地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

サバ州立鉄道のキハ8500近況 (斎藤幹雄様画像)

2016-07-07 12:00:00 | 頂き物画像


 本日は七夕……というわけで、天の川の向こう側、もといラマダーン明けを迎えた遥か南の海の彼方から、何とも嬉しい鉄道車両事情の贈り物が舞い込んで参りました♪ いつもお世話になっておりますRP誌の事実上の主筆の一人 (?) でおられる斎藤幹雄様から、マレーシア・ボルネオ島のサバ州立鉄道に転じた名鉄→会津キハ8500の最新情報を頂きまして、何と、順調に調整や訓練が済めば、今月後半以後営業運転に入るとのこと!! 但し、当面は片運転台の単行運転で、転車台を使える駅も限られるため、恐らくはSLの保存運転を行っている短い区間にて、特定日のみ走る観光列車として運用されるようです。



 既に、先月21日発売のRP誌最新号にて、去る5月に斎藤さんが現地を探訪された際のレポートが掲載されていますが、それから僅かな日時しか経っていない先月末、斎藤さんは改めてコタキナバルに電撃往復され、日本側鉄道関係者の取りなしのもと、改めて正式な表敬訪問をされたとのこと。上記の情報は、その際に関係者から直接伺って公表の許可を取った内容とのことで、いや~これはワクワクします♪ そしてその際には、訓練運転として数km往復するところを事実上斎藤さん線用のフォトランバイ列車として運転して下さったとのこと! まぁ有り体に申しますと、日本とアジアを鉄道趣味でつなぐメッセンジャーとしての斎藤さんの役得ということになりますが、うらやましい!と思うと同時に (^^;)、これは是非いずれサバ州立鉄道訪問も真剣に考えなければ!と思わずにはいられません……♪
 というわけで、そんな斎藤さんから頂いた、サバ州立鉄道お墨付き画像を謹んで紹介させて頂きますとともに (ありがとうございます!! m(_ _)m)、何とかこの車両がごく僅かな期間の運行で終わってしまったミャンマーのキハ183 (ネーピードー~マンダレー急行)・キハ181 (チャイティーヨー仏蹟巡礼急行/ヤンゴン環状線)・臨港線の三陸&広電、そしてベトナムのソウルメトロ急行と同じような運命をたどらず、なるべくちまちまと長きにわたって準定期運転を続けて欲しい……と熱望しております。

 そして、マイクロの名鉄・会津キハ8500を塗装変更するのは勿体なさ過ぎますので、いずれ是非アンレールの会津キハ8500を買い増して塗装変更を……。とゆーか、未だにアンレールのキハ8500って売っているのでしょうか?! 5月の久里浜イベントに来ていた某店の店先からは消えているようですし……。否、アンレールのキハ8500は猛烈にいじりにくいのを思い出しましたので、やっぱ止めた……(滝汗)。高くてもマイクロの中古を漁った方がマシでしょうな。


 この妻面を丸出しにして走るという、まるでJR九州のような展開が実現するとは……(*^^*)。



 椅子は汚損防止のため黒カバー。左正面に見える罐が、ここは会津田島ではなく異国であることを物語っています……。禁止事項ステッカーには禁煙のほか、飲食・ペット持ち込み・男女イチャイチャ・ゴミ捨て (あと一つは不明) といったものがあります。


今後どうなるLRBE (斎藤幹雄様ご提供)

2016-05-25 12:00:00 | 頂き物画像


 ヤンゴンから訪れやすいLRBEの二大牙城が基本的に陥落したということで、今後LRBEという愛すべきヘンテコ車両に乗るためには、さらに遠くの支線を探訪する必要が生じていますが、ともかくもミャンマー国鉄としては、LRBEという存在そのものを近いうちに廃したいと考えているのは間違いないでしょう。とりわけLRBEの保守整備を担当してきたパズンダウン工場は、ヤンゴン川にほど近く再開発用地として高く売れる場所でもありますし……。
 というわけで、いつもお世話になっております斎藤幹雄様から、今年の3月に訪問された際の濃厚画像を頂いておりましたので、このような大きな節目に合わせて謹んでアップしたく存じます。LRBE、こんな超ゲテモノもあったのですね……(*@o@*)。車内のエンジンカバーを挟んで、運転席からの見通しを良くするために、腰回りにも窓を開けたのかも知れませんが、こりゃ~創意工夫があらぬ方向に向かってゲテモノ過ぎます (^^;)。側面の小窓ズラリも、アンバランスさを一層かき立てていますし……。



