地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鹿児島熊本鉄バス録 (8) 熊本電鉄青ガエル3

2015-04-28 00:00:00 | 地方民鉄 (西日本)


 熊本電鉄は今月以後、5101Aが東急青ガエルの最後の一両として孤軍奮闘し、「渋谷対決」として銀座線01系と日々競演しているわけですが、これから暑い時期になれば基本的に5101Aは予備車の中の予備車となってしまい (上熊本支線は01系と南海角ズームで運用を回すようになるでしょう)、秋までは限りなく北熊本の置き物に近くなってしまうのでしょう。それでも、依然として営業用車両として車籍があるだけ、偉大なことであると言わなければなりません。



 しかし一方、こんな感じで北熊本にて2両が並ぶというシーンは、間違いなく過去のものとなってしまいました……。私が去る1月末に訪れた際には、入庫中の5102Aが悪くない位置に置かれ、3番線で折り返す5101Aと絶妙な位置関係となったのみならず、それまでしばしば頭上を覆っていた雲が取れてドピーカンとなったことから、遠来の元東横沿線民にとってこれ以上望むべくもない素晴らしいひとときに恵まれたものです。しかも1月末の時点では、他に誰も青ガエルの引退に注目していなかったためか(3月に入り01系が搬入され、さよなら清掃&撮影会が開催された頃から注目度が上がったような気がしております)、このシーンを完全に自分一人で独!占!\(^O^)/ もちろん、5102Aの顔は東急から移籍する際に加えられた細工ではありますが、青ガエルどうしの並びはかつて幼い頃日々飽くことなく眺め続けた東横線各停の邂逅そのもの……。約40年の時空を超えてなお稼働状態の青ガエルが並ぶという奇跡のような光景に内心の興奮を禁じ得ず、上熊本まで上品なことこのうえないモーター音を楽しむショート・トリップも半分ウワの空となってしまったのでした……(^^;

鹿児島熊本鉄バス録 (7) 熊本電鉄青ガエル2

2015-04-12 00:00:00 | 地方民鉄 (西日本)


 先月めくるめくかたちで展開された熊本電鉄5102Aの引退と銀座線01系の衝撃的な化けっぷりによる就役のプロセスは、取りあえず滞りなく進んだようで何よりです。5102Aの引退はまさに大往生と呼ぶに相応しい、いずれは避けられなかった出来事ですし、それに代わる01系のやけに車体中央に寄ったシングルアームパンタとef-WING台車の組み合わせは、これはこれで軽量高性能な小型車を望む地方私鉄の新たな星として意義ある存在なのではないかと思います。車番は銀座線時代そのままに、こっそり社紋を熊本電鉄のものに変えているのもまたいとをかし。そして何よりも、渋谷駅で連絡する路線の車両どうしの新旧交代劇であるというのも因縁というものでしょう~。



 そこで、残る5101Aと01-136Fの競演を眺めるためにも、なるべく早いうちに熊本を再訪してみたいものですが、両方狙いたいので公式HPに運用予告が載らないものか……と思わなくもありません。まぁ、敢えて載せないことで、「当たるまで何度でも来い」ということなのかも知れませんが、首都圏からではチト辛いのは否めません。
 というわけで、そんなことをつらつらと思いつつ、北熊本で撮影した引退直前の5102Aの姿をアップしてみます。この車両が運用に入っていなかったのは少々残念でしたが、まぁ5101Aも青ガエルであることに変わりはないわけで、北熊本で昼寝をしているにもかかわらずパン上げ状態にして下さっていることこそ有り難いと思わなければならないでしょう。通電しているため、時折CPの音がコトコト聞こえて来るのも、何やら5102Aの息づかいが伝わって来るようでしたし、こうして「生きている」姿を最後に目にすることが出来て幸せでした♪
 しかし、それ以上に夢のような光景がこの後待っていた……! (つづく)


鹿児島熊本鉄バス録 (6) 熊本電鉄青ガエル1

2015-03-04 00:00:00 | 地方民鉄 (西日本)


 熊本電鉄を取りまく事情は、いよいよ銀座線が入線して良くも悪しくも風雲急を告げており、これから当分のあいだ沿線には常にヲタが出現することになるでしょう。そう考えますと……まだ他に誰も見かけなかった1月末の時点で鹿児島出張ついでに熊本を訪問することが出来たのは、実に何かの天佑だったのだなぁ……と思わずにはいられません。
 というわけで、熊本電鉄ネタの続き……いよいよ青ガエル編です☆ ヘロヘロカーブ気味な住宅街の併用軌道を20m車の都営三田線がのっそりと通過して行く光景に小一時間コーフンした後は、移動に電車を使うほどの距離でもないため少々歩きまして、やって来ました上熊本支線!!



