パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「高速バス」新しい契約書はどうなっているのだろう

2020年03月18日 08時44分36秒 | 市政、市議会に関することなど

二日後には議決されて継続事業となる高速バス事業
その前に少し疑問に思っていることを列挙してみると
まずは、委託会社との契約はどのような内容になっているか?
という点

3月31日で一旦実証実験の契約は切れる
当然のことながら継続を予算計上している市は委託会社と今後の契約の内容を
既に詰めているものと思われる
行政の話では、今後3年間の継続を予定しているから当然契約も3年に及ぶものだろう
その契約内容は前回と同様なものか、、どうかが気になる

そもそも年度初めに計上されたバス事業の(過去の)予算数字は
委託契約金(年度別に割り振った)プラス乗車不足分見込みの金額となっている
委託契約金のみで予算計上はしていなくて、最初から赤字があるものと想定している
これは現実的な考え方で、この不足分の数字は直近の6ヶ月の実績から導き出している

市は乗車人数が少しづつ増えているといいながら、予算計上の仕方から見ると
不足分がいつまでも継続する可能性を認めている
利用者数の数字は月々に委託会社から報告を受けているので
エクセルの機能を使えば将来の数字を予測をすることができる
手元に正確な数字があるわけではないので何とも言えないが、これを行ってみれば
冷徹な予測数字はいつまで経っても収支バランスは改善しない、、
との結果を表しそうな予想がつく

好転しないとの現実を踏まえて、予算計上をしなければならない職員は
どんな気持ちでその職務にあたったのか、、と思うと少しばかり同情してしまう

ところで現実的には市は委託会社に契約金に不足分を加えて払っているので
今度の契約は最初から現実的な支払い金額(不足分を含めた金額)に近い数字が
契約金額となっていないかが気になる
そんなことはありえず少なくとも前回の契約と似たようなもの、、と考えるのが
常識的だが、どのような契約かわからないので判断のしようがない

行政は今回の議員・市民からの指摘を受けて、今後は一年ごとに利用者等の数字を
しっかり分析し事業の継続云々も検討する、、と答えているが
現実には委託会社とは3年にわたる契約をするものと思われる

行政の方が言われるように一年ごとの検証で継続中止の判断をするのならば
途中で中止になった場合は金銭の支払いはどうなるか
委託会社にいつまでに報告するのか、、といったことは契約書に書かれているのか
(ちなみに今までの委託契約は途中で議会が予算を認めず中止になった場合は
 違約金の発生は無いとなっていた)
このような素人にも湧き上がる疑問をそのままにして、議員は安易に
議決していいのだろうか、、

昨年に提案された新城市の浅谷地区の養鶏場の買上げも
今回と同様に素人目には妙に急いでことがなされている感じだった
これは急遽、臨時議会が招集され、様々な奇妙な点の指摘を受けたにもかかわらず
あれよあれよという間に進められていった案件で
議決に反対議員は養鶏場の買上げに反対したのではなく
行政のやり方自体に反対し、もっと丁寧な議論が必要としたもので
今回の進め方とそっくりだ

ただこうした問題は市民の関心が低いのも現実だ
いつかは自分の身に降り掛かってくること、、、と想像力を働かせて
心配性な市民が声を挙げても、圧倒的な無関心が世の中を支配する現実

ものごとは急に良くはならない(変化しない)
これは何度も経験した事実
諦めずにコツコツと進めていくしか無い
しかし、それで間に合うか、、、
時々、不安を覚えてしまう

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予算決算委員会予備日(新城市議会)

2020年03月17日 18時06分39秒 | 市政、市議会に関することなど

新城市の話題で昨日の続き

いつもなら一日で終了する新城市議会の予算決算委員会
市議会のHPよれば議会スケジュールは念のため予備日を設けている
ところが今回は予備日の時間の追加どころか、もしかしたら
時間が足りなくなるのではないか、、と思わせるだけの質疑が行われた

今日(3月17日)の出来事は、後に議会の広報誌で結果だけは報告されるかもしれないが
それ以外にとても重要な出来事があったので、多少なりとも新城市政に
関心のあるものの責任として、一次資料、あるいは備忘録としてアップする

予算決算委員会の一番の大きな役割は、予算決算委員会に付託された
第18号議案の令和2年度の一般会計予算の議決だ
この予算の中には以前から取り上げているように新東名高速道路を使った
名古屋新城直行バス「山の湊号」の予算が含まれている

