地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ミャンマーLRBE最後の検査 (斎藤様画像)

2018-03-29 23:40:00 | 頂き物画像


 連日40度前後という酷暑の時季を迎えたミャンマーは、インフラ建設・改良面において日本と中国が激しく角逐する草刈り場となり、日本の援助で整備された線路の上を中国の援助で造られた客レが行き交い、はたまた中国系企業が落札したヤンゴン中央新駅に日本の電気式DCが出入りするという近未来図がはっきりとして来ました。そこで少なくとも間違いないのは、駅と線路が良好に整備されれば列車のスピードも上がって効率的な運用が可能となり、無い無い尽くしだった軍政時代の遺物であるLRBEの出る幕もなくなって行くということでしょうか……。とりわけ、従来LRBEの整備を担当していたパズンダウンの工場は、ヤンゴン中央駅再開発に伴ってRBE整備工場に鞍替えすることが、いつもお世話になっております斎藤様の雑誌記事から明らかでしたが、その歴史的な刻がついに到来したようです……。



 そこで、またまた斎藤さんから掲載をご許可頂いたのがこれらの画像。LRBEの最後の整備車両となったLRBE57の麗姿です……。最早この後に検査入場するLRBEは存在せず、各地で主力から外れて予備車となりつつあるLRBEは、今後検査切れとともに解体されて行くことでしょう。既に、工場内で朽ちつつあった数両のLRBEが解体されており、その残骸が散乱した状態となっており、「あと数日早く訪れていれば解体現場を見学できたのに、残念……」とのことでした。
 そして今回頂いた最新ご遠征画像の何が凄いかと申しますと……斎藤さんのリクエストで外に引っ張り出されてきたLRBE57を牽引しているのは、やはり検査入場中のマダウ線RBE2504 (名鉄キハ24)! 皆様ご承知の通り、斎藤さんはミャンマーに転じた軽快気動車を初めて (?) 本格的に追っかけられて、本邦に時々刻々最新の状況を紹介されてきた第一人者でいらっしゃるわけですが、その斎藤さんの目の前で展開されたのは、ミャンマーにおける日本中古軽快気動車の嚆矢となった名鉄キハ24が、RBEの増加のため最後の検査対象車両となったLRBE57をエスコートしているという、ある意味で最も歴史的でマニアックな瞬間だったという……。しかも、互いの連結器が全く異なる中、アダプタの類を使うわけでは全くなく、LRBE2504のスカート部分に鎖をグルグルに巻き付けて「編成」にしているという……(^^;;)。
 ともあれ、今後はミャンマー国鉄も、何事もシステマティックになり行くことで、このようなルーズ過ぎる光景も姿をけして行くことでしょう。何てことはないボロ車両どうしの連結かも知れませんが、様々な意味を漂わせたカットであると言えそうです……。


庫内入換とはいえ、日本の鉄道会社でこれをやったら間違いなく担当者クビですわな・・・(^^;


消えゆくミャンマーのLRBE (斎藤様画像)

2018-01-07 11:01:00 | 頂き物画像


 経済開国から今年で6〜7年となるミャンマーでは、インフラの整備がさらなる投資とインフラ整備を呼び込んで、ますます発展が加速して行きそうな勢いですが、既に鉄道についてもヤンゴン周辺に限っていえば悪名高きジャンピング・トレインの惨状は過去のものになりつつあり、今後はジャカルタの電車シーンがたどったのと同じく、よりシステマティックな都市交通機関としての名実を増して行く段階が期待されているといったところでしょうか。そして当面は、ヤンゴンでも地方線区でもRBEが一通り行き渡った結果、ミャンマー国鉄でもそれに対応した整備体制変革を急いでいるようです。



 その最新の状況について、いつもお世話になっておりますアジア鉄道趣味界の大御所・斎藤幹雄様から、去る11月下旬の訪緬時の画像を頂きましたので、ここにご紹介させて頂きます。斎藤さんはミャンマーに通えば通うほど、ミャンマー国鉄の創意工夫で一両一両手造りされたLRBEの魅力にハマってしまわれているとのことで、その整備の総本山であるパズンダウン工場を改めて訪問されたところ、そこに広がっていたのは、RBE整備工場へと変貌した情景……。そして、従来の主であったLRBEは、既に各路線での使命を終えていることから、順次窓ガラスを外されて解体待ち状態……。
 RBEの整備基地としてパズンダウンが選ばれたのは、現在のヤンゴン中央駅隣接の工場も再開発用地として供出する必要がある以上、ある意味で必然の流れと言えましょう。そして、LRBEがRBEに役目を譲って消えるのも、諸行無常の習というべきものでしょう。そんな、如何にも仏教国らしい無常観すら漂う移行期の工場風景に、過去5回ミャンマー遠征を重ねた私も感慨深いものを覚えたのでした……。
 詳細なレポートは、そのうち鉄道雑誌で紹介されるはずですので、興味をお持ちの向きは刮目してお待ち頂けると良いでしょう〜。まずは、貴重な画像を速報レポートとしてご提供下さった斎藤様には心よりお礼申し上げます!
 なお、個人的に一番「LRBEの魅力と、その最後が凝縮されている……」ということで、思わずグッときたのは、↓の画像です。思わず吹き出し、PCを故障させてしまわないよう御注意下さい (んなわけないか。笑)。



