昼にモンスターたちがやってきて、その前に近くの神社に初詣して
台風が過ぎ去ったあと毎年恒例の人たちがやってきて正月の初日は過ぎていく
いつもと同じ光景だが、いつもと同じということが肝心でセブンイレブンのオーナーも
同じように家族との時間を過ごせたらと思う
そのためには世の中が多少の不便も受け入れる世界になればいいと心底思う
ところで年始めに聴く音楽は少し慎重になる
一年の計は元旦にあり!の諺ではないが、はじめに聴く音楽を間違えると
一年中冴えない経験をしそうで気になって仕方ない
慎重に検討した結果、今年はこれにした
ビートルズのアビーロードだ
現在3枚あるこのレコードの中から、つい最近手にしたばかりのものを選んだ
この有名なアルバムを、ロックの分野としての音楽の聴き方というよりは
クラシック音楽を聴くような態度で聴いた
聴こえる音は何も逃さないように
楽器間の掛け合いとか裏方になっている音の意味とか、それと大好きなポールのベースとか
やはり傑作アルバムだと思うし、今年最初に聴いたのは正解だった思う
今日はジョン・レノンの担当の音楽が気に入った
カム・トゥゲザーの印象的なベースと効果的なドラムス
アイ・ウォント・ユーの繰り返しの凄まじい効果
メドレーのミーン・ミスター・マスタードからポリシー・パンの疾走感のある盛り上がり
ジョン・レノンも大した才能の持ち主だと思う
でもやはりゴールデン・スランバーからキャリー・ザット・ウェイト、そしてジ・エンドは
美しいと思えたり、合わせて歌いたくなったり、最後には
the love you take is equal to the love you make
の歌詞で考えさせられたり
このアルバムは有名だから評価されるのではなく、評価されるべくしてその地位を保っていると思う
今のビートルズを知らない世代にも聴いてほしいと思う
ところで年始めに聴く音楽をここ数年の分を調べてみた
2016年はモーツァルトのK364のヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調
2017年はバッハのロ短調ミサ曲からサンクトゥス ベートーヴェン ミサ・ソレムニスからグローリア ブルックナーのテ・デウム
2018年はモーツァルトの魔笛
そして去年の2019年は プーランクのフルート・ソナタ モーツァルトのK285のニ長調のフルート四重奏曲
それぞれ良い選択だったと確信している
ところで今年は、びわ湖ホールでの「神々の黄昏」が最初の生演奏を聞く機会になりそうだが
きっといい音楽体験ができそうな予感