地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京急1500形・2021年川崎大師初詣HM

2021-02-01 00:00:00 | 大手民鉄 (京急)


 毎年恒例となった京急大師線の川崎大師初詣HM、明日の節分(例年よりも1日早い)まで装着されておりますが、個人的にもこれを撮って川崎大師で護摩供養に参加するのが年中行事となっていますので、先月中旬の平日、「密」を避けて訪れて参りました。既に緊急事態宣言が出ている中であり、逆に空いているのではなかろうか……と予想してのことでしたが、本当に空いており、例年なら午前10時頃には結構混み合う小島新田行きはスカスカ気味。そして午後1時の護摩供養も、概ね1m〜1.5mほどの間隔で座りながら参加できてしまうという感じであり、全く安心しての参拝となりましたが……京急や土産物屋にも大きな影響が出ているのを目にするのは悲しかったですね。皆さん協力して、早くこの難局を乗り切れるようにしましょう……。



 それにしても、屋根が深めな1500形初期直流モーター車に、なかなか良い感じにまとまった今年の初詣HM……とても良い感じに撮れて目出度しでしたが、このたび京急は4連の1890番台を製造し、いよいよ次世代のトイレ付き快特用車両新造も視野に入ってきたのではないかと予想します。テレワークの普及で鉄道の経営条件も厳しさが増す中、むしろ前倒しで増備が続き、消費電力カットを目指すのかも知れません……。いずれにしても、今は大師線でまったり安泰でも、ある日突然消えてもおかしくないことは、かつての700形と全く同様 (?) でしょう。というわけで、「いつまでも、あると思うな1500」を念頭に置きつつ、また来年も是非撮りたいものですし、その際には何とかこの疫病禍も収まって、いつも通りの川崎大師初詣風景を眺めたいものです。


謹賀新年・箱根登山の緑109号

2021-01-01 18:42:00 | 地方民鉄 (東海道)


 あけましておめでとうございます。2021年は、何とか世の中にワクチンが出回り、鉄道と公共交通が本来の賑わいを取り戻し、皆様の鉄ヲタ活動も収穫多きものとなることを、心よりお祈り申し上げます。
 そして、先行き不透明であるとはいえ、鉄道でも将来に向けた様々な設備投資が進むことでしょう。それは様々な将来への期待をさらに盛り上げる一方、古い車両が引退して行くという不変の定めを意味しています。そして……近い将来予想されるのが、箱根登山旧型車の完全引退でしょう。



 その時を前にして、箱根登山ではモハ106が青黄塗装、モハ109が緑塗装を纏っておりますが、ヨンロク編成と109が組む3連が走る際には必ず三色団子が実現しています。なかなか撮影するヒマがなかったのですが、去る11月の3連休に親を温泉に連れて行った(GoToキャンペーンが政府から示されるよりも全然前に予約)ついでに箱根登山を撮る時間をちょこっと確保したところ、幸いにしてやって来てくれました♪ 非常に美しく整備されたその姿は、とても引退が近い車両とは思えず、これからも少しでも長きに亘って三色団子姿を楽しませて欲しいと念じたのでした。
 そのうち、鉄コレでこの三色団子セットも出ますかね〜?

東武日光駅前・日光軌道線の保存車

2020-12-31 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 東武の日光・鬼怒川界隈をめぐっては、SL・DLの増備による保存鉄道としての鬼怒川線活用のいっぽう、6050系の20400系への置き換え進行も進み、過渡期を感じる昨今ですが、そんな中、魅力アップの試みのひとつとして、日光軌道線100形の保存車が東武日光駅前にて保存されたのは嬉しい話です。去る10月に奥日光を久しぶりに歩いた際、バスから南栗橋行き急行に乗り換えるついでに、夕暮れ時の表情を撮影してみました。



 この日の当初の予定では、特急日光の新宿までの特急券を購入していたところ、大渋滞で発車時刻に間に合わずパー!となりましたので、トホホな気分ではありましたが、保存開始間もない美しい姿を撮影出来て何よりです。鉄道車両の保存には、時間も労力も金もかかるものですが、今後も少しでも多く、産業遺産としての鉄道車両が残ることを願うばかりです。
 
 最近はただでさえ仕事量が増し、健康のためハイキングに注ぐ時間も増え、撮り鉄に充てる時間が減っていたところ、今年は突然の完全オンライン業務対応のために恐ろしく時間を食ってしまい、自ずと新規撮り鉄の機会減少・レタッチしてこのブログにアップするヒマの減少につながってしまいました。そして何よりも、武漢から広まった疫病のために、鉄道をはじめ公共交通が前代未聞の打撃を蒙るという、本当に痛ましい一年となってしまいました。
 来たる年は、鉄道界、公共交通界、そして世界にとって少しでも明るい話題が増え、皆様にもより多くの幸せがもたらされることを願うばかりです。どの程度頻繁にこのブログを更新できるか全く分かりませんが……(汗)。
 皆様良い新年をお迎え下さい。庵主謹白 m(_ _)m

