だいぶ間が開いてしまいましたが、富士・吉原界隈レポートの続きです (^^;)。
岳南鉄道と言えば、かつてに比べれば輸送量が大きく減ってしまったものの、依然として活発な貨物輸送を行っていることで知られており、私鉄貨物ファンにとっては欠くことの出来ないお楽しみスポットと言えましょう。 その最大の荷主は比奈にある大昭和製紙吉永工場で、ここから首都圏や関西をはじめとした各地に紙を輸送するために毎日数往復の貨物列車が吉原~比奈間に設定されています。この貨物列車の先頭に立って活躍しているのがED40型です。この、小粒ながらも精悍な雰囲気の機関車、もともとは松本電鉄でダム建設資材を運ぶために新造されたものですが、ダム建設が終わるとすぐに御用済みとなり岳南へと移ってきたという、ちょっと薄幸な運命の持ち主です。しかしいつの間にか、岳南での日々の方がはるかに長くなって今日に至っています。
そして今年に入ってからは、大荷主の吉永工場をスポンサーとして、鉄道貨物復権をアピールするべく、ED401が朱色とクリーム色の新塗装に変更になりました。この新塗装、個人的にはなかなか上出来だな~と思われるものですが、その反面、茶色くシブい旧塗装を撮っておくのも今のうち……というわけで、今回の岳南訪問の最大の目的は過渡期のED40を記録しておくというものでした。
しかし、新塗装のED401は岳南富士岡で「がくちゃんかぐや富士」こと8000形に邪魔された状態で昼寝中でしたので (爆)、今回はこのED402を大いに撮影した次第です。
比奈駅では非常に頻繁に入換が行われますが、構内踏切に遮断機がありませんので、必ず駅員さんにひとこと声をかけて、細心の注意を払って撮影することが重要です。そして、もし天気が明るい曇りであれば、フラットな光の下で形式写真撮り放題! (^o^) う~ん美しい……。JRでは、茶色い機関車が通過するともなればそれこそ「鉄」が群集して大変な騒ぎになるので、私はまず近づきたくないのですが、地方私鉄に行けばこういう美しい機関車をたった一人で独占できるのですからなおさらです (^^;
比奈でたっぷり撮影した後は、岳南原田に移動して、この日最終の吉原行き貨物を撮影しました。ワム80000を期待していたのですが、この列車は完全にコキオンリーで些か拍子抜け (爆)。それでも、背景の製紙工場との組み合わせが、如何にも工場地帯らしい活気を感じさせて、お気に入りのカットです (^^)。