昨日(4月10日)愛知県は独自の緊急事態宣言を発出した
小学校は19日まで休校になっていたが、これが5月6日まで延長される
朝の校門までの付き添いや、午後の外国にルーツのある子どもたちの
勉強の手伝いも一旦お休みとなる
思い通りにならないことが多いが、彼らとの時間がとれないことは
物足りなく感じてしまう
飲食店は影響を受けているので、少しでも足しになればと
ウォーキングをかねてSちゃんのお父さんがやってるカレー屋さんに出かけた
少し早い時間だったが、客は見えず心配になった
店員さんと少し話をしたが、彼の話によるとネパール国内は5.6人が陽性だとか(?)
毎日営業のこの店も、月曜日に休む様にしたとの張り紙があった
Sちゃんはこの日はお父さんと別の地区の店に車ででかけているとのこと
コロナウィルスはこんな小さな町にもジワジワと影響が出ている
コロナの影響といえば、裁判も少しばかりいつもと違う手段を取らざるを得ないようだ
知り合いが原告となっている市議会議員の「政務活動費」についての裁判は
4月の中旬に裁判所で公判が行われることになっていたが、この状況下を鑑み
電話会議で行うようになったとの連絡が入ったとのこと
原告・被告・弁護士がそれぞれの弁護士事務所で裁判官と電話で意見交換をするので
傍聴は無しということになったらしい
この政務活動費の裁判は少しばかり頭の痛いことがある
それは裁判費用のこと
原告側の裁判費用(実質的には弁護士費用)は有志による募金で賄っているので問題はないが
被告の弁護士費用は、被告が支出責任者である首長(市長)になっているので弁護士費用は
市から出ることになっている
実質的に訴えられているのは、不正な政務活動費の使い方をしたと思われる市議会議員数人だが
手続き上の(書類上の)被告は市長になっている
実質的な被告である議員に弁護士費用の負担がなく、単に支出行為をしただけの市に弁護士費用が
発生するのは心情的に納得できないが、これは市議会でも山田議員の一般質問でも追求された
流石に市長もゲンナリする案件で
「支出責任は自分にあるが本質的には議員の問題なので、そちらで解決して欲しい」
との本音がこぼれた(しかし手続き上は、、、)
今回の市側の弁護は前回と同様に市の顧問弁護士が担うことになった
この顧問弁護士には市は年間で90万円以上の年間委託費を支払っている
だが突発的なこうした案件には、年間委託費の他に費用が発生する
前回の「庁舎用地以外の物件に対する移転保証費の返還」訴訟では
手付金が確か69万円、裁判が実質的に終了した時点でさらに
138万円くらいが支払われた
今回の手付金は、前回ほど複雑な問題ではないので10万円くらい(?)
だったように記憶している
ついで費用のことを記しておくと、
前回の裁判は市長は125万円を市に支払うことになったが
支払われたうち25万円は原告側の弁護士費用にあてるため
原告の口座ではなく弁護士の口座に市から振り込まれることになった
あとの100万円が市に臨時の入金(?)という形で処理された
一部の人(議員)が気楽に発言した「原告は儲けたな」
というのは全く当てはまらない
原告側にはいったお金はほどんどないのが実態だ
得したのは臨時収入のはいった市側となる
(だが弁護士費用がそれ以上にかかってしまったという問題がある)
こうした現実を見ていくと、もう少し実態を反映した手続きとか
責任追求の仕方はないものか、、と思ってしまう
ところで、このような行政相手の民事裁判をするには
いきなり裁判に持っていくことはできず、その前に「住民監査請求」という
手続きが必要になってくる
この「住民監査請求」の結果に納得出来ない場合に裁判で訴えることになる
「住民監査請求」という言葉自体が、一般人には馴染みがないが
ここで気をつけないといけないのは「住民監査請求」は(不正な?)支払いが行われた
一年以内に起こさないといけないということ(あるいは気づいたときから1年以内?)
これを読んでる方で住民監査請求を考えることがあったら
なるべく早く行動に移したほうが良い
でないと「時効」で切り捨てられてしまう
しかもその「住民監査請求」の文章(訴状の文)も突っ込まれれないように気を配って書いたほうが良い
(気持ちだけ先走って書いていくと全然関係ないところで本質と関係ない話にされてしまう)
要は、住民監査請求の時点でも弁護士に何らかの相談をしておいたほうが良さそうだ
ということ
ところで「政務活動費」については日本国中で度々出てくる案件で
裁判所も珍しくもなんともない問題となっているらしい
このなかで「住民監査請求」では時効とされた今回の件は
裁判所では「真正を怠る事実」というネットで調べてもよくわからない概念で
「政務活動費は時効に関わる案件には当たらない」というのが定説なのだそうだ
この裁判、先日の新聞で対象議員は急遽お金を市に返却したと報道されていたが
これは裁判の結果にどう影響するのだろうか
(当初は返却すれば良いと思っていたが、それだけでは済まないような気分になってしまった)