小平駅の目の前にあるルネこだいらで『稲垣潤一CONCERT2024』を鑑賞。
観客の殆どは、自分と同年代60歳代の女性だ。少人数で連れ立って来ている人達が殆どだったが、私の左側に座られた女性2人も一人、私の右隣の人も一人で来られているようだった。私のように「懐かしい。そして地元で見られるのならひとりでも足を運んでみよう」そう思ってこられた方に違いないと、勝手にシンパシーを感じる。
開演前に流れていたBGMは、ダリル・ホール&ジョン・オーツの「シーズ・ゴーン」だった。コンサートが始まる前から色々な意味で懐かしいスイッチが入ってしまう。
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ドラムをたたく姿、観客に向かって手拍子を促す姿、そして歌声も少しも年齢を感じさせない事に驚く。本人も「懐かしい歌から古い歌まで」と笑顔で話していたが、懐かしの歌の数々は財産だ。そしてその財産を昔と変わらぬ声と姿で歌い上げる。
歌の合間に「僕の歌にご自分の思い出を重ね合わせる方が多いようです」と話していたが、それも納得だ。生の歌声が当時の自分の思い出の数々を連れてきてくれるのだ。
アンコール前の最期の曲は、「1ダースの言い訳」だった。平成になる前、初めて行った武道館コンサートで稲垣潤一のこの歌を聞いた事を懐かしく思い出す。
彼の歌だけでなく、あの当時の事を懐かしく思い出しながらコンサートを楽しむ。
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まだ寒い頃、小平駅でコンサートのポスターを見かけ、「地元で見られるのなら・・・」と思ってはいたのだが、グズグズしており、購入したのはのど自慢に出演し、その事が「え!稲垣潤一が70歳? NHK「のど自慢」に生出演 その美声と年齢にネット驚がく」とネットニュースになってから。
(この事には本人もトークで触れていた。声も立ち姿も確かにその年齢には思えないものだった)
会場であるルネこだいらのチケットサービスから購入したのだが、1229席のうち、2階席の2列目の1枚だけ残っていたのだ。思い切って購入してよかった。最後の1枚を購入出来た事で懐かしく楽しい2時間を過ごす事が出来た。