2年前の未解決事件を新たに洗いなおすことになった刑事。
居酒屋で殺害された二人は獣医と産業廃棄物業者。物取り目的の犯行で、接点などないと思われた二人の接点はある大きなSCだったのだ。
推理物として考えるならごくごく普通の展開とも思えるが、「地方に次々に出店するSCがもたらしたものは?」という点にスポットを当てており、これがかなりセンシティブな話になっているので、その部分には非常に興味をそそられるし、面白い。
シャッター通りになってしまっている商店街は、地方だけでなく東京の小さい町にも出現しているはずだ。(私も実際に目にすることがある。)そういうものは皆簡単に想像できるはずだ。イメージしやすいし、肉の問題についてはニュースになることも多かったせいで、皆興味を持っている点だ。
そういう点をセットにしているところはとても面白いし、読みやすいのも、問題になっていることをイメージしやすいせいだと思う。
しかし「平成の砂の器」という宣伝文句はやり過ぎだし、逆効果だと思う。
売る側が自らハードルを上げてどうすると突っ込みを入れたい。
*****
以前読んだ「デフレの正体 経済は「人口の波」で動く」のことを思い出した。
個人的な思いだが、この2冊の本は一対を成すといってもいい点を持っていると思う。
それだけこの本が小説というよりルポルタージュという雰囲気を持っているせいかもしれないが。
居酒屋で殺害された二人は獣医と産業廃棄物業者。物取り目的の犯行で、接点などないと思われた二人の接点はある大きなSCだったのだ。
推理物として考えるならごくごく普通の展開とも思えるが、「地方に次々に出店するSCがもたらしたものは?」という点にスポットを当てており、これがかなりセンシティブな話になっているので、その部分には非常に興味をそそられるし、面白い。
シャッター通りになってしまっている商店街は、地方だけでなく東京の小さい町にも出現しているはずだ。(私も実際に目にすることがある。)そういうものは皆簡単に想像できるはずだ。イメージしやすいし、肉の問題についてはニュースになることも多かったせいで、皆興味を持っている点だ。
そういう点をセットにしているところはとても面白いし、読みやすいのも、問題になっていることをイメージしやすいせいだと思う。
しかし「平成の砂の器」という宣伝文句はやり過ぎだし、逆効果だと思う。
売る側が自らハードルを上げてどうすると突っ込みを入れたい。
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以前読んだ「デフレの正体 経済は「人口の波」で動く」のことを思い出した。
個人的な思いだが、この2冊の本は一対を成すといってもいい点を持っていると思う。
それだけこの本が小説というよりルポルタージュという雰囲気を持っているせいかもしれないが。
震える牛 | |
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