予算決算委員のシステムは、令和2年度の予算は一括して賛成か反対かの判断が要求される
例えば予算案の中に賛成できないものが一つ入っていて、他は賛成できるとしても
常に求められるのはトータルな判断で全体についてイエスかノーかだけだ
しかし、それでは市民間にいろんな意見があるのもかかわらず
単純に丁半を決めるのはあまりにも強引過ぎる、、というので
議会にはこうした時のために議会運営上のいろんなテクニック(手段)がある

その一つが修正案という方法がある(議員でもないし、議会運営の知識もないので間違っているかもしれないが)
普通は修正案というものは、予算案が否決された場合、行政が急遽作成するものらしい(?)が
今回は議決前に議員(山口議員)が作成した修正案を動議(議員提案?)として提出された
その内容は、大雑把に言えば税金の使い方として市民間に疑問の声が大きい高速バス「山の湊号」
についての項目は外した状態で予算を出すべきで、外された金額については一時的に基金に収める
といった方法をとって、全体予算を考えたらどうか、、というもの(あってるか自信はないが)

手元にはなにもないので想像するしか無いが、この修正案はかなり面倒くさいものだったようだ
まずは予算計上の書式があって、それに沿って書かれていなくてはならない
修正箇所が一箇所あると、それに連動してその他の部分もいろいろ変わってくる
その一つ一つに目を配らなければならないし、説明の用語も変えなくてはならない
その結果、一部を修正するだけで数ページに渡る書類を提出しなければならないことになる

議員が提出した修正案については、申請者が作成した資料を議員全員に配布されたのち
申請者の趣旨説明や彼に対する質疑が行われた
予算決算委員会は市の各部署の部長クラスの方々が出席して、質疑に答えるようになっているが
この時、市の要職の方々は役割が終わったにもかかわらず、席を離れることなく
議員さん同士の話(議論)を聞く羽目になった

山口議員の修正案は、市民間にも関心の大きなこの件については、
慎重な討論がされるべきであるのに、その基本となる情報が行政からは真面目に答えられていない
しかも、判断の可否を決める要素のマーケティング会社からの報告は
議決(19日)が終了した後の25日になっているなど、議会軽視の傾向が見られるので
ここは一旦じっくりと熟慮のための時間をとったほうが良いというもの

壇上に立つ山口議員に、彼と向かい合って座る議員が質疑をしている姿は、
まるで一般質問で議員が行政の方々に質問しているかのような光景で少し奇妙な気がした

質疑は修正案に賛成のニュアンスで、山田議員、丸山議員、浅尾議員が思いの丈を述べた
その内容は圧倒的な不採算性について、次に市民は具体的に行動を起こしていることについて
その他にも行政は継続希望ならばもっと早い時点で報告をすべきだったし、議会の質問に対しても
真摯に答えるべきだった、、などなど

一方、否定的なニュアンスでは「経営的な考えを入れて」予算組をするというのは
全部が全部黒字でなければならない、、ということではなくて、大きな企業は
赤字部門もあっても経営的に考える、、ということもありうるのではないか、、
といった意見もあった

他には修正案に用いられている用語が「高速バス運賃」ではなく
「高速バス事業」のほうが良いのではないか、、との指摘があった

もうひとり質疑した議員がいたが、内容がよくわからなかった

質疑が終わると、次は討論になった
議員同士が議員の出した案について議決をするこの光景を見ていて
急に頭に浮かんだことがあった
それはただただ議員たちの討論を聞いているだけの羽目になった
市の幹部職員たちは、これをどの様に感じているだろうか、、、ということ

正直なところ高速バスについては、市の職員は議員から徹底的に追求されている
それに追い打ちをかけるような修正案の提案
普通に考えると仲間意識のある職員さんたちは、議論の内容のいかんを問わず
自分たち(の仲間)を追求した議員を好ましく思わない可能性がある
しかし、行政は自分の部門はしっかり詳しいいが、他の部門はまるっきりわからない
ということがあるので、今回の様に大ごとになったことで初めて今起きていることが
理解できたということもありうる

今回の修正案で実は一番大きな影響は、実はこのことではなかったではないか
議員が面相臭い書類を作り、裏付けとなるデータと共に筋道が通った討論を続けている
そして各人が責任感をもった姿勢を見せつけている
仮に議員の進歩があると言うなら、今回は進歩が歴然と現れた出来事と思える
この様子を見て、市の幹部職員はこれからは少しは覚悟して議員と対峙しないとマズイ
と思ったのではないか(希望的意見)

