高校生の時。古典の授業は、それはそれは退屈だった。
古典を受け持つY先生は、当時何歳だったのかはわからないが、どの角度からみても立派なオバさんで、高校生の私にとっては、絶対に恋愛対象には成り得ない印象の方であった。
古典の授業は、「ありをりはべりいまそかり」を「有森也実いまそかり」などと、茶化して覚えないとやっていられないくらい、眠たくなる苦痛の時間であった。
そんなある日。そのY先生が、授業中に、私を覚醒させる発言をした。
「実は私、吉田拓郎が大好きなんです」と、誰も訊いていないのに、突然、語り始めたのだ。
「今度出た『FOREVER YOUNG』というアルバムは、とってもいいアルバムで、拓郎の魅力が詰まっています」・・・といったようなことを、古典の授業中に、せつせつと語っていたのだ。誰も訊いていないのに(笑)
当時の高校生にとっての流行は、チェッカーズとか菊池桃子さん辺りで、吉田拓郎氏を愛聴する者は、校内で私の他にひとりかふたりしかいなかったと思う。
Y先生とは、高校卒業後に、デパートの催事場で開催されていた拓郎のビデオコンサート会場で、一度だけ、偶然お会いした。
それからほぼ30年の歳月が経過したが、Y先生は今もお元気なのだろうか。
そんなことを、ふと思った夏の夜である。
ギター少年だった中学生の頃。
「長渕剛ライブ」というLPを聴いて、もっとも衝撃的だった曲が、この「夏祭り」だった。
なんといっても、イントロの美しいフレーズ。
こんなふうにアコースティック・ギターを弾きこなしてみたいと、必死で練習したものだ。
結果、雰囲気はなんとか掴めたものの、長渕本人の奏でるギターのレベルには、とうとう到達できなかった。
この人のギター。細かいところのテクニックというか、情感表現が、ズバ抜けているのだ。
ハンマリング・オン。そして、プリング・オフ。
なだらかに謳うように流れる、ベースライン。
この夏、もう一度練習してみようかなァ。
ゆず+明太子という組み合わせは、ひょっとしたら、巷で流行中なのかもしれない。
おつまみ捜索で我が家の食品庫を漁っていたところ、亀田製菓の「柿の種 ゆず明太子」なるモノが、発掘された。
お味の鍵を握るのは、「明太子風味シーズニング」と「ゆずパウダー」であろう。
この製品。
明太子効果でかなりしっかりと尾を引く辛さなのだが、ゆずのかほりが爽やかに、それをオブラートしてくれる。
まるで、「手厳しいがさっぱりとした気性の女性」のようである。
暑い夏のおつまみとして、私の胃袋とハートを、しっかりと叱咤激励してくれた。
昨年購入の「味の逸品 萩・井上の ゆず入辛子明太子」で、さらりとした朝食。
しっかりと辛い辛子明太子に、ゆずの爽快な酸味がハーモニーし、慢性的二日酔いの私は、キリリと覚醒。
この「萩・井上のお茶漬シリーズ」は、どれも極めて魅力的である。
いつの日か、「生風味くじら茶漬」を、食してみたいものだ。
夏である。
「冷たい味噌ラーメン」が食べたくなったので、情報収集したところ、「煮干らぁめんなかじま」さんでそれを提供していることが判明。
なので日曜日。私はいそいそとそこに向かった。
11時13分に到着したところ、駐車場1台分が空いており、首尾よくクルマを停めることが出来た。
手作り感溢れる暖簾が、粋である。そこには、2尾の煮干が隠れているのだ。
11時14分に、食券を購入。お目当ての「冷たいらぁめん」は、680円。
味は「塩・醤油・味噌」の三味から選ぶことが出来、私は当初の狙い通り「味噌」をチョイス。
11時22分。リーズナブルな待ち時間で、それは供された。
冷水でしっかりと締められた平打麺。
スープをよく拾い、ノド越し爽快で、つるんとウマい。
そして、スープ。一口目は、煮干の苦みを、ほんのちょっぴり、感じた。
だが、飲み進み舌がなじんでくると、それは旨味成分だけが抽出されたような味わいへ、口中でじんわりと変化する。
その過程を愉しむことができるのが、このスープの魅力だ。
このみそ味は、まろやかさとスッキリ感を高い次元で調和し、それでいて決して出しゃばらない、一歩下がった京美人。
冷たいのに、脂分が凝固しないのが、不思議である。
プリインストールされた数個の氷は、いわゆる「だし」を凍らせたものである。
冷却温度を保ちつつ、スープが薄くならないようにとの、配慮なのだ。
この気配りが、また素晴らしい。
冷たいスープで締められたメンマは、シャキシャキ感が爽快だ。
ノスタルジック感の演出には欠かせない、麩。
しっとりとスープを吸って、優しく柔らかく、口中を潤す。
レモンを絞ると、爽快感はさらに増し、それはBREEZEのように私の胸を撫でていく。
モモチャーシューは、トラディショナルなタイプながらも、素材そのものの良さを感じさせる柔らかさと歯応え!
