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地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ことでん開業100周年 (3) 1070形万歳!

2011-05-28 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 いつも当ブログをお楽しみ頂きありがとうございます m(_ _)m
 このたび当ブログは250万アクセスの大台に達しましたが、ネット上には星の数ほどHPやブログがある中、当ブログがかくも気の遠くなるようなアクセスを数えるに至り、私自身も何のかの言って多忙だからと放り出さずにしぶとく更新を続けているのは、単なる画像付き備忘録に過ぎない内容でありながらもお楽しみ頂いている方々が多数おられるからこそであろうと存じます。今後も、多忙や旅行による一時的な更新休止は時折あるかも知れませんが、とりあえず鉄道趣味を続ける限り多分ダラダラと更新して行くかも……ですので、適宜ご笑覧頂ければ幸いです。
 しかし……これまでキリの良いアクセス数に達する度に小出しにして来た懐かし画像も、フィルムスキャナが壊れて久しく、かつスキャンをするヒマもないことから (→フィルムはどんどん劣化しますので、デジタル化した方がバックアップ面でも利用面でも有効性が高いことは最早百も承知なのですが……^^;)、とりあえず先日撮影した琴電画像のうち、とりわけ懐かし的要素が強いものを代わりにアップします。というわけで、元京急600形改め1070形!!



 かつて京急の快速特急 (「快特」ではありません) の大部分が1000形で運用され、2000形登場の気配が全く感じられなかった頃、大きな二段窓がズラリと並んだ600形がたまにやって来る度に、幼稚園児~小学校低学年だった私は心の底から狂喜したものですが (笑)、そんな600形が初代700形として製造されて以来今年で何と55年……! 琴電に移籍して1070形となった車両が製造されてからも54年であり、琴電入線からもはや27年を経て、ちょうど京急と琴電での年月が半々となりました。そしてコンセプト的にも世代的にも、ちょうど昭和30年代日車ロマンスカー群と近似ということで……出来の良さからこれまで長寿を保って来たものの、ここに来て長電2000系が引退を迎えているのと同様に、いつ1070形が廃車となってもおかしくないように思われます。
 実際1070形は近年の1200形大量導入をきっかけに御隠居気味となって久しく、ごくたまに日中運用に入ると言われるほかは、基本的にラッシュ時の高松築港~仏生山~一宮間を往復するのみとなっています。そんな使われ方が逆に延命に作用しているのでしょうか、今回の訪問時も当たり前のように3本中2本が運用に入り、初夏の澄み切った朝の光を浴びながら甲高いモーター音を響かせているという光景は、京急ファンのはしくれとして眼福の限りを尽くしていました……(*^O^*)。嗚呼……1070形が動いているのを眺める度に、遠路はるばる琴電のラッシュアワーを訪ねて良かった!!と心の底から思います……。
 そんな1070形、基本的にラッシュ時限定となって以来しばらく、1070形のみの4連で仏生山or一宮~高松築港間を2往復 (休日運休スジ) するという非常に分かりやすい運用に入っていたものです。このスジは別名「次の廃車候補スジ」とも呼ばれ (私だけ? ^^;)、1070形が運用される前は1010形 (琴電オリジナルロマンスカー) と8000形 (もと豊川鉄道) の4連が運用されるという超特選スジでもありました。しかし最近はそんなパターンも崩れ、1070形は他の形式と組んで現れることがもっぱらのようです。そして、ラッシュ終了後仏生山での1070形入庫を容易にするべく、1070形は高松築港方に連結される気配が強いようです (今回の訪問時もそうでした)。1070形が何らかの原因で琴平方の連結となり、仏生山で築港方2両を切り落としたのちそのまま琴平行となる運用に入ってくれればと思うのですが……。でも考えてもみれば、片原町で一気に客を吐き出すことが、琴平・長尾線入り乱れたラッシュ時過密運転をこなすキモであると思われることから、それに不向きな2扉車・1070形は自ずと築港方連結として、琴平方には1200形を組ませようという判断なのかも知れません。
 何はともあれ、今や走っていること自体が最高に貴重であることは間違いない1070形ですので、なるべく早めに平日再訪の機会を設けたいものです……。

ことでん開業100周年 (2) エメグリ1255F!