 沿線はゴチャゴチャと住宅が建ち並び、撮影場所選びには少々苦労しますが、背後の太陽の位置を確認しながら適当にうろうろしていますと、まぁそこそこ悪くない立ち位置が見つかります。そこで、平均15分に1回のチャンスを待ち……ケロケロケロ♪とやって来る青ガエル様・5101Aを激写!! 嗚呼……渋谷のオブジェと化した5001でもなく、新村の保存車でもなく、堂々たる走行シーンを10年以上ぶりに拝みまして、鹿児島から片道数千円かけてでも本当に来て良かった!!と心の中で叫んだのでした……。折悪しく天気は雲がまだらに浮かび、来る!というときに限って陰ってしまった悲しい展開もあったりで、雲に向かって内心「恨めしや……」と文句を飛ばしてしまいましたが (爆)、まぁとりあえずこれだけ撮れれば御の字でしょう。(つづく)

鹿児島熊本鉄バス録 (5) 熊本電鉄6000青帯

2015-02-23 00:00:00 | 地方民鉄 (西日本)


 熊本電鉄の本線朝ラッシュは計4運用で回されており、とりあえず200・青黄・くまモンとやって来ましたので、残る1本は何かな……と待ち構えていたところ、やって来たのは青帯6111F! 単に秩父5000系と同じく、都営三田線時代の雰囲気を最も良く残しているのみならず、非冷房のまま廃車となって熊本に譲渡されましたので、独自の分散クーラーを搭載しているのが何ともシブいところです♪♪



 しかし個人的に、6000系軍団の中で最も当たらないかと期待していたのは、同じく分散冷房で赤帯の6101Fだったのでした。その次にくまモンと青帯6111Fに期待し、2本ある青黄編成はどちらかというとハズレ (^^;)。とはいえ、200形の運用シーンに遭遇するという別の当たりクジを引いた以上、お目当ての編成が全て来るというのは余りにも贅沢というものでしょう。
 では、6101Fはどうだったかと申しますと……北熊本の工場内で全検or重検の真っ最中で、既に6101Aは出来上がって天井も床下も超ピカピカな状態となっておりました (モハ72と連結されて撮りにくい位置に押し込められていたため撮らず。汗)。だからこそ201Fが代走する可能性が高かったということで……。6101Fは春以降再訪すれば多分撮影出来るのでしょう。

鹿児島熊本鉄バス録 (4) 熊本電鉄くまモン

2015-02-18 00:00:00 | 地方民鉄 (西日本)


 いま熊本電鉄を訪れる際の楽しみとして、東急青ガエルや南海角ズームが外せないのは言うまでもありませんが、地味な存在に徹していた都営6000にも新たな光明が……! そう、詳論するまでもなく、最新の炭素繊維テクノロジーを凝縮させた川重の画期的製品「ef-WING」台車を装備した「くまモン」ラッピングの6221Fです!! 今のところ究極の一品モノ試作技術ながら、世界に誇る鉄道車両技術を装備した車両と、熊本県の象徴となった感のある「くまモン」とのコラボ……。そんな電車がゴロゴロゴロ……と街外れの併用軌道を走るという超なんでもあり感こそがマニアックな魅力の所在なのでしょう。



 しかしまぁ、如何せん浅学非才なゆえ、当初藤崎宮方の6222先頭のシーンを無我夢中で撮影し、「さてと上手くピントが合ってるかな……」とモニタで画像を拡大したところ……あれれ?あの赤い模様が入った独特の台車ではなく、そのまんま都営6000の台車ではないか……と動揺しました (爆)。まさか試験期間が終了して台車をもとに戻してしまったのではないか……と (汗)。その後折り返して来た御代志行の先頭に立っていた6221の台車は、しっかりとef-wingを装備しているわけで、やれやれ問題なく写真撮ったぜ!と一安心したのですが、この時点で初めて、台車を履き替えたのは6221のみという事実をしっかりと認識したのでした (^^;)。
 そこで後からネットで詳しく情報を集めてみたところ、この台車履き替えの結果、車番が6221A (=ATSの意) から6221efに改番されています。なるほど、画像を拡大してみたところ、6221のみ赤字で「6221ef」となっています。今回の熊本電鉄訪問は、この後の青ガエル追っかけに大きな力点を置いており、「くまモン」を撮ったのはこれっきりでしたので、この編成に乗って細かくチェックしておらず、まぁまたいずれ……と思ってしまったのでした (滝汗)。
 ともあれ、この編成は鉄コレになったら売れるだろうなぁ~。