したと聞く。中高年層が保守化どころか、メディアを通じた風向きに楽々と影響されるようになったのは無理もない。

 政権交代を希求し民主党に投票したのに、1年も経たずに民主党から離反。投票行動は一時の選択として完結し、選挙が短期的イベントとして消費された。衆参のねじれを生じせしめ、政治の停滞を招いた最大の要因は、まさに中高年層のゆらぎ、よろめきにある。

 中高年層よ。アンチエイジングもいいが、政治に定見をもとう。選挙での選択に責任をもとう。民主党に投票したことの後味の悪さを、いったんじっくりとかみしめてほしい。次の選択のために、いま必要なのは自省である。

[全文引用おわり]

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参議院に女性だけの会派が誕生 「みどりの風」

2012年07月17日 21時40分19秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]参院会派「みどりの風」を結成するとした、左から舟山康江さん、谷岡郁子さん、亀井亜紀子さん、行田邦子さんの4参院議員、2012年7月17日、参議院、筆者撮影。

 2007年7月29日の第21回参院選「逆転の夏」で野党・民主党の公認や推薦で初当選した女性参議院議員4人が新会派「みどりの風」を結成すると、発表しました。記者会見に行ってきましたが、女性だけの会派は憲政史上初めてなので、新鮮に感じました。行田さんは「小沢さんの新党とは連携しない」と断言しました。民主党籍の3人は、2012年7月17日(火)の午後1時に輿石東民主党幹事長(参院議員会長兼務)に離党届を提出したとしました。輿石さんは午後5時からの定例幹事長記者会見で「離党届は預かった」としています。これにより、民主党・新緑風会と自民党・たちあがれ日本はわずか2議席差となり、第1会派と第2会派の逆転の可能性が出てきました。平成になって以来、参院は第1会派が過半数を持たない状態が続いており、今後も抜本的に選挙制度改革(ルールの変更)がない限りは同様の状態が続きます。ぜひ、民主党は除籍にせず、是々非々で「みどりの風」との法案ごとの連携をめざしてほしいと考えます。

 「みどりの風」を結成したのは、埼玉選挙区の行田邦子さん、愛知選挙区の谷岡郁子さん、山形選挙区で元農水政務官の舟山康江さん、島根選挙区で元国民新党政調会長で現在無所属の亀井亜紀子さんの4人。行田さんと谷岡さんは、3人区で民主党の「2人目」の扱い。行田さんは山根隆治・外務副大臣、谷岡さんは大塚耕平・元厚労・内閣府副大臣とともに改選する上、自民党に加えて、前回と異なり、ともに公明党の40歳代の男性元会社員が新人候補として立つので、普通に考えれば4番目・次点になると考えるのが妥当。1人区の山形、島根選挙区は長年自民党が議席を持っており、逆転の夏で、舟山さん、亀井さんが勝ちましたが、第22回参院選では自民党が議席を回復しています。そのため、来夏に向けて再選戦略をとるとともに、残り1年間で党議拘束がない自由な会派で思い出作りをしたいとう両にらみであると考えられます。

 亀井さんはすでに衆院無所属の亀井静香さんと相談しているとし、他の衆参議員に働きかけていきたいとし、「あと1人で(5議員となり)政党になる」としましたが、谷岡さんがマイクを取り、「いえ(みどりの風は)政党ではなく会派です」と言い直す場面がありました。広い愛知選挙区の谷岡さんは、完全無所属では闘いにくいと考えているものと思われます。政策として行田さんは「非正規労働」、谷岡さんは「脱原発」、舟山さんは「反TPP」、亀井さんは「消費税増税阻止」を挙げるなどバラバラぶりを示し、「党議拘束がない参院らしさ」「4人代表制」を裏付けました。

 なお、参院比例代表にミニ政党で「女性党」が出ていたことがありますが、あれは、訪問化粧品販売の「アイレディース化粧品」を展開する「アイスター」が組織固めをかねてやっていた政党です。衆院では個人的に、今の民主党議員を応援していた党員もいたようです。

 「みどりの風」は第1回参院選後の会派「緑風会」にあやかったとしています。緑風会は有名な作家の山本有三参院議員らがいました。皇后陛下は民間人のころ、山本有三の「日本小国民文庫」を楽しんだと回想しています。

 第1回国会(特別国会)で緑風会は92議席で、定数250のうち、第一会派でした。第2会派は社会党です。参議院は女性が活躍しており、この第1回国会の参法第1号は女性議員が出しています。現在の国会法は議員立法は参院では1人以上の提出者と10人以上の推薦者が必要ですが、当時は1人で出せました。これが緑風会の小杉ィ子(こすぎ・いね)議員で、「青少年禁酒法案」を出しています。これは昭和22年7月28日に提出し、翌日厚生委員会に付託され、審議未了廃案になっています。第2回通常国会にも第1号議案として出しましたがこれも審議未了で廃案。その後、小杉議員が入っているかどうか分かりませんが、第6回国会の参法1号として「青少年飲酒取締法案」、第7回通常国会で「青少年飲酒防止法案」が連名で出ました。このように、青少年禁酒法案→青少年飲酒取締法案→青少年飲酒防止法案とタイトルがソフトになったおかげか、第7回国会参法第1号「議案は、昭和25年4月7日に参院で可決しましたが、衆院で審議未了廃案となりました。

 この小杉ィ子さんは兵庫県出身の看護師で全国区で当選していましたが、当選は第1回参院選の1回だけだったようです。4人は来夏の参院選どうなるでしょうか。

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今後の政治日程を更新しました 総理「4~6月GDP速報で補正編成を検討」から浮かび上がる驚くべき日程

2012年07月17日 07時31分45秒 | その他

今後の政治日程 by 下町の太陽・宮崎信行を更新しました。

 昨日のフジテレビ番組で、総理が4月~6月のGDP速報を見て、秋の大型補正予算の編成を判断するとしました。これを落とし込んでみたら、驚くべき日程が浮かび上がりました。総理はたいしたものです。

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参議院の一番長い夏が始まる 附帯決議で存在感を示そう 

2012年07月17日 07時23分30秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革

 おはようございます。

 九州北部豪雨で死者(行方不明者)が30人前後となりそうですが、原発停止にともなう、工場や電力会社の火力発電フル稼働の影響もあるように私には感じられます。

 さて、3連休明け、寝苦しくて睡眠不足、胃袋にも疲れが来ているという人も多いでしょうが、国会は参議院の一番長い夏を迎えます。

 あす水曜日、木曜日のNHK入り審議から、さあいよいよ、社会保障と税の一体改革関連8法案が実質審議入りします。実質審議入りとは、趣旨説明はすでに終わっているけど、質疑応答が始まったときに使う新聞用語です。

 おそらく金曜日も一般質疑をやるでしょうから、一体改革漬けの日々がお盆前後まで続くことになります。 参院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会(高橋千秋委員長)は40人で構成しています。

