読了・白洲次郎的
勢古浩爾、2004、白洲次郎的、洋泉社新書y
「帯」の梗概によると、
紳士にして野蛮、傍若無人にして無類にやさしい、「男が惚れる男」はプリンシプルを全うした人だった!あなたは白洲次郎のようにいきたいか?できるかできないかではなく、そう願う人だけが本書の読者に相応しい。
とある。本書は、白洲次郎の伝記ではなく、著者の勢古が白洲次郎に捧げたオマージュである。白洲正子の夫、あるいは、一昔前のイケメンとしてのイメージであったのだが、白洲次郎がどんな男であったのか、本書を読んでよく分かってきた。彼は、今の日本に求められている男のようである。どのような組織でも蔓延している「プリンシプル」がなくその場を取り繕いそこそこに事を運んでいく能吏タイプの人間。白洲はサンフランシスコ条約の日本側のアタッシェ、あるいは占領下の日本政府側のアタッシェとしてGHQと立ち向かってきたのだが、彼がもっとも嫌ったのは、官僚であった。年上であれ、立場の違う相手であれ、間違っていることは間違っていると道理をとおすこうした生き方は、生半可な人間ではできないことではあるが、今のような時代、爪のあかを少しでも煎じて飲みたいと思った。ま、訳の分からない言動のわが首相閣下こそが白洲に学ぶことが多いのではないのか。
「帯」の梗概によると、
紳士にして野蛮、傍若無人にして無類にやさしい、「男が惚れる男」はプリンシプルを全うした人だった!あなたは白洲次郎のようにいきたいか?できるかできないかではなく、そう願う人だけが本書の読者に相応しい。
とある。本書は、白洲次郎の伝記ではなく、著者の勢古が白洲次郎に捧げたオマージュである。白洲正子の夫、あるいは、一昔前のイケメンとしてのイメージであったのだが、白洲次郎がどんな男であったのか、本書を読んでよく分かってきた。彼は、今の日本に求められている男のようである。どのような組織でも蔓延している「プリンシプル」がなくその場を取り繕いそこそこに事を運んでいく能吏タイプの人間。白洲はサンフランシスコ条約の日本側のアタッシェ、あるいは占領下の日本政府側のアタッシェとしてGHQと立ち向かってきたのだが、彼がもっとも嫌ったのは、官僚であった。年上であれ、立場の違う相手であれ、間違っていることは間違っていると道理をとおすこうした生き方は、生半可な人間ではできないことではあるが、今のような時代、爪のあかを少しでも煎じて飲みたいと思った。ま、訳の分からない言動のわが首相閣下こそが白洲に学ぶことが多いのではないのか。
白洲次郎的洋泉社このアイテムの詳細を見る |