地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

南東北鉄周遊2015 (6) 仙台地下鉄南北線

2015-06-25 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 しばらく間が開いてしまいましたが、約3ヶ月前に訪れた南東北周遊ネタの続きとして、仙台市営地下鉄初乗車 (汗) の記録をアップしたく存じます。
 長町駅にてJREの交流電車と久しぶりに戯れ、ネットで調べた駅前のラーメン屋にて舌鼓を打ちまくった(塩とんこつラーメンまじうま!)後は、東北最大の大都会・仙台を象徴する地下鉄の何たるかを味わうことにしました。既に走り始めてから相当の年月が経ち、1000系電車は下回りの換装が進みつつあるとのことですが、個人的には東北、とりわけ宮城県にはほとんど縁がないため、そもそもJRの駅や車両の外に出ること自体が初めてに等しい状態 (幼い頃蔵王のスキー場を訪れたということだそうですが、今や全く記憶無し。滝汗) ですので、今さら初めて仙台の地下鉄に乗ることを何となく恥ずかしく思う次第です。そこでまずは、堂々たる20m (先頭車はもっと長い)・パンタグラフ集電と、「杜の都」らしく緑系のカラーリングがなかなかイケている車体を愛でつつ、初めて足を踏み入れる仙台市街を地下鉄という視点からしかと観察しようと思ったのでした。



 とか何とか言いながら、要は撮り鉄ぢゃ (笑)。どんどん北上するとやがて地上に出て、標高が低いにもかかわらず奥多摩や丹沢かと思うような美しい林相の森が車窓に広がり、そんな中にマンションや住宅街がズラリと立ち並んでいる光景に目を奪われていると、やがて唯一最大の撮り鉄スポットステイションである八乙女に到着~。ここから北の直線高架上では、日中必ずと言って良いほど、八乙女を発車した直後の泉中央行きと、八乙女に到着する直前の富沢行きが離合するところであり、運が良ければちょうどホームから望遠で撮影するのに絶妙な位置で離合してくれますので、「うまく行かないかな~」と期待していたところ、何と1発目でそれが実現! しかも1110と1111の並びなんて最高に素敵すぎます♪ う~ん、実に落ち着いた雰囲気でシブいぞ、仙台市営地下鉄……。
 その後は、泉中央から折り返して来たゾロ目1111以下4連を激写♪ ところが何と……午後になって天候が険悪になり、北から強烈に冷たい風が吹き付け、雪までパラついて来てしまった……。というわけで、顔面もカメラを握る手も余りの体感温度の低さでプルプル状態……(-_-;)。連れて来ていた甥っ子に至っては、母親 (=私の姉) が油断して、余りモコモコな服装を用意していなかったため、すっかりマイッタ表情になっていました。とはいえ甥っ子よ、これぐらいの寒さでへこたれていては、ハードコアな撮り鉄活動の道には進めぬのだよ……。
 
 ちなみに、こんな感じでなかなかイケてる仙台市営地下鉄1000系ですが、マイクロがあの調子ですので模型化されることは多分なかろう……と思っておりました。ところが何と!長年個人的にお世話になっております模型工房パーミル様におきまして、現在ペーパーキットの試作中とか! ご興味をお持ちの方は引きつづき、模型工房パーミル様のブログを注目して頂ければと存じます~!

南東北鉄周遊2015 (3) 阿武急8100形

2015-05-27 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 福島交通飯坂線の朝の3連を楽しんだ後は、福島駅の同じホームから出発する阿武隈急行を槻木まで通し乗るというメニュー♪ 連れてきた甥っ子は勿論初めての乗車ですし、私自身も震災を挟んで数年ぶりに乗るということでワクワクです♪ 主力の8100形は、周知の通り三セク界唯一の交流専用電車ですが、その風貌は如何にも昭和気質な2扉セミクロスですし、何と言ってもモーターが205系と同じMT61! 東武6050系ほどではないにせよゆったりとしたボックスシートに身を委ねて、阿武隈川の峡谷を眺めながら、MT61の力強い雄叫びを味わうという極上の時間を享受出来るのです……(*^^*)。そんな8100形は、マイナーな存在である割にはしっかりとした電車であることもあって隠れた人気があるようで、早いもので1年8ヶ月前の発売となった鉄コレ18弾でも晒し売りにプレミアがついたことは記憶に新しいところです。



