パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

希望のあるなし

2020年04月03日 09時21分37秒 | あれこれ考えること

収容所にいたユダヤ人が数の上では圧倒的に多いにもかかわらず
反乱を起こさなかったのは何故だろう、、、
うまくいく、いかないは別として、少なくとも一矢報いる気持ちにはなれただろうに
と映画(シンドラーのリスト、戦場のピアニスト)を見て感じたものだった
映画では収容所の人間を無感情で無慈悲で、それこそ物のように殺していく
シーンが有ったが吐き気を覚えてしまった

このような悲惨な状態がいつまで続くかわからず、栄養失調で体力も気力も湧き上がってこない
だから抵抗するのは極めて難しいことはわかる

この状態をハンナ・アーレントは人間性をも破壊された状態としていたが
先日読んだ「戦場のピアニストを救ったドイツ国防軍将校」によると
何らかの方法でソ連がもうじき進行してくるとの情報を掴んだ収容されていた人たちは
それをきっかけに具体的な反抗の手段をとるようにしたとあった
(しかも継続的に)

このことを知って少しホッとした
ひとはどうやらほんの少しでも希望があれば、自ら未来を切り開く行動に出られそうだ
絶望は「死に至る病」としたのはキエルケゴールだが、今はなんとなくわかる気がする

でも希望は向こうからやってくるものなのか、、
それとも必死にあがいているうちに、ご褒美としてちょっとだけヒントをくれるものなのか
今までの経験からすると、どうも後者らしい気が、、、

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どちらから言い出すか

2020年04月03日 08時38分02秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

新コロナウィルス、今のところ新城市では陽性になった人は報告されていない
たがその影響はいろんなところで見られる
薬局にはマスク・ガーゼ・体温計が売り切れている
スポーツジムは一時的に休会できる手続きができるようになって
駐車場はいつもガラガラの状態
スーパーの売場のいつもならトングで自由に取れるものは
最初からパック詰めになっている
街で出会う人は殆どがマスクをしている
外で遊ぶ子どもたちの声が聞こえないし、姿を見かけることも少ない
お祭りや公民館で行われる会合は中止になったり縮小されて実施される
それでもまだ一人も陽性の人がいないため、それ程の緊張感は感じられないでいる雰囲気

今朝の中日新聞に、豊鉄バスの高速バス6日から23日まで運休との記事があった
東三河から新宿、京都への直行バスで最近はキャンセル客が多いので運休の手続きをとったとのこと
そうなると気になるのが、新城・名古屋の高速バス「山の湊号」のこと
(これは先だっての議会で事業継続が可決した)
聞くところによると最近のこのバスの利用者は悲しくなるくらいだとか

でもこのバスは運休しない
なぜならこのバス運行は市からの委託事業で、契約により収入が確保されているので
委託会社はあえて運休する必要はない
更に、利用者が少なくて予定収入に届かなかった場合には、年度末にその分を請求できることになっている
つまりは委託業者にとっては安定した収入源ということだ

密閉された換気の悪い空間としてのバスを、経営上ではなく健康上での判断で中止するというのは
ありそうな話だが、例えばそれをするとして、今度は誰が言い出すかが問題となってくる
委託業者から運休したいといえば、市に費用は発生しない(多分)
だが市から運休して欲しいと言い出すと、それなりの費用が発生しそう
少なくとも年度末の不足分の請求額は増えてしまいそう

東京オリンピックの延期とか中止の話を東京から言い出すか
それともIOCから言い出すかで、費用の支払いが随分違ってくるらしいが
フトこのようなニュースを思い出してしまった

契約書は見ていないが、こんなことがある時を考えての内容になっているか
ちょっと知りたい気分

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