パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

グランパス、鹿島に完敗

2021年05月13日 10時02分14秒 | サッカー

大相撲の世界では、押し相撲は勢いに乗ると対戦相手はなすすべもないほどに強いが
一旦リズムを崩すと全てが狂いだして何をしてもうまくいかないらしい
勝負事はこうしたことがよくあって、昨日のグランパスはそのパターンだった
(グランパス0−2アントラーズ)

もっとも運がなかったで済まされる問題ではなく、何処かに原因はあるはずだ
昨日は今までのグランパスが行ってきたプレーを鹿島の選手が徹底して行っていたように見えた
少し前からグランパスが調子を落とすなら、疲労と、チームの熟成と背中合わせの慣れによる
手抜きからくるだろうと予想していた

グランパスのボール奪取を目指す戦い方は相手の距離を詰めて激しく行くので疲れる
ブロックを作って中に入らせないというよりは、基本的にはボールを奪いショートカウンターを
目指している
ボールが奪取できない場合は一気にピンチになるので、近くの選手がそれを補うようにする
つまりは選手間を短くしてすぐに対応できるようにする
そこには出足、瞬発力が要求される
ここででてくるのが、それを可能にするのは体力的な余裕だ
最近の連戦で、体も頭も疲労が残っていたのではないかと感じられた

昨日の試合は選手全体が冴えなかった
疲労の他に、勝ちぐせの慢心ももしかしたらあったかもしれない
選手が勝手に彼がボール奪取に行ったならば、今までうまくいってたから今度もうまくいくだろうと
思い込むことだ
一種のパターン化したプレーは熟成という言葉で表現される時は良いが、
次はこうなると勝手に判断しがちな危険性がある
プロの世界ではそんなことはないと思いたいが、子どものサッカーのときはそうだった
あのこなら一人で大丈夫と本来ならカバーすべき場所にいなかったりする

うまくいかない時は何をしてもうまくいかない
その典型が今までスーパーなプレーでゴールを守ってきたランゲラックのプレーだ
コーナーキックをファンブル、ちょっと考えられないキャッチミスで
今回も、よりによって今まで頑張ってきた選手に厳しい運命を与えてるようで
サッカーの神様の意図は良くわからないと感じざるをえない
(前回はCBの丸山の見事すぎるオウンゴール)

だが問題は守りよりも攻撃にあると言われている
しかし、攻撃は守りをベースにしたチームコンセプトの中では、人数をかけて行えるわけではない
(監督の母国イタリアのチームは攻撃のときも上がり切らないことが多い?)
攻撃はボールを奪われてカウンターを受けた場合でも危険の少ないように
サイドからするようにしている
サイド攻撃といえば響きがいいが現実はその方が危険が少ないからだ
そしてそのサイド攻撃は個の能力任せでチームとして崩すという感じではない
そのためにマテウスも相馬も強引に突っかける事が多い
シュートを打たないと点は入らないが、あまりにもそれに固執すると相手は対応しやすい
やはりもう少し川崎のように人数をかけてチームで崩す形を作らないと
マテウスや相馬のプレーを体感として慣れてしまった後では難しい
このあたりは、監督さんのカラーが出ることろで前の風間さんと今度のフィッカデンティさんとは
まるっきり反対だ
だが現在最強の川崎も風間さんの超攻撃的な戦い方を身につけたあとで今のチームになっている
強いチームになるには時間がかかるのだろう

さてグランパス、、次の試合はどうなるか
最近は勝ち負けよりは、次はどう考えてくるのだろう?と想像するのが面白い
チームの建て直し方、致命的なミスをした選手の精神的ダメージ、先の戦いの反省などなど

ところでちょいと気になるのはCFの山崎の個々の戦いの勝率だ
身長も幅もある選手でポスト役を任されるが、少しばかり収まらないことが多い
金崎が負傷から回復すれば金崎に変わるかにしれないが、金崎に比べると粘りが無いように思えてしまう
サッカーはチームプレーというものの、選手個人の力の差、、というのも現実だ
(バルサもレアルもシティーも図抜けた選手たちばかりいる)

コメント
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