私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

特捜部Q カールの罪状

2023-06-27 21:27:05 | たまに読んだ本

捜査中の事故で同僚を失い、自分も瀕死の重傷を負った警部補が、復帰後は自分とシリア人移民の助手一人という陣容で未解決事件の調査にあたるミッションが課される。いわゆる上層部による厄介払いと補助金目当てから始まった特捜部。

そんな風に始まったシリーズも9作目になった。

過去から始まる核となる未解決事件と、特捜部のメンバーにかかわる現在の事件の描かれ方のバランスが非常に絶妙な事に感心したり、事件を追いかけつつも、各所にチーム員の人生を感じる出来事があることにシリーズ物の良さを感じたりと、毎回ミステリーだけでなくメンバーのチーム員に対する友情がシンクロする様子に人生を感じたりしていた。

今回の事件は、事件や自殺に見せかけた不審死の関連性を特捜部らしい執念で捜査するストーリーだ。その間違った正義感からは起こる事件は、コロナの為にロックダウンした街の閉塞感とリンクするような息苦しさを感じるのだが、犯人たちはそれに清々しさと達成感さえ感じているのが怖い。恐ろしいほどの勘違い(敢えて勘違いといいたい)が次々と凄惨な事件を引き起こすのだ。

そしてそれとリンクして浮上してくるのは、特捜部が結成されるきっかけの事件だ。未解決である「釘打ち機事件」を特捜部自らが捜査する展開でシリーズが締めくくられる事になるんだろうか。。。

毎回の事だが、シリーズ物の楽しみを感じながら読み進めていく・・・シリーズ10作目が待ち遠しい。

 

 



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