勤務先のそばのスーパーにお昼のお弁当を買おうとすると「夏越の祓」の新・行事食というコーナーが出来上がっており、「夏越ごはん」という丼物が沢山並べられていた。
流行り物につられる事が多い私は早速一つ購入し、職場に戻ってから「夏越ご飯」について検索してみる。
6月30日の「夏越(なごし)ご飯の日」は、2015年に米穀安定供給確保支援機構により提唱された新しい記念日との事。1年の半分が過ぎた6月30日に年前半の穢れを祓い、残りの半年の無病息災を願う「夏越の祓」に合わせた記念日なのだそうだ。
スーパーの食品コーナーで季節の移ろいを知り、季節の行事と密接に関わり合いの有る食事を知る事が多い私にとって、また一つ新しい行事食を覚える事になった。
ご飯に栗が入っているのは、スサノオノミコト(素戔嗚尊)を栗飯でもてなしたという伝承にならってという説明は、いかにも米穀安定供給確保支援機構提唱の記念日にふさわしいと思いつつ、確かに邪気を祓う豆が入った雑穀やご飯がベースで、邪気を祓う緑や赤の夏野菜がふんだんに使われているかき揚げがのったご飯は確かに色鮮やかで食欲をそそる。
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栗が入っていたかどうかは確認できなかったが、モチモチした雑穀米は歯ごたえもあり、少し甘めのたれがかかったかき揚げとの相性もよかった。
400円ちょっとで穢れを祓えるならそれはそれで有難い事だ。