日本と東南アジアとの日々強まり行く関係は、単に政治経済全般のみならず、中古鉄道車両の輸出という趣味的に濃いぃ部分においても言えることでありますが、この分野をめぐる研究における堂々たる大家にして、かつ私自身も大いにお世話になっております斎藤幹雄様より、このたび撮れたてホッヤホヤのミャンマー御訪問レポートをお送り頂きました!! そして、有り難くも当ブログへの掲載許可を頂きましたので、現地最新事情の超速報としてご紹介させて頂きます~m(_ _)m
1枚目は、極寒の札幌と温暖な西九州という全くの別世界で活躍してきた北海道のPDCと松浦の軽快DCが、何の因果か熱帯のヤンゴンで顔を合わせ、これから同僚として活躍する……という、何ともワクワクするような光景です♪ 松浦は間もなく就役し、PDCはこれからエンジン整備を進めて終了次第デビューとのことですが、果たして3月の私の訪問時にはPDCの整備が終わっているかどうか少々ドキドキハラハラ (汗)。何はさておき、これまでヤンゴン地区で使われてきた日本中古DCは、T車を挟み込んでの酷使がたたって自走出来ない車両が続出し、一部の運用は東方紅21+現地製客車という編成による代走となってもいるようですので、とりわけ道産子PDCの一刻も早いデビューが待たれているのでしょう!
いっぽう2枚目はキハ181! 当初は中部のマンダレー (第二の大都市) とパガン (巨大仏跡群で知られる一大観光地) を結ぶ急行列車用として整備され準備万端だったところ、マンダレー近郊の急行列車として先行導入されたキハ183の客の入りが悪いこともあって、当面マンダレーでのデビューが宙に浮いているのだとか……。私は今回、時間の都合でヤンゴンのみの訪問ですので、是非ヤンゴンを拠点とした運用で宜しくお願いしたいものです (^^;)。なお、今回頂いた外観画像では分かりにくいですが、跨線橋高さに支障が生じないようクーラーが車体側に埋め込まれ、車内の天井が低くなっています (↓をご覧下さい)。
なお、今回画像を頂いた3車種とも、塗装変更はせずに日本時代の姿のままデビューするとのこと! その方が日本の中古であることを明確に出来、利用客からも好評なのだそうです……。インドネシアでは最近、車両国産化を求める声とのからみで日本中古であることをなるべく隠蔽しようとする傾向がある中、今度はミャンマー国鉄が大っぴらに日本中古をアピールするようになってきたのは嬉しいことですね♪ (既にバスはそれが当たり前ですが) これもまた、民政移行以来日本との関係が急速に強まっていることの一つの反映なのかも知れません。
あ~~、ヤンゴン訪問本番がいっそう楽しみになって来ました! (^^)
というわけで、お忙しいにもかかわらず速報が画像をご提供下さった斎藤幹雄様には心よりお礼申し上げます! m(_ _)m 詳細はいずれ何処かでご発表されることでしょう!
パッと見ではよく分かりませんが、仔細に眺めると……あれれ、デッキ扉上端のすぐ上に天井が (汗)。ある意味でお見事な改造ではあります……。2階建てグリーン車の天井高さと良い勝負でしょうか (笑)。