地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ことでん開業100周年 (8) ことちゃんひやく

2011-11-23 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 ことでん公式HPによりますと、ことでんは去る11月18日に目出度く100周年の節目を迎えたとのこと。詳論するまでもなく、その長い歴史には数年前の経営危機など波瀾万丈がありましたが、今やすっかり生気を取り戻し、うどん県の公共交通網を構成する重要な骨幹として日々健闘し親しまれているのは、遠来のファンとしても誠に喜ばしい限りです……。既に、かつてのような「電車の博物館」状態は薄れてしまいましたが、今後しばらくは京急ファンにとっての聖地としての輝きを放ち続けてくれることでしょう!!



 というわけで、5月に京都への出張ついでに (笑) 高松まで足を延ばして撮影したカットの続きとしまして、ことでん100周年を象徴する真打ち・1203F「ことちゃんひやく号」に御登場願いましょう~。「ひやく」とは勿論、百と飛躍を掛け合わせた表現ですが、今やすっかりことでんの顔として定着したことちゃん・ことみちゃんと沿線の風物を組み合わせたラッピングの絶妙さ・ほほえましさは、非ラッピング党の私も思わず頬を緩ませてしまわざるを得ないものがあります (^o^)。しかし、風薫る季節にこの編成を撮った時点では、まさか100周年記念日に合わせて金刀比羅宮にてことちゃん・ことみちゃん結婚式を開催するなどという仕掛けが用意されていようとは夢にも思わなかったのでした (笑)。とゆーか、なかなか素晴らしい図柄のことちゃん・ことみちゃん結婚式記念IruCa、モテなどということとは一切無縁な人生を送ってきたキ○○タ○ヤジの私も是非あやかってすがりたい気持ちでゲットしたいものですが……え?もう売り切れ? (^^;)。

ことでん開業100周年 (7) 1100形

2011-09-21 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 京王の中古といえば、去る5月に撮影した琴電1100形を忘れるわけには行きません。1100形といえば、登場時には何ともビミョーなデザイン感覚の産物「コトデンそごう色」を纏って登場し、この色がまさに琴電新時代の嚆矢となるはず……という目論見だったのだろうと思われますが、私が初めて琴電を訪れた2003年の時点でもとてもイケてる色とは思えず、ついにはコトデンそごうの経営悪化→琴電そのものの民事再生法適用によって「コトデンそごう色」も黒歴史に……。



 そこで1100形もまた経営再建とともに定められた路線別新塗装に身を包んで今日に至っていますが、やはりシンプルなツートンカラーは京王5000系のボディ及び厳つい分散クーラーとベストフィットですね♪ そして単独運用も良し、同じく関東の名車中の名車である京急1000形初期車あらため1080形と手を組んで走るも良し……(*^^*)。今後長期的にみて、車齢約50年となった1080形は少しずつ数を減らすようですが、いつまでも高松を訪れる度に残っていて欲しい情景です。
 ちなみに、5月の撮影では何と……1100形・オール広告無し4連という神々しい編成も走っていたのですが、そんな編成が来るときに限り油断をして瓦町駅南側の長尾線車両だまりの様子を見に行ってしまったという……嗚呼痛恨。1100形のうち1編成はとんでもなくド派手なラッピングを施されてしまっただけに、余りタマ数がない形式 (それでも4編成あれば立派か……^^;) のみで4連を組んでいる光景は絶対に逃したくないものですが……。こんなとき、自分の余りの浅はかさゆえ自己嫌悪に陥りがちになるのは私だけでしょうか (苦笑)。
 そういえば……8年前の琴電初訪問のあとは伊予鉄も訪れたのですが、伊予鉄は8年御無沙汰。というわけで伊予鉄700形も御無沙汰。どうしよう……(^^; 

ことでん開業100周年 (6) 長尾線1200&1250

2011-08-20 08:55:00 | 地方民鉄 (琴電)


