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鑑識の仕事を辞めて退路を断ち、犯罪行動分析チームを立ち上げる必要があると力説し、プロファイラーの能力を持っているとハヨンをスカウトするヨンス。予算もなく、人的余裕もなく、更には「そんな事に力を注ぐ余力があったら直接の捜査に尽力すべき」という刑事たちの反発もあり、「アメリカではプロファイラーという職業が・・・」という説明は、ただの外国かぶれのように煙たがられてしまう。
ただ、経済的に成熟してくると「殺人が目的の殺人事件が起こる」と言うヨンスは、それを止める為には、犯罪者のパターンを知り、それを止める術を警察内部に蓄積する必要があると「犯罪行動分析チーム」を立ち上げるべく、非常にソフトの署内調整を行う。倉庫のような場所に事務所を構え、ノウハウを蓄積すべく、実際の捜査に加わりたいと、更に根回しを行う。
署内で疎まれる事になっても、コミュニケーション能力に長けたヨンスと、プロファイラーという仕事のイメージが自分の中に既にあるハヨンの二人は、女性チーム長という事で同じように署内で煙たがられているユンチーム長と一緒に5歳の少女の失踪事件の捜査に当たる。
両親の願いもむなしく、少女はバラバラにされて殺されていた事が判る。なぜ少女なのか、なぜバラバラにされたのか・・・手がかりはなく、ハヨンのプロファイルを元に再度捜査を見直す事になる捜査チーム・・・
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ドラマを見ていると連続殺人事件には、5W1Hのうち、5Wにはあまり重要な意味がないように思えてくる。もちろん犯人にはこだわりの場所や時間もあるのだが、それはすべて犯人の中のHOW(どのように)ということを成功させるための要因でしかないようで、こだわりの殺し方を成功させるために、ピッタリの場所だったりピッタリの時間があるように思えてくるから恐ろしい。「なぜ殺人を?」という質問には答えがなく、殺人がシンプルな目的なのだ。天災事変よりも、もっと怖い心の闇がそこにある・・・手探りでその世界に分け入ろうとするハヨン。
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プロファイラーが犯人の行動を理解する必要があると力説するヨンス。彼のフルネームはクク・ヨンスなので、クク(国語)ヨン(ヨンオ:英語)ス(スハク:数学)となり、名前に「国、英、数が入っている変わった名前」というのが、定番の自己紹介ネタのようだ。(これであっているんだろうか・・・)韓国では、「変わった名前」ということで紹介されるのは、このパターンのような話が多いようだ。