パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

今日聴いた曲(ブルックナー8番・ヴァント・ベルリン・フィル)

2020年04月18日 19時21分17秒 | 音楽

体調も天気も冴えないので家に引きこもっている
気晴らしは音楽となるが、車以外では音楽を聞き流すのは
もったいないと思っている
音楽を聞く時はスピーカーに向かって集中して聴くほうが
得られるものが多くて好ましく思っている(どんなジャンルの音楽も)

でもスピーカーに向かって難しい顔をしてる光景は
他人が見たら、ちょいと奇妙に感じるかもしれない

さて何を聴こうか?
とその日の気分で選ぶ
今日は先日購入したヴァント指揮のベルリン・フィルのブルックナーの8番
を引っ張り出した
大好きなブルックナーの8番だが、それだけに聴いてて気分的に外した!
とは思いたくない
だから気分がのるまで待ったいた
今まで4番.5番.7番.と聴いてきてが、ようやく今日その気になった

ベルリン・フィルは昨年の11月に初めて生で聴いたが
その合奏能力、余裕のある名人芸、精緻な音楽に驚いた
ヴァントは10年以上も前にNDRでのブルックナーの8番で今も記憶に残っている
そのベルリン・フィルとヴァントの組み合わせで悪かろうはずがない

やっぱりベルリン・フィルの音色は凄い
余裕綽々、そして艶っぽい(最近のCDの音は良くなっている?)
ヴァントは感情移入はしないで、とても丁寧に音楽を作り出していく
オーケストラの能力が高いので、自分のイメージを伝えるだけで
彼独自の音楽が展開される
(チェリビダッケよりもヴァントは自然な流れ)

ブルックナーの音楽は不思議だ
この一曲で1時間以上かかり、一般的には長い曲だ
しかし、気がついてみると、もう終わるのか?
と思うことがある
ブルックナーの音楽はベートーヴェンやブラームスのように人間的な何か
を感じさせるものではなくて、自然と対峙してるような
あるいは純粋に音響を楽しんでいるような気にさせる

もちろん個人的な癖はある
2.3のリズム、反進行、最終的には神の栄光を称えるような大音響でのファンファーレ
またやってる、、、と
でもこれは仕方ないなあ、、、と肯定してしまう

この曲のフルスコアを購入していた
スコアリーディングができるわけではないので
楽譜だけで音を理解するのは難しい
(モーツァルトやブラームスはヴァイオリンをメインに追っていけば何となく分かる)
楽譜を見ると、作曲という行為がとても緻密な作業のように思えてくる
だが、スコアを見ながら聴くのは今日はやめにした

心地よい満足感で聴き終えられたが、ふいに思い出したのが
ハイティンクとコンセルトヘボウのブルックナーの8番と
響きは似ていなかったかな、、ということ
これはいつか確かめなくては
こうして次に聴く音楽のリレーはできていく

コメント
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