質疑が終わって修正案に対する賛成・反対の討論が行われた
この質疑・討論になにも参加しない議員は数人いたが、彼らは何を考えているか
外からは何もわからなかった

修正案に対する議決が行われた
賛成は山口、浅尾、澤田、山田、滝川、丸山議員の6名
結局は賛成少数で否決されることとなった

議決は個々が純粋に合理的な理由で判断するとは限らない
むしろ人間的な、不合理な感情の入り混じったものが大きな意味をもつ
実は修正案に反対した人のうち何人かには共通していることがある
その共通点とは、、、現在進行している裁判に関すること
現在、議員の数名が(実質的に)被告となって訴えられている

この賛成反対の結果が、裁判と関係しているかいないかは
現実にはわからない
ただ訴えられている方々はみんな反対をしている、、
という事実は歴然と存在する

議員の存在理由である議決権
市民から依頼(付託された)行為は、その判断理由を自分の説得力のある言葉で
説明できて、初めて信用されるようになると思う

今回の結果は、予想していたとおりになったので驚きはなかったが
でも本当にそれでいいのだろうか、、と思ったりする
特に何も言わなかった人たちは、、、

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予算・決算委員会(新城市議会定例会)

2020年03月16日 19時38分49秒 | 市政、市議会に関することなど

地元新城の話題で、以下はあちらからのコピペ

おそらくどの地区でも同じように順番にやってくる区のお役目
生きてるうちに一回は仕方ない、、、と思うしかないが
いざその役目になってみると年度の初めは不安でいっぱいになるだろう

特に区長さんは地域の一年の予算・行事の全部の責任がかかってくるので
ストレスのかかる役割だ
我々の地区は違ったが、他の地区では区長さんになる前に会計役を一年すると聞いた
なるほど、お金の流れを知ることで区の全体像とか行事の流れが理解できるようになる

お金の流れで全体像を把握するのは区のみならず市でも同じこと
今日は新城市議会定例会のうち、予算・決算委員会が行われた
来年度予算についての審議(質疑?)だが、どの様にお金が入ってくるか
どこからが多いか、昨年との比較の上でどうか、、、とか
何に使う計画なのか、具体的に何に使われるのか、その金額は妥当か、それは例年と比べてどうか
などが議員からチェックが入る(行政に対する質疑というかたちで)

実はこのチェックがなかなか大変そうだ(それが仕事だと言ってしまえばそれまでだが)
何しろ暑さ5センチ位の分厚い数字ばかりが載っている資料を読み込んで
行政に質疑しなければならないからだ
これが今年度分だけ読み込んでいると何の意味もなさない
昨年の分、一昨年の分を読み込んで、その違いを丹念に探さなければならない

一般質問ほどではないが、この予算決算委員会は案外興味深い
全然おもしろくないものもあれば、
そうなのか、、、と気がつくところも少なくない
と同時に、ここが実は議会で一番肝心なところではないのか、、とさえ思うことがある
だから、個人的には一般質問だけでなく予算決算委員会も傍聴者が多かったり
議会中継があると良いと思う

この予算決算委員会は議員の姿勢、心構えが垣間見て取れる
何しろ分厚い資料を読み解かなければならないから
やる気とか根気とか数字に対する想像力が必要となる
質疑の出来不出来はあるにしても、今日の予算決算委員会において発言した議員は
やる気の面では評価できると思う
今日の発言者は、山口議員、山崎議員、丸山議員、浅尾議員、澤田議員、小野田議員、山田議員
明日は鈴木長議員もあるようだ
この中で、山口議員、丸山議員、浅尾議員は本当に多くの質問をしている
(委員長は村田議員)

この中には質問がダブることがあったが、そのおかげで傍聴者にはわかりやすくなった
点もあったので、一概にダブったことが良くないこととは言えないかもしれない

今日の質疑のなかでの一番の熱を帯びたのは高速バスの問題についてで
山口、丸山、浅尾、澤田、山田の5人の議員が取り上げて、
様々な角度から個々のキャラクターにあった質問の仕方で追求した
その中で議員に多かった不満や怒りは、可否判断をするのに必要な材料であるマーケティング会社からの
報告書が議決後に出るという事柄で、何故行政はそんなことをしたのだろう、、と疑問に思う

高速バスについてはいろんな評価がある
今日明らかになったなかには
通勤・通学の足を確保して定住人口を増やすのと名古屋方面からの観光客を増やす
という当初から言われていたことの他に、収支バランスを確保するという項目も最初からあったことだ