JR日光線の茶帯205系を楽しむ

2020-12-26 09:52:00 | 国鉄型車両


 いろいろあった2020年も残り僅かとなり、鉄道車両面での変化を振り返ってみたとき、極めてありふれた表現ながらも改めて痛感するのは、昭和末期から平成初期にかけての車両の退場です。武蔵野線の205系の残り本数が僅かとなるにつれて大変なことになったのは記憶に新しいところでしょう。もっとも、武蔵野線の205系は大方ジャカルタ、そしてジョグジャカルタに移り、しかもKAI Commuter新色を纏うという新展開となっていますので、個人的には既にそちらに興味が移っています。今年3月のジャカルタ遠征を中止し、その後も全く再訪の見通しが立たないのは困ったものですが。



 その一方で、冷静に足許を見回して見れば、宇都宮周辺ローカルと鶴見線・南武支線・相模線・仙石線・奈良線で205系は依然バリバリ現役なわけで、しかもVVVFではなくMT61モーターの素晴らしいサウンドを楽しめます。
 というわけで去る10月、怪社の仕事の完全テレワーク化に伴う業務激化の合間を縫って、久しぶりに日光の紅葉ハイキングを楽しみまして、その往路にはJR日光線で205系の雄叫びを楽しんで参りました。(今まで日光に行く際には、浅草6:20発の快速が定番でしたが、これがリバティ化され、自分自身も収入が増えてみれば、高くても新幹線で宇都宮まで行く方が日光に全然早く着くことに気付きました) 日光線は駅間が長く、しかも日光までひたすら山登りですので、最初からMT61のシャウトはノリノリでしたが、文挟でロングレールが途切れて短尺レールに変わりますと、ジョイント音も盛大に加わって気分は最高! 205系の山登りといえば、デポック→ボゴールも素晴らしいですが、最高速度を加味すれば日光線の方がもっと素晴らしいとわけで、灯台もと暗しを感じつつ、iPhoneでお手軽録音したものを繰り返し聴いて仕事のBGMにしています (笑)。

【お詫び】ここのところテレワーク移行に伴う一時的な激務が続いた中、更新頻度が極端に下がり、これまでお楽しみ頂いた皆様には申し訳なく存じます。そのような中、ツイッター支店の方がメインになってしまっており、より解像度の高い画像をアップロード出来ることや、字数制限の反面短い文章で済むことに安住しておりました。そこで、16年続けて来たこのブログの存在意義も揺らいでしまいましたが、ブログ利用料は払っていますし、過去画像の検索・参照可能性という利用価値はブログの方が依然として絶大であることから、引き続きこのブログは維持し、なるべく未アップ画像のアップに努めて行きたいと考えております。ただその際には、ほとんど画像のみという記事も増えるかも知れません。悪しからずご了承下さい……。庵主謹白 m(_ _)m

湘南ライナー廃止予告と215系の今後

2020-11-16 20:59:00 | JR発足後の車両


 先日JREの大本営発表として、来春のダイヤ改正で185系が定期運用から撤退し、湘南ライナーも廃止とし、朝夕のライナー的な特急としてE257系の「湘南」が走る旨発表されましたが、終始東海道線東京口の主であり続けた185系の勇退は、これはこれで特筆されるべき出来事と言えましょう。いっぽう、湘南ライナーも全て座席指定・スワロー方式の特急となるということは、215系の定期列車からの撤退を意味しているわけで、「快速アクティー」や湘南新宿ライン発足当初の横須賀行き普通列車といった日中の運用を失って以来、基本的に朝夕のライナーと「ホリ快ビューやまなし」で細々と走るのみであった215系の今後に否応なく注目せざるを得ないでしょう。



 しかし考えれば考えるほど、215系の先行きには暗雲しか漂っていないのも事実です。そもそも感染症を防ぐことが大前提の世の中となった中、「アクティー」運用のために座席定員を何が何でも増やすべく装備されたシートピッチ激狭なボックスシートでは、最早完全に時代遅れとなってしまった感がありますし(最近東武6050系の区間急行に乗っても、バ○ア軍団の大声の会話に危ういものを感じてしまった……)、何と言っても二階建て部分では窓が開きません。出退勤のビジネスパーソンを運ぶため会話極小と思われる湘南ライナーであっても、この車両を使い続けて「密」になるのはどうかと思いますので、来春に定期運用から外れたのち、215系を別の路線の定期列車として使い続けることに対する社会的コンセンサスは果たして形成されるのでしょうか?
 もっとも個人的には、相鉄〜東京直通列車をつくり、215系を登用して頂けるのであれば、まずそういった懸念はないものと愚考していますが……(^^;
 あるいは……う〜む、一体何処に使ったものか。ホリ快ビューやまなしは、塩山・勝沼あたりから東では確実に混み合いますし……(帰りの場合。時間帯的に言って行楽に実は不便な往路は乗ったことないので分かりません ^^;)。
 巷では、117系「銀河」と同じく寝台電車に改造する私案などもあり、それはそれで面白いとは思いますが、JREが今さらVVVFではない車両に金をかけるだろうかという疑問もあり、楽観は出来ないでしょう。結局、中途半端に終わった車両の常として、廃車となる可能性が高いような……。とりあえず、そんなタイミングを狙ってN模型が出るとしたら欲しいですね。