しかも、3枚入り(^^)
11時30分、スッキリと完食。
なんだか、もう一杯くらい喰えそうなくらいに、爽やかにいただけました。
このお店。この夏が終わらないうちに、もう一度くらい訪れてみたい。
サタデイ・アフタヌーン。
お盆のピークを迎える前に、お墓参りに行ってきた。
墓参後のランチは、「とんでん」で、摂ることに。
本年は「土用の丑の日」が2回あることから、私は「うなとろ丼」(単品:税別1,280円)をチョイス。
本年2回目のうなぎイートである。
国産か輸入物かは不明だが、やはりうなぎは、日本の夏の風物詩。
トッピングの卵&とろろと相まって、私にスタミナと粘り腰を与えてくれたような、そんな予感がする。
また、盆参りで気分が高揚していたこともあって、我々夫妻は思わず、「塩水生うに」(2個税別760円)を2人前、追加でご注文。
このうにが、ミョウバン臭皆無で、潮のかほりを漂わせたとろける甘さの、素晴らしいスペシャルデザートであった。
「とんでん」。今までみくびっていたが、なかなか良い和食レストランである。
お値段自体は「安い」とは言えないながらも、我々一行は、実に満足した。
フライデイ・ナイトは、麻生の「豊丸水産」にて、打ち上げであった。
4,000円の120分飲み放題コースを、堪能。
ホタテ・甘エビ・そい・ひらめの、「漁港旬魚刺身4点盛り」!
そして、「豊丸名物!貝焼き」!
さらには「みんな大好き!炭火炙り肉盛り合わせ」!
仕上げは「サーモン親子寿司」!
美味満腹の宴会であった。
そして、この日の結論は。
「今を完全燃焼し、今日をめいっぱい生きること。明日が来るかどうかは、わからない」。
ホント、最近、そう思う・・・
その日も、妻子の帰りは、遅かった。
なので、単身赴任時代にカルディで購入した「スータイ 鶏肉バジルチリ炒め(バジルチリチキン ガパオ)」を用いて、おひとりさまディナー。
「ガパオご飯」は、タイで人気No.1の屋台めしだという。
レトルトパックは、例によって、シンプルイズコストダウンな意匠。
箱に書かれていた指南に従い、作ってみた。
鶏肉の旨味に唐辛子の刺激がフュージョンし、タケノコはシャキッとした歯ごたえをリズミカルに生み出す。
惜しむらくは、目玉焼きが、「半熟」ではなく「完熟」となってしまい、「黄身を溶いて混ぜながら」いただけなかったことである。
その一点を除けば、ほぼ完全無欠の、夕食であった。
妻の帰宅が遅くなったため、その日の夕食のおかずに「照焼き用ブリ切身」を、私が焼くことに。
これは、コープの「トドック」で購入したものであるとのこと。
袋に書いてあった指南通りに、フライパンで、焼き上げた。
なかなかいい感じに焼き上がり、娘たちの評判も、上々。
だがしかし、うっかりして、当初の目論みであった「長ネギ焼きを添える」ことを、失念してしまった。
それは、次回の課題としたい。
数ヶ月前から行方が分からなくなっていた、長女の自転車。
だがこの度、札幌市より連絡があり、西区八軒の自転車保管場所に、それがあることが判明。
これも、しっかりと防犯登録をしていた、賜物である。
なので、それをレガシィ2.0i(5MT)のラゲッジに積んで、持ち帰ってきた。
昨年7月以来、自転車を積むのは、これで2度目である。
こういう時には、やはりステーションワゴンの利便性を、しみじみと感じる。
おそらく、次に私が選択するクルマも、このような積載性を持ったクルマに、なることであろう。
さて、7月5日~8月2日の間の燃費です。
単身赴任地から帰還したことにより、「週末グランドツーリング」が無くなったため、おおよそ1ヶ月ぶりの給油。
走行パターンは、通勤や札幌市内徘徊で、エアコンはおおむね常時ON。
燃費計数値は12.1km/Lを示しています。
満タン法では、605.3km÷53.88L≒11.3km/Lでした。
今後も、ガソリン節約に、努めます。
最近登場した「インプレッサスポーツ・ハイブリッド」に、我々取材班は試乗させていただく機会を得た。
グレードは「HYBRID 2.0i-S EyeSight」(税込車両本体価格は263万5200円)である。
ハイブリッド車でありながら、そのシューズは、215/50R17という、ファットなサイズ!