政治は結果責任と言われる
こういう理屈があってこうなるはずといった結果が外れることのない方程式のようなものはない
覚悟を持って未来を想像し、その未来の姿になるように努力したうえでの
どのような結果になろうとも、ある時点での事実を求める覚悟が必要だ
(少なくとも当初の目的は果たせていない)

高速バスは今利用している人たちにとって廃止は怒りを覚えることになるかもしれない
同様に、利用していない人には存続は無駄遣いと思えるかもしれない
今、損切りをすべきか、、もう少し様子を見るか、、、
3年9ヶ月の実証実験は、その判断をするための期間であったと自分は思うが
総合的な判断という抽象的な言葉によって、実証実験の意義すら曖昧にされている印象をもつ

以前読んだ政治学者の三浦瑠麗の本には
「行政はその事業をやめる判断基準、数字を持つようにするのが最近の傾向だ、、」
とあったのを思い出した
それをなんとかいう言葉で紹介していたが、残念ながら忘れた

ところで予算・決算委委員会は長引いたので、明日も開かれることになっている
そこでは、めったに見られない状況が出てくるとか、、、、

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悪口のパワー

2020年03月14日 10時58分18秒 | あれこれ考えること

ある人物を褒めたものと、悪口を言ったものでは、どちらのほうが
心の中に強く残るのだろう、、、と考えてしまう最近

新聞の週刊誌の広告を見ると、この答えは残念ながら悪口のほうが歩がありそうだ
損する方が得するよりも心に及ぼす影響が大きいとする行動経済学の例に似ている気がする

悪口はものごとを単純化する
そしてそれは時に(いや頻繁に)上手くいかないのは誰々が悪いからだ
との決めつけにいたる
上手くいかないことについて正確に理解するのは時間がかかったり
広範な基礎知識が要求される
ところが人間は面倒くさがりが多いので、シンプルなワンフレーズ
「あいつが悪い」の一言ですべてを片付けてしまいそうになる
そして問題は、その力の大きいこと、、

現在市民活動をしている中でも、少し戸惑ってしまうのは
この単純化された「誰々が悪い」があまりにも大きな力を持っていること

正確な、その分当たり前のことを言うことは、気分を刺激する悪魔のような悪口よりも
いまのところ力を持たないということを、つくづく感じているこの頃、、、

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時系列的におかしな出来事

2020年03月14日 09時30分08秒 | 市政、市議会に関することなど

新城市の話題

新城市議会の3月定例会のスケジュールでは、3月19日に議決が行われることになっている
年度末のこの時期の市議会は、来年度の予算に対し議員の慎重な判断が要求される定例会だ
この来年度予算の中に、しつこく取り上げている高速バス「山の湊号」がある

ところが時系列的におかしな出来事がある
冒頭に挙げたように3月19日には議決が行われる
ところが「山の湊号」の存続か否かの判断の需要な元となるマーケティング会社からの報告
(アンケート調査の)が提出されるのは3月25日なのだ
つまり、議決の判断の基礎となる資料が、議決が済んだ後に提出される段取りになっているのだ

これはいったいどう考えたら良いのだろう?
議会(議員)は予算案の反対するわけがない、、
時間が切迫していて、予算案の否決などが起きたら来年度の予算が執行できない、、
それともマーケティング会社からの報告は大した要素ではない、、
それとも、、、

どの地区でも見られるようだが、市議会は上程された議案にほとんど賛成を下すことが多い
それは否決しようがないような、議決という段取りを踏むだけの議案が多く存在するためだ
ところがことお金に関わる予算については、その年になすべきこと、つまりは市民の生活に
関わることなので慎重な判断が要求される

そのためにチェック機能としての議会が存在する
予算提案権をもつ市長、予算について議決権をもつ議員は、別々に選挙で選ばれる
よく「市長は車のアクセル、市議会はブレーキ」と言われる(車の両輪ではなくて)
お互いの役割が違うのだ
そのブレーキ役の議員に、ブレーキを踏んだほうが良いのか踏まないほうが良いのか
の判断のもとになるものが無いままに、スケジュール的に議決行為だけが要求されているということだ

この事実に対して、正当な怒りを覚えている議員が存在する
それは議会の中でも「議会軽視だ!」との不満を口にする
だが、何も反応しないというか、このことに対してどの様に感じているかが
表情・態度からは伺い知ることのできない議員も存在する

議決は最終的に多数決で決められる
その前に、議案に賛否の討論が行われる
この討論が議員全員が行うわけではなく、賛成の議員、反対の議員が2.3人でてそれぞれの理由を主張する