 答弁者は、岡田克也一体改革相、安住淳財務相、小宮山洋子内閣府少子化担当相(兼)厚労相、川端達夫総務相の4人でいずれも衆院議員。答弁を補佐する副大臣もおおむね衆院議員です。また法案提出者や修正者として答弁するのは、すべて衆院委員会での法案修正なので、すべて民主党、自民党、公明党の衆院議員となります。衆院側では議運理事や各党国対が「0増5減の定数是正法案」、「平成24年度特例公債法案」、「年金交付国債法案(の撤回と代替案)」の3点セットで国対や委員会理事の協議が続きます。

 一方で、それ以外の与野党衆院議員と参院の40人の一体改革特別委員をのぞく、党幹部でも政務三役でもない与野党数百人は開店休業になります。全員が顔を真っ黒にして地元を回ります。

 不正常採決と小沢グループ新党「国民の生活が第一」(小沢一郎代表)をめぐる一連の消費税政局はこの3連休で鎮圧できたと見ています。やはり私たち鬼が勝ちました。

 さあ気分を変えて、これからは参議院です。

 私は参議院が大好きです。

 一体改革では附帯決議をやってほしいですね。

 衆院段階で積み残した、公的年金の最低保障機能強化法案の附則第1条の施行期日を、運用面で前倒しするよう政府に努力を求めたり、修正法案に数字が入っていない、消費税増税時の低所得者対策で対象や給付額について幅を持たせながらも具体的な数字を入れるということも、参議院らしさになるでしょう。本会議の代表質問で、複数税率について自民党が10%時以降を示唆したのに対して、公明党が8%時に必ずやるべし、との質問演説をしています。この辺の妥協点を盛り込んでもいいし、難しいのなら、何もしなくていいかもしれません。また、公明党がここに来て、「事務負担が少ない日本型インボイス」を提唱していますので、それを入れてもいいでしょう。認定こども園法改正案(衆法)については、本会議では自民党の元厚労副大臣、田村憲久さんが趣旨説明しましたが、委員会では公明党の元文科副大臣の池坊保子さんがやりました。この保育族(厚労族)と幼稚園族(文科族)の対立。特別委員会では、互いの相違点を正直に答弁しながら、最終的に幼保一元化・幼保一体化に向けて法案審査を仕上げるのがいいでしょう。

 鳩山・鹿野グループによる民主党内中間派の不首尾なふるまいは、この3連休で鎮圧できたと思いますが、ちょっと書きたいことを書かせてください。

 参院では附帯決議を付けるかどうかがポイントになります。民主党の鳩山由紀夫衆院議員ら「消費税研究会」が参院での再修正を主唱していますが、これは憲法違反も甚だしいところで、国難の折、強く自重を求めます。消費税研究会や素交会(鹿野グループ)に属する長野1区の篠原孝なる衆院議員はきょう未明に更新したブログで「(党議拘束が当たり前だという考えが)都道府県議会、市町村議会にまではびこっている」としていますが、ホントウに村議会に党議拘束があるんでしょうか。私とは認識が違います。篠原議員は委員会で賛成、本会議で棄権したただ一人の議員です。昨日のブログでは「有権者からは訪問の際に罵倒されることもあり、また、メールと電話でも相当なきつい意見をいただいている。私のとった政治行動であり、批判は受けて立つしかない」と厳しい声を紹介。しかし、長野1区の有権者に対して「信毎の記事をさらっと読んでいるだけの皆さんには、どうも私の「棄権」は敵前逃亡と映っているらしい」とあり得ない暴言を書いています。無礼千万も甚だしい。信毎とは信濃毎日新聞のことで、これまでは対抗馬の自民党・小坂憲次さんのいとこが社長ということで篠原さんに手厳しいという意味合いがありましたが、小選挙区選出の与党の副大臣経験者になると、ずいぶんえらくなりましたね。別のエントリーでは、他の議員を実名で書いて、吐血して入院したと書いています。いやー篠原先生、大物ですね。羽田孜さん、北澤俊美さんと政権交代ある二大政党政治を進めてきた衆院民主党幹部関係者は「篠原孝さんと(略)さんが中選挙区議連をやっているが、中選挙区では落選する。中選挙区では支持者の叙勲(を総理府・内閣府に要請するの)も与党内では順番だった」とし、「篠原さんは小選挙区でしか受からない」と指摘しています。

 長野県では参院議員のいすが連続して空く可能性もあります。鳩山由紀夫先生と篠原大先生は、衆院議員向きでないので、参院議員に転出したらいいでしょう。

 長崎県のマスコミも大変です。昨日の夕方のフジ系列の安藤優子さん木村太郎さんの「FNNスーパーニュース」の野田佳彦首相(民主党代表)が登場。これに系列各局のアナウンサー、記者が東京出張して質問しました。北海道文化放送の記者は「鳩山由紀夫さんの公認すべきかどうか、今ご自身のお考えをお聞かせ下さい」と質問し、総理は「ご自身の意見はないんですよ。私は党代表ですから党の手続きに従うだけです」と答えました。続いて、テレビ長崎の女性アナウンサーが「福田(衣里子)議員が結局消費税の増税しか決まっていないということで(一体改革法案に)反対票を投じました。国民からも増税ありき、社会保障は置き去りという声も挙がっていて、もし増税するなら、なぜ増税するのかもっと国民に説明をして、増税したら何に使うのか分かりやすく説明をする必要があると思うのですが、総理はどうお考えですか」と質問し、総理は「今ご指摘の事が一番の誤解ですよね。増税だけ決めている。そういうことではありません」とピシャリ。アナウンサーは涙顔になりました。県選出の福田議員が造反したと総理に質問し、総理に「それが一番の誤解だ」と言われ、全国ネット生放送で、涙顔が放送されてしまいました。親戚一同のご自慢の娘さんだったろうに。祝日で全国の親戚が注目する中、かわいそうなことになっていまいました。総理が政治生命をかけた法案に造反するとこれだけたくさんの人が迷惑をかけるんですね。福田議員はまめに地元を回っているという情報がありますから、今日中に長崎市内のテレビ長崎を訪れ、このアナウンサーに謝罪するんでしょうね。長崎の放送局のアナウンサーが日々の業務があるなかで、私のように法案を精査したり、審議を9割方聞いたりしていられませんよ。その点では一期生の福田衣里子さんの裏切りは取り返しがつかないし、たぶらかした鳩山グループ(政権交代を実現する会)の初鹿明博さん(東京16区)は切腹すべきです。また、私たち野田民主党主流派の仲間であり、一体改革特別委員を務めた柚木道義さんが消費税増税法案だけ先に採決されるかのような、めちゃくちゃな見通しを示したことにも大いに猛省し、代議士としての出直しを期待したいところです。

