予定通り昨日ビートルズの赤盤と青盤のレコードが届いた
聴く気満々でオーディオは早くから電源を入れて
コンディションを整えておいた
(真空管アンプは調子が出てくるまで少し時間がかかるので)
段ボールにはステッカーとポスターが2つ入っていた
それはありがたいが何よりも音楽を聴くことが優先だ
時間軸に沿って、まずは初期の作品の並ぶ赤盤を聴くことにした
フィルムを破ってレコードを取り出すと
あれっ!と不思議な感覚を覚えた
なんと、レコードが赤くない
自分はそれぞれのカラーのレコードを注文したつもりだったので
なぜなんだろう?と思ったが、聴きたい気持ちが先走って針を落とした
昨日は赤盤だけ聴いて床についたが、寝床でメールチェックすると
注文先のビートルズ・ストアからメールが来ていて
配達した青盤には本来なら青のカラーのレコードが入っているはずだが
手違いで黒いレコードが入っている!とあった
そして、これには順次交換に応じる旨のことが書かれていた
青盤だけでなく赤盤も違ったものが入っているぞ!
針を通してしまった赤盤は交換してもらえるのか?
と問い合わせフォームにアクセスして、不満を記入しようとした
でも、念のため自分が注文した商品を確認してみると
カラーのレコードを頼んだつもりなのは勘違いだった
赤盤の方は限定プレスだが普通の黒で
青盤の方だけカラーレコードを注文したことになっていた
どうやら赤盤のレコードの商品は早い時点で売り切れになって
青盤の方だけ間に合ったようだ(あとから考えてみると)
慌てて問い合わせフォームに送信しなくて良かった
せっかちな自分はバタバタしてしまった
とりあえず青盤の方だけの交換時期を尋ね
仮にこのままの黒いレコードで良しとするなら
多少の割引があるのか?と図々しく聞いてみた
青いレコードは記念品の意味で面白いかもしれないが、それだけのことだ
自分はどうしても、、という気分ではなく、面白いな!くらいの感覚で
黒でも少し重量のあるレコードであることにありがたみを感じている
これは返事待ちしかない
今日は祝日だから返事は明日以降なのだろうか?
さてここからが聴いた印象
我々は既にビートルズがどのようなグループだったかとか
どのような作品を作り続けていたかを知っている
つまり答えを知っていて、それを復習するような聴き方をしてしまう
だがこれらの初期の曲をリアルタイムで体験した人たちは
いったいどう感じたのか?と考えてしまった
自分もリアルタイムにはちょいと乗り遅れた感じだが
姉が「イエスタデイが良い」と言ってたのは覚えている
あと部分的な記憶としてザ・ピーナツがでていたテレビ番組で
「ガール」がカバーで歌われたのと
「プリーズ・プリーズ・ミー」の「カモン、カモン」のところだけは
覚えている
音楽以外には彼らに対する若い女性の熱狂ぶり、それが頭に浮かぶ
その熱狂はこうして音楽を聴くとわかる気がする
確かに爆発する熱気とか勢いとか、そうしたものを感じ取ることができる
「シー・ラブズ・ユー」とか「キャント・バイ・ミー・ラブ」などは勢いそのものだ
ジョンの作った「ハードデイズナイト」「抱きしめたい」もエネルギーに満ちている
これは演奏の力なのか、それとも曲のおかげなのか?
改めて聞くと音楽自体は勢いだけでなりたっていない
思いのほかリンゴのドラムスが迫力の下支えをしているのに気がついた
そして熱狂の曲の多い中に挿入されるバラード
「イエスタデイ」とか「アンド・アイ・ラブ・ハー」はその美しさが際立つ
そしてその美しさは、ちょっと次元の違った美しさだ
レコードの三枚目にはチャック・ベリーの曲をカバーしたものがあるが
これも勢いがあって彼らが影響を受けたのはわかるが
彼らのほうがもっと多様な世界を作り上げる能力があったのだと実感する
ビートルズの音楽は彼らの演奏の力が魅力的なのか
それとも作曲能力が素晴らしいのか、、
を考えると、前者はもちろんだが、やはり作曲能力が群を抜いている気がする
レノン・マッカートニーとクレジットにはあっても
どちらが作ったのかは何となく分かる
わかりやすいのは歌っているのがどちらかで判断できる
二人で一緒に作ったと思われるのは「ハードデイズナイト」で
最初はジョン 途中の伸びやかな歌はポール
そして元に戻ってジョン作だと思うが、この最初の部分に戻るところが好きだ
もう一つ二人で作ったと思えるのが「We Can Work It Out」
この中間部の「Life is very short」の部分は間違いなくジョンだと思われる
少なくとも歌詞はジョンの作だ
でも音楽はどうなのだろう
音楽も二人で作ったものを足し算したのか
それとも歌詞だけジョンのを使って音楽はポールの作なのだろうか?
(このようにあれこれ想像することが楽しい)
一気に3枚を聴き通したが、その他にもいろいろ気づくところが多くて
彼らが変化し続ける特異な音楽家であったことは改めて実感する
他に気づいたことは、またの機会に!
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