ここで問題なのは、「議会軽視」に怒りも見せず、その考えを予測するのが難しい議員は
この討論に登場せず、議決のみに意思表示を表す事が多い
どの様に考えて賛成したのか、、はわからないまま、賛成・反対だけのカウント数になっている

新城市の市民は、最近は市議会議員に厳しい評価をするようになってる
(厳しい評価をせざるを得ないのが現実)
今回は議決のカウント機能だけの議員か、
それともきっちりと自分の判断根拠を示すことのできる議員か
はっきり見て取れる議決になりそうだ

ところで、やっぱりこの時系列はどう考えてもおかしい
行政がよく使用する「適切」という言葉は、そのステップがきちんと行われることで
その正当性が担保されるが、今回は「適切」とは言えないと思える

 

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良いねの意味は?(フルトヴェングラーを多くの人が知ってるとは思えないので)

2020年03月13日 14時25分36秒 | 徒然なるままに

ツイッターを利用しているが、フォローもフォロワーもそんなに多くない
あまり多すぎると自分のなかで消化できないからだが
「良いね」のボタンは人並みに気になる

昨日、この「良いね」のボタンが珍しく多かった
それはある人の

ドイツ政府の声明。「文化とは いい時だけに許される贅沢なものではない。
私たちは今それらが中止になることでどれだけそれが私たちにとって大切で私たちに足りないかを感じている。
この非常時において、特に小さい企画であったりまたフリーランスの芸術家達を強く支援をしていく必要がある(続く)

とのツイートに、気まぐれに
「フルトヴェングラーがあの戦争の中ドイツに残った意味をつい考えてしまう。」
とコメントを入れたのだが、これについての反応(良いね)が今まで自分が得たレスポンスのなかで
一番多いものになった

でも不思議だった
まずは「フルトヴェングラー」という人物をそれ程多くの人が知っているとは思えないことで
自分自身は、わかる人に人にわかればいいや!と気楽な気持ちでコメントしたのだが

フルトヴェングラーはカラヤンの前のベルリン・フィルハーモニーの主席指揮者で
第二次大戦のさなかもドイツ国内に残り、演奏会に登場し、結果的にナチスの協力者
のような印象を持たれ、早くからドイツから去ったトーマス・マンなどからは
批判されていたし、戦後数年間はベルリンフィルの演奏を禁止されていた人物だ

そのような人物をこれほどの人が知っているとは思えないので、フルトヴェングラーという言葉よりも
コロナ騒動イコール非常時、文化(芸術)はなくなってこそ、その不足を感じるもので
この大切な文化の担い手であるフリーランスの方々を応援しよう
とのニュアンスの方に反応したものだと思われる

でも、もしかしてフルトヴェングラーのことを知っていて反応しているのだとしたら
と思うと、なんだか少しばかり嬉しくなった
フルトヴェングラーの演奏を聴く時の高揚感、非日常の感覚、奏者もムキになって演奏している気配
音楽は始まってしまったら生き物のように動き回る、
それは指揮という行為の存在すら忘れさせられるもの
アダージョ楽章では忘我の瞬間
こうした感覚を他の人も同じ様に感じているのだとしたら、それはとても素晴らしいことのように思えたのだ
そしてこの感覚は今の時代こそ必要なものと思い込んでいる

昨日、こんなことがあったのでレコード盤でベルリン・フィルとの組み合わせの
ベートーヴェンの5番を聴いた
5番は少々押しつけがましくてめったに聴こうとする気になれないが
いざ聴いてみると新しい発見や音楽自体の力に圧倒される
で昨日も最後に思わず口から出た言葉は「すっげーなー」だった

この言葉以上に印象を語る言葉は無いと思える
「すっげーなー」
とにかく何かが違う
そしてその何かを時々体験したくて、彼のレコードを聴くことになる

でも、実際のところあのレスポンス(良いね)は
一体どういう意味だったのだろう、、、

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「高速バス運行廃止の請願書」提出、その前後の話

2020年03月13日 09時55分05秒 | 市政、市議会に関することなど

新城市の話題で少しばかり面倒くさいが、少し前の「高速バス運行廃止の請願書」
に関すること(情報の不平等性)の続き

市長あてには約1700筆の署名を添えて、議会あてには決められた手続きに則って
「高速バスの運行廃止を考えて欲しい」との内容の請願書が
提出されたところまでは前回までの話(メディアには報道されなかったが)