2011-05-27 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 広告ラッピングを解かれた長尾線所属車といえば、1303Fのみならず1255Fの存在も忘れるわけには行きません♪ 1255Fは登場当初からごく薄いグリーン一色を纏い、その上に屋島水族館の広告が貼られていたものですが、この広告はレタッチソフトのスタンプツールで消すのが容易であるため、まっさら薄緑な姿を妄想で作成のうえアップしたものです……(^^;;;)。まぁ、そもそもそれほど違和感を抱くようなラッピングではなかったのも確かですが……。
 しかし1255Fは登場から4年数ヶ月を経た今や、広告無しの正真正銘なまっさら単色に塗り変わっているではありませんか!! しかも、まるで常磐線快速を思い出すかのようなエメラルドグリーンに……(*^O^*)。何故かは分かりませんが、京急700形改め1250形のボディにエメグリは非常に似合っているように思われ、思わず超激写しまくったのは言うまでもありません (笑)。



 そこで、1255Fがこのまま日中も運用されれば最高だなぁ~と思ったのですが……そういうときに限って平木行となってしまい、そのまま平木の側線に入庫……(滝汗)。まぁレアな編成の平木留置シーンは、これはこれで貴重なものであるかも知れませんので、ラッシュアワー終了後に平木を久しぶりに訪ね、パン下げながらも激写した次第です (^_^)。平木の留置線、もう少し撮りやすいロケーションであると良いのですが……(このアングルで最後部が見えるようにするには結構ツラい姿勢をとることが必要ですし、長尾方踏切からの撮影も広角ズームがあればラク。→標準ズームは持参したものの広角ズームは持参せず……-o-;)。う~ん、車体が余り汚れないうちに再訪し、日中の走行シーンを撮りたいものですなぁ……。
 それにしても、このエメグリ塗装に白帯を一本入れれば、何やら京急の色違いバージョンという雰囲気でいとをかし、と思うのは私だけでしょうか (^^;)。

ことでん開業100周年 (1) 最新1300形!

2011-05-24 00:00:00 | 地方民鉄 (琴電)


 うどんの国に堂々60km・3本の路線を擁し、日々通勤通学輸送や観光輸送に邁進することでんは、前身である琴平電鉄が琴平線を開通させて以来今年で堂々100周年! 最近ではコトデンそごう問題などに由来する倒産、そして再生と全面的なイメージアップ作戦、京急700・1000形の積極的な導入による釣掛式電車の第一線からの引退……と、本当にいろいろなことがありました。最近はこうした動きがほぼ落ち着き、気がついたら個人的にことでんを訪れたのは約4年前の27+28号 (元京急230形) 引退のとき以来 (滝汗)。旧型車イベント運行と個人的な四国遠征の都合がなかなか噛み合わないことを恨めしく思うばかりでしたが (^^;)、最近は京急1000形のさよなら運行から間もなく1年という節目にあたり、心が京急1000を欲している……ということで、短時間のとんぼ帰りでも良いので久々にことでんを訪ねてみたいという欲求がムラムラと (^^;;)。
 そこでことでん公式HPを見てみますと、何と今年は100周年を記念してロゴマークも用意し、様々な企画が用意されているらしいではないですか! 記念企画ページに現れる1070形4連の画像にもメロメロ……。というわけで、気がついてみたら手許には「サンライズ瀬戸」の寝台券が (笑)。先日の京都出張にあたり、前日は都内で夜遅くまで立食パーティーがあったため、自宅に帰らずそのまま「サンライズ」に乗って朝からことでんを撮影し、午後3時過ぎに高松を出発すれば夕方からの京都での用務に間に合うと踏んだ次第です (ワープ手段を金で買いまくり……汗)。



 詳論するまでもなく、今日のことでんは京急ファンにとって極楽浄土の観を呈していますが、今回の訪問で勿論さまざまな車種を撮りまくってフィーバーした中、とりわけ強く印象に残ったのは1303Fの美しい姿でしょうか♪ 
 京急1000形集中冷房車を購入し、長尾線2連用として思い切って他車種との混結を考慮せず、京急時代とさほど変わらない仕様とした1300形 (→それ以外の車両は古典釣掛から1250形まで全てHLマスコンに揃えられ、総括制御可能) は、4年前の訪問時には未だ営業運転に入っておらず、「おーいお茶」ラッピング準備のため黄緑一色となった1301Fは試運転中、長尾線標準塗装の1303Fは仏生山で整備中でした。しかしその後ネット上で見られたのは……当初からラッピングが貼られることが分かりきっていた1301Fのみならず、1303Fもゴチャゴチャとした広告ラッピングを貼られてしまった姿。嗚呼!せっかく1000形集中冷房車が美しい長尾線塗装を纏って新たな活躍を始めるのに……と限りなく落胆したことを思い出します。
 しかし、1300形導入からはや約4年ということで、検査を終えたばかりの1303Fが長尾線標準塗装姿で颯爽とやって来たではありませんか!! 今後いつ再びラッピングを施されるか全く分かりませんので、とりあえず1303Fをこんな感じで記録出来、内心「ラッキー」と超Vサインものでした (*^O^*)。もっとも、朝ラッシュ終了後から昼過ぎまでは瓦町の屋根下留置線に引っ込んでしまい、一時は「自分が高松を出発する頃まではもう出てこないのか……」と落胆したものです。幸いにして1303Fは午後1時台に瓦町を出庫し、15時台1本目の「マリンライナー」に間に合うタイミングで1枚目の画像を撮影でき「終わり良ければ全て良し!」という喜悦がこみ上げまくり……(^-^)V
 ちなみに、1301Fは仏生山にて検査中でしたが、1302が塗り立てホヤホヤの姿を屋外で披露していました♪ 今後再び「おーいお茶」となりそうですが、1300形が再び2本揃って長尾線ラッシュアワーの主力となる日はもうすぐのようです。


