「できるまで練習」からの学び

今日の辰巳ジャンプは全員出席。バレーボールの練習は、こうでなくてはなりません。ボールを落としてはいけない特殊競技ですから、全員の呼吸を合わせることが必要です。練習を休んでいたら呼吸など合うわけないので、全員出席することがチーム力を上げる第一歩です。

練習は基礎技術向上のために、徹底的にアンダーハンドパスの練習をしました。各個人に合わせてパスを続ける目標回数を設定し、それができるまで練習を続ける「できるまで練習」です。これがけっこうきつい。すぐにできたならば楽ですが、なかなか目標クリアできないと気持ちを集中させることも難しくなる。今日の子どもたちは、あきらめずによく頑張りました。

地道な努力を続けた午前中の練習を終えて、練習から学んだことをふり返るミーティングをしました。
「今日の練習から学んだことは何?」
という質問への子どもたちの答えは、「粘り強く練習することの大切さ」「声を出して練習するとボールが落ちない」「基本を大切にすること」などでした。そこで最後に声を出すことの意味を教えました。

「声を出すと、自分だけでなく、まわりにいる人の脳が必ず反応する。カバーして!といえば、誰かが動いてくれる。高く上げてといえば、仲間が意識してくれる。耳から入ってくる声という情報に、人間の脳は勝手に反応するようにできているのです。たとえば、今、外でキャーッという声がしたら、みんな見に行くよね。キャーッに意味があるからです。だからこれまで以上に意味ある声を出していこう!」

納得してくれた子どもたちの、その後の練習態度が大きく変化したのは当然のことです。

笑い話のエピソードも生んでくれました。
昼休みに、背番号5番さんと9番さんが、体育館の外で大声を出しました。
「ヘビだー!」
その声に、私を含めた全員がかけつけました。しかし、そこにはヘビなどいません。そして、ニヤニヤしている二人が言った言葉は、
「声の実験をしてみました(笑)」
まんまとだまされた私たちは、
「な~んだ、それじゃあオオカミが来たぞのオオカミ少年といっしょたよ。」
と苦笑いしましたが、学んだことをすぐに試してみる態度をとても高く評価し、褒めてあげました。

こういうエピソードが生まれるのが、辰巳ジャンプの長所です。
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