「ご苦労様」・・か
「お疲れ様」・・か
現役時代こんな厳しい上司(所属長)がいた。
上司の名前の‘夫’を‘男’と間違えただけで、上申書の書類は没になる、
おまけに書類を机上から床に放り落とされた。
話題の人ですから、数々のエピソウドがあった。
帰りぎは、その人に向かって「お疲れさんでした・・・」と声をかけた。
この一言が気に障ったのである。
翌日の朝礼のとき「お疲れさんは・・・」上司が部下に対して掛ける言葉です・・・・
その言葉の意味を良くわきまえて遣うように・・・と話された。
このときは意味が分かったような解らないような、
何か鼻をつままれたようでした。
最近読んだ雑誌に
NHK・放送研究所の柴田氏が次のようなエッツセイを載せていた。
「ご苦労様」と「お疲れ様」。
どちらも相手をねぎらう言葉ですが、皆さんはどのように
使い分けをしているでしょう。
目上の人が部下の人に「ご苦労様」と言っても、抵抗を感じる人はいないでしょう。
しかし、目下から目上に「ご苦労さんでした」といったら・・・どうでしょう
抵抗を感じますね。
これらはねぎらいの言葉で、上のものが下のものにかけるもので
その逆は失礼に当たるという伝統的考えに基づいています。
この場合目下の人が遣えるのは、
「今日は有難うございました」など感謝の言葉だけということになります。
ただ、最近の傾向として目上の人に「お疲れ様でした」を使う人が増えています。
この様な極めて日常生活に密接した暮らしの中の言葉で
受け取り方によってかなり差が出てきます。
ズ~ット、ズ~ット昔のこと,この歳になれば『お疲れ様』『ご苦労様』
を使っても何の抵抗感もない。
柴田氏の
『伝統的考えに基づいています』の文言に
重みを感じた。