 昨年6月を最後に偉大なる歴史に幕を閉じた京急1000形のうち何両かの先頭車はその後も解体されず、長らく久里浜工場の片隅でひっそりと保留され続けていましたが、このうち4両には新たに琴電1300形として生まれ変わるべく白羽の矢が立ち、秘かに (去る5月の久里工イベントでも全く見えない場所に置かれていましたなぁ……-_-;) 改造工事が続けられて来ました。それがこのたび無事完成を迎え、ここに来て急激にネット上での露出が増えているのは周知の通りですが、昨日『神奈川新聞』朝刊で琴電行きの旨が紹介されたのに続きまして、琴電公式HPの「ことちゃんツイッター」でも、1300形の増備車が間もなく仏生山に到着し長尾線に投入される旨が「ことこと」と (^^;) つぶやかれ始めたではありませんか! 
 というわけで、1300形4両を迎え、長尾線はさらなる一大変化を遂げることが明らかになりました。これまで旧型車引退後の長尾線では、元京急の1250・1300形と、全然車体が小振りな元名古屋市交の600形が入り乱れていたのは周知の通りですが、たとえ600形がラッシュのピークから外されているとは言え、その前後の時間帯でも余りにも輸送力不足過ぎ……。そこで琴電としては、朝夕の長尾線運用をほぼ京急車で揃え、余剰となる600形を琴平線のラッシュ時増結用として転属させ (仏生山以北は日中でも客が多いため、日中使用はちょいとキツいでしょう・・・)、老朽化が進む1070・1080形各1編成を廃車にするという方針のようです……。



 そんな長尾線では、私が訪れた5月下旬の時点でも既にちょっとした変化がありました。何と……本来琴平線用として投入されたはずの1200形・1215+1216編成が長尾線色に塗られ、長尾線運用に入っている……(@o@)。塗り立てホヤホヤの姿に100周年記念HMもキリリと決まり、何とも衝撃的でウレシイ一幕ではありましたが (*^O^*)、さてかくなる上は、1200と1250の番台を分ける意味は奈辺にありや? (^^;) 1250は性能的にみて、1300形を除く全形式と混結できる点も含め、1200と全く同じであるはずだと記憶しておりましたので……。
 ともあれ、こうして1215+1216が長尾線色となり、さらに1300形2本も長尾線に入るということで、600形は長尾線に1編成しか残らなくとも良いことに……(汗)。恐らくは「ことちゃん遍路号」編成あたりが残存し、瓦町での車両交換による日中運用で細々と走ることになるのでしょうか。そして長尾線は従来からの1250×3本と1300×2本を合わせ、計8本の京急天国に! もちろん琴平線も京急天国ですが、琴平線には元京王5000系の1100形も入りますし、今後は600形も連結されることから、京急濃度の高さという点では恐らく長尾線の方が上となるのでしょう (厳密に計算したうえで記しているわけではありませんので悪しからず ^^;;)。かつては小型車百花繚乱であった長尾線が、数年の時を経ていつの間にか圧倒的な京急700・1000天国となったという事実には、隔世の感を覚えずにはいられません……。

ことでん開業100周年 (5) 仏生山の旧型電車

2011-07-13 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 半鋼製車つながりでもう一発……約2ヶ月前の琴電訪問の続きです (^^;)。
 周知の通り琴電では、貴重な産業遺産として4両の半鋼製釣掛式電車を動態保存しており、最近は毎月下旬の日曜日を選んで高松築港と琴電琴平を1往復する保存運転が定着しているほか、「電車まつり」等の特別企画で長尾線を含め一日数往復することもあります。しかし思い出してもみれば……なかなかそのような特別運転日と自分の予定が合わず、旧型が走るシーンを楽しんだのは27+28が引退した2007年の夏以来御無沙汰……(滝汗)。300号が茶色1色になったのも、500号や23号が茶色ツートンになったのも全く撮っていない……という、余りにも遺憾過ぎて自己嫌悪にすら陥りそうな状況でありました (@_@)。そこで今回は、平日の訪問につき旧型車が動かないのは百も承知ながら、旧型車が昼寝 (いや、終日ごろ寝?) しているシーンでも良いので是非眺めて見たいものだと思いまして仏生山へGo!