実はこの行動は思いつきのように勢いでなされたものではない
その前に「請願書」とは何か?とか
決められた手続きとは?が気になるところだが
新城市のHPによれば、

請願は憲法で保障された国民の基本的人権の一つで、市に対して所定の手続きにより意見や希望を述べることができる権利です。
請願される場合には、請願書に邦文を用いて次の記載事項を記載の上、議長あてに提出していただくこととなります。
その記載事項とは
●  請願の趣旨 ● 提出年月日 ● 請願者の住所・氏名、押印 ●表紙に紹介議員の署名又は記名押印
 請願は、付託された委員会で審査の後、本会議で審議されます。
との説明がある

記載事項にあるように議会に対しての請願は「紹介議員」の存在が必要だが
今回も紹介議員の存在があって手続き上問題なく行われた

そこで話は最初に戻って、思いつきのようになされたものではない、、部分の説明を!

今回の行動を起こした市民団体は高速バスの運行については以前から疑問視していて
議会報告会でも運行反対の意思表示をしていたし個人的にはこの場所でも取り上げている
もちろん運行を続けて欲しいとする人の存在や、希望を無視するものではない
ただ、現実的な税金としての使い方としてふさわしくない、実証実験が終わったのだから
芳しくない利用者数を鑑みて次年度の予算計上を控えて欲しいとの意思表示と
前提となる情報を得るために、来年度の予算計上する前の昨年の11月12日に
市の担当部署に行きヒアリングを行っている
このヒアリングに関しては約一週間前に予約を入れて、なおかつ質問事項をメールで送っている
(議会の通告のように)

その内容は、議員と比べて情報が手に入りにくい市民が
事業の評価のためには必要とする基本的なものとして求めたもので
例えば、
1.新城市から名古屋に通勤点・通学している人は何人いて
 実証実験が始まる前と現在までの変化はどうか
2.湯谷温泉の方々に新聞広告の効果を聞いているか
 聞いていたとするとその評価は?
3.市民モニター・アンケートで山の港号について三年間行っているが
 どのように解釈しているか?
とか

【乗車数実績】
1~3便:新城⇒名古屋、名古屋⇒新城のそれぞれの乗車人員と1~3便平均の乗車人員
① 7/1~7/7 一般市民向け無料お試し乗車⇒利用状況は?
 ・企業向けなどに無料乗車券を配布したが、その発行枚数と利用状況は?
また今後無料回数券など配布する企画はありますか?
② 7/8 本格試行運行開始以後の各年度の月別1~3便乗車数実績と年平均乗車数について
28年度(7月8日~3月)、29年度、30年度、31年度(10月まで)
とか

【費用と内訳】とか【その他】細かいことまで項目が挙げられている
そして最後に要望として

●本年度で試行期間は終わりますが、市の公金投入の事業なので検証が必要であることは言うまでもありません。
(愛知県一貧しい新城市が毎年4千万円弱の公金をつぎ込むような事業は当然廃止することになると思いますが)

【試行期間の検証について】
① 検証会の構成メンバー、担当課、担当職員は?
② 検証会の実施状況及び内容(議事録ありますよね)
③ 税金を負担している市民の間にも賛否両論がありますが、市民の意見を聞く場を設定する必要があると思いますが、予定していますか?
(予定していないのであれば市民の会として説明会設定に協力したいと思います。例えばお出かけ講座などの活用)

等などとなっている
要は昨年から粛々と高速バスの予算計上、あるいは運行廃止のための運動を
行政の方にも市民の意見として伝えていたということ

ところでこの「議会あての請願」は総務消防委員会に付託されて
昨日3月12日に申請者、紹介議員の参加の上で特別に会が開かれた
そこでは、まずは申請者の請願の趣旨・思い、請願の根拠となる準備したデータの紹介が
次に、紹介議員の話(これはなかったが)、そして最後に委員会のメンバーからの質疑
の段取りで行われた
大した問題もなく時は過ぎて、会は終了
申請者・紹介議員は委員会から退出して
請願の扱いについて総務消防委員会のメンバー同士の話し合いとなった

ところが傍聴していて困ったのは、ここからの経過が素人にはよくわからなかったこと
会議としての区別「討論、自由討論」とか、そこで話されたことの有効性がわからない
次に普段の生活では聞くことがなく意味と評価がわかりにくい「趣旨採択」などの用語
そして市議会の全体の流れの中でのこの委員会の時間的な位置づけ(予算委員会の後先の関係)
何を言わんとしているかはわかるはずなのに、素人目には奇妙と言えるほどの定義の厳密化
(予算計上されただけで存在していない事柄を廃止することはできないとか)
【※これは理屈として分からないではないが、表現がまずかったのなら訂正という形で
 すますことはできないのか、、とか思ってしまった】
がメンバー間で話し合われた
そして、小一時間のうちに結論がでた