 嗚呼……全てが一点モノで創作精神にあふれたLRBEも、日本中古DCの拡充とパズンダウン工場の廃止 (たぶん) によって消えて行く……。ミャンマー国内で保存される見込みは全く無いでしょうから、どなたか超物好きな資産家の方がごっそり購入して下さり、日本に輸入のうえ動態保存して下さらないものでしょうか? メカは日本のトラックそのものですので……。まぁ所詮は貧乏人の他力本願で恐縮ですが……。
 いっぽう、日本中古DCはこうしてますます意気盛んに勢力を拡充しているわけですが、ちょっとナゾな展開になりそうなのが、こちらのキハ40 3005 (インセイン工場での撮影とのこと。なお、以前にも斎藤さんからの情報を紹介させて頂いた通り、余程のことがない限り工場の見学許可は出なくなっています)。東海のキハ40系列では唯一、屋根改造でクーラーの位置を下げて、側面に排水口を開ける改造をしていますが、もうヤンゴン環状線では冷房の扱いを止めてしまったことから、この車両がクーラーを使うとすればVIP用になるのかも知れません。個人的には、何だかんだで冷房を使うのを取りやめにして、ニャウンカシー運用の予備としてバゴーに配置して欲しいものですが……。今頃は改造が終了し、どこかに配置されているものと思われますが、さて……??


ティラワに到着した東海車の超豪華18両編成! (^^;
鈴鹿臨も超びっくりの世界……。

フィリピンで復活!関鉄キハ350 (斎藤幹雄様)

2015-10-31 00:00:00 | 頂き物画像


 早いもので10月も末となり、時の流れの早さを感じる今日この頃ですが、先月関鉄常総線の沿線を襲った鬼怒川豪雨からも早いもので1ヶ月半。その間に関鉄は猛烈な勢いで復旧に努め、既に相当程度元のダイヤに近い本数に戻しているということで、本当に頭が下がります。
 そんな関鉄の復活に合わせ、海の遥か彼方からも関鉄がらみの吉報が届きました♪ 関鉄からフィリピン国鉄に譲渡されたキハ350 (元国鉄キハ35) は、かねてからフィリピン国鉄標準色たる紺色+オレンジ帯に整備されている様子が、お世話になっております『Asian Railway Plaza』様によってレポートされておりましたが、その後キハ350はルソン島の最南東=フィリピン国鉄末端であるナガ~レガスピにて営業運転を開始! そこで、RP誌 (最近はRM誌も増えつつある?) の東南アジア車両記事でおなじみ斎藤幹雄様が早速現地に乗り込まれ、乗り撮り鉄を敢行されまして、このたび速報レポート画像を当ブログにお寄せ頂きました!!



