地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

西武4000系・秩父鉄道をゆく

2009-02-01 16:23:24 | 都市民鉄 (首都圏)


 西武の車両つながりで、当ブログでは初登場となります西武4000系を (^^;
 先日、自宅最寄りの小田急某駅で電車を待っているあいだ、ふと掲示板に目をやってみたところ、長瀞・宝登山のロウバイの見頃に合わせた西武の観光PRポスターが。いやはや、小田急と西武が箱根の観光利権をめぐって血みどろの角逐を繰り広げた「箱根山戦争」も今は昔。両者とも「最大の敵はマイカーと観光需要の落ち込み」と割り切って歴史的な和解に踏み切って以来、たとえば小江戸・川越など、西武沿線ならではの観光地を強力にプッシュする宣伝がめっきり増えました。秩父に行くにもかなり手間がかかるエリアに住んでいながらも昔から秩父ファンをやっている私としては、「はぁ~、また久しぶりに西武4000系にのんびり揺られて、遥かなる (?) 秩父に行きたいなぁ」と、思わずため息 (笑)。
 そこでさらにポスターをしげしげと眺めてみますと、何と!西武秩父線は今年開業40周年を迎えるとか……。西武公式HPを覗いてみても、今年はいろいろと40周年記念キャンペーンを企画しているようです。いやはや……西武秩父線って、むかし読んだ図鑑などには、私鉄最大電機E851の堂々たる写真とともに「セメント輸送のために建設された本格的山岳鉄道の新線」「私鉄最長の正丸トンネル!」とか何とか書いてあり、その強烈な印象から未だに「新線」だとばかり思っていたのですが、いつの間にか40周年とは……。自分もトシを取るわけですな (鬱)。
 


 また40周年ということは、開業用に製造された山岳走行対応車がいつの間にか消えつつあるのもまた必然的な流れであることを意味しており……どうりでレッドアロー5000系が消え、あれほど大量に走っていた101系もすっかり細々とした陣容となっているわけですね (汗)。
 まぁ一応、初代レッドアローが消えたのは接客スペックの改善のためであり、代替新造されたNRA10000系も主に101系・5000系の機器流用車であるわけで (数年前の増備車はVVVFでしたっけ)、秩父線の難所を安定的に走るべく40年前に固められた車両技術は未だに第一線で現役ということなのでしょう。秩父鉄道直通開始に合わせて用意された本格派2扉セミクロス車・4000系も、101系の機器流用車という点では全く同じ。いやはや、これだけ界磁チョッパ車やVVVF車が覇権を握りつつある首都圏の鉄道にあって、西武秩父線というのは未だに抵抗制御の王国だったのだと改めて思い知らされます……(*^^*)。
 ただ、西武といえば……最近鋼製の通勤車が相次いで東急車輌に入場してVVVF化改造されていますので、4000系についても101系譲りの部品の老朽化によって、いずれ何らかの変化 (とくに性能面) がありそうな気がするのは私だけでしょうか。単に西武に関する知識が少ないことによる妄想かも知れませんが……(^^;
 何はともあれ西武4000系は、重厚なモーター音を子守歌に、座り心地絶佳なボックスシートに身を委ね、奥武蔵の連綿と続く深い森を眺めることが出来る傑作車だと思いますので、これからも折に触れて乗って撮って楽しみたいものだと思っています。とくに秩父鉄道乗り入れシーンでは、今後東急8500系あらため秩父7000系との競演もみられるわけで……(^^)。


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