橋本治さんに興味を持ったのは、例の駒場祭のポスターであったのですが、物書きとしての興味を覚えたのは、「桃尻語訳枕草子」。(おっとその前に「桃尻娘」シリーズがありました。)
やたら♡のマークがあったり(今思えば、携帯メールの先取りそのもの)、「女性」言葉的雰囲気が、作者のキャピキャピの才女・清少納言にぴったりで、実にはまってしまいました。
○○っ気があると噂の高い彼らしい文体でもありました。ある種の文化的ショックを受けたものです。その後八面六臂の活躍はご存じの通り。
もともと浮世絵などに深い造詣のあった御方。そうした多彩な才能は、源氏から平家、徒然草など古典翻訳(?)は勿論、美術論、芸術論など乱作に近いほど。すべてに眼を通したわけではありませんが、今でも、同世代の花形「文化」人的存在として興味関心があります。
その彼も還暦。来し方行く末を考える、そんな年齢になったのでしょう。このエッセー集もそんな風情にあふれています(もともとは、「行雲流水録」として連載されていたとのこと)。さもありなん、とも思います。
同じような時代を生きていたのに、感性の全くのないことから、ただただぼっと過ごしてきた小生にとっては、まさにうらやましい時代や人間、文化への捉えたかた、考え方でした。
やたら♡のマークがあったり(今思えば、携帯メールの先取りそのもの)、「女性」言葉的雰囲気が、作者のキャピキャピの才女・清少納言にぴったりで、実にはまってしまいました。
○○っ気があると噂の高い彼らしい文体でもありました。ある種の文化的ショックを受けたものです。その後八面六臂の活躍はご存じの通り。
もともと浮世絵などに深い造詣のあった御方。そうした多彩な才能は、源氏から平家、徒然草など古典翻訳(?)は勿論、美術論、芸術論など乱作に近いほど。すべてに眼を通したわけではありませんが、今でも、同世代の花形「文化」人的存在として興味関心があります。
その彼も還暦。来し方行く末を考える、そんな年齢になったのでしょう。このエッセー集もそんな風情にあふれています(もともとは、「行雲流水録」として連載されていたとのこと)。さもありなん、とも思います。
同じような時代を生きていたのに、感性の全くのないことから、ただただぼっと過ごしてきた小生にとっては、まさにうらやましい時代や人間、文化への捉えたかた、考え方でした。