 ただ、阿武急はそれなりに地元の通勤通学の足として根付いているようで、ラッシュアワーに福島に到着する4連からは大量の客が吐き出されるほどですので、そんな8100形の魅力を味わい尽くそうと思えば、閑散時の如何にも空いていそうな列車を狙う必要があります。そこで今回、9時半過ぎに福島を出る列車に狙いを定めたところ……まさに大当たり☆ 1ボックスに1~2名、そしてロングシートにもチラホラ座っていた客は、ほぼ保原と梁川で下車してしまい、ハイライトの富野~丸森間では貸切に近い車内となりました♪ (他に1人乗っていたのが残念 ^^;) 行けども行けども阿武隈川の峡谷……という風景にこだまするMT61サウンド! 現在、JREは福島ディスティネーション・キャンペーンを活発に展開しているようですが、個人的にはこの阿武急・小さな旅こそ、鉄ヲタが福島を訪れる最大の楽しみとして推奨できるのではないかと愚考します (^^ →あ、でも、東武野岩会津ルートはもっと素晴らしいですし、JREによって残り後数年以内であることが予告された会津のキハ40系列も今のうちに楽しまねば……)。
 しかし……8100形も良いのですが、一番撮りたいのは3両1編成のみJREから譲り受けた417系だったりします。417系は余程のことがない限り、朝ラッシュに福島まで1往復しておしまいですので、前日福島泊でないと撮れないという……(福島行きの夜行バスではビミョーに撮影スポットには間に合わない -_-)。

南東北鉄周遊2015 (2) 飯坂線の3連

2015-05-24 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 朝の福島駅に降り立つとき、勿論福島交通の古参バスも大いに興味をそそられるところですが、個人的には東急ステンレスカー派である以上、最大のお目当ては同じく福島交通の鉄道部門である飯坂線の7000系ということになります。とくに平日のラッシュアワーは、全国に散らばった東急7000系のうち最後の原型中間車となったサハ7300を含む非冷房の3連が動き、たとえ改造のっぺら顔であるとは言っても極めて貴重なシーンであることは疑いのないところです。
 ただ、そんな非冷房3連も個人的に御無沙汰になってしまいましたし、非冷房であるだけに果たして何時まで走るか全く不透明でしょう。日比谷線03系と東武20000系の大量廃車が近いうちに始まれば、この両形式が東急7000・7200の後継を待望する全国地方私鉄の垂涎の的となると思われるわけで、この福島交通3連もそれまでの運命と推測せずにはいられません……。だからこそ、改めて機会を見つけて乗って撮るとともに、東横線での7000系現役時代を知りようもない甥っ子に、是非7000系非冷房車を見せてやりたい……と思い、飯坂線をチョイスした次第です。



 しかし……この日は仙台方面でも活発に乗り撮り鉄する計画でしたので、飯坂線での持ち時間は1時間15分ほど! (爆) その間に効率良く3連の乗車と激写を兼ね合わせようと思うと、飯坂線の時刻をダイヤグラムに起こしてじっくりと研究する必要があります。そこでシコシコとダイヤを描いたところ……をを何と! 朝8時過ぎの最混雑アワーに2本連続で3連が福島に到着するようになっており、その後飯坂温泉まで1~2往復したのち桜水に入庫という運用が組まれています。そこで、3連に乗って花水坂に向かい、最大の撮影地である鉄橋にダッシュすれば、3連を2回(うち1本は後追い)撮影することが出来、さらに花水坂駅にダッシュすれば再び3連に乗って福島駅に向かうことが出来るという……。 
 というわけで、実際に花水坂まで原型そのまんま!な非冷房サハの車内を満喫したのち、甥っ子に「撮り鉄は走ることも必要だ」とそそのかして鉄橋までダッシュしたのですが、甥っ子の方が全然速く、四十路のヲッサンはヘトヘト……(笑)。ただ、その甲斐あって、無事飯坂から戻って来た3連を激写でき大満足♪ 甥っ子も、中学受験成功記念で私が譲ったミラーレス一眼を使っていますので、コンデジではないカメラで初めて走行中の列車を激写して満足していました(その記念すべき一発目が東急7000とは……マニアックな叔父さんが仕組んだ罠 ^^;)。
 こんな感じで3連を2度撮ったあとは、再び花水坂までダッシュして福島に戻ったのですが、その結果 (1) 残りの距離ごく僅かな飯坂温泉までの再完乗 (2) 甥っ子の飯坂温泉初到達 (3) はなもも編成の撮影……といったことがお預けとなりました (^^;)。まぁ甥っ子は、将来飯坂温泉まで完乗したくなったら、自分で来れば良いわけです。
 それにしても残念なのは、朝しか走らない3連であってもパチ屋の広告がドア脇に貼られてしまっていることです。前に訪れた際には、3連だけはパチ屋の広告を免れていましたので、何という不覚……。

祝!JRE山田線を三陸鉄道に移管

2014-12-20 23:55:00 | 地方民鉄 (東北)


