地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

南海高野線徒歩鉄 (2) 6200系

2020-03-21 22:22:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 南海高野線では6000系の廃車がついに本当に始まってしまい、大きな変動の時期を迎えていますが、東急8000系列の南海バージョンと呼ぶべき6200系は、もちろん全車引き続き活躍しますので、南海高野線を訪れる価値は決して減じることはないでしょう。とゆーか、本当に関西がうらやましい……。
 というわけで、昨年7月に高野街道沿いに徒歩鉄活動した際の記録の続きです (全然アップしてない……^^;)。三日市町から南下した高野街道は、美加の台駅の近くで細い田舎道に入り、さらに千早口へと進む途中、天見川沿いの旧線の跡を見下ろします。ここはかなり水面スレスレで、RP誌の南海増刊号には、豪雨時の線路点検で路盤崩壊を発見し、間一髪で列車を止めたという、手に汗握る懐古談も載っています。



 その後千早口では、駅周辺に残る昔ながらの街道風情を眺め、天見川の清流沿いに歩いたのち、しばし線路から離れて車道を進みますが、再び山里な景色が開けると天見駅界隈に着きます。街道と駅は少々離れていますが、折角ですので駅に寄り道し、橋本方の踏切にて少々休憩がてら2〜3本ほど撮り鉄してみることにしました (笑)。第一志望はもちろん6000系で、もう1本は別形式で来れば良いかな、と思っていたのですが、こういう時に限って6200系が連チャンで来るとはこれ如何に? まあ、8連の急行はカッコ良いですし、小原田入庫を兼ねた (?) 超空気輸送の6連各停もしみじみと味わい深いですが……。
 ちなみにこのとき、大運転の快速急行極楽橋行き2000系が通過して行きましたが、通過する天見駅の時刻表には載っておらず、完全にノーマーク。踏切が鳴っても「難波行きか?」と勝手に思い込みながら飲み物を飲んでいるうちに、完全な見る鉄に終わってしまいました (滝汗)。まぁ、後で撮るから良いか……と。
 この後は、美しい山里をひとしきり眺めたのち、いよいよ紀見峠越え。とは言っても、天見駅との標高差は150m程度ですので、蒸し暑いのを除けば全く大したことはないです。問題は、顔面目がけて飛んでくるウザい小蠅の類…(続く)。

南海高野線徒歩鉄 (1) 30000系りんかん

2020-02-14 17:54:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 最近何となく、南海界隈が趣味的にザワザワしているような気がしてきたのですが、そこでそういえば、昨年7月に徒歩で高野街道を完歩し高野山に登ったついでに撮り鉄もしたのを思い出しました。そこで、順次レタッチして参ります。
 まずは、三日市町を通過して、本格的な紀見峠越えモードに入った特急「りんかん」です。夜行高速バスをなんばで下りて「南海そば」をすすり、ホームに出てみると、30000系8連の「りんかん」に「重連キター!」と大喜び♪ 先行する6000系急行で三日市町に向かい、駅前から高野街道を南下することしばし、ちょうどカーブに着いたところで、8連の「りんかん」がやって来ました☆



 しかし……撮り終わった後で遺憾が。アウトカーブで撮ると、全然8連感を感じられないではないですか……(苦笑)。それでも、平日の朝であればこんなカッコ良い8連を撮れるのか!という、関東人にとっては新鮮な発見がありました。
 それはさておき、ポポンデッタ製の南海30000系、遅れに遅れを重ねてようやく今月発売、と公式HPで謳っているようですが、果たして出来はどんなものでしょうか。予約していないもので (^^;)、ネット上でレビューを目にするのが楽しみです。最近の提携からして、中国KUNTER社で作らせているのでしょうか……(根拠のない推測でスミマセン ^^; →だとしたら完成品の見映えは、CRH380Aの出来映えに照らして悪くないはず)。個人的には、初代「こうや」20000系の神がかった出来映えからして、マイクロに作って頂きたいものですが……。

阪急3300系・梅田幕の雄姿

2019-10-01 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 本日から阪急の梅田駅が大阪梅田駅に、河原町駅が京都河原町駅に改称されますが、これもひとえに、梅田と河原町といえば「あそこやな」と瞬時に判断出来る人々のみが利用する阪急電車であった時代が遠く過ぎ去り、「大阪」「京都」を付けないと全くピンと来ない外国人を重要な利用客として位置づけなければならなくなった時代の産物と言えましょう。既に近鉄は難波と上本町の前に「大阪」を付して、一応定着しつつあるように思われますので、それと同じ成り行きになるのでしょう。