いわゆる「エコタイヤ」ではなく、ダンロップの「SP SPORT MAXX 050」を履く。
その辺が、なんともスバルらしいところで、思わず、唇が緩む。
ブルーイルミネーションのメーターパネルに、ブルーのステッチの本革巻ステアリング。
オドメーターはたったの107kmで、まさにおろしたての新車だった。
極めてトルクフルで、なおかつ、爽快な加速感!
スバルは、ハイブリッドを、燃費のためというよりは、動力性能のために使っているのだ。
そしてファットなタイヤをしなやかに履きこなす足回りは、トップアスリートの「柔軟かつ強靭な筋肉」を思わせる。
加えて、静粛性も高く、一クラス上の上級車に乗っているかのような、充実した気分。
3連ダイヤル式の空調コントロールは、一見でも扱いやすく、これも大きな美点である。
試乗終盤。尾車氏に運転を代わってもらい、「マルチファンクションディスプレイ」を、撮影。
時計がなんと5時間ほども進んでいたのは、ご愛嬌でありましょう(笑)
それはさておき。このクルマのカタログ上のJC08モード燃費は20.4km/Lなのだが、このおおよそ20分間の試乗タイムでの燃費計数値は、なんと、5.9km/Lに、とどまった(^_^;)
また、この間。炎天下でエアコンを使用していたからかもしれないが、アイドリングストップは、1度も作動しなかった。
エンジンを回して走ったことと、ストップ&ゴーの市街地走行だったことと、エアコン使用だったことと・・・悪条件が重なったがゆえの結果で、ありましょう。
まあ、燃費については、所有してみないと本当のところはわからないとはいえ・・・ううむ。
インプレッサスポーツ・ハイブリッド。
これで実用燃費が良く、そしてオプションでもいいからスペアタイヤを積むことができるのならば、私の次期愛車の有力候補になり得るクルマである。これ、ホント。
尾車氏の提案により、土曜の昼食は、老舗ラーメン店である「福来軒」でいただいた。
11時46分に、入店。
まず目を惹いたのが、このうず高く積み上げられた、割り箸である。
一番上の箸を取ろうとすると、イスから腰を浮かさなければならない。
やはりその狙いは、利便性よりも、話題性であろう。
そして店内に張られた、有名人のサイン色紙の数々。
そのなかで私が氏名を確認できたのは、
「蛭子能収」氏・「杉田かおる」氏・「おぎやはぎ 矢作兼」氏・「春風亭小朝」氏・「布袋寅泰」氏・・・である。
私のチョイスは、メニュートップの「味噌ラーメン」(750円)。
このお店には「チャーシューメン」というものは、存在しない模様である。
タバコをくゆらせつつ、ラーメンが出来あがるのを、待つ。
「喫煙可」であることは、時流に逆らっている部分ではある。
だが、スモーカーの私にとっては、むしろありがたい。
それが迷惑な人もいらっしゃるであろうことは、重々、承知しているのだが・・・(^_^;)
そして11時53分。
それはリーズナブルな待ち時間で、供された。
「おそらくは昔風のシンプルなラーメンが出てくるのだろう」と予想していた私。
だが、その予想に反して、それは「モヤシがっつりマウンテン系」のラーメンであった。
まずは、のびないうちにと、麺を発掘。
サッポロラーメンのスタンダードといえそうな、西山製麺製の中太ちぢれ麺。
その茹で加減といい、黄色い色彩感といい、極めて私好み!
