熊本電鉄は今月以後、5101Aが東急青ガエルの最後の一両として孤軍奮闘し、「渋谷対決」として銀座線01系と日々競演しているわけですが、これから暑い時期になれば基本的に5101Aは予備車の中の予備車となってしまい (上熊本支線は01系と南海角ズームで運用を回すようになるでしょう)、秋までは限りなく北熊本の置き物に近くなってしまうのでしょう。それでも、依然として営業用車両として車籍があるだけ、偉大なことであると言わなければなりません。
しかし一方、こんな感じで北熊本にて2両が並ぶというシーンは、間違いなく過去のものとなってしまいました……。私が去る1月末に訪れた際には、入庫中の5102Aが悪くない位置に置かれ、3番線で折り返す5101Aと絶妙な位置関係となったのみならず、それまでしばしば頭上を覆っていた雲が取れてドピーカンとなったことから、遠来の元東横沿線民にとってこれ以上望むべくもない素晴らしいひとときに恵まれたものです。しかも1月末の時点では、他に誰も青ガエルの引退に注目していなかったためか(3月に入り01系が搬入され、さよなら清掃&撮影会が開催された頃から注目度が上がったような気がしております)、このシーンを完全に自分一人で独!占!\(^O^)/ もちろん、5102Aの顔は東急から移籍する際に加えられた細工ではありますが、青ガエルどうしの並びはかつて幼い頃日々飽くことなく眺め続けた東横線各停の邂逅そのもの……。約40年の時空を超えてなお稼働状態の青ガエルが並ぶという奇跡のような光景に内心の興奮を禁じ得ず、上熊本まで上品なことこのうえないモーター音を楽しむショート・トリップも半分ウワの空となってしまったのでした……(^^;