 というわけで、京都線の圧倒的古参車となりながらも未だに主力の座を占めている3300系の画像で、シンプルな「梅田」表示にさよならを告げることにしたく存じます。
 それはさておき、今年の日比谷ヲタ祭りに合わせた今年の阪急の鉄コレは、個人的に大いにイケる3300系とのこと! 発売開始当日はたまたま、関西出張(一泊)の翌日にあたりますので、日比谷のあの行列に耐えなくとも購入できる可能性が高い……。阪急の鉄コレは車番を同梱のシールかインレタで入れる必要があり、とりわけ後者ですと作業に時間がかかり、過去の阪急鉄コレがそれなりの塚を築くというトホホな状況なのですが、それでもフラフラと購入を狙うことになりそうです (^^;

関西ぶらり鉄2019春 (10) 京阪2200・2400

2019-09-15 12:54:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪では来たる10月1日から、八幡市を石清水八幡宮に、深草を龍谷大前深草に改称しますが、前者はそのものズバリ、国宝もある石清水八幡宮の観光スポットとしての賑わいアップを狙ったものでしょう。後者は、まぁ流行りの (?) 大学駅名にしつつ、妥協策として元の駅名も残した、といったところでしょうか。
 そんな、京阪の京都側における普通・準急停車駅に停まるのは、7連の編成と決まっていますが、じわじわと13000系が増えつつあると言っても、何だかんだでこの7連運用は古参車の宝庫♪ 高度成長期の京阪の香りを存分に味わうことができる、走る昭和テーマパークと言えましょう!



 そんな7連軍団の中でも圧倒的に古いのは、2000系スーパーカーを改造した2600系・正面二段窓車ですが、さすがに廃車が進んでしまい、滅多に姿を現さなくなったのは致し方ないところでしょう。その代わりに、古参車軍団の中でも一番よく見かける (気がする) のが2200系ですが、その2200系にしても今年で登場55周年! 約30年前の更新工事で、添加励磁制御・回生制動に改造され、省エネ面でも抜かりのない性能になったからこその長寿なのかも知れませんが、その結果として昭和30年代的なノリを今でも気軽に楽しめるというのはやはり凄いことです。
 そんな2200系の新製時冷房車バージョンが2400系で、性能面では2200系と同様にブラッシュアップされています。ただ、クーラーカバーの雰囲気がやけに時代がかっており、改造された正面貫通扉のナウ (死語?) な雰囲気にもかかわらず、2200系よりも2400系の方がパッと見で古参車だと思ってしまうのは私だけでしょうか?
 何はともあれ、2200系は廃車がある程度進んでしまいましたが、それでも7本が残り、2400系も6本残っているというのは、昭和の電車が好きな人間にとっては夢のような話です。一日も永い活躍を願ってやみません。

関西ぶらり鉄2019春 (9) 京阪3000系

2019-08-13 00:23:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪中之島線が鳴り物入りで開業して以来、早いもので10年半以上が経過しましたが、地図で確認してみますと淀屋橋までは余りにも本線と寄り添っており、島そのものも非常に細く、多少の大型オフィスビルが連なる程度では駅勢圏と呼ぶべきものは生じにくいようにも思われますので、乗車率は鳴かず飛ばずの閑古鳥。当初の、3000系快速急行をはじめとした直通運転は一体何だったのか、と言いたいほどに日中は各駅停車しか来ません。
 結局、中之島線は中之島でとどまってはならず、必ず延伸して阪神及び地下鉄中央線と結ぶべきで、そのあかつきに初めて京阪〜阪神間流動や大阪港方面への流動を取り込み、阪神西大阪線と同様に大化けする可能性を得ることが出来ると言えます。本当に大化けするかどうかは蓋を開けてみなければ分かりませんが、少なくともなにわ筋線というニッチ路線ですら着工することになった以上、そこにもう一発ダメ押しで中之島線延伸を突っ込むことで、天下の台所・大阪のさらなる変化を見てみたいと思うのも人情です。



 そんな中之島線について、最近は単に本格的に計画が動き出す機運が高まっているのみならず、地下鉄中央線(第三軌条)対応車を造って乗り入れるプランが動き出しそうだというニュースが流れつつあり、一介の関東人ヲタとしても心からエールを送りたい気分です。
 ただ、その時に至って、3000系が中之島線直通の主力として返り咲く可能性は薄いというのも、歴史の皮肉なところです。周知の通り、プレミアムシートの好評ぶりにすっかり気を良くした京阪が、不連結によるサービスの穴を埋めるべく、3000系にもプレミアムシートを設けることになったわけですが、こうなれば最早淀屋橋にて10分間隔で確実にプレミアムシートに座ることが出来るという印象を打ち立てた方が良いに決まっています。とりわけ、淀屋橋で御堂筋線に連絡することによって、ミナミ界隈に泊まっている外国人観光客をスムーズかつデラックスなサービスで京都に引き込もうということでしょうから、なおさら3000系は8000系と同様淀屋橋発着に固定する方が良いと思われます。
というわけで、3000系のプレミアムシート連結を今か今かと待望しつつ (完成予想イラストを見るにつけ、実にカッコ良い☆)、中之島線直通用の次世代車両がどうなるのかを、のんびりと待つことにしたいと思います。