 なお番組では、日枝久・フジサンケイグループ総帥(フジテレビジョン会長)がうやうやしく総理を出迎えるシーンも放送されました。

 人の悪口はこれくらいにして、早く、再考の院(私は最高の院だと思っていますが)参議院に思いを馳せたいのですが、もう一つ。

 読売新聞です。きょうの4面「政なび」で林博英さんというおそらくデスクないしは官邸長(首相官邸記者クラブキャップ)が、岡田克也副総理をぼろくそ書いています。それはそれでいいでしょう。このように書いています。「ただ、同じ官邸内で、岡田副総理への官僚の不信が強いことが気にかかる。一つの原因は、来年度の国家公務員新規採用の大幅抑制(2009年度比56%減)を巡り、岡田氏は各省次官を官邸に呼びつけ、消費増税のためと言い続け、優秀な人材の確保を危うくする、との異論に耳を傾けなかったことにあるという。同じ屋根の下ゆえ、岡田氏の問答無用式の政治主導を首相が黙認していたと受け止められても仕方ない。これでは、いくら礼を尽くしても、政官の信頼は回復しない」としています。

 ところで、政策情報ポータルを使って、調べると、7月になってから、岡田副総理の定例記者会見で、読売新聞の質問が0回であることが分かります。朝日新聞が14回質問しているのと対称的です。読売新聞の直近最後の質問は、6月29日の後ろから2番目に「読売新聞の有光です。先日の会見で交付国債の取り下げで補正予算案編成する必要があると。できれば、今の国会で対応したいという御発言があったと思いますけれども(後略)」との質問が最後です。ちなみに、この先日の会見とは、6月22日の記者会見です。そして、「(3党合意による)年金交付国債の取り下げで補正予算を編成する必要がある、できれば今の国会で対応したい」との応答を質問したのは筆者であり、岡田さんは「宮崎さん、いい質問しましたね」とまで言っています。これは、翌週に迫った政権の命運をかけた採決を前に筆者を取り込む考えもあったはずですが、私は当然にして、取り込まれないけど、取り込まれてもかまわない。民主党主流派、野田・岡田民主党と心中する心構えはできてます。これら一連の岡田さんの報道対応に反発しているのなら、あまりにも大きさは非対称だけど、私は読売新聞政治部の敵になってもかまいません。もちろん、読売新聞社が私を嘱託にして衆議院・参議院規則223条の記者章を衆参事務総長に依頼してくれるのなら話が別ですが、しょせんは無報酬のボランティア記者の筆者。当たり前すぎる質問をして、副総理は当たり前すぎる答えをしただけです。3党合意は6月15日であり、2月の予算審議から、年金交付国債を削除したら補正予算になるという落とし所を自民党の加藤勝信さんが蒔いたのです。私はより多くの読者を持つ既存メディアに配慮し、1週間自重して6月22日に質問しました。さらに、自分では書かずに、既存媒体に譲りました。いわゆる書き得ですが、やはり職業としての記者に譲りました。番記者取材と恒常的な夜回りは、完全に時代遅れになっています。この国難で、時代の流れに半歩遅れるとあっという間に消えてなくなります。それでも読売新聞政治部記者がその程度のことが分からずに八つ当たりをするのなら、私は渡邉恒雄さんを尊敬していますが、私を撃ってもらってかまいません。

 私が6月から予想したとおり、消費税政局は鬼が勝ちました。私は日本国の未来と心中します。そのような重大な決意をもった3連休明けの朝でした。

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まさに憲政史に残る議会の子 中野寛成・衆院社会保障と税の一体改革に関する特別委員長の名裁きを振り返る

2012年07月14日 14時28分22秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革

[画像]中野寛成・衆議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会委員長、2012年6月5日(火)、衆議院インターネット審議中継から。

(このエントリーの初投稿日時は2012年7月14日)


 まさに憲政史に残る名裁きと言えるでしょう。

 第180通常国会延長第2週の2012年6月26日(火)、野田佳彦内閣が提出し、民主党・自民党・公明党の3党合意(6月15日)により衆院修正した「社会保障と税の一体改革法案(消費増税準備法案、年金の最低保障機能強化法案、厚生年金・共済年金一元化法案、幼稚園・保育園一元化(幼保一体化)する認定子ども園法改正法案)」が衆議院で可決し、参院に送付されました。この特別委員会の審議時間は129時間で、第34通常国会の「日米安全保障条約等特別委員会」が153時間(公聴会、参考人質疑含む)以来、憲政史上2番目に長時間の審議だったそうです。

 安保特別委員会の議事録は「小沢左重喜委員長 休憩前に……(発言する者、離席する者多く、議場騒然、聴取不能)……。午後十時二十七分」(昭和35年5月19日)で終わっています。打ち切り動議が出された、と本会議で小沢委員長が報告しています。

 一体改革特の議事録は「この際、一言御挨拶申し上げます。去る五月十六日に審査を開始して以来、委員各位には、終始真剣なる議論を重ねていただいた結果、本日、ここに審査を終了いたしました。これもひとえに各党理事、委員を初め関係各位の委員会運営に対する御理解と御協力のたまものであり、ここに深く感謝の意を表します。ありがとうございました。(拍手)本日は、これにて散会いたします。午前十一時四十八分散会」と和やかに終わっています。民自公3党談合などという言葉も飛び交っていますが、むしろ国会があるべき姿に近づきつつある証拠です。

 今後の国会運営において、大きな橋頭堡となったこの委員会を委員長として取り仕切ったのは、議会の子、中野寛成(なかの・かんせい、Kansei Nakano,1940-)。


 私も第45期衆議院における中野寛成議員11期目の作り手になったという自負もありますので、万感の思い。ほぼ9割方審議を聞いていましたので、その名裁きを議事録からご紹介します。 


【憲政史上最長の議題?】

 5月16日(水)の第2回委員会。政府からの趣旨説明(いわゆるお経読み)がありました。一体改革だけに計7法案。そのため、議題は次のようなまさにお経に。
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 これより会議を開きます。内閣提出、公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律案、被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案、子ども・子育て支援法案、総合こども園法案、子ども・子育て支援法及び総合こども園法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律案及び社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律案の各案を一括して議題といたします。
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 こんなに長い議題は聞いた事がないので、委員会散会後、委員長に「(この時点では100時間審議と言われていたので)長時間になりますね」とお声がけしたら、「大丈夫だよ、座っているだけだから」。後で振り返って、このベテランの頼もしさが3党実務者が大いに羽ばたく礎になったのです。

 議題は6月26日(火)の最後の第22回委員会では、3党修正協議による衆法提出や閣法の衆院修正によって、ここまで長くなります。
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 これより会議を開きます。内閣提出、公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律案及びこれに対する長妻昭君外五名提出の修正案、被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案及びこれに対する長妻昭君外五名提出の修正案、子ども・子育て支援法案及びこれに対する和田隆志君外五名提出の修正案、総合こども園法案、子ども・子育て支援法及び総合こども園法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案及びこれに対する和田隆志君外五名提出の修正案、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律案及びこれに対する古本伸一郎君外五名提出の修正案、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律案及びこれに対する古本伸一郎君外五名提出の修正案並びに長妻昭君外五名提出、社会保障制度改革推進法案及び和田隆志君外五名提出、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案の各案及び各修正案を一括して議題といたします。
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 間違いなく憲政史上の最長の議題でしょう。民社党政審会長として20年前からテレビ討論番組にも出ているので、例えば「年金」という言葉だけでも、いろいろな政治シーンで使ってきています。意外にも、寛成さんが、夢舞台、衆議院第一委員室の委員長席に座ったのは今回が初めてなのですが、終始落ち着いていました。
 

