ワタ(綿)
<アオイ科ワタ属>
日本へは平安時代に渡来した。
まだ青い蕾。
☆桃の実に似るので俳句では「桃吹く」とも言い、
秋の季語になっている。
花は図鑑には薄黄色とあるが私が見たのは白だった。
萎むと薄ピンクになる。
葉はてのひら状に裂け互生する。
綿毛は木綿の原料となるほか、
脱脂綿などの原料ともされる。綿実油は食用油になる。
<俳句歳時記>秋
綿取・綿摘・綿の実
綿の実を摘みをり雲を摘みにけり 加藤 楸邨
黒人の太魔羅綿の実こぼれつづけ 阪口 涯子
幻に綿取ベッドタウン晴 千田 稲人
少年の肘の青さや綿の実摘む 高橋 正子