アッツアツの味噌スープ。
それは、まろやかでありながらも甘辛く存在を主張し、まさしくディープインパクトだ。
ひょろ長いメンマは、サクッとした噛みごたえを残すもので、気分はパンダである。
ゆで卵は、半分ではなく、5mm厚にスライスされたもの。
高尿酸値で痛風予備軍の私としては、プリン体の少ない鶏卵は、しっかりと摂取したかったところだが・・・
麺をほぼ食べ終えたところで、山積みされていたモヤシの整理に着手。
このモヤシ。その程よい歯応えと、スープを吸った感じが上手くユニゾンし、意外なくらいに、ウマかった。
これは、嬉しい、誤算だった(^^)
最後まで残しておいたチャーシューは、流行の「とろチャーシュー」ではなく、噛みごたえを残すクラシカルな質感。
ここに、昭和を感じずにはいられない。
12時04分。どんぶりの底まで、完食させていただきました。
総じて言えば、この「福来軒のラーメン」は、極めて私好みの、素晴らしいラーメンであった。
だが、ひとつだけ注意事項を挙げるとするならば・・・
このお店のトイレは、極めて古風な和式で、女性やお子様だったら、使用するのを躊躇したくなる風情である。
しかも、どうやら、手洗い場も、無い(^_^;)
その一点を除き、おおむね満足の、サタデイ・ランチだった。
サタデイ・モーニング。
我々取材班2名は、「環境広場さっぽろ2015」を見学のために、アクセスサッポロへと向かった。
入場無料な上に、そこでは「エコカー試乗・同乗会」が、開催されているというからである。
ます、場内の展示車で目を惹いたのが、ホンダの燃料電池車「FCVコンセプト」。
そのデザインテイストには、どことなく同社の「S660」に、相通じるモノを感じる。
同じく、ホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」は、まさに「手に届きそうな未来」といった、趣き。
それ自体が発電し、電気供給をすることも可能なのだという。
災害時等には、大いに重宝しそうな、予感がする。
さて、この日の最大のお目当てが、この「MIRAI」(税込メーカー希望小売価格723万6000円)。
水素を燃料源として自ら発電して走り、排気口からは水しか出ないという、究極のエコカー。
なんと今回、この技術革新燃料電池カーに、同乗試乗体験をさせてくれるというじゃありませんか!
で、そそくさと、同乗体験会のチケットをGET。
これは、発売したばかりの希少車ゆえか、自分でステアリングを握ることはままならず、ドライバー氏のドライビングに同乗できるというに、とどまる。
とはいえ、これはなかなか貴重な体験となること、請け合いだ。
往年のシトローエンCXを連想させる、ビッグサイズ4ドアファストバックセダン。
エッジの効いたスタイリングに、トヨタが時折放つ「攻めのスピリット」を、感じずにはいられない。
履くシューズのブランドは、やはりBSのエコタイヤ「ECOPIA」であった。
ボンネットを開けると、そこは一見エンジン横置きのFF車のような雰囲気。
だがしかし、そこに鎮座ましましているのは、「エンジン」ではなく、「モーター等の駆動ユニット」。
上の写真左に見えるブルーの液体は「ウオッシャー液」で、ピンクの液体は「冷却水」である。
エンジンが無いのに冷却水が必要だというのは、一見奇異な感じがする。
だがしかし、モーター等の駆動ユニットは、きっちりと冷却しないと本来のパワーを発揮できないのだそうだ。
余談だが、今年のホンダがF1でめざましい結果を残せないでいるのも、一説では「冷却の問題をなかなか解決できないから」であるらしい。
その走りはやはり、三菱i-MIEVや日産リーフに相通じる、いわゆる電気自動車テイスト!
どこからでも瞬時にトルクが湧きあがり、まるで地下鉄のようにシームレスな加速をする。
試乗後。車体後部下からしたたり落ちるのは、排ガスではなく、「水」。
これはまさに、究極のエコカー!
セールスマン氏によると、冬期間の凍結等のリスクについては、鷹栖のテストコースで実験を繰り返し、当然ながら解決済みであるという。
水素スタンド等のインフラ整備等、残された課題はまだ多いとは思うが、この「MIRAI」というクルマの登場は、今後の自動車のあり方についての試金石となりうる、大きなインパクトのあるものと思われる。
同行した尾車氏はさらに、メルツェデスの「ML350BlueTEC 4MATIC」(税込車両本体価格829万円!)のステアリングを握った。
私は、リアシートに、同乗。
そのディーゼルエンジンは、不快な振動や騒音は皆無で、快適性については通常のガソリンエンジン車とまったく変わりなかった。
足回りについては若干固めのような気がしたものの、素晴らしい出来栄えの、このクルマ。
ま、お値段がお値段だけに、当然なのかもしれませんが・・・
排気ガスも当然、無色透明無味無臭である。
現在日本国内ではマツダががんばっているが、国内他メーカーからも、クリーンディーゼルエンジン搭載車が、もっと多くリリースされることを、私は願う。
インフラ整備にコストを掛ける必要のない「クリーンディーゼル車」は、現在最も現実的なエコカーであると思う。
スバルも、ボクサーディーゼル搭載車を、早く日本でも売ってほしいものだ。
日本の排ガス規制クリアが、なかなか難しいのかもしれないが・・・