【3党協議キーマンにガツンと】

 野田佳彦総理が「今国会での成立に政治生命を懸ける」といった重要法案なのですが、残念ながら自民党をはじめ各党の党首が立つことはなく、新党きづな代表だけで、逃げ腰があったようです。こういうときは、委員長は公正中立ながら、与党として先制パンチも必要です。3党協議のキーマンでありつづける自民党の石原伸晃幹事長には質問が始まるやいなや、資料が理事会に出していなかったと注意しました。

 テレビ入りの5月21日(月)の審議では、自民党トップバッターの石原幹事長に、
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○中野委員長 この際、石原君に申し上げます。

 資料を総理に直接お渡しになりましたが、今後は理事会を通じて御提出をいただきたいと思います。

○石原(伸)委員 中野委員長の御命令に従わせていただきたいと思います
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 さっそく、伸晃さんも「委員長の御命令に従わせていただきたい」と平身低頭。さらに総理にもハッパをかけました。 この後、最終的に修正協議の社会保障分科会長として活躍した委員の鴨下さんから野田総理への質問に対しては、
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○中野委員長 野田内閣総理大臣、熱意のほとばしる御答弁をお願いいたします。

○野田内閣総理大臣 はい。
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 と総理にも「しっかりやれよ」とボールを投げつけました。

【委員会ノンストップ運営の秘訣】

 
今回特筆すべきは、ここ3年ほどの国会で定着しつつある、ノンストップ審議だったことです。昨年の通常国会での衆院予算委員会がノンストップだったという快挙があり、これはインターネット審議中継の視聴者が大幅に増えたことにより監視が高まり、委員長席に理事があつまっての場内協議がほとんど衆議院委員会でされなくなったからだと思われます。今回も昼の理事会が長引いて、午後の再開が遅れた事もありましたが、自民党の伊吹文明筆頭理事(イブキング)の協力もあり、ノンストップでした。その中で、質問時間通りに議事を進める中野流委員会運営術がありました。この法則は他の委員長にも使えるので、ご紹介します。
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○中野委員長 小宮山厚生労働大臣、中島君の持ち時間が少ないものですから、端的にお答えいただきます。

○小宮山国務大臣 はい。

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○中野委員長 野田内閣総理大臣、一言でお願いします

○野田内閣総理大臣 私どものお師匠さんの松下幸之助さんも、中小零細企業からスタートでした。中小零細企業が希望を持って働ける環境をつくることが日本の元気の源だと思いますし、私も、シティーボーイじゃありません、中小企業の皆さんからお支えをいただいてこれまでやってまいりました。

 したがって、日本再生戦略の柱の中に中小企業対策はしっかり位置づけていきたいというふうに思います。

○逢沢委員 質問を終わります

○中野委員長 これにて逢沢君の質疑は終了いたしました。
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○中野委員長 締めくくりの答弁を総理からお願いします

○野田内閣総理大臣 私どもは、給付つき税額控除が低所得者対策として基本的には有効であるという立場でございます。それの前提として、番号制度等の導入と定着ということです。

 今、給付つき税額控除については否定的な御意見があったというふうに思いますが、これはちょっと、時間があれば逆にお尋ねしたかったんですけれども、自公政権のときも中期プログラムで給付つき税額控除を検討することになっていたと思います。

 この給付つき税額控除の路線なのか複数税率かという議論があると思います。私どもは給付つき税額控除であります。違うお立場で御意見があるならば、そこは大事な低所得者対策だと思いますので、十分議論を深めていきたいというふうに思います。

○中野委員長 これにて野田君の質疑は終了いたしました。御苦労さまでした。

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○中野委員長 小宮山厚生労働大臣、時間は過ぎておりますが、どうぞ

○小宮山国務大臣 放課後児童クラブの指導員につきましては、これもずっと、御党の関心のある議員の方とともに、青少年特の筆頭理事同士でそういう話をして、特別の審議を、集中審議をした結果、ガイドラインをつくったんですね。そのガイドラインの中で、児童厚生施設の職員と同等の要件を満たすことが望ましいと、現状でもしています。

 現在、この要件を満たす放課後児童クラブの指導員は、およそ七割なんですね。ですから、今度の新システムの中では、放課後児童クラブの指導員の要件について、国が従うべき基準を定めまして、これに基づいて市町村が条例で基準を定めることにしています。こういうことによって、放課後児童クラブの職員の質を上げていきたいと考えています。

○永岡桂子委員 ありがとうございました。

○中野委員長 これにて永岡さんの質疑は終了いたしました。

 次回は、来る二十八日月曜日午後零時四十分理事会、午後一時委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。

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○中野委員長 菅原君、時間が経過してしまいました。

○菅原一秀委員 はい。最後に答えてください。

○中野委員長 いや、答弁いただく時間が残念ながらございません。

 これにて菅原君の質疑は終了いたしました。
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 このように、野党議員の最後の発言の一つ前の答弁を指名するときに、「短くお願いします」とやって、最終的に質問時間の中に収めています。身内の与党の大臣を注意する格好にした方が収まりがいい。その一方で長広舌になっていた先輩の野田毅議員には、最後の発言を認めずに「これにて野田君の質疑は終了いたしました。御苦労さまでした」とぴしゃり。菅原さんいは「いや、答弁いただく時間がございません」。野党にも厳しいから、与党議員は当然時間内に収める。小気味の良い質の高い議論の中での129時間だったのです。この辺が当選11回、勤続32年の格であり、けっして付き合いが良いタイプではないけれども、寛成さんの人徳なのです。

【クールビズでフランクな議論を演出】 

 申し合わせにより、委員室では5月以降は上着やネクタイをとっていいことになっています。午前9時からの長時間審議、午後になるとかなり暑く、またお昼休みの後で眠たい時間なので、委員長自らクールビズをすすめましたが、やはり3党協議のキーになる公明党議員の時間の前にさっと。話しやすい雰囲気が3党合意につながったと思います。

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○中野委員長 この際、申し上げます。

 この委員会、理事会の申し合わせにより、上着、ネクタイはフリーということにいたしております。どうしても暑い方はどうぞ。(略)

 次に、竹内譲君。

○竹内委員 公明党の竹内譲でございます。

 きょうは、岡田副総理にも初めて質問させていただきますので、岡田副総理のように上着もとらせていただきまして、腕を組んだり足を組んだり、上から目線と言われないように、フランクに厳しく質問させていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。

【身内の1期生に国会の作法を伝授】 

 この委員会では民主党の実力ある1期生が多く起用しました。その中で、党内の議論を反映させるために、差し替えで登場した議員が「私は委員ではない」と言ったところ、国会の作法を伝授しました。

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○近藤和也委員 私は委員ではないんですが、この社会保障と税の一体改革の議論がスムーズに進められてきていることを、与野党の、特に野党の皆様が協力されていらっしゃることは、本当にありがたいというふうに思っています。

○中野委員長 この瞬間は委員でございます、れっきとした。

○近藤(和)委員 はい。私も委員です。済みません、失礼いたしました。
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【総務大臣への答弁はいかが、と仲間へ配慮】 

