パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

今年最初に読んだ本(実践行動経済学)

2020年01月03日 18時16分21秒 | 

「今年最初」の続きで今回は本が対象
お正月も落ち着いて、本を読む時間がとれて今日読み終えたのが
「実践行動経済学」リチャード・セイラー+キャス・サンスティーン著

この本が最初で良かったのか?は微妙なところ
面白かったような、なかったような
前半部分の心理学的なところは以前読んだ「ファスト&ロー」とか「選択の科学」とか「予想通り不合理」
と似た内容だった(それが行動経済学なんだろうが)
アメリカの本によくあるように、いろんな例が列挙されている
演繹法というよりは帰納法のパターンで、深い洞察というよりは事実の羅列だ


そのあとでリバタリアン・バターナリズムによる思い切り現実的な対処法の提案となる
政治家の方々もこれらを前提に考えたほうが良いと思われるような指摘がいくつも見られる

この後半の部分は自分の身に置き換えることの簡単な投資とか医療などは
とりわけ理解がしやすかったが、住宅ローンなどのアメリカの事情の部分は少し困難が伴った

それにしてもはっきりしたのは、選択肢が多いということは自由かもしれないが
人にはストレスが掛かってしまうということ、適度にデフォルトでセットとしてある方が
人は生活しやすい、、という事実
同様な商品が多すぎると迷ってしまうし、保険のオプションなどはいくつもあれば決められない
(選択肢が多いことは良いことか?)

そしてつい現状維持とか、多く人のする方へと流れていく人間(の同調)の傾向は
これらの傾向を知っている政治家さんが選挙用の手段として用いると
少しばかり怖い!と感じてしまった

ところで、この本で失敗したことがあった
普段感じていたことが、まさにそのままそっくり記述されていたページがあった
そこでもう一度開いて書き残そうと思ったのだが、付箋を付けずにいたので
そのページが見つからない
確か左側のページだったはず、、、と探しても見つからない

がっかりするのは、最近、こんなことばっかりなこと、、、



 

コメント
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