戸惑ってしまったのは、この出された結果も喜んで良いものか
失望すべきものなのか、、、がわからないことだ
雰囲気的には、申請者の言わんとする事はわかるとの印象をメンバーがもった様に思われた
だが問題はその後の予算委員会との関係とか、その後で開いたほうが良いとの声もあがった
全員協議会の存在とか   
正直なところ市議会の全体像がよくわからなかった、、

だが、聞くところによると今回の結論は、そんなに悪くは無いもの、、らしい
どうしてそんなに悪くないのかわからないが、そこには請願は多くの場合不採択に
なって終わることが多いが、今回はそうではなかったので、、後々の採決にも影響する
とのことらしい

わからないまま書いているので、間違っている部分が多いかもしれないが
とにかく請願書を出す前と、出した後にはこのようなことがあったということ

 

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3月11日の出来事

2020年03月12日 16時32分18秒 | 徒然なるままに

3月11日に9年目を迎えた東日本大震災
実は3月11日は我が家の大事な人の誕生日で、あの震災が起きた時
「これからずっと悲惨な日として報道されるのは嫌だな」
と嘆いていた
それで誕生日祝いも、そんなに気を使わなくてよいことになっているが
それでも流石にあちこちから電話がかかってくる

この日、3月11日は気になる事があって市議会の一般質問の傍聴にでかけた
冒頭、議長からその会場にいる人全員で東日本大震災の犠牲者に対し黙祷を
捧げる提案がなされた

新型コロナウィルス騒動で、近隣の東三河の市では一般質問の取りやめになっているが
新城市は通常通り行われた
通常通りと言っても会場は通常とはだいぶ違う
市長を始めとする行政職の方々、その人達に向かって座る議員もみんなマスク姿だ
そして通告では1時間の持ち時間を予定していた議員も、早めに切り上げて
閉じられた空間で長い時間を過ごすことは避けられていた

市議会は自分が加入していないケーブルテレビだけでなく、インターネットでも
ライブ配信されていることを今になって知った
この時期だからインターネットで済まそうとも思ったが、
楽に見ることができるインターネット中継は、結局のところ集中できそうにないので
現場にいってナマを味わうことにした

ナマはナマの良さがある
とんでもないハプニング(机を怒りに任せて叩く様子)とか
後では検証できない不穏当発言(何が不穏当かわからないことが多いが)が
その場で見られると想像以上に記憶に残る

ということで、せっかくでかけた市議会の報告でもと思ったが
ちょっと気分が乗らないので、3月11日の別の話題を、、、

大好きなモーツァルト、、その中でも好きな曲の中に
ロンドイ短調K511がある
このロンドイ短調が3月11日に作曲がされたとあるウェブページにあった
以前このブログでもこの曲の聴き比べをアップしたことがある
その中で好きだったのはバックハウスの演奏
バックハウスとモーツァルトの組み合わせはイメージ的に合わないがこれが極めて魅力的だ
ただ淡々と弾いているだけなのだが、大きく把握されている実感
フレーズ同士が対話するように時間が過ぎていく
このバックハウスのロンドイ短調のYoutubeは
Backhaus plays Mozart - Rondo in A Minor, K511



 

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情報の不平等性

2020年03月11日 08時18分45秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

新城市の話題

時々取り上げている新東名高速道路経由の新城名古屋直行バス「山の湊号」の話題
これに関する記事が今朝のローカル紙「東日新聞」に掲載された(ネットで見たところ)
バス事業は約3年半の実証実験が終わり、行政は「今後も継続の必要があると判断」し
来期の予算計上をしたとある

その根拠となる理由も合わせて掲載しているが、実はここには触れられていないが
もう一つ無視されてはならない重要なニュースがある

それはある市民団体が「高速バス運行廃止の請願書」を市議会と市長に提出していることだ
特に市長に対しては約1700筆の署名を添えて直接手渡している(3月10日)