 5月31日(木)の自民党の大野功統さんの税制論議は、租税学者や税理士にも議事録を読んで欲しい格調高いものでした。その中で、同じ民社協会の仲間である川端達夫総務大臣への地方税に関する質問が少ないので、総務大臣への質問はどうですか、と大野さんに水を向けました。さすがに税制通同士、党を越えて会話が通じるものがあると思いました。
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○中野委員長 総務大臣の答弁は要りませんか。(大野委員「はい、お願いします」と呼ぶ)総務大臣、感想をどうぞ。

○川端国務大臣 税制によって家族のあり方を国の意思として応援していこうというお話含めて、大変、私は、ある種の説得力のあるお話であるというふうに伺いました。

 この前の日曜日に孫が生まれる予定がまだ生まれていないんですが、家族というものを含めて、今おじいさんの話が出ましたので、そのことを含めて、私は本当に、そういう部分では、それぞれに対してお互いに果たす役割というのは、社会、家族のきずなという意味では大変大事である、それはもう同感であります。そして、それを税として国がそういうことで応援するということは、私は、真剣に一生懸命考えるべきで、大きなテーマだというふうに受けとめさせていただきました。

○中野委員長 突然、どうもありがとうございました。

○大野委員 総務大臣から大変すばらしい感想を伺いまして、ありがとうございました
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 このほか、一時休憩中の委員長代理には、3席理事の古本伸一郎さんを委員長席に座らせて議事を代理してもらい、民社協会の次世代のエースにさりげなく経験を積ませました。

【最大のキーマン「イブキング」牽制のために、突然委員長がおわびする】  

 今回の委員会はなんといってもイブキングである。伊吹文明元自民党幹事長・元財務大臣の「イブキング」のあだ名が大きく知られました。今回の法案可決と民主党分裂という歴史的局面の演出者であるイブキングを牽制したのか、突然委員長がお詫びをする場面がありました。

 6月1日(金)の委員会は、午後9時6分に開会しました。6分遅れはこの委員会では珍しいことでした。そして、与党委員2人目の質問から、自民党委員の質問に移るときに突然、中野委員長がお詫びをしました。
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平成二十四年六月一日(金曜日)
 午前九時六分開議(略)

○中野委員長 これにて宮島君の質疑は終了いたしました。

 なお、委員長からおわびを申し上げます。

 現在、開会が七分おくれましたので、お手元の日程の七分おくれで進んでおりますこと、おわびを申し上げます

 続きまして、平井たくや君。

○平井委員 自由民主党の平井たくやです。

 委員の先生方も各大臣も、六十時間にも及ぶこの特別委員会の審議、御苦労さまでございます。

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 この突然の委員長のおわびは、イブキングが暴れて理事会が延びて、委員会が6分遅れてしまったのではないか。そう思い、法案可決後に委員長にうかがったところ、「あれ、たしかあのときは、与党の一人目の質問が延びたんじゃなかったのかな?」と煙に巻かれてしまいました。私はイブキングへの牽制球だったんだと思っています。真相は藪の中ですが、ハッキリとした事実が議事録に残りました。

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平成二十四年六月五日(火曜日)

    午前九時開議
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 委員長おわび発言があった次の委員会は、定刻通り午前9時に開会しました。

【やっぱりカンセイはこうでなくっちゃ】 

 6月5日(火)です。
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○中野委員長 講義の間に答弁をいただく時間がなくなりましたので、終わらせていただきます。

 これにて篠原君の質疑は終了いたしました。

 次に、早川久美子さん。

○早川委員 おはようございます。民主党の早川久美子でございます。(略)

○早川委員 ありがとうございます。

 まだまだ日本の女性起業家の育成というのは少ないんですけれども、ある意味そこに伸び代があるということなので、しっかりと御支援をいただきたいと思います。

(略)

○中野委員長 これにて早川さんの質疑は終了いたしました。

 女性への助成措置、頑張ってください。

 次に、赤澤亮正君。

○赤澤委員 委員長におかれましては、女性だけでなく野党にも優しくしていただきたいなと思います。

 自由民主党の赤澤亮正でございます。

 質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。

(略)
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 カンセイさん、ダジャレじゃ憲政史に残る議事録が台無しです!

 とはいえ、「女性への助成」というダジャレに対して、自民党2期生の赤沢さんがとっさに「女性だけでなく野党にも優しくして」と切り返す。新聞社デスクの間では、「中野カンセイといえば、(野党第3党の)民社党のダジャレ」ということで低く見る傾向があり、それが与党の若手にも伝播している面があり、まことにけしからんことです。でも同じチルドレンでも、小泉チルドレンで小選挙区で勝ち残り、野党でやっている赤澤さんがとっさに切り返せるところをみると、赤澤さんは東京っ子ですが、国会というヒラバが格段に面白くなってきます。議事録には残っていませんが、カンセイさんが昼休みが終わる前にイブキングに「僕は(委員長で公正中立な立場なので)与党でも野党でもない、ゆとうですよ」とどこかで聞いたようなダジャレを言っているのがインターネット中継に載っていました。カンセイさん「あ、このマイク、(インターネット中継に)流れているかも知れないから気を付けて」と言っていました。しかし、こうやって野党自民党2期生の切り返しで、議事録に残ってしまった唯一の場面が「救われた」と考えます。


 さて、委員会初日には「座っているだけだよ」と言っていたカンセイさん。本会議での採決を終えて、異常な雰囲気の国会。私も大変ショックだったんですが、委員長の下を訪れました。すでに岡田克也副総理・一体改革担当大臣が訪れて、お礼に来ていたようでした。その後、一緒にテレビを見ながら聞きました。「当たり前のことを当たり前にやっただけだよ。自分ではなんとも思っていないよ」。

 今国会の冒頭に、一体改革法案をどうすれば通せるのかということを先生にうかがった際には「衆院段階で法案を修正して、参議院に送るんだろ。(今の衆参ねじれで)他に方法がある?決まっているだろ」と叱られてしまった。そのときは「今国対じゃないから知らないけど」ということでしたが、やはり余人を持って代え難く、委員長にされてしまいました。この間、議会を優先し、民主党常任幹事会議長として常任幹事会を欠席してまで、第1委員室や委員長室に張り付きました。衆議院議員である以上、それは当然のことであり、どのような立場であろうと党の会議より優先することは当然も当然ですが、民主党国会議員の半分はそのことをまったく分かっていません。だからうまくいかないんです。

【中野正剛を超えた中野寛成】

 ホームページの記述によると、中野寛成さんの名前は中野正剛(なかの・せいごう)衆議院議員(1886-1943)にちなんでいるんだそうです。たしかにカンセイさんが生まれた時期は中野正剛が新党「結成で国民的人気が高かった時期と一致しています。中野正剛と小学校からの同級生である緒方竹虎は、『人間中野正剛』で「中野君はどこまでも多情多感」「この点から理性的で常識主義な議会政治は彼の好みに投じなかったかも知れない」(24ページ)、「中野君を批評する者は、よく彼は苦労が足りなかったという」(38ページ)と回想しています。