 震災以来不通が続き、周辺の路線と比べて痛ましい状態が続いていたJR山田線。その現実的な復旧策として、JREが再建費用を負担したのち三陸鉄道に移管するという計画がかねてから取り沙汰され、交渉が大詰め云々という話が今年に入って度々伝わっておりましたが、一昨日NHKなど複数の有力メディアが伝えたことで、ほぼ本決まりと信じて良さそうな状況となりました。震災から間もない2011年7月に現地を訪れた私としましても、代替バスを兼ねた岩手県北バスの混雑が激しく、たしかに鉄道が全く不要なわけではない沿線環境があることを目睹しておりましたので、これは実に良い話だと思いますし、とりわけ釜石から久慈まで三陸鉄道一本で安心・快適に旅行できるということで、ヨソ者へのアピール力は非常に大きいと思うにつけ、本当に楽しみなことです。



 それにしても三陸鉄道といえば、ここに来て強烈な話題が海の彼方のミャンマーから転がり込み、にわかにマニアックなコーフンを禁じ得ないところです。既にいろいろ伝えられ始めている通り、ヤンゴンの道路渋滞の中で幾許でもスピーディーな交通手段を提供するという目的で、てっきり廃線と思っていた区間を含めヤンゴン臨港線の旅客列車運行が始まっているわけですが、そこで用いられているのはロングシート化改造された赤い三陸36形! 人口密度が低く風光明媚な三陸海岸を走っていた車両が、ここにきて大英帝国の権威を見せつける石造建築群を眺めながら走ることになったとは、何とも奇妙奇っ怪この上ない話ですが、このような全く想定外な展開が待ち構えていることこそ、車両譲渡(とくに海外譲渡)のマニアックな面白みなのかも知れません。
 とりあえず次回ヤンゴン訪問は早くても来年3月以降ですので、いてもたってもいられずコラ画像をつくってみた次第ですが、どうもヤッツケ感が否めません (汗)。そもそもDCも赤い三陸を撮ったことがありませんので、白い三陸ということでスミマセン……。もっとも、今後中長期的にみて三陸36型の廃車が進み、白い三陸がミャンマーに追加譲渡され、ヤンゴン臨港線にも投入される可能性は高いでしょう。

野岩会津・大河直前の雪 (5) 会津所属6050系

2013-02-21 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 東武の3月16日ダイヤ改正に合わせて、昨日は野岩・会津両鉄道からダイヤ改正の案内が発表されましたが、総じて東武の区間快速運行本数減少に合わせた新栃木~下今市~会津田島間の普通列車化による1時間間隔の確保、そして野岩線内で運行間隔が近接した列車の整理による本数適正化 (まぁ要するに間引き) といった点が重要なポイントでしょうか。まぁ個人的には、会津田島口で現行の本数が保たれていれば何でも良いですが、夕方の鬼怒川温泉で御スペに連絡するOZEXが会津田島~鬼怒川間で6050系となるのは不意を突かれた気分です (この間試しに乗っておいて良かった……って、それほどでもないか ^^; →夜間の鬼怒川発OZEXも廃止)。
 というわけで、昨年末の野岩会津撮り鉄のシメは、東武6050系の会津鉄道所有編成!……って、正確には会津鉄道6050系と記すべきですね (^^;



 モハ61201+クハ62201を名乗るこの編成は、周知の通り会津高原~会津田島間の電化ならびに東武・野岩との直通運転に合わせて、6050系新造編成と全く同じ規格で用意されたものです。とはいえ、僅か2両の電車を会津田島で維持管理するのが効率的であるはずもなく、野岩所属編成 (下3ケタ100番台) と同様、新栃木に所属して完全なる三社混合運用がなされて来たことは言うまでもないでしょう。
 したがって、会津所属編成を浅草口で見かけることは多々あれど、東武日光行や新藤原以南折り返しの運用に入ることもフツーなわけで、会津所属車を会津線内で目撃し激写することは、実は宝くじで大当たりするに等しいレア過ぎる出来事なのだろうと解釈せざるを得ません。そんな貴重な機会が、雪晴れの超ド順光の中で実現するとは……!! 日中でも氷点下という極寒の中でありながら、カメラとレンズを持つ手は思わず急激にヒートアップ気分! (実際には凍りそうですが ^^;) 
 ところが……運不運はどちらかのみが一方的に続くというものではなく、運をある場所で思い切り使えば別の運が下がるというのもまた世の習いです。その数日後に発表された年末ジャンボ宝くじ当籤番号発表は……見事スカでした (爆)。
 ※普段の所属は新栃木であり、重整備は南栗橋で行われていますが、車両の所有者に照らして地方民鉄 (東北) カテゴリとさせて頂きます。