 あ~、ラッピングはせず、このまま営業運転して欲しいものです……。

ことでん激動の07夏 (10) 315号と路傍の花

2007-09-05 00:06:16 | 地方民鉄 (琴電)


 京急230形→琴電30形のさよなら運転で讃岐を訪れてから早くも約2ヶ月 (^^;)。断続的にお伝えしてきた07夏・琴電特集も今回が最終回です。
 琴平線で1300形の訓練運転を終えたあとは、そろそろ昼飯時ということで、以前「ぱれっと」さんに教えていただいた激ウマなセルフうどん店へ! すっかり小腹も満たし、これからN700系で横浜へ戻る準備も万端整った……と思いつつ時計を見ると、まだ多少は撮り鉄をする時間的な余裕があることが分かりました。そこで迷わず訪れたのが、瓦町駅東方の長尾線車両留置用側線です。ここは7月末に旧型車増結運用が廃止となるまで、常に2or3両の旧型車が昼寝をしていた場所。もしこれが首都圏だとしたら、旧型車の周囲には常に人だかりが出来てしまうかも知れませんし、これほど踏切から近い位置であるとすれば間違いなく悪戯の犠牲となってしまうでしょうが (-_-;;)、全く何の心配もなくこのような位置に留置され、それが日常風景として今まで息づいてきたことに、何とも言えず素晴らしい高松の伝統を感じてしまうのは私だけでしょうか。



 そんな側線の旧型車、この日はたまたま315号が撮りやすい位置に留置されており、しかも気がついてみると、ローアングルにすれば路傍に咲く花と旧型車を組み合わせて、非常に良い雰囲気で撮れるではないですか!
 それはまさに……先日のさよなら運転を以て引退し、既に解体されてしまった315号へのはなむけであるとしか言いようがありません。81年の長きにわたって讃岐の野を黙々と駆け抜けた車両の最後は、やはり野の花とともにある……何としみじみと絵になる光景でしょうか!
 私は先日のさよならイベントには参加しませんでしたが、それは相当程度、この側線での撮影に満足してしまったからでもあります (^^;
 こうして、日常の中の美とともに最後の時を過ごしていた315号の姿を目に焼き付けつつ、27+28号さよなら、1300形訓練運転、長尾線旧型増結運用……と盛り沢山の成果を挙げた夏の琴電訪問を締めくくったのでした。琴電特集をお楽しみ頂きどうもありがとうございました。m(_ _)m

ことでん激動の07夏 (9) 1300形@陶

2007-08-29 07:10:00 | 地方民鉄 (琴電)


 仏生山で1080形と1100形の入庫風景を眺めたあとは後続の琴平行に乗り、琴平線での撮影に向かいました。目的地は、前日に1300形の訓練運転を目撃した岡本前後の区間。この訓練運転、一体どのようなスジを引いて行われているのだろうか……ということで、宿に戻ったあと紙に定期スジを書き出し、さらに訓練運転スジの予想を書き入れてみたところ、どうやら一宮と陶のあいだでピストン運転をしているらしいことが判明しました (そんな大袈裟なことでもないか ^^;)。
 そこで、前日のロケハンで気に入った畑田・陶の両駅とその周辺で撮影してみようと当たりをつけたところ、見事予想通り、陶での折り返しシーンを満喫することが出来ました (^O^)。



 したたる緑の中、陶に到着する黄緑一色の1301F……僅か半年前には大師線で正月輸送に従事していたとは思えないほど、早くも讃岐の風光に融け込んでいるような気がしました。残念ながら、その後営業運転入りした1301Fは予想通り「おーい○茶」ラッピングを施されてしまい、お世辞にもフォトジェニックな姿とは言えなくなってしまいましたので (T_T)、訓練運転中のまっさらな姿はなおさら貴重な記録になりました (*^^*)。
 一応、1303Fは長尾線標準塗装で登場していますので、余り塗装が汚れないうちに記録したいものです。しかし、やはり讃岐は遠い! それでも、最近は琴電参りがすっかり個人的定番になってしまいましたので (^^;)、出来ればこの秋か初冬あたりにありそうなイベントのついでに……と思っています (遠征するヒマを確保できるのだろうか……と ^^;)。