 「大丈夫だよ、座っているだけだから」「当たり前のことを当たり前にやっただけだよ」というベテランの存在。これだけ大きな法案を仕上げた特別委員長として、国難の中、仕事をやり遂げた。そのやり遂げたという一事において、「中野正剛超え」は間違いないと私は思います。

【14回の起立採決で明日への責任】

 それでは、最後にこれも憲政史に残る14回の採決、2012年6月26日(火)の採決の場面の議事録を転記して、この素晴らしい委員会を思い起こしたいと思います。
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中野委員長 これより採決に入ります。

 初めに、内閣提出、公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律案及びこれに対する修正案について採決いたします。

 まず、長妻昭君外五名提出の修正案について採決いたします。

 本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本修正案は可決いたしました。

 次に、ただいま可決いたしました修正部分を除く原案について採決いたします。

 これに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本案は修正議決すべきものと決しました。

 次に、内閣提出、被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律案及びこれに対する修正案について採決いたします。

 まず、長妻昭君外五名提出の修正案について採決いたします。

 本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本修正案は可決いたしました。

 次に、ただいま可決いたしました修正部分を除く原案について採決いたします。

 これに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本案は修正議決すべきものと決しました。

 次に、長妻昭君外五名提出、社会保障制度改革推進法案について採決いたします。

 本案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、内閣提出、子ども・子育て支援法案及びこれに対する修正案について採決いたします。

 まず、和田隆志君外五名提出の修正案について採決いたします。

 本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本修正案は可決いたしました。

 次に、ただいま可決いたしました修正部分を除く原案について採決いたします。

 これに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本案は修正議決すべきものと決しました。

 次に、和田隆志君外五名提出、就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律案について採決いたします。

 本案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、内閣提出、子ども・子育て支援法及び総合こども園法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案及びこれに対する修正案について採決いたします。

 まず、和田隆志君外五名提出の修正案について採決いたします。

 本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本修正案は可決いたしました。

 したがって、原案は、本修正案のとおり修正議決すべきものと決しました。

 次に、内閣提出、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律案及びこれに対する修正案について採決いたします。

 まず、古本伸一郎君外五名提出の修正案について採決いたします。

 本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

○中野委員長 起立多数。よって、本修正案は可決いたしました。

 次に、ただいま可決いたしました修正部分を除く原案について採決いたします。

 これに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本案は修正議決すべきものと決しました。

 次に、内閣提出、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律案及びこれに対する修正案について採決いたします。

 まず、古本伸一郎君外五名提出の修正案について採決いたします。

 本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本修正案は可決いたしました。

 次に、ただいま可決いたしました修正部分を除く原案について採決いたします。

 これに賛成の諸君の起立を求めます。

    〔賛成者起立〕

中野委員長 起立多数。よって、本案は修正議決すべきものと決しました。

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おめでとう岡田克也さん 59歳に 「これからの1年は激動の1年」 還暦は選挙戦中確実

2012年07月13日 23時13分55秒 | 岡田克也、旅の途中

[画像]「59歳、59歳、と何度も言われるとうれしくありません」・・・首相官邸ホームページ内動画からキャプチャ。

 おめでとうございます。

 2012年7月14日(土)、岡田克也さんは59歳の誕生日。

 7月13日(金)の定例記者会見で、当ブログが「59歳は還暦の一年前」「岡田さんが尊敬する織田信長の人生は48年、縁のある孫文の人生は58年だった」と指摘すると、「意図がよく分かりません」「あまり59歳、59歳と言われるとうれしくありません」としながら、

 「これからの一年は激動の一年だということだと思います。衆院選も参院選もあるということですから、日本の政治にとっても、民主党にとっても。そういうなかを、国民のみなまさに理解をいただきながら政権交代という歴史的なできごとがあって、その成果を国民に伝わり、それを深めていく一年にしたい」と語りました。

 第21期参議院は2013年7月29日に任期を迎えますが、公職選挙法(公選法)第32条は「参議院議員の通常選挙は、議員の任期が終わる日の前30日以内に行う」「通常選挙の期日は、少なくとも17日前に公示しなければならない」となっており、2013年7月14日の還暦は、選挙戦のさなかに迎える可能性が極めて高くなっています。

 岡田さんは「大変な時期であることは間違いありません。世界経済にとっても、非常に厳しい状況だし、国内は大震災があり、原発問題もあったということですから。その数年、与党であったということは何らかの巡り合わせですけど、その中で責任を果たさなければなりません」と語りました。


[写真]偉大な(偉大過ぎる?)両親、岡田卓也さん、岡田保子さん、日経新聞「私の履歴書」から。


[写真]恵まれた幼児期。


[写真]物憂げだった東大法学部学生時代。


[画像]36歳で非世襲ながら自民党公認で初当選=NHK映像から。


[画像]初当選と同時に「これから20年、30年かけて今の初心を忘れずに」=フジテレビ。


[写真]「若さと行動力 衆議院議員 岡田かつや」という自民党にありがちな抽象的なキャッチフレーズ。

 
[画像]第20回参院選の報道、日経新聞、2004年7月。

 岡田さんは、土井たか子さん以来の自民党以外で参院改選第1党の大勝利を呼び込んだ党首です。どうもこの印象はない人が多いようで、まあテレビの見過ぎですとしか言いようがありません。

 1990年、ベルリンの壁崩壊後初の第39回衆院選に初出馬したときは苦戦したものの、渡部恒三自治大臣が応援演説にかけつけ、「岡田君を当選させてもらえば、みなさんの要望は私が責任をもって実現する」と応援演説し、集まった自治会長たちの期待感が一挙に高まった(「政権交代」68ページ)そうですが、先日は、衆議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会の法案可決の打ち上げで、恒三さんから「20年間付き合っていて初めておごってもらった」と言われたと明かしています(7月6日の定例記者会見)。

 
[写真]15年越しの政権交代を実現したものの、与党して東日本大震災という未曾有の国難に遭遇。渡部恒三さんと。

 岡田さんは記者会見での「これから何年間政治家をやるのか」との質問に「それは私が決めることではなく、有権者が決めることですよね」と当たり前すぎるけど、最近の政治家が分かっていない原則を話した上でこう語りました。

 「長くやればいいとは思っていません」。


[画像]59歳の副総理になっても、走り続ける。

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参議院社会保障と税の一体改革特別委員会 趣旨説明ナント45分間のスタート

2012年07月13日 22時08分12秒 | 第180通常国会(2012年1月~9月)一体改革

 参議院社会保障と税の一体改革特別委員会(高橋千秋委員長)は2012年7月13日(金)の午後1時過ぎから委員会を開き、衆議院から受け取った社会保障と税の一体改革8法案の趣旨説明を聴取しました。これには45分間となり、おそらく一括議案では、憲政史上最長と思われる趣旨説明となりました。

 私も参議院第一委員会室の出入りを見ましたが、まさに民自公オールスターキャスト。閣僚経験のある長妻昭さんは久しぶりの参院第一委員会室に物怖じせずという感じでしたが、古本伸一郎さん、和田隆志さんらは、政務官としての経験があっても多少の緊張感を感じました。

