新城市の話題
新城市議会の3月定例会のスケジュールでは、3月19日に議決が行われることになっている
年度末のこの時期の市議会は、来年度の予算に対し議員の慎重な判断が要求される定例会だ
この来年度予算の中に、しつこく取り上げている高速バス「山の湊号」がある
ところが時系列的におかしな出来事がある
冒頭に挙げたように3月19日には議決が行われる
ところが「山の湊号」の存続か否かの判断の需要な元となるマーケティング会社からの報告
(アンケート調査の)が提出されるのは3月25日なのだ
つまり、議決の判断の基礎となる資料が、議決が済んだ後に提出される段取りになっているのだ
これはいったいどう考えたら良いのだろう?
議会(議員)は予算案の反対するわけがない、、
時間が切迫していて、予算案の否決などが起きたら来年度の予算が執行できない、、
それともマーケティング会社からの報告は大した要素ではない、、
それとも、、、
どの地区でも見られるようだが、市議会は上程された議案にほとんど賛成を下すことが多い
それは否決しようがないような、議決という段取りを踏むだけの議案が多く存在するためだ
ところがことお金に関わる予算については、その年になすべきこと、つまりは市民の生活に
関わることなので慎重な判断が要求される
そのためにチェック機能としての議会が存在する
予算提案権をもつ市長、予算について議決権をもつ議員は、別々に選挙で選ばれる
よく「市長は車のアクセル、市議会はブレーキ」と言われる(車の両輪ではなくて)
お互いの役割が違うのだ
そのブレーキ役の議員に、ブレーキを踏んだほうが良いのか踏まないほうが良いのか
の判断のもとになるものが無いままに、スケジュール的に議決行為だけが要求されているということだ
この事実に対して、正当な怒りを覚えている議員が存在する
それは議会の中でも「議会軽視だ!」との不満を口にする
だが、何も反応しないというか、このことに対してどの様に感じているかが
表情・態度からは伺い知ることのできない議員も存在する
議決は最終的に多数決で決められる
その前に、議案に賛否の討論が行われる
この討論が議員全員が行うわけではなく、賛成の議員、反対の議員が2.3人でてそれぞれの理由を主張する
ここで問題なのは、「議会軽視」に怒りも見せず、その考えを予測するのが難しい議員は
この討論に登場せず、議決のみに意思表示を表す事が多い
どの様に考えて賛成したのか、、はわからないまま、賛成・反対だけのカウント数になっている
新城市の市民は、最近は市議会議員に厳しい評価をするようになってる
(厳しい評価をせざるを得ないのが現実)
今回は議決のカウント機能だけの議員か、
それともきっちりと自分の判断根拠を示すことのできる議員か
はっきり見て取れる議決になりそうだ
ところで、やっぱりこの時系列はどう考えてもおかしい
行政がよく使用する「適切」という言葉は、そのステップがきちんと行われることで
その正当性が担保されるが、今回は「適切」とは言えないと思える