槍ヶ岳の飛騨乗越で滑落事故が起きたとニュースにあった
あの場所かな、、と頭に浮かんでグーグルマップで位置を調べた
やはり、そうだった
さほど山屋ではない個人的な印象だが、山は下りが怖い
登りは上ばかり見ているから体はしんどくても怖さは感じない
だが下りはしっかり見えすぎて、思いっきり緊張する
スリルを感じる人もいるようだが、子どもの頃、高所恐怖症だった自分はそんな余裕はない
電力会社に勤めていた方から聞いた新人時代の訓練の話を思い出した
最初に鉄塔に登ってメンテンスの仕方を覚えるらしい
鉄塔は赤と白で色分けされているが、一つの色は10メートルだそうだ
その色が少なくとも2、3あったから、相当な高さになる
その訓練で新人は登ることはできても、下りになると足がすくんで降りれない人が
毎年何人かはでてくるのだそうだ
わかる気がする(自分もその中に入りそう)
山の下りでいやなのは、大きな岩のある場所の下りだ
自分のペースで降りれないし膝への負担も大きい
途中でイライラしてしまう
白馬から天狗原経由で栂池に下るときとか、奥穂から岳沢に降りるときも
ゴロゴロした岩にストレスが溜まったような記憶がある
これとは少し違うが徒然草に「高名の木登り」の段がある
木登りの名人は、地面まであと少しといった高さになるほど注意すべしと
声をかけたという話だ
どうも下りは色々と気をつけねばならぬようだ
我が国も高度成長を終えて下り坂になっているが
つい下り方をよく考えねば!と思ったりする