 小宮山洋子厚労相が年金の最低機能強化法案(閣法74号)と被用者年金を一元化し共済年金を厚生年金に合併させる法案(閣法78号)を説明。次に、小宮山洋子内閣府少子化担当大臣が「子ども・子育て新システム(幼保一体化・幼保一元化)法案」(閣法75号)、「子ども・子育て新システムに伴う関連法56本整備法案」(閣法77号)。

 安住淳財務大臣が「社会保障の安定財源確保のための消費税法改正法案」(閣法72号)を、川端達夫総務大臣が「社会保障の安定財源確保のための地方税法・地方交付税法改正法案」(閣法73号)を説明しました。

 そして、ここからこの委員会の妙味。民自公衆院オールスターが登場。

 長妻昭さんが張り切って、「社会保障国民会議法案」(衆法24号)を説明。

 こちらも張り切っている公明党の元文科副大臣の池坊保子さんが「認定子ども園法改正案」(衆法25号)を説明。これについては、衆院段階では自民党の元厚労副大臣、田村憲久さんがやりましたが、池坊さんがやって、早くも幼保一体化。散会後に高橋千秋委員長に聞いたところ、1つの法案の提出者のうち1人がいれば良いそうです。

 そして、3党合意(6月15日)に基づく衆議院修正について。

 長妻昭さんが年金最低保障機能強化法案の衆議院修正について。

  民主党の和田隆志さんが子ども・子育て新システム法案と関連法整備法案について。

 そして、これまた張り切っている13期生、「政治家の野田といえば俺だ」とばかりに野田毅さんが消費税増税2法案の衆院修正を説明しました。

 これに先立つ、参議院本会議では自民党を代表して愛知治郎議員が登壇。愛知さんは愛知揆一元蔵相の孫です。衆院では竹下登元首相・蔵相の弟の竹下亘さん、金子一平元蔵相の子の金子一義さんも質問に立っているので、やはり消費税は政治家にとって政治生命を懸けてやるものだというのがヒシヒシと感じてきました。

 千秋委員長によると、政府民自公オールスターの答弁者に関しては、1法案につき1人の担当者が必ず着席しているように答弁者同士に任せて、要求者も質問者の質問通告に任せる考えのようです。民主党参院議員会長のいわゆる「衆議院の7掛け(×70%)」で90時間審議のめどを示しています。

 参議院らしさを出すためには、附帯決議をつくるというアイディアも浮上しているかも知れません。例えば、年金の最低保障機能強化法案の附則第1条「施行期日」を公布時に前倒しする運用を求めるというアイディアも浮上しそうです。また、自民党が本会議で、「軽減税率は10%時以降でなければ難しいように思える」としながら、公明党が「事務負担の少ない簡素な日本型インボイスを使って速やかに導入する」と質問演説しており、この辺も参議院でのポイントになるのではないでしょうか。

 とはいえ、趣旨説明だけで45分間もかかっているのですから、再修正して衆議院に回付するというのはまったくナンセンスであり、附帯決議で参議院らしさを出して欲しいと思います。衆参二院制をめぐる新しい流れになりそうです。いずれにしろ、8法案の立体的な議論に対応できる議員だけが、衆参だろうと、与野党だろうと、3党だろうとそれ以外だろうと残ることになります。

 参議院事務局も頑張って欲しいですね。ワクワクしています。

 来週の18日(水)、19日(木)のNHK入り審議から、さあいよいよ「新しい国会」のスタートです。

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◎野田総理・代表「消費税増税を次期マニフェストに」「(鳩山ら)賛同しない議員は公認しない」

2012年07月12日 10時53分38秒 | 第46回衆院選(2012年12月)大惨敗

[写真]野田佳彦首相(兼)民主党代表、2012年7月12日、衆・予算委員会、衆議院インターネット審議中継から。首相官邸のホームページから。

 野田佳彦首相(民主党代表)は第180回通常国会2012年7月12日(木)の衆院予算委員会の集中審議で、「社会保障と税の一体改革(消費税増税)は国民生活のために(第46回衆院選)マニフェストに明記する」と断言しました。日本新党初当選同期の桜の茂木敏充・自民党政調会長(シャドウ官房長官)への答弁。日本新党解党後に自民党に入り、先に入閣した茂木さんは「小泉純一郎総理(自民党総裁)は郵政民営化のためには殺されてもいいと言っていた。そのくらいの覚悟が必要だとしました。野田さんは、消費税増税がマニフェストに盛り込んだ場合、マニフェストに賛同できない議員・候補予定者は、第46回衆院選民主党公認候補としないことも明言しました。

 消費増税法案では、2014年4月1日から消費税率を8%、2015年10月1日から消費税率を10%に引き上げることになっています。

 第45期衆議院は2009年8月30日から始まっており、2013年10月8日までには必ず第46回衆院選があります。ですから、消費増税実施前には、必ず衆院選(政権選択)があります。

 この問題、正しいか正しくないか、今この速い川の流れの中で審判できる者などいません。

 大事なのは、総理と民主党の仲間が、数は少なくても良いから、とにかく総理とととも突っ走ることです。

 茂木さんは「民主党には獅子心中の虫がいる」と指摘しました。鳩山グループ(政権公約を実現する会)の鳩山由紀夫造反者や、鹿野グループ(素香会)の鹿野道彦会長(表決では白票)らが切腹しないのなら、お城取り壊しにするだけです。例えば自称中間派の長野県連議員は、「私は、霞ヶ関勤務では政界の諸々の離合集散を横目で眺めてきたが、今回はあまりにも身近なことであり身につまされて傍観するわけにはいかなかった。小沢さんを羽田さん、北沢さんに置き換えてみると、私も頭がこんがらかって、夜眠れなくなった」とブログに書いているが、むしろ永遠の眠りについた方がいい。混乱に拍車をかけた中間派の罪は万死に値します。夜眠れなくなるんなら「中間派」「両院議員総会開催の署名集め」などといった火遊びをすべきでない。誰のおかげで議員になれたと思っとんのや。大馬鹿者です。腹を切って詫びなさい。

 だいたい1998年の民主党結党準備会で、民主党規約策定委員長を務めたのは鹿野道彦さんだったんですよ。その後、「1998鹿野規約」からすぐに「民主党総務会」を削除したあと、大きな改正はことし1月の党大会(「2012与党らしい規約」)までありませんでした。たぶん彼はそのことを知らないのでしょう。仮に民主党両院議員総会の手続きに瑕疵があったと仮定しても、それを衆議院本会議場での欠席では次元が違う話です。それに一体改革特別委員会の採決では起立していて、なぜ本会議では造反するのか。説明ができないでしょう。こういう人間は繰り返すし、所詮は当選3回止まりです。完全に終わりましたね。鹿野道彦は切腹して矛を収めるように願い出ればいいのですが、そういう胆力のある男ではありません。世襲議員なので芝居がかっているだけで、中身はからっぽです。

