収容所にいたユダヤ人が数の上では圧倒的に多いにもかかわらず
反乱を起こさなかったのは何故だろう、、、
うまくいく、いかないは別として、少なくとも一矢報いる気持ちにはなれただろうに
と映画(シンドラーのリスト、戦場のピアニスト)を見て感じたものだった
映画では収容所の人間を無感情で無慈悲で、それこそ物のように殺していく
シーンが有ったが吐き気を覚えてしまった
このような悲惨な状態がいつまで続くかわからず、栄養失調で体力も気力も湧き上がってこない
だから抵抗するのは極めて難しいことはわかる
この状態をハンナ・アーレントは人間性をも破壊された状態としていたが
先日読んだ「戦場のピアニストを救ったドイツ国防軍将校」によると
何らかの方法でソ連がもうじき進行してくるとの情報を掴んだ収容されていた人たちは
それをきっかけに具体的な反抗の手段をとるようにしたとあった
(しかも継続的に)
このことを知って少しホッとした
ひとはどうやらほんの少しでも希望があれば、自ら未来を切り開く行動に出られそうだ
絶望は「死に至る病」としたのはキエルケゴールだが、今はなんとなくわかる気がする
でも希望は向こうからやってくるものなのか、、
それとも必死にあがいているうちに、ご褒美としてちょっとだけヒントをくれるものなのか
今までの経験からすると、どうも後者らしい気が、、、