 というわけで、超速攻でここにアップ致します……と申しますのも、メールを開けた瞬間、余りの激シブぶりに「うぉぉぉぉぉぉおぉ~!!*^O^*」と唸り叫んでしまったからです!! (笑) だってだってぇぇ~♪ ただでさえ前面が強化され、外づりドアもゴツいキハ35に、さらに「これでもか!」という感じで頑丈な窓金網とライト防護カバーが取り付けられ、しかも戸袋……じゃなくてドアと重なる部分の窓が封鎖され、全体として完全武装状態になっているのが余りにもカッコ良すぎやしませんか……?? スカートの警戒色もイカシてます☆ とりわけ第2編成(358+3511)に至っては、行先窓を塞ぐだけでは飽き足らず、金網が上にグニョ~ンと延びているという怪物ぶりがタ・マ・ラ・ン……kirakirasymbol4 まぁ恐らく、当初は幕を塞がないことを前提に縦長の金網を用意したものの、やっぱ幕を塞ぎ……でも折角用意した金網も勿体ないのでそのまま使ったという結果なのでしょうか?!
 そしてもう一丁感動したのは……撮りやすさ☆ 早朝ナガを出発して朝7時台にレガスピに到着し、夕方5時過ぎにレガスピを発ってナガに戻るという超安直な運用でしかないため、撮影チャンスがほとんど無いだけでなく、レガスピで変な位置に留置されたらおしまいではないか……と思っていたのですが、真相はさにあらず。勾配対策で罐を連結し、キハ350の2両はエンジンを起動すれども自らの動力で転がるわけではないということのようですので、結局必ず機回しが必要となり、終点レガスピではこんな感じで撮影出来るチャンスがある!とのこと……♪ すると、基本はナガ滞在で、キハ350乗り撮り鉄の日は往復乗車・レガスピで昼寝を激写、というプランにすれば良いのでしょう。そして別の日にはナガからマニラ寄りで区間運転をしているキハ52に乗れば良いということで、う~ん、これはますます初訪問したい気分に駆られますね……!!
 というわけで、フィリピン国鉄と日本中古車両の将来を考える上で最高にワクワクするフォト・レポートを拝見し、夜もコーフンで眠れなくなりそうです (笑)。斎藤様には心よりお礼申し上げます!m(^^)m


 窓を埋めまくったので昼間でも暗い……(笑)。
 まぁ熱帯では、下手に窓など沢山ない方が、車内温度の上昇を防ぐためにも良いわけですが……。



 レガスピ方面の末端でも、長期運休中にホームのかさ上げなど改良工事を集中的に進めたようです。これであとは、ビコール・トレインが復活してくれれば……。


ミャンマーLRBEの現状 (斎藤幹雄様ご撮影)

2015-10-15 12:00:00 | 頂き物画像


ピィンマナ地区で活躍するLRBE.65。



パズンダウン工場にて整備を待つLRBE.32。



如何にも保線用モーターカー然としたLRBE.50。



【おまけ】これらはどのように付番されるのでしょうか?!

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 RP誌の未来の主筆 (?) でおられる斎藤様の本来の得意分野は、誌面から拝察するに旅客用電車・気動車であれば何でもござれ、たまにネタ系も……ということで、極めて標準的なJR&私鉄掛け持ちヲタの王道を歩んでこられたのではないかと推察します。そして、ミャンマーやインドネシアを中心とした中古車探訪も、まさにこのような王道の延長なのではないかと存じます。
 ところが、最近斎藤さんがミャンマーを訪問されるたびに熱烈に足を運んでおられるのが、ミャンマー名物LRBE……。その保守整備を担当するパズンダウン工場にも既に何度か足を運んでおられますし、今回のご訪問にあたっては、ピィンマナ地区の枝線で活躍するLRBEへの乗車を、運転室乗務のVIP待遇♪で楽しまれたということですので、これは並大抵のご関心ではないな……と存じます。
 もちろん、私自身も全く同じように、そもそもの訪問目的は中古車探訪であったはずが、気がついてみたら現地オリジナル車、とりわけこの手のLRBEにハマっていたというクチではありますが、一体何故そうなってしまうのか……。やはり何と申しますかその、究極のハンドメイド鉄道車両、あるいは往年の軽便鉄道の亡霊が化けて出たようなシロモノが、他の大型車両に混じってメーターゲージを堂々と走るという、計り知れない意外性にクラッときてしまうのだろうと思います。そして、いざ支線に入ってしまえば、余りにもヘロヘロで崩壊寸前な路盤の線路に入って来る大型車などあろうはずもなく、レールの幅を除けば完全にナロー軽便と同じノリになりますので、そんな情景がゴロゴロしていた1960年代以前を知らないけれども憧憬を抱いている四十路のヲッサンのハートをグイッと掴んで離さないものがあるように思います……。
 そんなLRBEも、所詮はかつての経済制裁の中で車両不足や軌道整備費用不足に悩んでいた時代の窮余の策ということで、今後ますます日本中古DCの輸入→既存RBEの玉突き転配、そして経済発展と日本の技術指導による路盤改良が進めば、あっという間に消えてしまうことは間違いないでしょう。許可証が必要な工場・車庫を除いて鉄道撮影がやりやすくなってから約3年 (?)、LRBEが恐らく消えるまで恐らくあと3~4年? (長くとも10年は続かないでしょう)……その貴重な数年間を、斎藤さんも私もこうして満喫していることになります。
 というわけで、斎藤様による最新のレポートを3回に分けてお送りしました。貴重な画像をお寄せ頂き、誠にありがとうございました!! m(_ _)m