 我が党結党14年目の試練、数年間かかるでしょうが、これはインドネシアの「9月30日運動」に似ていると思います。心を鬼にしないといけません。

 私のような結党以来のサポーター、連合傘下の産別・単組・地協、地方議員、支持団体はどうぞ勇気を持って、造反議員を公認候補予定者から引きずり降ろしてください。全国的に流れができました。一度裏切る者は二度裏切ります。例えば、次の選挙で押し上げても、直後の首班指名で「志位和夫」と書いて平気な人間が、民主党内に残留している造反者です。情けは一切無用。今やつらを殺さなければ、自分の生活ができなくなります。きれいさっぱり政界から消してしまいましょう。

 第46回衆院選、第23回参院選、第47回衆院選、第48回衆院選、第24回参院選と繰り返していけば、民主党、自民党とも安定した議会政治をやれる体制ができるでしょう。そのときの主要メンバーは今の国会で民自公、責任感を持ってやっている議員です。がんばれ。がんばれ。がんばれ。がんばれ。今こそ歯の食いしばり時、正念場、伸びる時です。

 政権の重荷を背負っている議員は悩んではいけません。草枕しばし慰むのは野党になってからで十分です。この政局は鬼が勝つ。心を鬼にして、野田民主党、突っ走りましょう!!!

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平野達男復興大臣を岩手4区から出馬させよう 小沢一郎追い落とし 北上市出身、県連分裂で参院選は不利に

2012年07月12日 08時23分13秒 | 第46回衆院選(2012年12月)大惨敗

[写真]平野達男復興大臣、2012年5月、都内、筆者撮影。

 民主党岩手県連が分裂しました。報道によると、達増拓也知事が離党届を提出し、県会の民主党会派23県議のうち県連幹事長10県議も同時に離党を届け出ました。それでも県会第一会派は維持でき、自民党が第2会派、国民の生活が第一が第3会派になる見通しのようです。

 とはいえ、これで第23回参院選(2013年7月29日任期満了)について、日本の国益にとって大きな懸念が生じました。

 岩手選挙区(1人区)で改選を迎える平野達男復興大臣のことです。

 平野さんは意外にも当選2回勤続11年58歳という中堅です。「3・11」という国難のなか、危機管理能力がない社会党出身のベテランが被災地知事に対する暴言の責任をとって辞任した後、副大臣から大臣に昇格しました。復興庁設置法の規定にもとづき、平野さんの官職は「復興大臣」が正式な名前です。

 民主党政権では自民党政権と違い、参院1期生の蓮舫さん、衆院4期生の長妻昭さん、衆院3期生の馬淵澄夫さん、30歳代の細野豪志さんらが入閣するなど自民党政権の派閥順送り内閣を打破しています。

 平野さんは、北上市出身。ここは衆議院岩手4区になります。小沢一郎氏の水沢に近く、小沢後援会でも団結が高いとされる、遠野市、花巻市にも近いところです。小沢氏の奥州市については、水沢ではなく、江刺と隣接していて、江刺は中選挙区の同じ政党で他派閥の椎名悦三郎さんの後援会が根強かったところなのではないでしょうか。北上市の2010国政調査の人口は9・3万人、奥州市は12・5万人。

 いずれにしろ、県連が分裂してしまえば、1人区での闘いは厳しくなってきます。自民党岩手県連は鈴木俊一元環境大臣(前岩手2区選出衆院議員)がお父さんの鈴木善幸元首相から受け継いだ水産関係があり、岩手2区での議席回復を最大の目標にしています。自民党岩手県連、自民党宮城県連、自民党福島県連と被災地ネットワークをつくっているかのように聞きます。この辺の地元の事情は門外漢ですので、間違いがあれば、メールをください。

 平野さんはぜひ、第46回衆院選で岩手県第4区公認候補として立候補して欲しいです。いや、立候補すべきです。いやいや、立候補させちゃいましょう。出たい人より出したい人を。全国的に平野達男さんの「達山会」を支援して、平野復興大臣の議席継続と小沢一郎の落選で、しっかり日本国民の意思を後世に残しましょう。

 私は今第180通常国会での衆院予算委員会での本予算(案)審査の次のやりとりが大好きです。2月9日、自民党の赤澤亮正ネクスト農林副大臣との次のようなやりとりです。

 平野達男内閣府防災担当大臣は復興庁(翌日発足)について、「もともと、復興局には専任の政務(三役)を置きたいという発想はございました。しかし、さまざまな協議の結果として、一閣僚増、そして二副大臣の増という形になりました。ちなみに、復興局については併任の政務官になりますが、これまでも、岩手県でも、宮城県でも、それから福島県においても、できるだけ現地に置く。それで、国会等々の都合においてこちらに来なくちゃならないときは来られましたけれども、まず現地に足を置いて、現地を歩いていただく、そういうことで仕事をしていただいたというふうに思っておりますし、これからもその形は維持したいというふうに思っております」。

 これに対して自民党の赤澤さんは「要するに、常駐でなければ、自分がもともといる役所の仕事が忙しくなったら足が向かなくなるんですよ。あるいは、つるし上げを食ったら行けなくなる、行きたくなくなることもあるかもしれない。だから、常駐にしてくれと言っているんです。では、少なくとも事務方の幹部だけは常駐にさせてくださいよ」

 これに対して平野大臣は「まず、つるし上げるから、嫌になったから行かないなんということは、まずこういう人はいませんよ。それからあと、事務方の幹部については、これは常駐を原則としております。常駐にします」

 赤澤「今、新しいあれがありましたよ。説明資料、配られているものでは、事務方の幹部は必ずしも常駐という説明になっておりませんけれども、常駐にするという発言が今大臣からありました。そこは私は評価をいたします」

 私も復興庁は仙台に本部を置いて欲しかったのですが、東京に本部を置き、出先機関をつくることになりました。マニフェスト違反ですが、復興局に関してはやむを得ない、とマニフェスト原理主義の私でも思います。そのうえで、被災地でつるし上げを食ったら、本部の東京から脚が向かなくなる職員がいるのではないかとの指摘に、平野大臣は

 「つるし上げ(られ)るから、嫌になったから(被災地に)いかないなんということは、まずこういう人は(復興庁には)いませんよ

 と大臣。

 まあ、被災地、例えば組合員の生命と財産を預かっている漁業協同組合の組合長さんに叱られて、現地に脚が向かなくなる職員はいると思いますよ。でも大臣、「いませんよ!」。それはけっして嘘ではない。小沢一郎さんは嘘ばかりですが、平野大臣の答弁は嘘ではなくて、思いやりです。

 それにしても参院当選2回勤続11年58歳の平野達男さんと衆院当選14回勤続43年70歳の小沢一郎さんが、「3・11」の後、わずか1年4ヶ月でここまで仕分けられるとは、ナント時代の流れは速いものでしょうか。

 ぜひ295選挙区の一つと考えずに、他の294選挙区からは平野大臣にメッセージを届けたり、選挙区外からも献金攻勢をして、国民の意思をハッキリ示しましょう。

 ハッキリ示さないとダメなんですよ。曖昧さと傍観を決め込むのは最大の罪と心得よ。

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