糸の張りたて時は
きっと目を見張る、立派な蜘蛛の巣城
ある日の事でございます。
御釈迦様(おしゃかさま)は極楽の蓮池(はすいけ)のふちを、
独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」の冒頭部分です。
昼下がり水元公園にて
↓
風雪に耐えてきた蜘蛛の巣、主はどこに居るのだろう。
発想の構え・待ちの構え
人間にも待ちや、発想の構え等の態勢がある。
一つことを成すにしても、考え(発想)そして行動に移す。
若かりし頃、剣道を少々たしなみましたが、
その形の中、待ちの構え、上・中・下段の構えがある。
一旦行動を起こしたら無心に戦う。
蜘蛛は、網を張り終えると、待ちの構え
真ん中や片隅に陣取って、ジーッと獲物が掛かるのを待つ。
待ちの構えである。
田舎時代に何度となく見かけた。
蜘蛛の巣の張り巡らせ方。
最初は大胆にして大まかに、次いで丹念に根気良く仕上げる。
実に手際よく上手である。