 ミンゲ工場にて、現地化が一旦止まったものの、再び作業が再開されているスシ24。壁面の額縁の絵がミャンマー仕様。退色激しい電灯カバーは要交換?



 一両は豪華サロンカー化。コレに乗る日本人ツアーが出来れば絶対ウケるはず。隣に東海色のキハ11が写っているのもミャンマーならではでしょうか。

 しかし……揺れて跳ねまくる列車で豪華ディナーなんて楽しめるのだろーか?! (汗) ソファーもトランポリン状態……(笑)。

ミャンマーのRBE新事情 (斎藤幹雄様ご撮影)

2015-10-12 00:00:00 | 頂き物画像


 朽ち果ててつつもなお走る!キハ52。



 RBT2573、顔が先頭に出ないものですかねぇ~。



 仙台色もヤンゴン地区のようで何より (=捕まえやすい)。



 「快速多治見ゆき」とRBE2535。

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 今回斎藤様から速報画像として頂いたものの中には、もちろん国鉄型気動車に関するものもあり、とりわけ個人的に「おおおぉぉぉ……」と声を上げてしまったのは、ピィンマナ(ネーピードー)地区で活躍するキハ52の姿……。車番が確認できないのは残念ですが、サバンナ気候の苛烈な陽光と怒濤のスコールに晒され続け、全身もはや「はまなす」の超凸凹車体も序の口と思えるほどの満身創痍ぶり……。それにもかかわらず、あくまでエンジンが動き続ける限り、こうして第一線で活躍し続けるという姿に、激しく心打たれるものがあります。刀折れ矢尽き……されど武士の心は失わず、といったところでしょうか!
 いっぽう、ヤンゴン地区のコンピュータ支線で毎日酷使され続け、先に精根尽き果ててしまったRBE2573(四国のキハ47)は、ミンゲ工場で客車化されてRBT2573となり、ヤンゴン東郊へ向かう運用で再デビューを果たしています。このRBT化によって、最早気動車との引通し線を装備しない完全ぶら下がりの客車となってしまったのか、それともエンジンを外して運転台や制御機器も撤去したにもかかわらずキサハとしての機能は維持しているのか全く分かりませんが、まぁとにかく、隣に連結されているRBT2540 (元ちほく) との車高の差は何とも凄まじく、一刻も早くこのRBT編成を激写したい……という欲求に駆られます。しかもこの運用はどうやらNa運用ということで、ヤンゴンで最もボロ客車を寄せ集めた「伝説」の運用が、美しく再整備された日本中古RBTになったというあたり、変わりゆくヤンゴン、変わりゆくミャンマーを痛感させられます。
 このほか、ヤンゴン工場内にて出番を待つ東海・仙台色のキハ40系列の画像を頂きましたが、「快速・多治見」って実在したのでしたっけ……(太多線に快速なんて贅沢だと思いますので、実現したとすれば中央線だな……。古虎渓あたりをブッ飛ばすキハ40系列乗りたかった!)。いっぽう、仙台色の非冷房車は当初、ヤンゴン~ネーピードー急行増発のために用いられるという話もあったようですが、フタを開けてみればヤンゴン環状線の200ks特別車になるようですね~。まぁ、撮影可能性が大幅に高くなるのは良いことです♪ そして、これから徐々にやって来るであろう東の非冷房車が全て環状線に入ってくるとなると、東海の冷房車 (300ks) と合わせて、環状線のオールDC化は意外とすぐに実現してしまうのではなかろうか……と。凄い世の中となりました。