高速バスについては様々な意見が存在することは否定しないし、その一つ一つを批判する気はない
だが、情報(報道)の不平等性は気になる
市民の一部(?)とはいえ1700筆もの署名が集まった事実を、何事もなかったかのように
報道されないことは、どうなのだろうと思わざるを得ない
「高速バス運行廃止の請願」については、最近何かと話題の記者クラブに事前に文書で伝えている
その上で、記者がこのことを報道するに値しない、、とか、
スペースの関係で報道できないと判断したのかもしれない
しかし報道がないことは、世の中にそういう行為がなかったと思われる可能性が大きい
このような報道は果たして公平とか平等なのだろうか、、と時々思う

このような報道に対する疑問は今回に限ったことでなく、以前の新庁舎建設に関する報道でも
しばしば感じたことで、特に「実務協議」(の結論)については、協議に参加した両者の認識を
同等に扱われるのではなく、行政の言い分をそのまま報道していた

市民は行政のような定期的に報道してもらえるツールを持たない
世の中には、表現の自由とか、その場はいたるところに与えられていると言われるが
現実の世界、ましてオールドメディアと言われる世界では、こうしたことが頻繁に起きている
新聞がなくても困らない人が増えていると言われる
ヤフーニュースを見れば事足りる  との考えだが
気をつけないといけないのは、そこには実はニュースが選別されていることだ
ヤフーニュースの記事ピックアップの基準がPVが多い事かもしれないが
世界でのヤフーニュースの記事は、政治、経済等が上位にアップされていて
日本はスポーツ・芸能が異様に多いと言われている
これは「パンとサーカス」を連想してしまい、果たしてこのままで良いのか
と思わざるを得ない

ということで、あまり価値のない(?)報道がスペース・時間を奪い
肝心なニュースがメディアに報道されない最近の傾向は
報道されていない限りは何も起きていないと思われがちな現実を踏まえると
このように一言愚痴でも言いたくなってしまう

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「新しい地政学」(ある講演への不満は、この視点が欠けていたから)

2020年03月09日 08時50分57秒 | 

この本「新しい地政学」を読み始めて、あのとき感じた違和感は
この視点が欠けているからだとハタと気づいた

あの時とは数年前に豊橋で行われた右寄りの論客、櫻井よしこ氏の講演の時のこと
講演は予想した通りの内容で、中国脅威論、朝日新聞批判、憲法改正論が
彼女の視点から展開された
それなりの裏付けとなるデータも紹介されたが、自分が一番気になったのは
そして機会があったならば会場で質問でもしてみようか、、と思ったのは
全世界的な動きとか経済の影響が全然入っていないことだった
(例えば中東のアメリカ対アラブ諸国の件、日本はアメリカ追従なので)

応仁の乱がそうだったように、そして第一次世界大戦もそうだったように
世界は複雑に入り組んでいて、そのほころびから一気にものごとが悪い方向に
進んでしまう
決してひとつの視点からだけでは済まされない
地理的な要素(大陸系、海系)歴史的要素(民族、宗教、国の成り立ち)
経済的要素、国と国との関係、および国内の政情とか世論の関係などが複雑に
絡み合って、そのほころびを訂正するのは何が正解かわからない

まして東西の冷戦が解消して以来、平等な自由主義が広がり
人がようやく人本来の生き方がみんなできるようになったと思いきや
実態はそうはならず紛争は増えていくばかりとなっている

地政学とは違うかもしれないが「文明の衝突」(ハンティントン)も
民族のうちに根付いた考え方、文明は頭に描いた理念だけで人々が
まとまることは無いといっていたような(気がする)

この本は
新しい地政学の時代へ
武器としての経済学とその限界
国際紛争の全体図と性格
人気の普遍性とその濫用の危険性
国際協力と胃雨可能性
プーチンのグランド天ストラテジーと「狭間の政治学」
「アフリカの角」と地政学
「非国家主体」の台頭と「地域大国」
中曽根康弘の地政学

の章に分かれて、それぞれの専門家が受け持っている
本の帯には「日本を代表する知性」の言葉がある
常々、現在の日本の知識人とはどのような人がいるのかと思っていたが
その疑問を解決させる意味で、この本を購入したのだった

日本の知性
少し前に難解なフーコーの「監獄の誕生」を読んだばかりなので
この本は拍子抜けするほどわかりやすかった(気がする)
文体というものは書かれていることだけでなく、その背後に
書き手の人格の総量が見て取れるが、少し残念なのは日本の知性の方々が
この人格としての総量を感じられなかったこと

とは言っても、地政学なる言葉を知って、櫻井よしこ氏への
不満の理由がわかってスッキリしたのはありがたかった
この本は案外早く読み終えられそう

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