 仏生山を訪れる度に思うのは「地方私鉄としては車庫が相当大規模でスゲー!」ということでしょうか。とくに、朝夕のラッシュアワーに出動するべく相当数の元京急・京王車が控えており (しかも一部は4連を組んだ状態)、本線の両側に建屋や側線が広がっていることから、これはもう下手な (?) 大手私鉄の車庫に匹敵する規模なのではないか……とすら思えます。そんな仏生山と他の車庫の最大の違いは、庫内車としてデカが右往左往し (*^^*)、大正ロマンのかほり漂う半鋼製車がそこかしこに鎮座していることでしょう (^O^)。
 しかし問題は……旧型車が留置されている側線が駅から結構遠いこと (汗)。駅前広場のすぐ東側にある「駅前側線」(?) に23号がデンと置かれ、そのまま駅前モニュメント代用となっている (?) というユーモラスな光景は相変わらずですが、駅の北・本線脇の側線は、駅の西側にある細い道をたどって大通りに出て、さらに地元民のみぞ知る細い道へと分け入って行かなければたどり着けません。もっとも、無事踏切に到着できれば、それはもう旧型車を独り占めして撮り放題できる最高のひととき……v(^O^)v というわけで、パンタこそ下がっていますが、とりあえず500号と23号のツートン姿を初めて眼にすることができ満足です♪ 構内西側の側線に置かれていた茶色一色の300号は、残念ながら広告ラッピングの1200形に覆い隠されて全く撮りようがありませんでしたが……。
 それにしても印象に残るのは、23号にせよ500+120号にせよ、如何にも無防備な位置に留置されているなぁ……ということ。もしこれが首都圏であれば、何時○ンキーの落書きの餌食になるか……とヒヤヒヤものですが、それが全くないのは讃岐という土地柄の穏和さによるのでしょうか?

※お知らせ……出張撮り鉄やフツーの撮り鉄遠征を含む多忙のため、とりあえず1週間ほど更新を休止いたします。次回更新は早ければ20日以降となります。

ことでん開業100周年 (4) 1080形4連!

2011-06-12 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 いろいろ話題が飛び、先月撮影したことでんの画像が後回しになっておりますので、個人的脳内鮮度が下がらないうちにレタッチ&アップしておかねば……(^^;)。
 さて、ことでん100周年を記念するHMは全ての編成に装着されているわけではなく、むしろ一部の編成に厳選して装着しているという印象を受けますが、とりあえず広告ラッピング車は装着の対象から外れているのは嬉しいことです♪ しかも私が訪れた際には、100周年HMを掲げ高松築港方に立つ標準塗装1087Fが、HMなし標準塗装1080形を仏生山方に従えた堂々の4両編成で現れ、余りの感動的編成美に思わず圧倒され悩殺されました……(*^O^*)。しかも華麗なるショウはそれだけでは終わらず、今度は1089Fも全く同様の編成美で登場!! (2枚目)



 いやはや……京急1000形分散冷房車の4連といえば、数年前まで辛うじて本線普通車や大師線でも見られ、車齢が新しい集中冷房車とは違ったゴツいクーラーや台車などが魅力的でありましたが、今こうして故郷を遠く離れた高松の地で塗装を改めつつも往年と同様の編成美を楽しむことが出来るとは!! しかも100周年記念HMつきであるということで、これはある意味で京急1000形分散冷房車の歴史の中でも一際輝けるシーンなのではないか?と個人的に悦に入っております (*^^*)。琴平線の車両は現在全て相互に混結可能であり、1200形の大部分の編成はもとより1080形・1100形にも見られる広告ラッピング車と組んだ4連も当然あり得る以上、標準塗装1080形4連が2本揃う可能性は確率的にみて決して高いとは言えませんので、自分自身の余りの強運ぶりに思わず当惑すら感じられたほどです (笑)。
 しかし……そんな1080形、考えてもみれば京急1000形のうち最古の部類に属する昭和34~35年製のグループが譲渡されているということで、実は600形改め1070形と余り変わらない車齢半世紀越えの御老体だったりします……。そして、1070形はここ数年来朝夕ラッシュ時のみの御隠居的運用がほとんどであるのに対し、1080形は終日運用に入る機会も多く、機器の老朽化は1070形以上に進んでいる可能性もあるわけで……。というわけで、今後の琴電の車両動向を考えるうえで、実は1080形からも眼が離せないのかも知れません……。