サバ州・キハ8500と謎DC (斎藤様画像)

2017-08-07 00:00:00 | 頂き物画像


 インド製ナゾDC8800形との「交換」シーン。



 実は交換ではなく、試運転中の8801が故障。中国罐が救援。



 キハ8500は8502が故障し、8503がもっぱら運用に。



 ただ、たまに空調の調子が悪く、8803に乗り換えるシーン (汗

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 去る6月、マレーシアのサバ州立鉄道に転じたキハ8500の2連化が実現し、いつもお世話になっております斎藤幹雄様からその試運転の速報を頂きましたが、いっぽうサバ州立鉄道では末端区間への乗り入れを考慮した中型冷房DC・8800形の導入も進めつつあり、日によっては8500形の代わりに8800形が運用に入ることもあるとか。そこで斎藤さんにおかれましては、僅か約1ヶ月ぶりの先月下旬にサバ州を再訪され、そんな何となくカヲスな状況を撮影された画像をお寄せ頂きました m(_ _)m 詳しくは、またいずれ鉄道雑誌で詳報される内容をご覧頂ければと存じますが、とりあえずは予告編ということで……。
 キハ8500は、当初8502が孤軍奮闘を続け、折角ようやく8503が復活して2連試運転まで行ったものの、今度は入れ替わりで8502のエンジン1基が不調となり、現在修理中とのこと (-_-;)。そこで、定期運用は引き続き単行で走っているようです。個人的には、転車台や三角線を使ってキハ8500が向きを変え、後部の平妻ま丸見えになる方がマニアックで好きです (笑)。
 しかし、そんなキハ8503も体調万全とは行かないようで、たまにクーラーの調子が悪いと、インドから購入したばかりのナゾDC・8800形が助っ人に現れ、ギリギリ近くまで寄せて乗換客の便を図る……ということもあるようです。この8800形、まず8803から入線して営業運転に入り始め、8801が試運転中、8802は不明とのことですが、これが来たら来たで面白いかも。21世紀の新車だというのに、まるで森林鉄道の巡視車のようなマスクでモソッと現れようものなら、私でしたら思わず近似のフリーランス模型を造りたくなってしまうでしょう (笑)。もっとも、サバ州立鉄道の本数が非常に少ない中、出来ればキハ8500を当てたいわけで、何ともフクザツ・ビミョーな問題ではあります。

サバ州立鉄道キハ8500・2連化! (斎藤様画像)

2017-06-30 12:00:00 | 頂き物画像


 熱帯の陽光と余りにもマッチして美しい……。



 8503も無事整備が成って車庫から出現!



 一足先に就役した8502も再び相棒を得て嬉しそう。



 キルナート駅に佇む。

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 かねてからマレーシアのサバ州立鉄道では、名鉄→会津と流転の車生をたどってきたキハ8502+8503を引き取り整備を進めて来ましたが、一足先に落成して単行で営業運転を行っていた8502に続いて、このたび8503の再整備が終了! その直後のまばゆい姿を、いつもお世話になっております斎藤幹雄様からお送り頂きましたので、ここに速報として掲載させて頂きます~! m(_ _)m
 キハ8500愛に燃えられている斎藤さんが、現地からの最新情報をうけて電撃訪問された際の模様や、今後の運用等の細かい話につきましては、必ずや鉄道雑誌で発表されるかと存じますので、続報を期待しつつ待ちましょう~♪


増えゆくJRWキヤ143 (斎藤幹雄様ご撮影)

2016-10-25 00:00:00 | 頂き物画像


 秋とは名ばかりの蒸し暑さもいつの間にか去り、確実に冬の大気が近づいている今日この頃。豪雪地帯を走る鉄道では、今のうちから除雪車両の動作確認などに余念がないのでしょう。
 しかし、長年使用されてきたDE15等使用の除雪編成がイイ加減老朽化しつつあることから、各鉄道会社で除雪車両の更新が加速しているように思われます。その一部は、保線用モーターカーを一層ゴツくしたような、車籍のない車両であったりしますが、やはり営業列車の間を縫って走ることも可能な車籍ある除雪車を欲する鉄道会社もあるはず……。



 そこでJRWではキヤ143と称する、日中の高速運転も可能な新除雪車を増備しつつあり、古き良き除雪車シーンを酷愛する人々からはブーイングを浴びつつあるようですが、かつてはSLのキマロキ編成がDLに置き換えられたときにも凄まじい怨嗟が起こったものと思われますし、これは新旧交代のあるところ必ずや生じる現象と言えましょう。むしろ、新たな特殊車両が出現し、季節限定で結構ワクワクする動きを展開するということ自体を喜びたいものです。とゆーか……個人的に、如何にも事業用車然としたこの風貌好きなのです♡
 そんなキヤ143の落成&甲種輸送シーン、いつもお世話になっております斎藤幹雄様から拝受し、掲載許可を頂きました~。新潟トランシスからたまに内燃車両が出場することはあれど、ここまで特殊な車両が出場する機会はどれほどあるのかを考えますと、本当にレアで有り難いという感じです。